嫌がらせをする人の心理と特徴、されたときの効果的な対処法を解説!

嫌がらせをする人の特徴と心理は?職場でされたときの対処法!
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「大人の嫌がらせ」は、誰にでも起こりうること。

自分がやってしまうことも、ふとしたことをキッカケに長い間嫌がらせに苦しめられてしまうこともあります。

でも、子どもの頃とは異なる点がひとつ。それは些細ではあっても複雑な事情や環境によって引き起こされるということです。

そのため、ただ単純に無視し続けたり、いつかほとぼりが冷めるだろうと我慢し続けていても、状況が変わらないことがほとんどです。

そこで今回は、職場や近所づきあい、知り合いとの間で嫌がらせを受ける原因と、嫌がらせをおこなう人の特徴、そして対処法を解説していきます。

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嫌がらせの意味・定義とは?

しかしそもそも「嫌がらせ」とはどのような意味なのでしょうか?

嫌がらせの定義は、「Wikipedia」に該当記事があります。

嫌がらせの意味について簡潔にまとめられているので、下記で引用してみます。

嫌がらせ(いやがらせ)とは、特定、不特定多数を問わず相手に対し、意図的に不快にさせることや、実質的な損害を与えるなど強く嫌がられる、道徳(モラル)のない行為の一般的総称。

引用:嫌がらせ – Wikipedia

意図的に他人を不快な気持ちにさせたり、実質的な損害を与えたりした場合、それは「嫌がらせ」になります。

といっても、ピンと来る方はいないかもしれません。

英語では、嫌がらせのことを「ハラスメント」と呼びます。セクハラやパワハラも、いわば「嫌がらせ」の一種であることがわかります。

ただ、それ以外にも嫌がらせはたくさんあり、「職場での無視や放置」「近所づきあいでの悪口や根も葉もない噂」など、陰湿なものも数多く存在するのが事実です。

嫌がらせの種類とは?

職場における嫌がらせは特に近年社会問題化されており、言及されることも増えてきています。

また、近所づきあいや友人間であっても法律家が間に入り、専門的な知識や冷静な対応で解決されているケースも近年ニュースになることが多くなりました。

つまり、嫌がらせといっても些細なことではなく、毅然とした対応を取るべき「事件」なのだ、という見方がとても大切です。

そのうえで、嫌がらせにはどういった種類があるのかを知っておけば、さらに冷静に今の状況を見ることができます。

Wikipediaによると、職場における嫌がらせの種類(類型)は下記のように様々なものがあります。

  • セクシャルハラスメント:女性の社会的地位を利用した嫌がらせ行為
  • パワーハラスメント:職権や地位を背景にして行われる嫌がらせ行為
  • モラル・ハラスメント:精神的な暴力、倫理道徳を無視した嫌がらせ行為
  • スモークハラスメント:煙草の煙による嫌がらせ行為
  • アルコールハラスメント:飲酒を通した迷惑行為

そのほかにも、「ドクターハラスメント」「ブラッドタイプハラスメント」「レリジャスハラスメント」「カラオケハラスメント」「レイシャルハラスメント」「テクノロジーハラスメント」など、様々な嫌がらせの概念が提唱されています。

単なる一般的な嫌がらせではなく、ハラスメント行為に当てはまるときには、時として専門家への相談を含めた対応をすることをおすすめします。

ただ、「できれば相手がなぜ自分に嫌がらせをするのかを知りたい」という方も多いはず。

そこで下記では、嫌がらせをする人の性格や特徴、心理状態を詳しく解説しています。

嫌がらせをする人の性格と特徴・心理状態とは?

嫌がらせをする人の性格と特徴・心理状態とは?

