「おせっかい(お節介)」はちょっとくらいなら受け入れることができますが、何度も同じことを繰り返されたり、許容範囲を超えるようなことをされたりすると、途端に嫌な気持ちになりますよね。
人間関係がある程度広がってくると、どうしてもおせっかいに困ってしまうタイミングが出てきます。そういうとき、おせっかいを辞めてもらうために何をするべきなのでしょうか?
また、どこまでがおせっかいになるのか、その基準が分からず「辞めて」とも言えない場合もあります。
このとき、何を基準に迷惑なおせっかいであると判断すればよいのでしょうか?
人間関係で嫌な思いをすることができる限り少なくなるように、おせっかいな人の特徴と対処法を学んでおきましょう。
また、「自分はお節介かも?」と感じる人向けの改善方法や、チェックリストも準備しています。
Contens
- 1 おせっかい(お節介)の意味とは?
- 2 おせっかいと世話焼きの意味の違いとは?
- 3 おせっかいと思いやりの意味の違いとは?
- 4 おせっかいと親切の意味の違いとは?
- 5 無意識に陥ってしまう迷惑行為・うざい行為が「おせっかい」である
- 6 おせっかい(お節介)の類語は?
- 7 おせっかいな人の心理とは?
- 8 おせっかいな人の特徴とは?
- 9 職場に多い「おせっかいな人」の特徴とは?
- 10 おせっかいを受けているときの対処法・解決策
- 11 職場にいるおせっかいな人への対処法・解決策
- 12 おせっかいな性格を改善する方法とは?
- 13 おせっかいをしていないかのチェックリスト
- 14 まとめ|おせっかいな人にはやんわりとした断りを入れる
- 15 今の職場に満足してる?リスクなしで転職するための4つのコツ
おせっかい(お節介)の意味とは?
おせっかい(お節介)とは、「人のためにやろうとしている行為のうち、返って迷惑になるような余計な世話をやくこと」です。
また、そういう人やさまを表す言葉でもあります。
おせっかいと世話焼きの意味の違いとは?
おせっかいと世話焼きはよく混同されている言葉ですが、正確な意味は異なります。
おせっかいには「かえって迷惑になるような世話焼き」という意味がありますが、世話焼きは「相手のためになろうとする行為」を指します。
つまり、世話焼きは迷惑という意味合いが含まれていませんが、おせっかいと言う場合には「迷惑」という意味が含まれているのです。
おせっかいと思いやりの意味の違いとは?
おせっかいに似た言葉のひとつには、「思いやり」があります。
思いやりとは「他人の心情や身の上に対して配慮する気持ち」のことを指す言葉です。
つまり、おせっかいとは同じ動機であり、他人への配慮や気遣いをしようとしている点では同じものであると言えます。
しかし、「その気持ちや行いが独りよがりだったり、本当に相手の立場や状況、思いを捉えられていない」という結果になると「おせっかい」になってしまいます。
おせっかいと親切の意味の違いとは?
おせっかいと近い言葉には「親切」もあります。
親切とは「好意をもって人のためにあれこれと計ってやること」という意味があり、思いやりが深いことやそのような行動を指す言葉です。
こちらも、思いやりと同様に「本当に相手の立場や状況、思いを捉えられていない」場合には「おせっかい」になってしまいます。
無意識に陥ってしまう迷惑行為・うざい行為が「おせっかい」である
「世話焼き」「思いやりがある」「親切」であっても人によっては「迷惑」「うざい」と感じられるような「おせっかい」に変わってしまう可能性があります。
つまり、おせっかいとは「無意識のうちにやってしまっている」ことが非常に多いのです。
そのため、人の面倒を見ることが好きな人や、人のためになることをすることが好きな人でも、行動によっては「おせっかいな人」と思われてしまうことがあります。
「おせっかいだよ」と言われて初めて、「まさかおせっかいと思われているとは思っていなかった」と話す人が多いのは、そのためなのです。
おせっかい(お節介)の類語は?
