意思と意志の違いとは?例文と使い方、使い分け方法を簡単に解説!

意思と意志の違いとは?使い分け方法と正しい表現の仕方を知る
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「意思」と「意志」という2つの言葉は同音異義語としてよく使われる言葉です。

ほかの同音異義語とは異なり、使い方や使われるシチュエーションが似ているため、2つの言葉を同じものとして使う方が多いです。

しかし、本来「意思」「意志」の2つの言葉は別物であり、その意味するところもまったく別物。間違えて使う人が多いとはいえ、正しく2つの言葉の意味の違いを知っておきたいですよね。

特に「意志」は、物事を最後までやり抜くために必要なもの。正しく意味を捉え、自分を成長させるためには、正しい言葉の意味をおさえておくことが重要です。

今回は、意思と意志の2つの言葉の意味と違いを解説していきます。また、「意志」を持つために何をするべきかを解説していきます。

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意思と意志の違いと使い分け方法

ここでは、意思と意志の違いを複数の観点から解説していきます。2つの観点からみて「意思」と「意志」を区別することができます。

結論から述べてしまうと、意思と比べ意志を持つのはとてもむずかしいです。気軽に使われる言葉ですが、意思と意志では重みが全く異なることをおさえておきましょう。

意思と意志の違い1|「強い気持ちがあること」

意思と意志の決定的な違いは、「強い気持ちがあること」です。

たとえば「臓器提供の意思がある」では「臓器を提供するよ」という意思を示すための気持ちや考えが、ただあることを指します。

一方、「臓器を提供する意志がある」という場合、「臓器を提供することで救われる命があるから、自分も力になるべきだ」という強い気持ちを持って意志を表明しています。

このように、ある行動や考えに強い感情があるかどうかは、意思と意志の明確な違いになります。

意思と意志の違い2|「目標や計画があること」

意思と意志の2つ目の違いは「目標や計画があること」を指します。

ダイエットを例に取りましょう。ダイエットは、始めることよりも継続することがむずかしいのに、継続することができないと意味がない行動の代表ですよね。

「ダイエットをしようという意思がある」の場合、「最近太ってきたし、ダイエットしようかな」と感じている事自体を指します。

一方で「ダイエットしようという意志を持つ」の場合、「太ってきたから、来月までに5kg痩せよう」と考えるなど、具体的な目標や計画があることが多いです。

意思はそのときに思ったことでしかありませんが、意志は精神が強く働くことで目標を達成しようという気持ちを表す言葉になります。

意思と意志の違い3|法律用語の「意思表示」と「意志表示」の違い

法律用語における「意思表示」とは「契約の申込み、承諾など一定の法律上の効果を発生させようとする意思を外部に表示すること」とされており、「意志」という字を使いません。

一方、「目標や目的に向かって〜しようとする」ときに、誰かに対して「〜したいと思っています」などと発表した際には、「意志表示」のほうがふさわしい場合があります。

法律用語として用いる場合は、どちらを使っても間違いではありませんが、たとえば公的な文書や長文を書く際には、どちらか一方の使い方に統一したほうが良いでしょう。

意思と意志の違い4|意思決定?意志決定?

意思決定は英語で「decision making」と表現し、団体や個人が目的・目標を達成するために、複数の案から最も良いと判断できる案を実施することに決める行動のことを指します。

意思決定と意志決定のどちらの語でも間違いではありませんが、文書で多用する場合にはどちらか一方に統一したほうが良いでしょう。

一般的には、「意思決定」のほうが多く用いられていますが、「意志」という言葉に意味づけや重み付けを与えたい場合には、「意志決定」を使うこともできます。

たとえば、「目標達成に向けて、○○を開始することを意志決定しました。」などという場合には、「意思」よりも「意志」のほうが「強い心持ちで決めたのだな」と表現できるかもしれませんね。

意思と遺志の違いと使い分け方法

意思と遺志の違い

意思には、「〜しようという心持ち」という意味があります。自分や他人の思惑や意図のことを表します。

一方、遺志は「個人が果たせなかった志」という意味があり、その志を持つ人物はすでに存命の人物ではなく、故人になります。

そのため、「私には遺志がある。」という表現は矛盾してしまいますので、用法には注意する必要があるでしょう。


ここまで意思と意志の違いをここまで見てきました。

意思が単なる考えや思いを表す言葉であるのに対して、意志は目標や計画を持って強い気持ちで持つ考えであることがおわかりいただけたかと思います。

意志には意思と同じ意味を持つ定義があるため、意思を使うべきときに意志を使っても間違いにはならないでしょう。

しかし、正しい意味を理解しておくことで、物事に取り組む姿勢も変化していくはずです。

「意思」の意味とは?