嫌がらせをしてしまう人には、ある「共通点」があります。

この共通点を知ることで、その人物に合わせて付き合い方を変えたり、軽く受け流すことができるように対策を練ったりすることができます。

どんな場合でも、毅然とした対応をすることが嫌がらせの対処法を学ぶ前に大切なこと。

まずは、相手を知りましょう。

1 自分の価値観を曲げない頑固な人

自分の価値観を曲げず、相手にも同じような価値観があると思い込み、その価値観を押し付けるタイプの人が人に指示を与える側になると、嫌がらせがよく発生します。

上司によるみんなの前での叱責などは明らかなパワハラですが、本人は「まさかパワハラに該当するとは思ってもいなかった」と後から話すケースが絶えません。

意図して「嫌がらせをしよう」と考えていなくても、相手に嫌がらせをしてしまう可能性は十分あります。

そのひとつが「価値観の押しつけ」になります。

2 ストレスが過剰に溜まっている

職場環境や仕事内容についてのストレスが溜まりやすい家庭環境や職場では、ストレスが過剰に溜まっている人が身の回りに溢れることになります。

結果、そのストレスを発散しようと同じ環境にいる近しい人に嫌がらせをするということが起きるのです。

たとえば家庭内でストレスを解消してくれる相手がいなかったり、職場で思うように自分の気持ちを理解してくれなかったりすることを原因として、「誰かに嫌がらせをする」という発想を持つ人がいます。

3 劣等感が強くプライドが高い

「他人と比べて自分は劣っている」という気持ちが強い人の中でも、倫理観を持っている人であれば、その反骨精神をバネに努力しようとしたり、劣等感を解消しようと目標を定めたりすることができます。

そのため、劣等感を抱くことは必ずしも悪いことではありません。

しかし、劣等感が悪い方向に向いてしまうと、「他人を見下すことで自分のプライドを保とうとする心理」が働いてしまうことがあります。

その結果、自分が劣等感を抱く相手に嫌がらせを始める…という結果になるのです。

特に「自分のほうが年上である」「上司である」など、わかりやすい基準があると、それを盾にして何らかの嫌がらせをしようとします。

4 コミュニケーション能力がない

嫌がらせをする人は、一見「コミュニケ−ション能力が高い」と思えるようなそぶりを見せます。

しかし、実際はそうではなく、自分の価値観や考えを素直に表現することができない性格の持ち主が多いといえます。

そういう人のターゲットになってしまうと、説得できたとしても話を聞いてくれないため、嫌がらせを止めるためには周りのサポートや専門家への相談が必要になります。

5 思い込みが激しく被害者意識を持ちやすい

思い込みが激しい人は、通常なら全く気にもとめないような行為にも怒りを覚えたり、被害者意識を持ったりしてしまうことがあります。

そのため、あなたとのかかわり合いの中でそのような思い込みが起きた瞬間、嫌がらせが起きることがあるのです。

思い込みを改善してもらうように伝えるのはかなり難しく、最善の方法は距離をできるだけ取る以外にないことがほとんどです。

しかし、周囲のサポートがあれば解決することも多いです。

6 嫉妬深い

「他人の業績」「他人の立場」「他人の家庭環境」「他人の能力」など、自分には持っていないものを持っていると感じる嫉妬は、誰にでも出てくる感情です。

しかし、嫉妬深い人の中には、「正当なやり方で他人に勝つ」という難しい方法よりも先に、「他人に嫌がらせする」という手っ取り早い方法で発散しようとする人も一定数いるのです。

たとえば、PTAや町内会の集まりで積極的に発言しているお父さん、お母さんへの陰湿な悪口や噂、職場で好成績を収めている人物への人格攻撃などが当てはまるでしょう。

7 嫌がらせ自体を楽しんでいる悪人

「人に嫌がらせをすることが楽しい」と心の底から思える人は多くないでしょう。

しかし、嫌がらせをすることで「自分が相手よりも優位に立つことができている」というかりそめの優越感が、嫌がらせ自体を楽しむという心理状態に繋がる可能性が高いといえます。

一度エスカレートしてしまうと、嫌がらせはもはや犯罪級のものまで起こりうるのは、娯楽・ギャンブル的な楽しみを「嫌がらせ」に感じる人が出てきてしまうことを表しています。