おせっかいの意味について見てきましたが、ここでおせっかいに似ている言葉を見ておきましょう。
意味をつかむのがむずかしい言葉なので、類語のニュアンスを知っておくと理解しやすいです。
おせっかいの類語1|差し出がましい
「差し出がましいですが…」などに使う言葉ですが、おせっかいと似た意味を持ちます。「でしゃばっていてすみません」「余計なことを言うようですみません」というニュアンスです。
つまり、おせっかいであると分かっているが相手に何らかの行為をするときに使います。
おせっかいの類語2|押し付けがましい
おせっかいは、良かれと思って他人に何かをした結果、それが相手にとって迷惑になってしまう世話焼きのことです。
押し付けがましいとは、「押し付けがましいですが、〇〇すると良いのではないでしょうか?」などと用いる言葉で、「あなたの価値観と自分の価値観の違いは分かっているけど、あえてアドバイスします」というニュアンスがある言葉です。
良かれと思ってやった結果相手に迷惑をかけるかもしれない行為ですよ、ということを示す言葉として使われます。
ここまで、おせっかいの意味を詳しく見てきました。
単なる世話焼きとは異なり、「相手の貯めを思ってやったけど、結局相手に迷惑をかけてしまう行為」が、おせっかいになります。
では、そういったおせっかいをしてしまう人には、どんな心理がはたらいているのでしょうか?
おせっかいな人の心理とは?
おせっかいな人は、どのような心理状態なのか?
それを知ることで、あなたがおせっかいを受けたときにどう対処すべきかがよりはっきりと分かるようになります。
1 他人から認められたい/承認されたい
おせっかいな人に共通する心理状態には、「他人から認められたい」「周囲の人から承認されたい」という欲求が強いことが挙げられます。
たとえば、「周りは気づいていないけど、この人が直すべきところを教えてあげれば、この人は自分のことを『すごい人だな』と思ってくれるだろう」という心理が、おせっかいを生むことがあります。
2 人助けをしたい/サポートしたい
善意が強く、本当に「人助けしたい」「サポートしたい」と考え、親切心からおせっかいに発展してしまっている場合があります。
この場合、おせっかいを受けている相手の性格として「自分一人だけでやり遂げたい」「周りからとやかく言われることが苦手だ」という人の場合は、おせっかいとされてしまうこともあります。
つまり、善意で人助けをした結果、おせっかい認定されてしまうケースも一部あることがわかります。
3 構って欲しい
人に構って欲しいために、その手取り早い方法として「求められてもいないことを率先してやる」=「おせっかい」になってしまうケースも存在します。
この場合、関係性が長く続き信頼関係が生まれれば、おせっかい自体がなくなる可能性があります。
しかし、おせっかいをしてくる相手を信頼すること自体が少ないために、結局はおせっかいをする人の「独りよがり」になることが多いです。
4 他人をコントロールしたい
「他人が自分の思うように動いてくれないと納得いかない」という独善的な心理の持ち主の場合も、おせっかいをしてくるケースがあります。
この場合、相手を助けたいというよりも独占欲や支配欲で動いているため、本当に迷惑行為をされたり、状況によっては法律やハラスメントに当てはまる場合すらあります。
5 人のことを信用したくない/疑う
人のことを、何らかの理由で信用できないと感じている人や、疑い深い人の場合は、「こちらが相手のことをすべて把握していたい」という心理がはたらき、結果としてお節介になってしまうケースがあります。
この場合も、信頼関係を築くまで治りませんが、こういった人と信頼関係を築くのは本当にむずかしいと言えます。
おせっかいな人の特徴とは?
