人生は一度きり。誰でも人生に失敗したくありません。
しかし、「○○しなければよかったな…」「あのときああしていれば…」という後悔は、亡くなる前の大半の方々が思うことだそうです。「いくら満たされた生活をしていても、後悔はつきものだ」というのも分かりますが、それでもなるべく後悔しないようにそういった「後悔すること」を知って、自分の後悔を減らす努力は決して無駄にはならないでしょう。
キャリア形成を考えるうえでも、この「人生で後悔すること」から学び取り、「はたらくこと」「将来のこと」を考える必要があります。
今回は、「人生で後悔すること」のうち、「後悔すること」を5つ紹介し、その後悔から私たちがどんなことを学べるのかを説明します。
この記事を読めば、これまでとは違った「将来の考え方」ができるようになりますよ。
Contens
今回のゴール
「後悔すること」から、自分が後悔しないための将来とキャリアの考え方を学ぶ
人生で後悔すること5つ
(1)家族、友人との時間を大切にすればよかった
自分のキャリアアップや、「シゴトへの情熱」に自身の行動が傾いていた方は、「家族」「友人」と会い、話す時間よりもはたらくことを優先してしまいます。もちろん、一生懸命はたらくことは素晴らしいことです。
しかし、家族や友人との大事な時間を過ごすことを捨てて人生をシゴトに費やしてしまうのは、避けたいところです。なぜなら、心身ともに恵まれるためには、家族や友人と同じ時間を共有することが大切だからです。
もし、あなたが「家庭や人間関係」よりも、シゴトにおける自己実現を志向しているのなら、そこに「人間関係の楽しさ」のエッセンスを組み込む必要があります。そういった関係を維持しながらシゴトに打ち込むのは大変ですが、それができる人は本当の意味で「社会的な人間」であるといえるでしょう。
もちろん、人望や表情、考え方にもいい影響があります。
(2)身体を大切にしなかったこと
若いうちは、自分の体にまったく気を遣わなくてもさしたる影響はないかもしれません。
しかし、人生の後半に差し掛かるにつれて、若いころのムリが遅れて影響を及ぼします。そのせいで、将来のキャリア形成に関して重大な失敗や、ライフプランの阻害要因になるかもしれません。
あなたの実現したいこと、目指したいものが、「自分の体のムリ」に依存しているものであれば、改めて考えなおす機会を設けるべきでしょう。「自分のムリでうまくいくのなら…」と思っておこなうことは、長期的な視点でみれば、自分に損を押し付けることに繋がります。
(3)チャレンジしなかったこと
チャレンジしなかったことを後悔する人は、けっこう多いものです。「あのとき○○していれば…」という後悔は、「後悔先に立たず」の代表例のようなものですね。
しかし、やたらと無謀な挑戦をすればよいというわけではありません。そして、チャレンジしたからといってそれが必ずうまくいく保証はどこにもありません。では、どうすればいいのか?
それは、「チャレンジすること」に関して、反省をすることです。チャレンジの「質」を上げていき、次は同じ失敗を繰り返さないように努力していく考え方です。自分にとって何が最適な選択なのかを、毎日コツコツと積んできた経験をもとに選び取る。
そのためには、日々のシゴトや生活の中で、常に「失敗」と「成功」を見つける。どんな些細なことでも構いません。「今日はこんな失敗をして、どんな成功があったのか」を毎日積み重ねることから、チャレンジは始まります。
(4)愛する人に「ありがとう」と伝えなかったこと
喧嘩した相手も、言い争った相手も、職場や学校でいつも会えるあの人も、同じように明日も会える」とは限りません。もしかしたら、明日からずっと会えなくなるかもしれない。そういった気持ちで、周囲の人々を大切にする必要があります。
そういったことを毎回考えるのは辛いですよね。しかし、もっと簡単な方法があります。それは、「感謝の言葉」をしっかり伝えるということです。何かをしてもらったとき、力になってもらったときにしっかり感謝する。そういった細かな積み重ねが、キャリアの上でも重要であることは間違いありません。
効率化が進み、ものごとに優先順位をつけて忙しく動き回るビジネスパーソンや、いつでも気軽に連絡が取れる情報社会に生きている現代人にとって「忘れてはいけない」ことの1つが「感謝」です。
(5)一瞬一秒を大切にするべきだった
最後です。人の人生を日数にすると何日になるのか、皆さんはご存知でしょうか?
生まれてから80歳まで生きるとしたら、『29200日』にしかならないのです。思った以上に少なく感じられますよね。若いころは特に時間の流れを意識することはありませんが、人生はそれほど長くないものなんです。
ただ、自分にとって楽で面白ものだけを体験すればいいという考えではいけません。人生は短いですが、ただ手当たり次第に面白いものを探すだけで過ごすには、長すぎるのです。
一瞬一秒を大切にしたいならば、「自分にとって、どんなことがいちばん大切なのか?」という価値観を持つ必要があります。価値観をもとに自分の人生の様々なイベント(シゴト、結婚、その他ライフイベント)の選択をしていくことで、かけがえのない人生を送ることができるでしょう。
「大切にするべきだった」とは、「もっと時間が欲しい」ということではなく「もっと充実させるべきだった」ということなのです。
将来とキャリアを考えるヒントになる「人生で後悔すること」
今回は、「人生で後悔すること」を5つ紹介しました。どれも、ちょっとネガティブになってしまう内容ですが、この「後悔」をとらえなおして、自分たちの将来やキャリアを考える際に「どのように生かせるか?」を自分なりに考えてみることも大切です。
後悔は、決してゼロにできるものではありません。しかし、後悔の「質」を、もっと上げることはできるのです。「あのときこうすれば…」という後悔でも、一度試してみてする後悔と、試さないでうやむやのままする後悔では、まったく充実度が違うはずです。