「意思」とは、何かをしようとしたときのもとになる気持ちのことを指す言葉です。日々、「〇〇したいな」と人が行動するときに必ず心に現れる気持ちを「意思」と呼びます。

1 何かをしようとするときの元となる心持ち。「本人の意思に任せる」

2 法律用語。㋐民法上、身体の動作の直接の原因となる心理作用や、ある事実に対する意欲をさす。㋑刑法上、自分の行為に対する認識をさし、時には犯意と同じ意味をもつ。「犯行の意思」

引用:意思 – コトバンク

たとえば、普段はやっている日常生活でのありとあらゆる行動も、「買い物に行く意思」「トイレに行く意思」と言い換えることができ、不自然ではあるものの、用法としては当てはまっています。

人が心に思うかべる気持ちや考えを表す言葉全体を表す言葉で、特に深い洞察や動機があって行動しない場合の人の言動を含め、すべてに当てはまるのが「意思」です。

意思の例文・使い方

では具体的に、意思の様々な用例を見ていきましょう。例文を交えることで、意思の使い方を理解することができます。

意思の例文・使い方1|意思がある

「意思がある」という場合、何かをしようとするときの元となる心持ちを人が持っている、ということを言い表しています。

たとえば、「臓器提供の意思がある」と言う場合、臓器を他人に提供しようという気持ち・考えを持っている、ということと同じ意味になります。

  • 彼は、我々のサークルに入会する意思があるようだ。
  • このまま陸上競技を続けるという意思がある。
  • 意思があるだけではなく、行動も伴っている。

意思の例文・使い方2|意思が通じる

誰かと誰かの間で、同様の「〜しようと言う気持ち」がある状態を意思が通じると表現します。

意思が通じるというのは、言い換えれば「話が通じる」「心が通じ合っている」というニュアンスと同様に使われ、お互いの考え方や行動する理由が一緒である、という意味でも用いられます。

  • 仕事を一緒に進めていく中で、自然に意思が通じるようになった。
  • 夫婦の間では、家庭への考え方に対して意思が通じることが重要だ。
  • 意思が通じている間柄では、余計な議論や言い訳が通用しない。

意思の例文・使い方3|意思の有無

意思の有無は、「〜しようと言う気持ち」があるかないか、ということを表現する言葉として使われます。

たとえば、「ネットショッピングで買い物をする」というケースでは、ネットショッピングに不慣れな人が気づかないうちにものを購入してしまった、というケースがあります。

この場合、結果としてネットショッピングで買い物をした、という結果は残りますが、そこに「買い物をして商品Aを買いたい」という意思はありません。

  • 彼女の意思の有無に関係なく、締め切りはどんどん近づいてくる。
  • 意思の有無を確認してから、重要な判断をするべきだ。
  • 意思の有無とはつまり、その物事自体に関心があるかないかを意味する。

意思の例文・使い方4|意思を汲む

意思を汲むは、「人の気持ちや考えを好意的に推察する」という意味を持つ言葉で、相手の「〜しよう」という気持ちに対して、その気持ちに寄り添いながら何かを決定したり、行動したりするときに使います。

本来、このような用法では「意を酌む」という言葉が使われますが、同じように「意思を汲む」「意思を汲んで○○する」という使い方がされます。

  • 彼女の意思を汲んで、今後はこの方針でプロジェクトを進めていきたい。
  • 彼の意思を汲むことは、現在の私の考え方に大きく反する。
  • 意思を汲むことと、意見に迎合することは全く異なる意味を持つ。

その他の意思の例文・使い方

紹介しきれなかった「意思」の用法は下記の通りです。

  • 臓器提供意思カードに名前を記入しておく。
  • 三者面談で担任に「進学校へ行く意思」を伝えた。
  • 部署異動の希望を聞いたところ、海外支部への転勤の意思があることがわかった。
  • 意思がはっきりしていない行動は人を怪しませることに繋がる。
  • 意思表示をしないと気持ちを伝えることはできない。
  • 人に言われたことをそのままするなんて、君には意思がないのか!

意思を使った四字熟語

意思を使った四字熟語は下記の通りです。

意思を使った四字熟語1|意思表示(法律用語)

意思表示は、「自分の意思を相手に伝えること」です。

法律用語として頻繁に使われます。法律用語では、「契約の申込み」「契約の承諾・解除」「遺言」など契約の権利義務関係の法律上の効果を示すための行動とされています。

利用規約への同意や契約書への署名なども「意思表示」に当てはまります。

意思を使った四字熟語2|意思疎通

意思疎通は、ビジネスノウハウではよく「コミュニケーション」と言い換えられますが、同じ意味です。

相手の行動や言葉のもとになる考えや思いを理解し、自分の考えや思いを相手に伝えることを指します。

「意志」の意味とは?