おせっかいな人の心理状態はすでに見てきた通りですが、心理とは別に共通する特徴も存在します。
この特徴をおさえることで、より具体的に「おせっかいな人」との対応方法を知ることができます。
1 人助けを善意でおこなう心の持ち主
おせっかいな人は、人助けを善意で行なう心の持ち主です。
人助けをしたい、困っている人がいたら助けたいという気持ちがあるからこそ、余計なことまでしてしまいます。
人が善意で人を助けるケースには2種類があります。
「①心の底から相手の力になりたいケース」と、「②相手を助けることによる見返りを求めているケース」です。
どちらの場合でも人助けには代わりありませんが、見返りを求めている人は余計なことまでしてしまいがちであることが多いです。
なぜなら、相手の気持ちよりも「自分は相手に何ができるか?」を先に考えるためです。
相手が欲していること以上のことをしてしまう結果、相手に迷惑をかけてしまうことになります。
2 他人に期待していない/信頼できない
他人に期待していない/信頼できていない人は、他人の行動につい口出ししてしまいたくなり、結果として余計なお世話が増えることになります。
たとえば、チーム全員で仕事を進めている場合でも、おせっかいな人が担当していない業務まで必要上に指摘してきたり、業務分担の枠を超えて手伝ったりすることが多いです。
そういった行為は、ひとえに他人を信用していないことが原因であり、そうすることによってさらに独りよがりになっていくという悪循環が生まれます。
3 物事を自分で仕切る能力がある
リーダーシップが強かったり、周りに合わせず率先して物事に取り組むリーダータイプの方は、おせっかいと言われることが多いです。
物事を自分で仕切る能力があるということは、チームで物事を進めたり、目標と計画を立てて人を動かす能力に長けているということでもあります。
そのため、そういったリーダータイプのもとで動くことをよく思わない人に「おせっかいだな」と思われてしまうことがあります。
ただ、この場合のおせっかいは、本来の意味でのおせっかいとは少々異なります。リーダーとして人を動かすためには、余計かもしれないことでもあえてつっこむ行動が必要です。
4 コミュニケーション能力が高い
コミュニケーション能力が高いと、それだけ人と接点を作る量が増えます。つまり、世話を焼く相手が増えるということでもあります。
コミュニケーション能力が高い人同士で支え合う場合には、お互いのことを「おせっかいだ」と感じることはありません。
しかし、人との距離感が近すぎて性格的に合わないなどと思われ、「おせっかいな人だ」と思われてしまうことも多くなります。
人と人との関係を適切に保つのはケースバイケースでむずかしいため、正確の組み合わせによってはおせっかいと思われてしまうタイプでしょう。
5 他人のことを詮索したり考えたりするのが好き/得意である
自分には関係のないことでも、手伝えることやサポートできることがあれば力を貸す。それは本当に素晴らしいことですよね。
しかし、必要以上に他人のことを詮索したり、口出ししたりしてしまう人は、おせっかいな人と評価されてしまうことがあります。
6 主観的な視点で行動する
「自分だったらこうされたら嬉しい」から、相手にも同じようなことをする、という考え方で行動していると、一見助けているつもりでも相手からは感謝されず、むしろ迷惑がられることがあります。
これも線引きがむずかしい部分ではありますが、自分だけの視点で世話を焼いていると、他人から見て自分の行動がどう見えているのかがわからなくなることも多いです。
7 場の空気や雰囲気を読むのが苦手である
場の空気や雰囲気を読まない人は、一般的に独りよがりなことが多いため、本人は親切心でやっていることも「おせっかい」になりがち。
場の空気や雰囲気をあえて壊すことも時には必要ですが、他人に迷惑をかける独善的な行動には、冷静に対応することが必要になってしまいます。
8 正義感が強い
正義感が強く、「間違っていることには手や口を出さずにはいられない」という特徴を持つ人も、「おせっかい」になってしまうことがあります。
正義感とは、「何が正しく何が間違いか?」を白黒はっきりさせたいと強く考えていることです。
しかし、「正しい/間違い」は、白黒はっきり別れていることは少なく、間違っていることも少しずつ、物事の順序を踏まえて改善していくことがほとんどです。
そのため、正義感を強く持つ人のうち、物事の順序を飛ばして正義感を振りかざしてしまう人がどうしても出てきてしまい、それが他人への迷惑につながることがあります。
9 他人の評価・賞賛に喜ぶ
他人の評価・賞賛に喜びやすいのは多くの人がそうですが、必要以上に評価や賞賛を望むのも、精神的に健康とはあまり言えません。
おせっかいを頻繁におこなう人は、この他人からの評価や賞賛を、自分の価値観から見て「絶対のもの」と認識しているからこそ、極端な親切心や行動をとるのです。
10 心配性で口出しや手助けをしがち
心配性が自分のことだけではなく、仲の良い人や関係性がある人にまで及ぶ場合、口出しや手助けを通して過度な行動に及ぶことがあります。
たとえば、すでに確認済みのものについていつまでも「あれどうなった?」と言ってくるなど、周りからしてみれば「もういいだろ…」と思うような行動をとりがちです。
本人としては納得いくまで不安を抱えているのですが、その不安感が周囲とのギャップを生んでしまいます。
11 人から頼られる・任されることに慣れている
人から頼られたり、任されたりすることに慣れている人の一部は、「口では言っていないけど、相手はこういうことを求めているだろう」と、勝手に口出ししたり手助けしようとしたりする場合があります。
慣れとは怖いもので、求められていなくても似たような状況では勝手に口出しや手助けをするものだと判断してしまうことが、おせっかいの原因になっています。
ここまで、おせっかいな人の特徴をご紹介してきました。
上記に当てはまるすべての人がおせっかいだと思われるわけではありませんが、こういった共通点があることも事前に抑えておきましょう。
自分も必要以上に相手におせっかいを焼いてしまわないように、工夫するうえでも活用できるポイントです。
では次に、おせっかいを受けているときの対処法をご紹介していきます。
職場に多い「おせっかいな人」の特徴とは?