8 過去の関係性や出来事を根に持っている

過去の関係性の悪化を根に持っており、相手に対して復讐してやろうという考えを持っている人の場合も、嫌がらせをする可能性が高いといえます。

嫌がらせを受けている時に「仕返し」を考える方も多いと思います。しかしこれが「やるべきではない」とよく言われるのも事実です。

そう言われる根拠は、そもそも「嫌がらせ」が起きる原因が、個人的な私怨や復讐の思いであることが多いからと言えるでしょう。

9 好意や自己顕示の表現

大人が行う嫌がらせにおいてはほとんどないケースですが、小学生〜中学生の子どもたちに観られるような「好意の表現」としての嫌がらせが起きるケースもあります。

この場合、相手から注目を受けたい、気を引きたいという思いがエスカレートしてしまい、最終的に相手にとって不快な行動をとってしまうのです。

たとえば、職場の上司が「皆の前で叱責する」というパワハラ行為をしてしまうのも「部下にしっかり成長して欲しかった」という理由からである場合もあります。

10 ナルシスト気質である

自己愛が強いナルシストな性質の持ち主の中には、他人に対して迷惑をかけ続けてしまうタイプが存在します。

自慢話や武勇伝を聞いてもいないのに話してくるためしつこい…程度のレベルなら嫌がらせには入らないと思いますが、それだけではなく「価値観の押し付け」「自分に都合の良い解釈」はやっかいな問題です。

自分の都合の良いように物事を解釈するため、本来なら感謝こそすれ恨まれるような覚えはないことを根に持ち、相手に嫌がらせをしてしまうことがあります。

また、劣等感や嫉妬に結びつけやすいことでもあり、そういった方面からも同じ環境にいるだけで嫌がらせを受ける可能性が高い性質でもあります。

11 他人を信用しない/疑い深い性格をしている

他人をすぐに信用しないタイプには、「疑うべき根拠がはっきりしているタイプ」と「感情やその時々の思い込みで疑っているタイプ」の2つのパターンが考えられます。

そのうち、相手に対して嫌がらせをするまでに発展する人は、被害妄想が激しく、本来であれば疑う余地のないことまで不安に感じ、相手に攻撃的になってしまう傾向があります。

つまり、自己防衛的な発想から嫌がらせをしているのであり、このタイプは説得や話し合いではなかなか解決しづらい性格の持ち主と言えるでしょう。

12 依存心が強い

自分では何かを決めたり行動したりすることなく、他人に判断や行動を依存しがちな人は、その性格や経験から「自分自身で行動することに対する恐れ」がある場合が多いです。

しかし、好きで依存しているわけではないことがほとんどであるため、自分とは違って他人に依存せずに行動できている人に対して、嫉妬や劣等感を抱くことも多々あります。

依存心から来る嫉妬や劣等感が、「陰湿な嫌がらせ」という形で出てきてしまうことがあるのです。

嫌がらせを受けやすい人に共通する特徴とは?

嫌がらせを受けやすい人に共通する特徴とは?

ここでは、「嫌がらせを受けやすい人」について、その共通点としてよく挙げられるポイントをひとつひとつご紹介しています。

また、当てはまる人がどのように注意すれば、このポイントを避けることができるようになるのかについても解説していきます。

1 場の雰囲気を読むのが苦手である

職場や近所づきあい、友人・知人との関係は、常に「場の雰囲気」を読むことが求められます。

特に、同調意識や仲間意識が強い狭いコミュニティや、親密な関係性のある仲間どうしでは、場の雰囲気がとても重要です。

一方で、そのような「場の雰囲気」を壊す発言や行動をとる人に対しては、仲間意識が強ければ強いほど辛辣になります。

その結果として、場の雰囲気を読むのが苦手な人に嫌がらせが発生することになります。

「場の雰囲気を読む」ことに決まりやルールがあるわけではないため、場の空気や雰囲気を読むことに無理やり慣れる必要はありません。

しかし、場の雰囲気を読むことに苦手意識を持つ人は「自分が誰かに発言したり行動したりする前に、周囲に相談し意見をもらう」ということを常に意識しておくべきでしょう。

また、一度自分の中で「話すべきか?」「やるべきか?」と一拍置いてから動くなどといった配慮を重視するべきです。

2 優柔不断/意見を明確にしない

「相手に意思表示するくらいなら、耐えていたほうがましだ」「自分にも非があるし、我慢しなければ」という発想が先に来る人も、この「意見を明確にしない人」に当てはまります。