意志は、「何かをやりたい・やりたくない」という考えを持つことや、目的の達成や計画の完遂を目指すための精神面の働きのことを指します。

また、哲学用語では個人や個人の集まりである集団の行動を決定する能力のことを指す言葉として用いられ、文学などでも、人の信念に基づく行動を「意志」と表すことが多いです。

1 あることを行いたい、または行いたくないという考え。意向。「参加する意志がある」「こちらの意志が通じる」

2 目的や計画を選択し、それを実現しようとする精神の働き。知識・感情に対立するものと考えられ、合わせて「知情意」という。「意志を貫く」「意志強固」

3 哲学で、個人あるいは集団の行動を意識的に決定する能力。広義には、欲望も含まれる。倫理学的には、道徳的判断の主体あるいは原因となるものをいい、衝動と対立する。

引用:意志 – コトバンク

あなた自身が〇〇したいと考えたとき、たとえそれを実現するために努力や苦痛があったとしてもそれを積極的に乗り越えようと努力しようと考えるでしょう。

このように、目的や計画があって、それを達成したいと思うことを意志と呼ぶことができます。

哲学分野や心理学における人の行動やその頭の中で繰り広げられる考えや思いを「意志」と表現することが多く、意志は「意思」よりもむずかしい表現であることが分かります。

意志の例文・使い方

ここでは、意志の使い方と例文を様々な用例をもとにご紹介していきます。どれも頻繁に使われるため、意志の意味自体を理解することの助けにもなるでしょう。

意志の例文・使い方1|意志を貫く

意思を貫くとは、最初に設定した目標や目的を達成したいと思う気持ちを最後まで貫き行動することを指す言葉です。

四字熟語「初志貫徹(しょしかんてつ)」とも意味が似ており、同じような意味で使われます。初志貫徹には、「初めに心に決めた志を最後まで貫き通すこと」という意味があります。

  • 志望校合格という意志を貫くため、とにかく勉強に励む。
  • 最後まで意志を貫き通すのは、「言うは易く行うは難し」の典型例だ。
  • 意志を貫くことと、何があっても自分の思い通りにしたいと行動する「わがまま」は別のものだ。

意志の例文・使い方2|意志が固い

意思が固いとは、目的や目標を達成するための気持ちを強く持ち曲げないことを意味する言葉です。

四字熟語「意思堅固」と同じ意味を持つ言葉で、同様のニュアンスで使われます。

他人から意志に反するアドバイスや批判をされていても、自分の意志を簡単に曲げずに維持することができる人物に対して使います。

ただし、「頑固」とはニュアンスが異なる点に注意が必要です。

「頑固」は、受けるべきアドバイスを頑なに受け入れない人というネガティブな表現になりますが、「意志が固い」は本来、悪いイメージを持つ言葉で使われることはありません。

  • 多少批判された程度では決して屈しない彼は、とてつもなく意志が固いのだろう。
  • 意志が固いことは、自分が達成したい目標に対して全力で向かっていることと同じ意味を持つ。
  • 意志を固く持つことと、他人の意見を柔軟に聞きいれる姿勢は、決してトレードオフの関係性を持たない。

意志の例文・使い方3|意志が強い

意志が強いとは、困難なことがあっても挫けず、決して諦めない気持ちを持つことを指す言葉です。

目標や目的を達成するために前進し、問題が壁として立ちはだかっても決して折れずに努力をし続ける人物に対して使われます。

  • 意志を強く、どんなことがあっても夢を追うことを諦めない。
  • 意志が強ければ、多少の困難もポジティブに乗り越えられる。
  • 意志を強く持つには、「失敗は成功の母」であることを念頭におく必要があるだろう。

意志の例文・使い方4|意志を継ぐ

他人の目標達成のための意志を誰かが受け継ぎ、同じような考え方を持って行動することを「意志を継ぐ」と表現します。

似た言葉には、「遺志を継ぐ」というものがあります。こちらは、「遺された志」と書く意味を持ち、故人が果たせなかった志を他人が受け継ぐことを指します。

  • 前任者の意志を継ぎ、計画の順当な進行に責任を追う。
  • 誰かの意志を継ぐことは、自分の考えをある程度捨てる必要があるということでもある。
  • 第一線を退いた父の意向もあり、父の意志を継ぐ形で政界に進出する運びとなった。