おせっかいな人に共通する特徴についてはすでに見てきた通りですが、職場やビジネスシーンでは、そのおせっかいの特徴が特殊な形で出てくることが多いです。
そのため、特にここでは、職場やビジネス、仕事においてありがちな「おせっかいな人の特徴」を解説していきます。
1 指示出しや指摘をしてくる
「聞いてもいないのに指示してくる」「頼んでもいないのに指摘・意見を言ってくる」というパターンが、仕事におけるおせっかいでありがちです。
指示出しや指摘は、「良かれと思って」やっているケースが大半です。
一方、言われている人からしてみれば、たとえ正論であっても「急になんだこの人は」と思うでしょう。
この心理的なギャップを生んでしまっているのが、「指示出しや指摘によるおせっかい」なのです。
2 公私混同をしがち
「やたらとプライベートのことを聞いてくる」「プライベートなことまで口出ししてくる」というおせっかいのパターンは特に上司と部下の関係でありがちではないでしょうか。
おせっかいな上司の場合、「部下のことは仕事のことだけではなく、プライベートでも何か悩んでいることがあるなら信用して相談して欲しい」と考えていることでしょう。
しかし、聞かれる部下にとっては「何を聞かれるかもわからないから怖い」「仕事でさえ関係性を保つの大変なのに、プライベートまで干渉されたらかなわない」と感じていることが多いです。
この関係性のギャップも、おせっかいにつながります。
3 リーダーシップを取りたがる
「役職や立場は同じなのにやたらと指示してくる」というタイプも、お節介認定されがちです。
リーダーシップを発揮しようとしているおせっかい焼きの人は、きっと今の状況を見て「自分が率先してリーダーシップを発揮しなくては」と考えます。
しかし一方で、周囲の人は「なんで突然指示してきたんだ」と、状況の変化に戸惑いを隠せません。
合意が取れていない状態で周りを巻き込むと、周囲からは「おせっかい」と評価されてしまうことがあります。
4 マネジメントしようとしてくる
リーダーシップと同様に、周囲の合意が取れていない段階で「マネージャー」「管理職」「まとめ役」のような役割を勝手にしようとする人も、「おせっかいな人」と思われることが多いです。
この場合、合意が取れていない場合だけではなく、まとめ役がおせっかいな行動を摂りすぎることで、周囲から不評を買うことも多い傾向にあります。
5 熱意にギャップがある
仕事において熱意があることは良いことであると言えます。
しかし、周囲との熱意のギャップがありすぎることは、そのままそれが周囲への「おせっかい」につながる可能性があります。
また、熱意がある人が、周りの人に対して「自分と同じくらいの熱意があるだろう」という想定のもと行動するのは大変危険です。
おせっかいを受けているときの対処法・解決策
おせっかいは、決して相手が悪気を持っていないということを抑えておきましょう。
そのうえで、その行為が自分にとって迷惑であるということをできる限り伝えます。
そうすることで、人間関係を良好に保ちながら、おせっかいに対処することができます。
しかし、本当に迷惑なときははっきりと伝えることも大切です。その時時の状況を見て、本当に迷惑だと感じたら毅然とした対応を取ることも必要になります。
1 同じ土俵に乗らない
事あるごとにおせっかいを焼いてくることに、イライラしてしまう人はとても多いと思います。
しかし、よく考えてみると、そのおせっかいにイライラすること自体を止めてしまえば、それほど気にするまでのことでもないことも多いのではないでしょうか?
おせっかいをされると「自分が必要以上に下に見られている気がする」という感情が出てきます。しかし、本来そうではなく相手は善意でやっているんだと思えば、それほど苦痛ではなくなります。
一歩引いて、同じ土俵に乗らないようにすることが、上手に付き合うコツです。
2 おせっかいをされるシチュエーションを避ける
特定の状況のときだけおせっかいをされるときがほとんどだと思います。おせっかい焼きな人の得意なことを一緒にやっていると、途端におせっかいな人になる…ということも多いでしょう。
そこでおすすめなのは、少しずつ距離を取りおせっかいをされるシチュエーション自体をできる限り避けることです。
対抗意識を燃やしておせっかいをされないように張り合うのではなく、そういったそもそものシチュエーションを回避することも、おせっかいな人と上手に付き合うコツになります。
3 相手に対して直接正直に話す
おせっかいだけど信頼できる人、おせっかいだけど頼りになる人。人はそう簡単に割り切れる関係性だけではないと思います。
相手のことを信頼しているなら、「こういうことは止めてほしい」と正直に伝えることも一つの方法ではないでしょうか?