嫌がらせがエスカレートする原因のひとつは、「いやだ」とはっきり意思表示しないことにより、嫌がらせをする人がさらに助長するということにあります。

ただし、友順普段な性格や意見をはっきり述べることに苦手意識を感じる人は多いはず。

このような場合、無理に自分一人で解決しようとするのではなく、職場であれば労務担当や労基署、相談窓口、近所づきあいであれば近所トラブルの専門家などに相談することが先決です。

3 良くも悪くも「正直者」である

「正直者は馬鹿を見る」という表現があります。

正直者が報われない世の中はいやだなと筆者も思いますが、一方で「嫌がらせ」をする人や、他人に悪意を向ける詐欺師などは、こういった「物事や人に過剰に正直である人」をターゲットにすることが多いです。

なぜなら、疑われることが極端に少ないため、反発や抵抗を受けにくく、騙しやすいからです。

ときには、本当に思ってはいなくてもエスカレートしないうちに「やめてくれ」と意思表示したり、相手の嫌がらせが判明したら毅然とした態度と行動をとることを決めたりといった、冷静な対応が求められます。

4 従順/控えめな性格をしている

従順で控えめな性格の持ち主は、人に迷惑をかけてでも自分の都合の良いように物事を進めようとする人物にとって格好の的と言えます。

たとえば、無理な依頼や不合理な指摘・命令、根も葉もない噂や悪口に対しても、積極的に反発することがなければ、相手はさらに「大丈夫そうだな」と助長する結果になるでしょう。

控えめな性格をしていることは、一般的に「穏やか」「優しい」「おとなしい」という評価を受けるため良いことと思われがちですが、こと「嫌がらせ」のようなケースでは裏目に出ることを意識するべきです。

正直者な性格の持ち主と同様、嫌がらせの事実があると論理的に考え、冷静に対応することが必要になります。

5 人間性に魅力がある/能力が高い

羨望の眼差しは、人間性に魅力があったり、能力が高かったりする人物に向けられます。

有名人や著名人、周囲からの評価が高い人、仕事ができる人、モテる人には、必ずといって良いほど「アンチ」が存在します。

しかし、いかに人間性に魅力があって能力が高くても「嫌がらせに強い」というわけではありません。

嫉妬深い性格の持ち主や、他人が困るところを見て楽しむひねくれた考えを持っている人の標的になるのは、そのためです。

自分自身を「人間性に魅力がある/能力が高い」と考えている人はそれほど多くないと思われますが、「妬まれそうな要素」「反感を買いそうな要素」を客観的に分析しておくことも大切です。

たとえば、自分は友達が多いから「友達が少ないことに劣等感を感じている人」には反感を買いそうだな、といった具合に、事前に嫌がらせが起きる原因や理由を予測することもできます。

また、不用意な自慢や嫉妬を覚えている人へ反感を買いそうな言葉をあえて抑えるといった注意にも、自分の分析が役に立ちます。

6 失敗・ミス、迷惑をかけることが多い

職場において、いつも上司や同僚に失敗やミス、迷惑をかけることで、職場内で「仕事ができない人あつかい」を受け、嫌がらせに発展するケースも多いです。

もちろん、仕事において”失敗”はつきもの。そのため、失敗をまったく容認しない職場であれば、嫌がらせと即座に判断することも大切です。

しかし、失敗やミス、迷惑をかけることで嫌がらせを受けるケースには、「周囲への配慮」「謝罪の言葉」など、迷惑をかけている人に対して謙虚さを欠いているケースも多いです。

嫌がらせとまでは言えないけれども発展しそうな職場の雰囲気の場合、一度迷惑をかけている同僚や上司に、「仕事ができないことで迷惑をかけていて申し訳なさを感じている」ことを正直に伝えるのも、ひとつの方法です。

