「初対面の人と会う」 そんなとき、できるだけ相手に「この人はいい人そうだな」「頼りになりそうな人だな」と思ってもらいたいですよね。
人の第一印象は「10秒」で決まることが、心理学的に知られています。10秒で決まる…というのは、ちょっとおおげさかもしれませんが、そのくらい早いスピードで、人の印象というのはすぐに決まってしまうということを意識しておくべきでしょう。
あなたの内面がどれほど「いい人」「頼りになる人」でも、初対面の相手に「悪い印象」を与えてしまったら、それを取り返すのには多くの時間とコミュニケーションが必要になります。
できるだけその労力を減らし、初対面でいい印象を持ってもらうことができれば、その分円滑なコミュニケーションをすぐにできるようになります。
そこで今回は、「初対面の人にいい印象を持ってもらうため」のちょっとした意識的なふるまいや注意ポイントなどを「4つの方法」としてまとめました。
参考にして、日々のコミュニケーションに役立ててくださいね。
Contens
第一印象をよくするための4つの方法!
(1)健康的な見た目
当然ですが、「健康的な見た目」「清潔感」というのは非常に重要です。
同じ内容の話をしていても「清潔な人」と「不潔な人」では、後からその人をイメージした時の印象がまったく違います。
いくら忙しくても、「よれよれな服」「身だしなみが整っていない」「寝癖」などなど細かい身だしなみに気をつけ、「見た目を気にしておく」ことは、マナーとしても、第一印象の一部としても大変重要なことです。気をつけることを箇条書きにしてみます。
「見た目」チェックリスト
・髪型(ねぐせ、セット、ごみの付着)
・服装(場所にマッチしているか、汚れていないか)
・顔 (汚れていないか、「目やに」など)
・姿勢(のけ反っている、猫背など)
また、そのときの状況や環境によって「ふさわしい服装」というものがあります。
奇抜さを狙って、場に似合わない服装をするという方法も、印象付けるためには一つの方法です。しかし、「自分は、相手とどんな関係を築きたいのか?」ということを主軸にして、見た目を考えるのが最もいい方法でしょう。
恋愛でも、ビジネスでも、あなたは「見た目通りの人」になることができます。しかし、それは必ず「外部からの評価を受けて初めてそういう人になる」ということであることを意識しておく必要があります。
(2)笑顔
ビジネスの現場でガッチリと頑張っている方々は、もはや初対面で「笑顔」を見せるということはすでに理解されているかもしれません。
でも、商談や会議、その他「考え込む」ときに見せるふとした険しい表情も、相手は見ているかもしれません。会って最初のあいさつで「笑顔」でいることはもちろんですが、それ以外のとき(何かを考えるとき、発言するちょっと前の力を入れるタイミング)でも相手に悪い印象を与えないための細やかな注意が必要でしょう。
「怖い顔しているね」と言われたことのある人は、注意が必要かもしれませんね。
印象をよくするための「笑顔でいるべきタイミング」リスト
・「自己紹介→席に座る」までの間
・「相手の話を聞いている」とき
・考えを巡らせているとき
・自分と違う考えや意見を言われたとき
無意識のうちに、険しい顔になっているかもしれません。意識してみてはいかがでしょうか。
(3)口調・トーン・スピード
「口調」は、「~なんすよ。」ではなく、「~なんです。」といった語尾や伸ばし方のこと。口調は一朝一夕にして治せるものではありません。地道に「丁寧な言葉遣い」をしていることが大切です。
「トーン」は、まじめに話すところは低めのトーン、くだけた話題や、楽しい話、注目してもらいたい話題には高めのトーンといった「話し方のテンション」のこと。
「スピード」は、相手にハッキリと、言葉を伝えること。早口気味な方は、意識的に「ゆっくり話す」と決めておくだけで、改善することができます。
この3つは、相手にいい印象を持ってもらう最適なツールです。
もちろん、話す内容によっても印象は左右されますが、「聞いてもらえない」のでは意味がなくなってしまいます。どれだけあなたが画期的な話、面白い話題を持っていても、それが相手に伝わらなければ、印象付けをすることはできません。
相手に自分の言葉を届け、相手からの発言にハッキリとレスポンスする。そういった細やかな配慮が、印象のよさに繋がります。
「声・会話」に関するチェックリスト
・口調(丁寧な言葉遣い、相手との距離感や関係に配慮した言葉選び)
・トーン(話す内容と話し方のテンションがマッチしているか?)
・スピード(相手にとって聞き取りやすいスピードか?)
この3点は、相手との関係性や、初対面でのあいさつの時間が少ないときなど、あらゆることが影響して変わってきます。初対面との人との会話の中で3点を意識して、自分なりに最適な話し方を作っていくと、効果的です。
(4)「相手が使うキーワード」を使うことで「共感」をつくる
突然ですが、広告は「企業からお客様へのラブレターである」と言われています。会社が提供する商品・サービスを顧客に対して効果的に販売し、買ってもらうため、会社から顧客への「広告」を「ラブレター」になぞらえたのです。
広告には、「キャッチコピー」というものが必ずありますが、それは概して「広告を見た人に興味を持たせる・共感を呼び起こす」という目的で作られています。
今回のテーマである「第一印象」も、広告の一つであるといえます。なぜなら、「いい印象を持ってもらう」とは、「相手に自分を売り込む」ということでもあるからです。
そう考えると、私たちは自分の第一印象を「良いカタチ」で相手に与えるために、共感してもらえる「キーワード(キャッチコピー)」を探して、それを相手に伝える「ラブレター的な手法」が大切になってくるでしょう。
「相手との共感をつくるためのキーワードをどう見つけて、印象付けるのか?」その方法はただ一つ。相手の話す内容や、その人のバックグラウンドから、その人にとって重要な「情報」を見つけ、自分から話題を振るということです。
そのためには、相手の使う言葉(ワード)を傾聴する力が必要になります。また、相手をよく知ることも大切です。そのためにあなたがするべきことをまとめます。
キーワードで「共感」を呼び起こすリスト
・その人はどんな仕事、活動、趣味を持っているのか?
(名刺、事前情報、参加している会議やイベント)・「その人の仕事、活動、趣味」と、「自分の仕事、活動、趣味」で重なる部分は?
(ある場合、その話題を振ってみる。そうでない場合、もっと傾聴してみる)・その人は、会話の中でどんな言葉を多用しているか?
(会議で「そもそも~」と多用する人は、議論の本質を考えることが好きなので、そもそもどういうことを考えるべきかを考える”流れ”に持っていくなど)・その人が多用する用語(専門用語など)を深く掘り下げてみる
(○○さんが仰る「△△という言葉の意味って、~~ということでしょうか?)
紹介したリストは、相手との共感を呼ぶための方法の一部にすぎませんが、どんな場合であれ、ある程度深い話をする関係を築くためには、言葉、キーワードによる「共感・共通理解」のフェーズが大切になります。
「第一印象」を大切にすれば、その後の関係も大切にできる
「第一印象をよくする」ための方法について、今回はご紹介してきました。
この方法を実践することで、あなたの第一印象は劇的に変わるでしょう。でも、継続して関係を築くためには、当然「継続するに値する人」にならなければいけません。
今回は、その第一歩です。その後は、あなたの能力、考え方、スキル、そして気遣いにかかっています。第一印象を大切にすることは、関係性を築く最初の段階として重要で、そこに大切さを感じることができれば、ビジネス、プライベートを問わず「コミュニケーション」の大切さ」を忘れずに行動することができます。
今回の方法を実践して、あなたの本質に見合う「印象」を与えることができるように努力していきましょう。