仲が良いことで逆に言えなくなることや、信頼しあっているからこそ言えないことはたくさんあると思いますが、相手が善意でやっていることなら、行動を改めてくれるはずです。
4 おせっかいを後から断る
おせっかいな人は、先程も解説したとおり善意で行動しています。それが裏目に出てしまい、返って迷惑になってしまっていることがほとんどです。
つまり、おせっかいをされる前に「大丈夫」「必要ないよ」と断るのではなく、一度おせっかいを受け入れた後に「次からは大丈夫だよ」「次からは自分でやるよ」とやんわりと断りを入れておきましょう。
相手の思いを踏みにじることなく、感謝していることも伝えられるため、人間関係に傷がつくことがありません。
5 自分から依頼/お願いごとをする
おせっかいな人に、後から世話を焼かれたくないというときは、むしろ自分から何かを依頼してみるのも良いでしょう。
途中で邪魔されたくないことや、余計な口出しをされたくないシチュエーションでは、すべてをシャットアウトするのではなく、世話を焼いてくれる人に何かを任せてしまうのです。
善意でやってくれているため、実際にサポートしてくれるのは嬉しいことですし、想定外の割り込みがないためあなた自身もストレスを溜めることがありません。
6 自分のミスや失敗を改善する
おせっかいな人は、あなたが何らかのミスや失敗をしたり、何か不足していることがあるときに世話を焼いてくれます。
それが嫌だと感じるのであれば、おせっかいな人に自分のミスや失敗を悟られることのないように、自分自身のミスや失敗を無くすことを考えましょう。
自分はおせっかいだと思っていても、実はその人に助けられているということも結構あります。まずは、自分の落ち度をなくしたあとから、おせっかいな人に対処しても遅くありません。
職場にいるおせっかいな人への対処法・解決策
仕事・職場にいるおせっかいな人への対処法も、それ以外のおせっかいな人への対処法と同時に見ていきます。
仕事における「おせっかい」の場合、対応方法はより具体的なものになります。
1 自分の情報を話さない、伝えないようにする
「プライベートに干渉してくる」タイプのおせっかいな人には、できる限り自分のプライベートな情報を知られないように配慮します。
たとえば、休日の過ごし方や最近の体調、仕事でうまくいっていないことなど、話す必要のないことはできる限り伝えないように注意しましょう。
そうすることで、おせっかいな性格を直すことはできなくても、ある程度「おせっかいの頻度」を減らすことができます。
また、周囲と連携してできる限りそういった状況を作らないことも重要です。
2 できる限り会話を少なくし事実や連絡のみ話す
手助けやサポートを必要以上にしてくるおせっかいな人や、一言多いタイプの人に対しては、事実や連絡事項など最低限のコミュニケーション以外のことをできる限り話さないという対応方法もあります。
すべての会話をシャットダウンしてしまうのは、関係性の悪化が激しく、相手に不快感を与えてしまうため不可能です。
しかし、事実や連絡など必要事項があるときにさえ愛想をよくしておくことで、関係性を悪化させることなく、自然にコミュニケーションを最低限に抑えることができます。
3 物理的に距離を置く
同じ場所にいる必要がない状況を作ったり、物理的に距離をおいてコミュニケーションの量を減らすことも有効です。
この場合、たとえば同じ部署のフロアにいなくてはいけない場合でも、「相手が休憩中の時に近くにいない」「外出や帰宅などのタイミングが被らないようにする」といった細かな工夫が大切です。
「なんで自分が工夫しなくてはいけないんだ」という気持ちが芽生えることもありますが、精神的な安定を保つために工夫してみましょう。
4 ミスを減らして指摘を減らす
指摘や口出しを必要以上にしてくるタイプのおせっかいな人への対応で一番効果的なのは、個人的なミスを減らすことです。
考え方によっては、「ミスをすれば罰ゲーム」のような感覚で、おせっかいを軽く受け流す捉え方もできます。
仕事におけるミスの精神的な不安や落ち込みと、お節介やきの指摘や口出しはダブルパンチで襲ってくることがあります。それを避けるためのテクニックと言えるでしょう。
5 こちらからおせっかいをする
逆にこちらからおせっかいをするという方法があります。
そうすることで、相手もおせっかいを避けるために距離をとってくる可能性があります。
もちろん、やり方や相手によってしまいますが、物理的に距離をおくことも、会話する量もどうしても増やせない場合には、このような対応方法もあることを抑えておきましょう。
6 はっきりと「必要ない」と伝えて断る
同僚や部下、気のおけない上司など、はっきりと言える相手であれば「必要ない」「ここまでする必要はないと思う」ということを、理由とともにはっきり伝えることも一つの方法です。
これは、おせっかいな人がときとして無意識にやってしまうことがあまりにも多いからこそ、有効な方法になります。
物腰は柔らかいがおせっかいが多い人などの場合、はっきりと、優しく伝えてあげることで、改善の余地があります。
「おせっかいだけど、いい人なんだよな」という方の場合、ぜひあなたの方から改善方法をアドバイスしてあげてください。
おせっかいな性格を改善する方法とは?