7 下克上・ジャイアントキリングタイプ

仕事の能力が高い人は、えてしてその上司や同僚に劣等感や敵視を産みます。

「出る杭は打たれる」などとも表現されますが、こういった下克上・ジャイアントキリングタイプはいつも一定以上の妬みを受けます。

こういった性格・性質の持ち主は、今いる環境では妬みや不都合な扱いを受け続ける可能性が高いです。

そのため、転職を含め環境を変えることに意識を向けるべきでしょう。

嫌がらせをされたら?嫌がらせを受けているときの対処法|職場での嫌がらせ

嫌がらせを受けているときは、冷静に、嫌がらせを行う相手に対して効果のあることを粛々とおこなうことが求められます。

職場全体から嫌がらせを受けている場合は、もはやその職場にいるべきではありません。

しかし、特定の上司があなたに嫌がらせをしているなどであれば、下記の対処法で解決することも多いです。

自分の責任にせず、毅然とした対応で望みましょう。

1 はっきりと言葉にして辞めてほしいことを伝える

相手にしっかりと「嫌がらせを止めてほしい」ということを直接伝えましょう。

難しい場合も多いと思いますが、職場ぐるみ・会社ぐるみの職場いじめでない限りは、直接行ってもあなたの不利益にはなりません。

ただ、これはあくまでもあなたが可能であればの話です。無理に伝えても、相手を逆上させることに繋がる場合があるため、必須ではありません。

2 直属の上司や人事に伝える

直接言うのが難しい場合でも、直属の上司や人事担当に嫌がらせを受けていることを正直に伝える方法があります。

まともに取り合ってくれない人事や直属の上司しかいない場合は、その職場に長居するべきではないのですが、相談すれば処分を検討してくれる可能性は十分あります。

3 嫌がらせの原因を見つけ対処する

嫌がらせを受けているのはあなたの責任ではありませんが、何か些細なことがキッカケとなって嫌がらせを受けることになってしまったということも考えられます。

たとえば、一言業務連絡を挟むだけで事態が好転することもあり、状況によって嫌がらせの原因をすぐに改善できるケースもあるのです。

たとえば、ミスや失敗を直せば文句を言わなくなる上司などもいます。ミスをなくすのはむずかしいですが、逆にその上司に仕事の相談するなど、コミュニケーションを取る方法もあるでしょう。

4 一定の距離を保って仕事をする

一定の距離感を保てば嫌がらせを受けないという条件下でのお話ですが、一定の距離を職場内で保つことで状況が改善されるなら、そのまま様子を観るのも一つの方法です。

一時的にあなたに嫌がらせの矛先が向いているだけであり、後からパッタリと嫌がらせがなくなった…というケースもあります。

ただ、これはあくまでも一時的な解決方法です。もう一度嫌がらせを受けたときにはどうするべきかについてもきちんと考えておきましょう。

5 フォローしてもらえる人を見つけ相談する

上司や同僚など、自分のことをよく理解してくれている人を味方につけて、嫌がらせを受けたときにフォローしてもらえるようにお願いするのも一つの方法です。

職場内で権力のある人があなたに嫌がらせ行為を行っている場合、嫌がらせができないように周りの人が協力してくれたり、気を遣ってくれたりすることがあります。

6 相談窓口で嫌がらせ内容を相談する

1〜5を試そうとしてもまったくできなかった場合には、もはや社内で協力してくれる人はいないでしょう。職場ぐるみのいじめとほぼ同じものと考えたほうが良いかもしれません。

もはや、それは嫌がらせではなく「職場いじめ」に該当する可能性がありますので、職場いじめの相談窓口へ相談することも検討しましょう。

「上司に相談してもまともに取り合ってくれない」「相手にされない」というケースも残念ながら存在します。場合によっては、上司に相談したことをいじめてくる相手に知られることもあります。

このような場合、会社内であなたの力になってくれる人を探すよりも、外部の人に助けを求めたほうが良いことがほとんどです。

たとえば、法律の専門家がしかるべき対処法をアドバイスしてくれる「法テラス」や、「労働問題」に関する相談窓口を設けている労働基準監督署への相談です。

>>法テラス 公式ウェブサイト

>労働相談窓口

引用:女性に多い職場いじめの対処法!仕返しや無視ではなく対策を練ろう

7 嫌がらせに対する法律家・専門家への相談

労働問題に強い弁護士など、専門家へ職場の嫌がらせについて相談する方法もあります。最終手段ですが、自分ひとりで悩むよりも、対処法としては効果的です。

法テラスに相談すると、弁護士紹介などを受けることができます。単なる嫌がらせではなく職場問題であることが分かったら、次の記事も是非参考にしてくださいね。

おすすめ記事:女性に多い職場いじめの対処法!仕返しや無視ではなく対策を練ろう

職場いじめとは?内容や原因・対策と「無視・耐える」が効果薄な理由!

