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「読書」は知識のインプットに欠かせない習慣
ネットでなんでも検索できる時代であるとはいえ、しっかりと編集され、順序よくまとめられている本から得られるメリットはたくさんあります。特に、社会における実体験、経験が少ない学生や若手ビジネスパーソンにとって、本を読むことでえられる情報や知識には大きな価値があるでしょう。
世の中で「読書法」と呼ばれるものは様々ですが、今回は「3W1H」…when,where,why,howの3つの観点から考える読書法を紹介します。
押さえておきたい便利な読書法
読書法としては以下の方法が代表的です。
(1)「フォトリーディング」
フォトリーディングとは、本1ページを一秒以下で読む読書法です。文字を目で追うのではなく、ページを脳の中に写真を撮るように読むという方法になります。
(2)「プリペアードマインド」
プリぺアードマインドとは、本を読む目的を事前にしっかりと決めたうえで読む読書法です。小説や雑誌など、「なんとなく読む読書」ではなく、専門書や学術書、その他「インプットのための読書」をする際に便利な読書法です。
(3)「目次を読む」
本を読むときに、最初の目次を読む人はそれほど多くないでしょう。しかし、特定の分野の情報をインプットしておきたい場合は、まず要点がおさえられている目次を読むことで、効率のいいインプットができます。
なぜ、「3W1H読書法」なのか?
便利な読書法はたくさんあります。ご紹介した方法の1つを実践して自分の習慣にすることだけでも、効果的なインプットができます。
しかし、「読書の習慣」という観点からみれば、こういった読書に関する具体的なスキルだけを知っていても「読書」は身につきません。なぜなら、読書の習慣は、「where=環境」「when=タイミング」「why=目的意識」「How=方法」のすべての条件がそろって、初めて習慣化するからです。
いくら本を読むことが好きでも、「時間の確保」ができなければひと月に読める本は限られてしまいます。また、本を読むための環境づくりは、意識的に行わないとそろわないことが多いのです。実際に、「読む時間がない」「仕事が忙しい」という理由で、読書習慣が身についていない人も多いのではないでしょうか?
そこで、具体的な読書法よりも先に、この3W1Hに沿って、読書の習慣を身に着けるための考え方を学んでいきましょう。
3W1Hで読書の習慣を身につける
では、3W1Hの観点から読書法を考えていきましょう。
①「環境=where」
読書の環境を整えましょう。できれば、書斎を準備します。書斎は、本を保存しておく場所であり、本を読む場所です。書斎を確保するのがむずかしい場合は、「本を読む場所」を決めておきます。
本を読む場所を決めておくことで、まず「環境整備」ができます。通勤、通学のバスや電車内での読書もムダではありませんが、「静的な環境における読書環境」は、インプットにおける集中力を増大させてくれます。
②「タイミング=when」
読書のタイミングを確保しましょう。読書というと、「空いた時間ですること」だと思いがちですが、そうではありません。たとえば、夕飯を食べる時間を決めておくと、その後の時間の使い方が効率的になります。そのように、「読書の時間」を確保するための「生活の見直し」が重要です。
円に「一日の行動スケジュール」を書いておき、読書の時間(もしくは、インプットの時間)というようにあらかじめ決めておきましょう。
③「目的意識=why」
目的意識には、2つの意味があります。「本に対する目的意識」と「読書に対する目的意識」です。
「本に対する目的意識」とは、この本を「何のために読むのか?」「どんな情報を得るために読むのか?」「この本から何を得て、何に生かすか?」を読書前、読書中に考えながら読むことです。(3)のプリペアードマインド」のことですね。
対して、「読書に対する目的意識」とは、つまり「一日に何ページ読むのか?」「どんな本を読むのか?」「逆に、『読まなくていい本』をどうやって判断するか?」ということを考えます。
あくまでも、「なぜ、私はこの本を選んだうえで読書をするのか?」を考えること。それが、読書に対する目的意識です。
④「方法=how」
方法は、たとえば「フォトリーディング」「速読」などの具体的なスキルのことです。そして、その方法は多岐にわたりますので、自分にあったものを実践してみて確認する必要があります。
ただし、方法はもっとも最後に考えるべきことであることを忘れないようにしましょう。「具体的な読書法」のスキルの実践は、3つの「W」を実践したうえでおこなうべきことです。
3W1H読書法の流れ
まずは「前提条件」である3W1Hから考えよう
読書の習慣は、絶え間なくインプットをするために必要な”知的作業”です。毎日のコツコツとした積み重ねが、功を奏します。キャリア形成に関しても大きな「効果」があるでしょう。
「効果」とは、広い視野と広い分野の観点を持ち、自分を社会の中で正しく認識した行動をとれるということです。活用できる情報が、私たちのキャリア、ひいては「生き方」に大きな影響を与えます。