「おせっかいな人の特徴」を見ていると、「自分もそうなのでは?」と感じる人が多かったのではないでしょうか。
冒頭でも伝えたように、お節介は「親切」「思いやり」と紙一重のものなのです。そのため、誰にでもおせっかいになってしまう危険性はあります。
そこでここでは、おせっかいを改善するための対処法・改善策をご紹介していきます。
1 自分をできる限り客観視する
何か手助けやサポート、口出しや指摘などをしたくなったときは、最初にできる限り自分を客観視することが求められます。
「自分を客観視する方法」には、様々な方法があります。
しかし、一番簡単なのは「おせっかいな人の心理」でご紹介した内容に、今自分自身が陥っていないかを確認することです。
たとえば、「相手を助けたい」という思い以上に、「この人から認められたい」という思いが最初にきているのであれば、それは「おせっかい」につながる可能性が高い…というように。
自分を客観視する習慣をつけることで、本当に人に優しく、思いやれる習慣も同時に身に付けることができます。
2 求められていない口出しや指摘をしない
シンプルな方法として、「求められていないことをしない」ということが挙げられます。
仕事では、「求められていないことはしてはいけない」ということはありません。むしろ、自分で判断しなくてはいけないことがたくさんあります。
しかし、特に「仕事での指摘・口出し・アドバイス」「プライベートなことへの口出し・アドバイス」の2つに関しては、基本的に求められるまで話さないようにするべきでしょう。
3 価値観や考え方は多種多様であることを知る
前提となる考え方として、「価値観」「考え方」というのは、多種多様であるということを知っておくことが大切です。
正義感が強い人ほどおせっかいになりやすいのは、行動や発言が極端であることだけではなく、「決まった正しい考え方・価値観があるからだ」と強く信じていることが原因にあります。
たしかに、多くの人に認められる価値観や、支持される考え方というものは世の中に多くありますし、あなたの価値観も普通の人より「良い」ものなのかもしれません。
しかし、人には正解や正しいことに至るまでにある程度の時間がかかります。そしてそれは自分で気づけるタイミングがくるまで「受け入れがたい」ようなものでもあります。
そのため、あなたがより「正しいこと」に近かったとしても、価値観や考え方を押し付けるべきではないということを、知る必要があるのです。
4 「おせっかいかも?」と考え直す
シンプルな方法ふたつめとしては、「自分がされたらどう思うか?」という観点から、「自分がやろうとしていることはおせっかいかも?」と考え直すことです。
「自分の場合は特殊だ」「自分の場合は当てはまらない」と自分自身について思うことでも、あなたが他の人に感じる時と同じような「おせっかいである」場合というのは非常に多いものです。
5 心配ならおせっかいかどうかを聞く
おせっかいと思われても良いから、自分はこの人を助けたいと考えているのであれば、相手のことを気にせずに親切心から行動することもときには大切なこと。
でも、相手に嫌われたくないというのも必ず感じてしまうことです。
そんなときは、正直に「こうしようと思っているけど、おせっかいだと思う?」と正直に聞いてみましょう。
正直な相手なら、きちんと答えてくれる場合も多いです。
おせっかいをしていないかのチェックリスト
ここでは、「おせっかいかも?」と自分自身に対して思う方向けに、「おせっかいをしていないかのチェックリスト」を準備しました。
おおむね、半分以上(3つ以上)当てはまっている場合には、あなたは誰かから「おせっかい」と思われている可能性が高いです。
- 先回りして何かをしてあげることが多い
- 誰かにものをあげることが多い
- 一言余計だよね と言われたことがある
- 勝手に判断して行動し、怒られたことや迷惑をかけた経験がある
- 自分に都合が良いから誰かに何かをしてあげる
- 気づかないうちに陰口や文句を言われていることが多い
あなたはどうでしたか?