2018.06.04

嫌がらせをされたら?嫌がらせを受けているときの対処法|近所・友人や知り合い

近所づきあいや友人・知り合いの関係性で嫌がらせを受けている場合には、職場で受ける嫌がらせよりもより根本的な解決方法がある場合が多いです。

1 共通の知り合い・友人に相談する

共通の知り合いや友人に相談することで、相手が嫌がらせを行う理由や、相手が持っている誤解を知ることができます。

また、理由や誤解を知るだけではなく、たとえば知り合い・友人経由で直接話す場を設けてもらえたり、相手を通して誤解を解くきっかけをつかむチャンスも作ることができます。

2 関わらないようにする

話し合いでは解決できない、相手の思い込みが強く説得できそうにないなど、こちらから働きかけてもまったく意に介さない相手の場合は、「関わらないようにする」のが得策です。

こういった場合、相手に嫌がらせをすることへのモチベーションを下げさせるのがもっとも効果的です。

そのためには、まず相手との接点をなくす、もしくは最小限にする工夫ができないか、考えてみましょう。

たとえば、「毎回顔を合わせる町内会行事には理由を作り参加しない」「参加行事には最低限しか参加しない」などが挙げられます。

3 同じ土俵で戦わない

2の方法でも、嫌がらせをしてくる相手を避けられない場合は多いでしょう。

また、悪口や根も葉もない噂などは、こちらから働きかけなくても相手次第でいくらでも言われてしまいます。

しかし、その場合でも「こちらも相手の悪口や批判を同じ方法で他人に伝える」といった、対症療法的なことはしないように注意します。

4 専門家・法律家への相談

過度な嫌がらせなどには警察、それ以外でも生活に影響が出るレベルは探偵事務所や弁護士など、専門家への相談を行う手があります。

最終手段ではあるものの、法律の専門家への相談も含め、相談窓口は行政・士業にとどまりません。

たとえば、「近所トラブル 相談」などと検索することで、あなたのお住いの地域の相談窓口を探すことができます。

嫌がらせを受けているときにやってはいけないこと

嫌がらせを受けているときにやってはいけないこと

嫌がらせに対しては毅然とした態度をとることが重要ですが、ただ感情的に振る舞ったり、私的な仕返しをしたりするだけでは解決しません。

それどころか、あなたにとって不利な状況に追い込まれてしまう可能性があるため、がむしゃらに行動することはできる限り避けるべきです。

ここでは、嫌がらせを受けているときにやってはいけないことを解説していますので、頭の片隅にとどめておき、無意識的にやってしまわないように注意しておきましょう。

1 まともに相手をしてしまう

嫌がらせをしてくる相手には、まともに相手をしていると余計に逆上されたり、更にヒートアップする可能性があるため、できる限り避けましょう。

どちらにせよ、まともに対応しても聞き入れてもらえないことがほとんど。嫌がらせ自体を認めたとしても、あなたに原因があるんだ…と言われてしまいかねません。

まともに相手をするのは辞め、何かされたり言われたりしても毅然とした、冷静な態度を示しましょう。

2 私的な仕返しをしようとする

「相手にも同じ目に合わせよう」と考えてしまうのは避けるべきです。

もし私的な仕返しが成功したとしても、今度はあなたが同じようなことをやってしまっているだけですし、スッキリはするかもしれませんがまた同じことが起きる可能性があります。

