「課題発見力」がビジネスパーソン必携のスキルである3つの理由

「課題発見力」が必要である3つの理由
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「課題発見力」という言葉を聞いたことがあるでしょうか?

「課題発見力」は、「問題解決能力」と同じように捉えられることの多い概念ですが、本来は全く別の意味合いを持つスキルです。「課題発見力」がどのようなものであるかを知り、身につけるべく努力することは、現代のビジネスパーソンにとって必須条件であると言えるでしょう。

特に、若手、キャリアの浅いうちから「課題発見力」に着目した働き方、考え方を習慣化することで、あなたはビジネスシーンにおいて高いパフォーマンスを発揮することができます。

今回は、「課題発見力」とはどんな能力なのかについて解説したのち、現代のビジネスパーソンにとって、「なぜ、課題発見力が必要なのか?」を3つの理由を挙げて解説していきます。この記事を読めば、「課題発見力」がどのような意味合いを持つスキルで、身につけるメリットがどのようなものかが理解できます。

 

「課題発見力」とは「未来志向」の考え方である

 

2つの概念は全く別のものだが、どちらも必要なスキルである

2つの概念は全く別のものだが、どちらも必要なスキルである

「課題発見力」と似た言葉に、「問題解決力」というものがあります。この2つの言葉の違いを明確にすることで、「課題発見力」がどのようなスキルなのかを理解することができます。

「問題解決力」と「課題発見力」のそれぞれの意味について確認していきましょう。

たとえば、あなたは営業マンとしてシゴトをしているとします。そして、今現在ノルマを達成できていない場合は、「問題解決力」を駆使して、ノルマを達成する工夫を実行します。

「月間300件の契約達成目標」→「新規顧客の獲得」「営業の範囲拡大」「セールスの手法を改善」

これらはすべて「問題解決力」に当たります。過去を振り返って、自分が今までできていなかったことを修正していく作業であることから「過去志向」の考え方であるといえます。過去志向だからと言って悪いというわけではなく、あくまでも「すでに判明している問題を解決する」という意味で「過去志向」と呼んでいます。

対して、あなたが営業マンで、すでにノルマは達成している場合を考えてみましょう。何も考えなければ、あなたには何も「問題」はないように見えます。そこで思考停止せずに、「ノルマは達成しているけど、他に『課題』はないか?」と探しあてることが、「課題発見力」なのです。

「月間300件の契約ノルマは達成しているが、それを400にできるのではないか?」

未来を見据え、自分で課題を設定し工夫できる能力を「課題発見力」と呼びます。未来に課題を発見することから「未来志向」の考え方であるといえます。

 

ビジネスパーソンに「課題発見力」が必要な3つの理由

 

では、なぜビジネスパーソンにとって「課題発見力」が必要なのか。その理由を3つ述べていきます。

 

(1)「正解」よりも「最適解」が求められる社会になっているから

 

日本の戦後教育は、「正解主義」だったと言われています。具体的には、「問題と答え」があらかじめ用意されており、その問題を解くための公式やルールを暗記するという教育でした。世の中の流れとしても、大量生産・大量消費の世の中は、画一的な雰囲気を世の中にもたらしましたし、「一億総中流社会」と呼ばれていた時代もあったくらいです。

その当時は、一つの問題に対して解決するための答えや、「手法」を簡単に見つけることができました。

しかし、これからの時代は「正解がなく、できる限り多くの人が納得する結論」が重要になってきます。社会を見ても、何が正解か分からない社会問題はたくさんありますし、「モノが売れない」と言われているのも、世の中の人々がそれぞれの価値観を持って、「自分なりの正解」を持っていることが原因なのです。

そんな時代においては、ビジネスパーソン一人ひとりが、未来に対して課題を発見し、それを解決していこうとする姿勢が重要です。「すでにあるはずの正解」ではなく、不確定な未来を考えられるスキルが必要です。

 

(2)一筋縄ではいかない「見えない課題」が増えてきているから

 

「見えない課題」とは、一見問題がなさそうに見えるのにも関わらず、実は課題として認識すべき重要な課題であることを指します。たとえば、「AI(人工知能)」が昨今目覚ましい発展を見せています。10年後、20年後には、現在人間が行っているシゴトの多くが「AI」によって代替されるのではないか、という論文も出されています。

参考記事:オックスフォード大学が認定 あと10年で「消える職業」「なくなる仕事」702業種を徹底調査してわかった-現代ビジネス

一方で、AIの普及が世の中をもっと便利にするという予測もあります。自動運転車や自動配達などは、その代表的な例です。見方によって、「ネガティブ」にも「ポジティブ」にも取れる「AIの発展」というテーマに限らず、現代社会は先行きの見えぬほどのスピードの中で発展を繰り返しています。

そんな中で、旧来の正解だけに固執していたのでは、時代の波に乗ることができませんし、価値観が多様化する中で柔軟な発想を持つこともできなくなってしまうことは明白です。だからこそ、「見えない課題」を発見する「課題発見力」が必要なのです。

 

(3)課題を設定しなければ何も生み出せないから

 

「課題発見力」は、未来志向のスキルであることを冒頭で説明しました。未来がどうなるか分からず、発展・革新のスピードが速い現代社会では、「未来の『こうあるべき』という目標」と、「目標を達成するための課題の発見」が必要不可欠です。