もちろん、「おせっかいかどうか?」は、受ける相手によっても変わります。しかし、注意することに越したことはありません。
ぜひチェックリストを活用して、「おせっかいではない親切・思いやり」ができることを目指しましょう。
まとめ|おせっかいな人にはやんわりとした断りを入れる
今回は、おせっかいの意味と、おせっかいな人の特徴、そしておせっかいを受けているときの対処法について解説してきました。
また、おせっかいを改善する方法についても、詳しく解説しました。
どんな職場でも、おせっかいな人というのは存在します。
しかし、おせっかいと感じる基準は人それぞれなので、一概に「迷惑な人だ」と片付けるのはNGです。
「善意でやってくれているのは分かるが、これは迷惑だから止めてほしい」…信頼関係を作りつつ正直に話せるように、伝え方を工夫していきましょう。
今の職場に満足してる?リスクなしで転職するための4つのコツ
ここでは、今の職場や待遇、働き方に不満を抱いている方に向けて、転職活動を始めるにあたって必ずおさえておくべきことをご紹介していきます。
転職活動というと、下記のようなイメージがあるのではないでしょうか?
- 「失業リスクがある」
- 「これまでに積み重ねた経験・キャリアがムダになる」
- 「転職すると給料が下がる」
- 「新しい環境に慣れるのが大変そう」
しかし、この4つの不安は下記の「4つのコツ」で解消することができます。転職したいと考えているけど、不安を解消できないと感じる方はぜひ参考にしてください。
1 転職活動に失業リスクはない!
転職活動を始めるにあたって最も不安なことは、「転職活動をすると、失業するのではないか?」というものだと思います。
一般に、仕事を辞めたり、退職して他の仕事を始めたりすることには、ネガティブなイメージを持つ方も大勢います。しかし、それは”間違い”です。
大手転職サービスを運営している「リクナビ」が公開しているデータには、こう書かれています。
20代では76%が「転職経験なし」という結果となっています。30代になると「転職経験なし」の割合は一気に減少し、半分以上の人が転職を経験。4人に1人は「転職1回」、そして約3割の人が「2回以上の転職」を経験しているという結果になりました。
20代では「10人中3人以上」、30代では「4人中1人以上」の人が転職活動を経験しています。
つまり、今では転職活動自体はそれほど珍しいことではなく、むしろそれが当たり前になってきているのが現状です。
ではなぜ、転職活動をすることができる人が増えているのでしょうか?理由は大きく2つあります。
理由1 「中途採用を積極的におこなう企業が増えた」
人材市場・転職市場の動向をアンケートをもとに調査しているリクルートワークスが公開したデータでは、近年は中途採用を積極的におこなう企業が増えたことが示されています。
2018年度の中途採用の見通しについては、「増える」(18.6%)が「減る」(4.0%)を大きく上回っている。
つまり、転職市場は「売り手市場」で、人手不足は飲食業界・情報通信業界(IT)・不動産業界を中心に活発に採用活動が行われていることを示しています。
理由2 「転職活動を在職中にできるサービスが増えた」
転職市場が売り手市場だといっても、「実際に自分のもとに内定が来るかは分からない」という不安は残りますよね。
しかし、その点についても心配いりません。今では、「働きながら転職活動をすること」がふつうです。
たとえば、一昔前までは、下記のすべての転職準備を、自分で調べながらやる必要がありました。
- 求人を探す
- 履歴書・職務経歴書を作成する
- 面接準備をして面接日程を応募企業と調整する
- 面接を1次〜3次まで突破する
- 給与条件や入社日を人事側と調整する
- 今の会社を辞めるための退職手続きや保険関係の手続きをおこなう
これだけ見ても、かなり大変であることがわかりますよね。
でも今は、「転職エージェント」を活用することができます。
転職エージェントとは、あなたの代わりに希望条件に合った求人を選び、人事側とスケジュール調整をしてくれたり、履歴書や職務経歴書の添削サポートをおこなってくれたりする無料サービスです。
そのため、転職するために仕事を先に辞める必要はありませんし、会社にバレる心配がありません。また、自分で準備するのは最小限にしたうえで転職活動をおこなうことができます。
…
以上2つの理由から、転職活動にリスクがないことがおわかりいただけたのではないかと思います。転職エージェントについてもっと詳しく知りたいという方は下記記事をご覧ください。
おすすめ記事:転職エージェントとは?おすすめの選び方と比較ポイントを徹底解説!