ほとんどの場合、私的な仕返しができるチャンスはありませんが、仮に合ったとしても仕返しは止めておきましょう。

3 悪口や不平・不満を周囲にもらす

あなたは嫌がらせを受けてストレスがたまっているはずです。すでに家族や友人には、嫌がらせを受けていることを相談している方も多いでしょう。

ストレス解消のために誰かに話を聴いてもらうことはとても重要ですが、相手が自分にそうして来ているのと同じように、社内で相手の悪口や陰口を広めるのはNGです。

私的な仕返しと同様、良いことは何一つありません。

4 連絡先のブロック

法律の専門家へ嫌がらせに対する対処(裁判も含む)を行う場合には、「証拠」を抑える必要があります。

また、連絡先をブロックするなどは、嫌がらせをしている相手をさらに刺激することにつながり、危険です。

この2つの理由から、嫌がらせ相手の連絡先をシャットダウンしてしまうことは避けるべきでしょう。

5 何も考えず仕事を退職する

職場での嫌がらせの場合、ほかの職場へ転職し、嫌がらせを避けることは最も効果のある方法です。

嫌がらせをしてくる相手と合うことはなくなり、今よりも働きやすい職場で働けるため、転職活動は一つの悩み解決法であるといえるでしょう。

しかし、転職する場合でも、できることはすべてやってから退職したほうが良いです。たとえば、退職する前に人事や直属の上司に相談することができるなら、それをやってからでも遅くないでしょう。

よくある嫌がらせの内容とは?

よくある嫌がらせの内容とは?

よくある嫌がらせの内容をご紹介していきます。あなたが嫌がらせだと感じている行為が該当しているかどうか、チェックしてみましょう。

ただし、ここでご紹介しているのはあくまでも一例です。下記に当てはまらないものでも、「嫌がらせ」「セクハラ」「パワハラ」などに当てはまることがあります。

ただ、嫌がらせを受けているとなんとなく感じていても、客観的に自分を見れないほど精神的に疲れていることもあります。そういうときこそ、冷静に現状を見てみることが大切です。

1 根も葉もない噂を立てる

自分に関する根も葉もない噂を地域や共通の知り合い、あるいは社内に広めるなどして、間接的な嫌がらせをおこなうことは立派な嫌がらせ行為になります。

場合によっては、モラハラやセクハラなどに当てはまることも多いです。

個人の名誉を毀損する行為でもあるため、根も葉もない噂には厳格に対応するべきでしょう。

2 仲間外れにする

仲間外れなどは大人の嫌がらせとはとても幼稚ですが、実際によく起こる嫌がらせです。

人間関係が固定化されていて人があまり入れ替わらない職場では、特にこの仲間はずれが起きやすいと言われています。

また、近所関係も希薄になっている今、仲間外れになることがそのまま孤立に繋がってしまう可能性も高くなっています。

人間関係を良好に保つために、誰か外部に共通した敵を作る流れになってしまうことがあり、その矛先が会社であれば若手社員や新入社員、地域であれば若い親や引越したばかりの家庭などに向くことがあります。

3 わざと聞こえる&見えるように物音を立てる

わざと目の前で聞こえるように物音を立て相手をびっくりさせたり、わざとらしく行動することで相手を萎縮させたり…といった嫌がらせも頻繁に行われるものです。

たとえば、ドアを締めるときに大きな音をたてる、モノをわざと音を立てて置く…といったことです。

悪口を言うよりも簡単にやりやすく、文句を言いづらいため、陰湿な嫌がらせになります。

4 眼の前で悪口を言う

眼の前でわざと聞こえるように悪口・陰口を言うと言った嫌がらせもあります。

相手が言い返せないことが分かっていて、わざと聞こえるように話す。そうすることで、精神的なつらさを与えようとするやり方になります。

5 エスカレートする無視・放置

社内で居場所がなくなるように無視したり、仕事を与えず放置したり…といったタイプの嫌がらせもあります。

もちろん、地域内・近所でも発生する可能性は高いと言えます。

職場の場合、会社ぐるみで常態化している場合は少ないですが、特定の上司や権威がある人が主となっておこっていることがほとんどで、周囲の人もそれに合わせてやらざるを得ない状況になることが多いです。

近所づきあいの場合は、影響力を持ちがちな一人の嫌がらせ首謀者から波及することが多いと言えます。

同調圧力が働き、とどまることを知らない嫌がらせが横行し始めます。

6 嫌がらせメール

文面での嫌がらせ事例も多く発生しています。

ほとんどの場合、匿名や相手がわからない形で送付されることが多く、中にはストーカーなどの被害も考えられます。

無視せず、実害がでないうちの早めの相談、被害の報告を警察や専門家に依頼することが望ましいでしょう。


ここまで、嫌がらせの典型的な例を見てきました。

上記でご紹介したもの以外にも、嫌がらせになるようなものは多数存在します。そのため、上記に当てはまらなかったからといって、あなたに責任があるわけではないことに注意してください。

しかし、こういった嫌がらせは何を原因として起こるのでしょうか?

