忙しくて、失敗して、先行きが見えなくて…「ポジティブに頑張ろう!」とシゴトに励んでいても、「不安」に襲われてしまうときって、ありますよね。
不安やストレスを解消する方法は世の中にたくさんありますが、実は結構見落としがちなポイントがあります。それは「スケジュール管理」です。
スケジュール管理の方法を知り、不安を「見える化」することで、あなたは不安を抱えずにシゴトに励むことができます。また、自分の時間を有意義に過ごすことができるでしょう。
では、具体的にどんな「スケジュール管理」をすればいいのか? 今回はその方法を5つご紹介していきます。
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「スケジュール管理」で不安を解消できる理由
なぜ、「スケジュール管理」でシゴトの不安を解消することができるのか? その理由を説明していきます。
人は「正体不明のもの」「理解できないもの」を怖がります。自分が知らないことや、自分にとって先行きが分からないことに直面したとき、人は本当の意味で「不安」になるのです。
しかし、人は、「怖い!」と感じていても、「理解しているもの」であれば、自分の現時点で持つ能力と判断力で、対応策を考えることができるのです。
つまり、これからあなたに不安を与える「予定」を可能な限り「見える化」して管理し、これからあなたがすべき行動や判断をあらかじめ決めておくこと-「スケジュール管理」-が、不安を解消する最も効果的な方法であるといえます。
不安とは「気がかりで落ち着かないこと」。
そして、気がかりである原因は、「これから先何が起きるか分からない」という漠然としたネガティブなイメージです。
よって、そのネガティブなイメージをスケジュール管理で明確にしてしまえば、あなたがすべきことは、具体的な「判断と行動」だけになります。
では、いったいどんなスケジュール管理をすれば、不安を「見える化」し解消することができるのでしょうか?
不安を解消するスケジュール管理!5つの方法とは?
ここから、シゴトの不安を解消するための「スケジュール管理」の方法を5つ解説していきます。順を追ってみていきましょう。
(1)スケジュール管理を一本化する
スケジュールを月・週・日毎に詳細に記述する習慣がない方は、まずスケジュール管理をする「手帳」もしくはスマホの「カレンダー」を準備しましょう。
手帳は一般的なシステム手帳でOKです。胸ポケットなどに入れて持ち運べる小さめのサイズの手帳だと、すぐにスケジュールを管理することができるので、おススメです。
また、スマホのカレンダーにスケジュールを入力するのもよいでしょう。
管理する方法は手帳か、スマホか、どちらか一方にすることが大切です。分散して書いてしまうと、スケジュールが「見えにくく」なります。よって、「あれ?なんか抜けてないかな…」と不安な要素ができてしまいますから、注意が必要です。
今まで手帳やカレンダーではなく、単なるメモ帳などを使用していた方は、これを機に手帳かカレンダーでスケジュールを一本化しましょう。
(2)予定ではなく「Todoリスト」を作成する
たとえば、あなたは重要なミーティングを2週間後に控えているとします。その場合、2週間後の「予定」として「○月○日ミーティング」と記載するだけでは、ミーティングまでに「何をすべきか」がまったく見えてこないでしょう。
そうではなく、その日当日までにすべきことを「Todoリスト」として書いておくことが大切です。「○日にアジェンダを確認しておく」「共有事項は○日に○○さんから確認する」「当日決定する事項について○日までに3つほど案を出しておく」と具体的に記入していきます。
(3)「不安要因」に優先順位をつけて、できるところから終わらせる
あなたは、これから予定していることに不安を覚えています。もちろん、具体的な恐怖ではなく、漠然とした不安でしょう。
しかしその不安は、様々な小さな不安が重なって起きている複雑な「不安」です。
たとえば、「この仕事の納期は3日後、その翌日プレゼン、その次は…」と、不安を覚える予定が山積している状態です。
漠然とした不安は、一つ一つの具体的な不安で作られています。よって、「できるところから解決していく」必要があります。不安を抱くときは、冷静に考えるのが難しいとき。
だからこそ、スケジュール管理で「不安要因」に優先順位をつけて、できるところから「クリア」していくのが最も効率的です。
一番最初の「不安の山」を越えると、実はそれほど心配のいらないことだらけだった…という感覚を持った経験はあなたにもあると思います。それをスケジュール管理で自分自身で作り出していきます。
(4)疑問の部分、分からない部分をできる限りなくしておく
「万全を期す」のは、たいていの場合不可能です。不安を覚えることには、必ず「リスク」や「何が起きるか分からない」といった不安の要因が含まれています。
しかし、今のうちからできることはあるはず。
たとえば、あなたがこれからまったく新しい職務を担当する予定がある場合、経験者や上司にその職務の内容について聞くことができます。「~~に関して、注意しておくべきことはありますか?」という聞き方がよいでしょう。
「そして、そのような「分からないことを聞く」という行動自体を、スケジュールに記入してしまいます。「○日に○○さんにこの件について話を聞く」とスケジューリングしておくことで、少なくとも、不安が「限定的なもの」になります。
(5)「不安を乗り切った後」のプライベートの予定を立てる
「困難を乗り越えた自分へのご褒美」として、困難な予定や、プレッシャーとストレスを与えるシゴトの先に「楽しい予定」を立てておくことも重要です。
人に対して行動を促す動機づけを「インセンティブ」と言いますが、それを自らのスケジュールの中で作ってしまうことで、不安を和らげることができます。
ただ、「あとはどうにでもなれ!」と自暴自棄にならないための注意が必要で、そのためには、やはりインセンティブだけではなく(1)~(4)までのスケジュール管理方法を実践することが大切でしょう。
しかし、漠然とした不安を抱えるよりかは、その先を見据えて今をポジティブに捉えることこそが重要です。うまく自分にインセンティブを与えることができるように、「休息」「楽しみ」をもたらすプライベートの予定を立てましょう。
それはたとえば、「家族との団らん」でもよいですし、「恋人とのデート」でもよいのです。それをめがけて「頑張ろう!」という気持ちが、不安を解消してくれます。
5つのスケジュール管理法を続けていく
今回ご紹介したスケジュール管理の方法は5つです。
(1)スケジュール管理を一本化する
(2)予定ではなく「Todoリスト」を作成する
(3)「不安要因」に優先順位をつけて、できるところから終わらせる
(4)疑問の部分、分からない部分をできる限りなくしておく
(5)「不安を乗り切った後」のプライベートの予定を立てる(インセンティブ)
「一本化」→「Todoリスト」→「優先順位づけ」→「疑問の解消」→「インセンティブ」の5つの行程で、あなたがシゴトに対して抱く「不安」は解消されるでしょう。
それでも気が晴れない…という場合は、あなたの精神状態が非常に不安定であると考えられます。その際は、下記の記事を参考にしてください。
参考記事:【ストレスフリーな生き方】忙しい社会人のためのストレス解消法10選!
また、よりスタンダードなスケジュール管理は、下記の記事にまとめてあります。
参考記事:忙しいビジネスパーソンのための「時間管理」5つの方法
あなたが不安を解消し、シゴトでもプライベートでも、余計な不安を抱かないようにするためには、今回ご紹介したスケジュール管理法が効果的です。ぜひ実践してみてくださいね!