おすすめ転職エージェントは下記記事でご紹介しています。活用法や利用の流れも解説しているので、「転職エージェントを選びたい」という方はぜひ参考にしましょう。
また、「自分で求人を探したい」「自分のペースで求人を見てみたい」という方は、こちらの「転職サイトランキング」を参考にしてくださいね。
おすすめ記事:おすすめ転職サイトランキング!選び方や登録後の流れ、活用法まとめ
2 これまで積み重ねてきた経験・キャリアは転職で活かせる
転職するときの悩みのひとつとして多くあげられるのは、「これまで積み重ねてきた経験・キャリアがムダになってしまうかもしれない」という不安です。
特に、30代前後である程度長く職場で働いてきた方や、エンジニアや金融・不動産などの専門的な営業をしてきた方は、そう感じることも多いでしょう。
これまで得てきた経験を活かすには、「同じ業界・職種/業種で活躍することができる仕事」を探すことが大切になります。
「同じ業界・職種/業種」で活躍することができる仕事を探すには、「業界・職種/業種に特化した転職エージェントや転職サイトを使うこと」をおすすめします。
あなたの経験・キャリアを正しく評価してくれる職場であれば、今の給料よりも高い金額を提示してくれます。
もしなかったら、そのときは転職をしなければ良いのです。
業界・職種/業種専門の転職エージェントや転職サイトとは、たとえば「IT業界に特化した転職サービス」「広告業界に特化した転職サービス」「看護師・保育士・介護などの転職サービス」など様々です。
業界特化型の転職サービスや、特定業界に強い転職サービスは、兄弟サイト「IKIKATA Database」のTOPページで掲載しています。
どんな経験・キャリアであっても、それを評価してくれる職場は必ず存在します。
もちろん、経験・スキルによって大幅に求人の見つかりやすさや条件は変化しますが、「今の職場に不満を感じている」のであれば、転職活動を始めてみるべきですよね。
3 転職しても給料は下がらない
「転職すると給料が下がる」と何となく悪いイメージを持っている方はいないでしょうか?
それはあくまでリストラなどが行われた過去の話です。今でもリストラの危険性がまったくないわけではないですが、自発的におこなう転職活動で給料が下がることはありません。
それはなぜかといいますと、最初に給与条件を検索できる転職サイトや、給与条件を代わりに交渉してくれる転職エージェントは無数に存在するからです。
特に、あなたの代わりに給与交渉をおこなってくれる転職エージェントに依頼することで、年収アップが可能です。
年収アップ転職をしたいと考えているなら、下記に掲載されている転職エージェントのうち、特に自分に会っていそうなものを順位1位から見てみることをおすすめします。
また、実際に今のあなたの職種・業種の求人が一般的にどの程度の年収なのかを調べることも大切です。そんな方は転職サイトに登録し、職種/業種の条件から求人を探してみることをおすすめします。
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4 新しい環境と今の環境の比較はカンタンにできる
転職活動自体はスタートでしかなく、本当に大切なのは「実際に内定をもらい入社したあとに後悔しないか?」という不安を解消することですよね。
「こんな職場に転職するくらいなら、以前の職場にいたほうが良かった…」という後悔をしたくない方は、転職活動に後ろ向きなはずです。
しかし、今の職場に不満を持っている方こそ、転職エージェントを使うべきです。
それはなぜかといいますと、転職エージェントでは応募先企業の内情や上司の情報、会社の雰囲気や残業時間の実態などについて詳しく教えてくれるからです。
あなたは、今の職場に不満を感じているからこそ、「転職先の内情」をしっかり知ったうえで転職したいと考えているのではないでしょうか?
実際に転職するかどうかは置いておいて、今の職場をほかの職場と比較してみることで、あなたが本当に満足できる仕事を見つけることができるでしょう。
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参考資料:お節介(読み)おせっかい – コトバンク