原因が分からなければ、対処方法も分かりづらいですよね。次は、嫌がらせが職場で起きてしまう原因を解説していきます。

嫌がらせが起きる原因とキッカケは?

嫌がらせが起きる原因とキッカケは?

職場における嫌がらせはどのようなことをキッカケにして起こるのでしょうか?

その原因を知ることで、より効果的に嫌がらせに対処することができるようになります。また、嫌がらせを現に受けていると、「自分が悪いのでは?」と思ってしまいがち。

しかし原因がはっきり分かれば、あなたが自分の責任にしてしまうことを避けることができます。

1 仕事での失敗やミスをキッカケにして起こる

仕事での失敗やミスを通して、上司や先輩に不快な思いをさせてしまったり、不利益を被らせてしまったりしたことが過去にあると、それがキッカケで後輩・部下いじめが起きることがあります。

失敗やミスはしないほうが良いですが、かといって何も間違えずに業務を行うことはできません。若手社員であればなおさらです。

それを念頭に入れておかず、間接的に嫌がらせを行ってくる上司や先輩に対しては毅然とした態度を取るべきでしょう。

2 価値観の違いによって起こる

仕事の進め方や優先すべき事柄は、働く人の価値観によって違うことがあります。

特に、全社的な方針よりも、部署の管理職の裁量で仕事をおこなうことが多い職場では、上司とそのもとで働く社員の間に価値観のズレができてしまうことがあります。

しかし、地位・職位が高い人が特定の価値観に個室していると、どうしても職場環境が悪くなってしまいます。

息苦しさを感じるだけでなく、部下の発言や行動を特定の価値観だけで縛り上げるような職場では、上司からの嫌がらせを受けることも多いでしょう。

3 社風や職場環境が悪いことによって起こる

社風や職場環境自体が悪いことによって、職場内の内気な人や文句を言いやすい人に対してストレス発散をおこなう流れができてしまうことがあります。

顧客からのクレーム処理や苦情対応、その他無茶な要求をしてくるクライアントに囲まれていて、残業が慢性化しているような職場では、ストレスのはけ口として嫌がらせが横行することも少なくありません。

4 権力や権威のある上司や先輩の存在によって起こる

職場全体の雰囲気や社風は良いのに、嫌がらせが発生する場合があります。

この場合は、特定の上司や先輩の権力や権威が強すぎることによって、他の社員すべてが嫌がらせに加担しなくてはいけなくなっている状態である可能性が高いです。

個人の感情でなんとなく気に食わない若手をターゲットにして、周りを巻き込みながら嫌がらせをするパターンです。


嫌がらせが起きる原因やキッカケは、そのほとんどがあなた自身の仕事ぶりとは関係のないところで起きていることがほとんどです。

たとえば、あなたがミスを誘発しやすいタイプの社員であるとしても、嫌がらせをすることには何の正当性もありません。

つまり、職場全体が嫌がらせを助長するような雰囲気になっていたり、特定の人物が「嫌がらせをする性格・心理状態」を持ち合わせていたりすることが、嫌がらせの原因なのです。

まとめ|嫌がらせには毅然とした対応を取るべき

まとめ|嫌がらせには毅然とした対応を取るべき

今回は、職場における嫌がらせの原因と、嫌がらせをおこなう人の性格や心理状態のほか、嫌がらせを受けているときの対処法を解説してきました。

職場における嫌がらせは、ハラスメントや職場いじめなどの労働問題になることもあります。自分の責任にしてしまうことなく、毅然とした対応で臨むことが大切です。

また、環境の良い職場への転職も検討しましょう。IKIKATAでは転職にまつわる情報も掲載していますので、転職を考えている方は下記もぜひ参考にしてください。

参考:嫌がらせ – Wikipedia

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嫌がらせをする人の特徴と心理は?職場でされたときの対処法!

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