「集中力を高めたい」とは誰しもが思うことではありますが、実際には集中すべきときに普段はやらないことをやってしまったり、気が散って結局本気で取り組めなかったり…と苦い経験をしている方ばかりではないでしょうか。
実際、集中力を高めるのは難しいことです。しかし、できる限りシンプルに集中できる方法を実践することさえできれば、何度でも自分を集中させる方法を試すことができます。
今回は、集中力を劇的に高めるためのシンプルな集中力向上の方法を解説していきます。ぜひ、この記事を読んだ後にすぐ試してみてください。
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集中力が続かない原因とは?
元も子もない話ではありますが、集中力が続かないのは「人本来の性質」とでも言うべきものです。人は本来、「異なる行動を同時にやることができない」のです。
そうではなく、「異なる行動を同時にやっているように見えている」だけと言い換えることができます。
たとえば、あなたの仕事は「たったひとつのことだけを延々と続けるだけ」の仕事ではないはずですが、細かく一つ一つの仕事の行程を見ていくと、「いくつかの仕事の積み重ね」で構成されています。
また、仕事だけではなく日々の生活でもそうです。あなたはスマートフォンで検索したり、動画をみたり、チャットしたりをしていますが、どれもひとつずつやっているはずです。
「限られた時間で、あれもこれもそれもやりたいな」と思ってしまうのは仕方のないことですが、残念ながら私たちはもともと、ひとつのことに集中しなくてはいけない性質を持っています。
この性質を理解しておくことで、集中力を高めるヒントを得ることができます。とにかく「やるべきこと」を減らすことができれば、私たちはシンプルに集中できます。
では具体的に、集中力を高める8つの方法について見ていきましょう。
シンプルに集中力を高める8つの方法
ここでは、シンプルに実践できる集中力を高める方法をご紹介していきます。魔法のように、何も意識せずとも集中力が倍増する方法はありませんが、どれも「できない」ということはないはずです。
ぜひ、自分がやりやすいものから実践してみてください。
1 段取りを決めてから行動する
集中力を保ちながらひとつの仕事や作業に没頭するためには、「段取り」を決めておくことが何よりも重要になります。
特に、「アイディアを考える」といった漠然とした仕事では、段取りを組んだ上で取り組まないと、ほぼ確実に途中で集中力を失ってしまいます。
- アイディアを出すための調査
- 調査内容を自分なりに言葉にしてみる
- 言葉にした内容をもとに自分でアイディアを出す(20個)
このように、ざっくりとでも良いので、やるべきことの段取りを作成してみることをおすすめします。
2 納得してから始める
自分自身、なぜ取り組んでいるのか分からないことに集中することは不可能です。あなたが自分の欲求を押さえて集中しようとしても、ほかに取り組みたいものが意識を分散させます。
そのため、まずはあなたがなぜやらないといけないのかを自問自答し「○○のためにやる必要がある」としっかりイメージすることが重要になります。
また、どうしても納得できないことはやらない方が良い場合があります。本当にやるべきことなのかを考えてからでも、始めるのは決して遅くありません。
3 できる限り手を抜く
語弊があるかもしれませんが、必要なことや目的さえ理解することができていれば、その行程はできる限り早く楽であったほうが良いでしょう。
たとえば、極端な話ですが「本を1冊読む」ことに集中したい場合を考えます。この場合、「本1冊を丸々すべて読む必要があるのか?」と考えます。
本の中盤あたりに書いてあるノウハウだけが必要だと判断したのであれば、あなたはわざわざ本1冊をすべて読破する必要はないですよね。
4 「気休め」を合間に取り入れる
集中力をずっと維持し続けることは本来困難です。人の集中力はどんなに集中力が発揮できる人でも1日も持つことはありません。
集中する時間自体を小刻みにして、散歩や運動、コーヒーを飲むといったリフレッシュを意識的に確保するようにしましょう。
もちろん、無理に取る必要はありませんが、メリハリをつけることは意外に忘れがちなことです。集中が途切れる時間が短い人ほど、「気休め」を取り入れましょう。
5 不安要素を先に書き出しておく
何かに取り組む際に、不安な部分があったり、なんとなく心配していることがあったりする場合は、ほとんどの場合集中することが困難になります。
そのため、まずはこれから取り組むことの「不安要素」だけを書き出しておくことをおすすめします。先に不安な部分だけ調べておいたり、先に取り組んでしまったりするのも一つの方法です。
集中するためには「先に不安要素を消しておくこと」を心がけましょう。
6 もっとも重要な仕事・行動を決めておく
人は本来、ひとつのことにしか集中できない性質を持っています。
しかし、日々抱える仕事が多かったり、多忙な毎日を過ごしている方だったりすると、どれを優先すべきか悩み、結局どれも中途半端に終わってしまうことが多いはずです。
そこで試してみるべきなのが、「絶対に終わらせたい・やりたいことだけを決めておく」という方法です。
「何があってもこれだけは終わらせる」と決めておけば、それ以外が中途半端でも、ひとつのことに集中することが可能になります。
7 興味を持ったところから始める
興味のないことには集中力を維持することは困難です。しかし、興味のあることだけをやっているなら、人は集中力を高めたいとは思わないでしょう。
しかし、どんなことにも「自分が興味を感じられる側面」があります。まずはそこからはじめ、集中してみると良いスタートダッシュを切ることができます。
自分が興味を持つ範囲は固有のものではなく、変化していくものです。そのため、まずは自分が自然と興味を持てる部分から始めることを意識しましょう。
8 マルチタスクを諦める
最後は「マルチタスク」を諦めることです。
先述した通り、マルチタスクはそもそも人には不可能な事柄です。一見できるように見えていても、それはひとつひとつの行動が素早くできているだけに過ぎません。
それよりも、一つのことに集中し、無意識にできるようになることを心がけましょう。そうすれば、最終的には「マルチタスクに見える」ようになります。
まとめ|できることから「即実践」が集中力アップのコツ
今回は、人が集中力を保つことができない原因と、集中力を高めるための8つの方法をご紹介してきました。どの方法もシンプルですが、他の集中力アップ方法よりも簡単に試すことができます。
とにかく、集中力を向上させるためには「集中が続かない原因=やることが多い」を減らすことです。そのためにできることは、今回ご紹介した方法以外にも数多く存在します。
まずは今回ご紹介した内容を実践してみることからはじめ、自分なりの「即実践」できる集中力アップ方法を編み出して見てくださいね。