ビジネスで英語を使うのはもはや一般的です。今現在、英語を使った仕事をしていない方であっても、将来的に使うことになる可能性がある以上、今から勉強しておかないと間に合わないと感じているはず。
でも、英語学習は一朝一夕で中身を詰められるようなものではありません。そのため、目標を決めることが大事になります。たとえば、「TOEICのスコア800点以上を目指す!」などはわかりやすい目標ですね。
しかし、意味のない目標を立ててしまうことほどもったいないことはありません。日常会話が英語でできるようになるとともに、ビジネスや生活で英語を使うことに慣れたいのであれば、もっと効率的な方法があります。
そこで今回は、「英語で日常会話ができるようになりたい」という人向けに、英語学習の効率的な方法をご紹介していきます。
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日常会話ではTOEICの勉強が必要ない理由
日本人の多くは、英語学習と聴くと苦手意識を持っているのではないでしょうか。英語というと、中学高校と本腰を入れてやったものの全く点数が取れなかった…と苦い思い出を持っている方も多いかも知れません。
日常会話を英語でおこなうようになるためには、当然英語の知識が必要になります。ボキャブラリー、文法などはもちろん求められます。
しかし、英語学習に慣れていないとどうしても「わかりやすい目標」を設定してしまうことが多いです。
たとえば、「TOEICで800点以上を獲得する」といった目標です。
これは、最低限の知識を身に着け日常会話ができるようになることとは、直接繋がるわけではありません。
日常会話は完全な英語の文法的知識を身に着けていてもできるわけではありません。日本語の文法をよく知り語彙力が高い人でも口下手な人がいることを考えれば、それは簡単にイメージできるのではないでしょうか?
では、どのように学習していけば日常会話を英語で行えるようになるのでしょうか?
ここでは、その根拠とともに英語で日常会話ができるようになるための6つのTipsをご紹介していきます。
英語で日常会話ができるようになるための6つのTips
ビジネスや仕事は、基礎的な業務の流れを押さえたうえで、インプット(情報収集や仕事をうまく進めるために考える時間)とアウトプット(発案したり、実際に行動し結果を出す)をバランスよく保つことで成り立ちます。
日々仕事を頑張っている方々であれば、分野の違いこそあれ「そのとおりだ」と思うことではないでしょうか。
英語もそれと同じように、基礎的な流れを抑えてインプットを効率的に行いながら、効果的な形でアウトプットすることが何よりも重要になります。
そのことを意識した上で、6つのTipsを自分のものにしていきましょう。
1 基礎的な文法を理解する
日常会話に必要な基礎的な文法を理解することができなければ、会話自体が成立しません。ただ、ただ見よう見まねでスラングや日常会話でよく使われる表現を暗記しただけでは、融通が効きません。
日常会話で使う基礎的な文法は下記の通りです。
- 主語・述語・目的語などの文型に関する知識(SVOC)
- 現在・過去・未来を表す時制
- 助動詞(can,should,must,mayなど)
- 前置詞(for,from,toなど)
上記の文法を学ぶだけでも、その後のインプットの効率が増加します。高校時代までに使っていた「Forest」「Next Stage」などの書籍がおすすめです。
2 英作文をひたすら作る
基本的な文法を押さえたら、あとは実際に現在の英単語の知識で英作文を作るアウトプットの作業をおこないます。
英作文のテキストも大量に発刊されていますが、できる限り自分の英語レベルに合ったものを選ぶと良いでしょう。ベストセラー『どんどん話すための瞬間英作文トレーニング』は、会話を想定した瞬間英作文を学ぶことができおすすめです。
そのほかにも、英作文トレーニング本はたくさんあるので、自分にあったものを選ぶのも良いでしょう。Amazonをざっくり探すだけでも、価格帯が様々あります。
3 周囲の英語話者やネイティブスピーカーと英会話する
「まだそんなにできないよ…」という方も、とにかく一度英語話者やネイティブスピーカーに日常会話を持ちかけることができるのであれば、できる限り早くやっておきましょう。
また、英語をメッセージ等で積極的に使っていくのも面白いです。
会話をするのとメッセージでやり取りするのとでは雲泥の差がありますが、習慣として英語を使わなければ身につくことはありません。
たとえば、「NativeCamp.(ネイティブキャンプ)」と呼ばれるオンライン英会話アプリでは、場所を選ばずにどこでもレッスンできます。HiNativeはiPhone・Android両方で提供されています。
4 話しやすい文章(構文)を学ぶ
基本的な文法の理解やメッセージや会話形式での実体験がないうちに、Google検索などで英会話や英語表現の勉強をしてもスムーズに英会話ができるようにはなりません。
しかし、ここまでのTipsを実践することで、ある程度自分自身で情報収集した英語表現を自然と身につけることができるようになります。
その際は、ある程度自分が英会話をおこなうシチュエーションに沿った表現から優先して学び、自分が使いやすい基本的なセンテンスの流れを知っておくこと。
たとえば、ビジネスシーンのうち会議中に英語を使うことが多く想定されるのであれば、下記のような記事を参考に構文を学ぶのが良いでしょう。
参考記事:英語会議の不安を解消!司会・進行から参加・発表まで厳選フレーズ集
参考記事:英語の会議ですぐに使えるフレーズ60選
参考記事:英語の会議で使える!覚えておくと便利な英語のイディオム5選
5 細かな文法の学習に戻る
ある程度基本的な英会話(もしくは英語で何かを伝える)ことができるようになったフェーズでは、さらに細かな文法の復習を行うのが良いでしょう。
たとえば、下記のような複雑な文法について学ぶことをおすすめします。
- 関係代名詞
- 不定詞
- 受け身
- 接続詞
- 仮定
6 正確な表現を学ぶために英語学習を習慣化する
1〜5までの方法で、特定のシチュエーション化で英会話ができるようになってきたら、次は英語の正確性を鍛えていくことが大切になります。
しかし、6でいたずらに知識を増やしても良いことはありません。まずは1〜5のループを回し、納得できるまで英語力を鍛えていきましょう。
- 文法に関してもっと学ばないと英会話が成り立たない場合は文法を復習する
- 専門分野の英単語などに疎い場合は専門英単語の勉強をする
このように、自らのウィークポイントを洗い出した上で学習を進めていきます。
弱点がある程度克服できたら、あとは習慣的にインプットとアウトプットを繰り返す計画を練ります。特に見落としがちなのは、「リスニング」です。
リスニングには無料の教材を利用する方法や、ドラマ&映画のストリーミングサービスの英語音声を利用する方法など多種多様です。
まずは、世界的な講演会「TEDカンファレンス」の講演動画などを視聴してから、自分にあった形式の教材を見つけてみることをおすすめします。
リスニングにおすすめ:「TED日本語」
スケジュール・目的を決めて英語学習に取り組む
留学に向けて丁寧に英語を学習したい場合や、将来のキャリアアップに向けて英語を習得したい場合は、TOEICで高得点を狙うことや、英会話教室や英会話サービスで教師をつけて学ぶ方法があります。
しかし、すでに目的が明確で使う分野が限られているのであれば、上記のTipsを参考に勉強することをおすすめします。
ぜひ、ご自分に合わせて計画を練り、継続的に学習を進めることができるよう工夫してみてください。