情報収集…就活やビジネスパーソンのキャリア形成において、「情報を集めること」は最重要課題といっても過言ではありませんね。
しかし、ただやみくもに様々なサイトを眺めていたり、目的や目標がないまま好きなことを調べたりするだけでは、自分の知識として活用するための情報を集めたことにはなりません。得た情報を「知識」に変えて、具体的な自分の仕事や生活に生かすためには、既存の思考法を用いた情報収集が最適です。
今回は、「情報収集をして、得た情報を知識にするための思考法」を2つ紹介します。
紹介する思考法を用いれば、情報社会の波を乗り越え社会で活躍できる人材になること間違いありません。
「情報」と「知識」の違い
ビジネスや日常においては、「情報」と「知識」は同じもののように扱われていますが、実はその内容はまったく異なるものです。
情報:物または人について提供されるまたは知らされる内容。
知識:経験または教育を通して獲得される情報と技術;あるテーマの理論的もしくは実践的理解。
(引用:SEO Japan)
情報は、「事実」のかたまりです。たとえば、統計データや官公庁に提出する書類の説明、辞書や百科事典は「情報」です。
対して「知識」とは、情報を経験によって分析した結果、完成するものです。
ただ情報だけを多く持っていても結局それを実践することはできなければ知識と呼ぶことはできない。これは当然のことです。あなたの周りで活躍している人たちも、「行動に次ぐ行動」を繰り返し、得た情報をもとに動いているからこそ、「知識」が身についていくのです。
では、情報を知識にするために必要なことを紹介していきます。
情報を知識にするために必要な2つのこと
(1):有言実行
「有言実行」。言葉の通り、「言ったことをやる」という思考を指します。一度言ってしまった以上、後戻りはできないという言い方で用いることもありますね。
人は、確かな可能性が見えるまで行動を起こしたくないものです。しかし、そんなことを言っていてはいつまでも行動に移すことはできません。調べたら、即行動。この循環がスキルアップに繋がります。
たとえば、あなたが学生でレポートを書くとします。そのとき、ネットや文献を調べてから書き始めます。提出まで時間があると、「しっかりとこれ(ネット・文献)を読んでから書き始めよう」と思いがち。しかし、そこですぐに書き始めましょう。
また、たとえばあなたが新規事業の立ち上げを任されたとします。現状分析やセグメントの設定など、するべきことはたくさんあります。「分析をしっかりしてから商品・サービスを考えよう」と思いがちです。しかしそこで、分析しながら内容を考えてみましょう。
このように、「今の時点では不可能だ」と思うことをあえてやってみる。もちろんそんな「有言実行」の仕方は時には挫折を伴います。成功しないこともたくさんあります。しかし、そこであえて行動を起こした人は、他の人よりも格段に「知識量」が増えていきます。
(2):情報を繋ぎ合わせる
情報を繋ぎ合わせることで、情報は知識になります。なぜなら、情報を繋ぎ合わせるという行為は、「経験」になるからです。
ここで、「情報がプラットフォームになる」と語る、マイクロアド代表取締役の渡辺健太郎さんの言葉を引用してみましょう。
情報を自ら集めるというよりは、さまざまなパートナーと協業して集まった情報をつなげていきます。これからは、多次元の情報を知り、それらをうまくつなぎあわせられる人や会社の価値が高まっていきます。(引用:CNET JAPAN)
マーケティングの世界に関わらず、この「情報を繋げていく」ことが、人の価値を高めていくことであると渡辺氏は述べていますね。「価値」こそが知識になるのです。
事業拡大のみならず、この「情報を繋げる」ことは、私たち一人ひとりが行うべきことです。「この情報で何ができるか?」「明日の自分を変える要因はあるか?」ということを、情報を得ながら絶えず考えていきましょう。
もし、それで何も思い浮かばなかったら、その情報は「知識」に値しない情報であると判断することもできます。
世の中で光る人材になるための情報収集を!
「有言実行」と「情報の繋ぎ合わせ」…この2つの思考法をもとに情報収集をしましょう。
情報を集めているとき、この意識の違いがあるだけで、学びの効率や知識量の増え方に格段の違いがあります。世の中で活躍している方々はこの2つに関して桁違いのスキルを持っています。
社会で一目置かれる存在になるために、明日から実践していきましょう。