たとえば、10年前に「スマートフォン」の普及を予測できた人がどれほどいたでしょうか? しかし、今ではほとんどの人が所持し、活用する手放せない「ツール」になりました。スマートフォンにしても、VR(仮想現実)・AR(拡張現実)といった技術にしても、「未来はこうあるべきだ」と考え続けた人々によって、世の中は変化していきます。

そうであるならば、世の中で「イノベーション」を起こすために必要なのは、「課題発見力」であると言っても過言ではありません。「現状をもっとよくしたい」という思いを持つことは、現場の具体的な業務でも、必ず役立つスキルなのです。

 

「課題発見力」を身につけるための4つの習慣

 

(1)「ゼロベース思考」~前提を疑って考え、行動すること~

 

「ゼロベース思考」とは、「前提を疑って考える」ことです。あなたに与えられている条件や前提情報、みんなが当たり前だと思っていること…そういった事前知識をいかに疑うことができるかが重要です。

しかし、無意識に前提としていることを疑うのは簡単なことではありません。ゼロベースでものごとを考える際は、まず「前提になっていることがない場合」を考えてみるとわかりやすいでしょう。

「○○がないと仮定した場合、自分はどうすべきか?」

たとえば、「今以上の契約ノルマを達成するためにどうすればいいか?」を考える場合、「継続して契約している顧客が全員契約を辞めてしまったら」と考えます。そうすると、「新規顧客の獲得だけではなく、一度断られた見込み客に営業する」という選択肢が見えてきます。

重要なのは、今前提としているものを「ない」と仮定して考えることです。「こんなのできっこないよ!」という状態は、奇抜なアイディアを発想するチャンスでもあります。

 

(2)解決策を比較すること

 

あなたが導き出した解決策と、誰かが導き出した解決策を比較してみることで、「課題発見力」を向上させることができます。「課題」は、見えない場合がほとんどです。あなたがいつも考えている方法では、課題を発見することができない場合があります。

そんなときは、「他人の頭を借りる」ことが大切です。あなたとは違う考え方や行動をしている人が導き出した解決策は、あなたが想像もつかないようなものである可能性があります。「自分とどのような部分で異なっているか?」を考えていくことで、課題を発見することに対する能力が向上します。

「あの人の解決策は、自分の解決策とどの観点で異なっているか?」

 

(3)”評論家タイプ”には絶対にならないこと

 

あとから、「○○に関してはこう思ってたんだよね」と批評することは、何の生産性もありません。もし、本当にそう思ったとしても、それを「ものごとが終わってから」言うのではまったく意味がないのです。

課題は、「重大な問題」が発生した後ではなく、問題として発生する前に発見してこそ価値があります。可能性が低くても、「こういう事態になる可能性があるのではないか?」と、リスクを考えるクセをつけておきましょう。

「○○の事態が起こる可能性とリスクはないか?」

リスクを考えるためには、「リスクマネジメント」の考え方が非常に重要です。まずは、リスクとして何が課題なのかを明確にすることが、「課題発見力」の要諦になります。

【会社で実践】リスクマネジメント手法をご紹介!

2016.03.13

 

(4)現状に満足せず、次の行動を考える「クセ」をつける

 

「課題発見力」は未来志向のスキルです。よって、現状で成果やいい結果が出ていたとしても、ただ喜ぶのではなく「次の一手」を考えておく必要があります。この危機感こそが、未来に向けて課題を設定するために必要な姿勢です。

「今自分は満足しているが、何か間違っていることはないか?」

このように、現状の自分を客観的に見ることが大切です。このように、第3者目線で自分の考えや行動を律することを「メタ認知」と言います。

【メタ認知】自分を客観的に見て「判断力」を身につける6つの方法

2016.08.22

自分で導き出した課題解決や成功はうれしいもの。精いっぱい喜ぶことはモチベーションアップのためにも大切なことです。しかし、それだけではなく、常に冷静な自分を持てるよう「メタ認知」を意識化しましょう。

課題発見に役立つおすすめ本ランキング!

ここで役に立つ書籍をランキング形式でご紹介します!

第1位 グロービスMBAキーワード 図解 基本フレームワーク50

第1位にはお馴染みグロービスの「グロービスMBAキーワード 図解 基本フレームワーク50がランクイン。課題発見にはフレームワークを知っていると非常に便利です。図解もあり分かりやすい本になっています!

第2位 問題発見プロフェッショナル―「構想力と分析力」

第2位には齋藤嘉則氏の「問題発見プロフェッショナル―「構想力と分析力」がランクイン。まさに課題発見の基礎と言える本です。

第3位 職場の課題発見法−変革型リーダーの条件

第3位には吉田博氏の「職場の課題発見法−変革型リーダーの条件がランクイン。リーダーを目指している人は必見です。

 

「課題発見力」は使いこなすと”楽しいスキル”である

 

「課題発見力」は、常に課題を探し続ける能力です。よって、現場の一つ一つの行動に当てはめて実践していくことは簡単なことではありません。

しかしながら、「課題発見力」を養うことは、自分の未来を課題というカタチで明確にできるというメリットがあります。自分のキャリアや、取り組む業務について、常に前向きでいられるスキルであるといえます。

何より、そのような姿勢で自分の行動を律することができれば、日常が「楽しく」なります。まずは、今回ご紹介した内容を実践してみてくださいね。

 

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