その他の意志の例文・使い方

意志にはほかにも様々な用法があります。

使い方としては、何かの目的や目標に向かった行動しようという気持ちを表現したい場合に「意思」ではなく「意志」を使う、という用法になるでしょう。

  • 臓器提供の意志があることを表明する。
  • 夢を諦めず叶える強い意志を持つ。
  • 綿密な計画を立てて目標を実現するには意志が必要だ。
  • ダイエットする意志がないのに痩せられるわけがない。

意志を使った四字熟語

ここでは、意志を使った四字熟語をご紹介します。

意志を使った四字熟語1|意志薄弱

意志薄弱は、「こうしたい!」と思う意志が弱いことで、物事を続けることができなかったり、苦痛に絶えることができなかったりするときの人のありようを指す言葉です。

「あの人には意志が足りない」というときは、その人のことを意志薄弱な人だと言っていることになります。

また、簡単に人の言葉を鵜呑みにしたり、人の意見にすぐに賛同してしまったりする人のことを指す場合は、「付和雷同」と同じ意味になるでしょう。

付和雷同は、自分にはっきりと考えを持たないことから他人の言葉にすぐ同調することを表す言葉です。自分にはっきりと考えを持たないことが”意志薄弱”になります。

意志を使った四字熟語2|意志堅固

意志堅固とは、意思が堅い(固い)ことを表す言葉です。

他人から何を言われようとも意志を曲げることがない姿勢を持つ人物に当てはまります。ただし、頑固とは異なる点に注意が必要です。

頑固はただ自分の考えを曲げず意地を張ることですが、意志堅固は柔軟に人の意見を聞きつつ、自分はぶれないように気持ちを強く持って行動する人のことを指すでしょう。

遺志の意味とは?

意思、意志それぞれの同音異義語である「遺志」について、ここで解説していきます。

遺志とは、「故人が果たすことができないで残した志」のことを指し、ここでいう「志(こころざし)」とは、「意志」と同じ意味になります。

い‐し〔ヰ‐〕【遺志】

故人が、果たすことができないで残したこころざし。「先生の遺志を継ぐ」

引用:遺志 – コトバンク

遺志の例文・使い方

ここでは、遺志の例文と使い方について詳細を解説していきます。意思・意志との比較を通して、遺志の正確な使い方の違いについて学びましょう。

遺志の例文・使い方1|遺志を継ぐ

遺志を継ぐとは、「遺された志」と書き、故人が果たせなかった志を他人が受け継ぐことを指します。

つまり、すでに亡くなっている人の意志を誰かが受け継ぎ行動していくことを「遺志を継ぐ」と表現します。

存命の人物だが第一線を退き、後任者としてその人物の考え方や方針、目標達成の努力を継続することは「意志を継ぐ」のほうが当てはまります。

  • 亡くなられた先生の遺志を継ぐ形で、私が子供たちに学ぶことの大切さを教えていきたい。
  • 遺志を継ぎ、前任者が生前には達成できなかった目標を自分が達成したい。
  • 私は彼の遺志を継ぎ、自分が死ぬまでずっとこの習慣を続けたいと考えている。

遺志の例文・使い方2|遺志を果たす

遺志を果たすとは、故人の意志を受け継いだ人物が、個人の目的や目標を代わりに達成することを指す言葉です。

たとえば、亡き父の目標を息子である自分自身が達成する形となった場合には「亡き父の遺志を果たした」と表現することができます。

  • 今は亡き母が生前果たせなかった夢を私が果たす結果となった。
  • 亡き父の遺志を果たすため、父と同じ業界の第一人者を目指す。
  • 遺志を果たした末に、自分自身の意志がまるでないことに気づく。

意思・意志の類語

意思・意志の類語1|意図(いと)の意味

意図とは、「こうしようと考えていること」を指す言葉で、「〜しようと思う心持ち」を表す「意思」の類語になります。

い と [1] 【意図】( 名 ) スル

① 何かをしようと考えること。 「 -した半分もできない」
② こうしようと考えていること。めざしていること。 「敵の-を見抜く」

引用:意図の意味・解説 – weblio辞書

意思・意志の類語2|思惑(おもわく)の意味

「思うこと」を意味する言葉が「思惑」です。意図とほぼ同様の意味を持つため、意思の類語になります。

おもわく おもはく [0] 【思惑・思わく】〔「おもう」のク語法から。「惑」は当て字〕

① 思うところ。考え。意図。見込み。期待。 「彼には何か-があるらしい」 「 -がはずれる」 「 -どおり」
② 他の人々の考え。評判。気うけ。 「世間の-を気にする」
③ 相場の変動を予想すること。
④ 恋い慕う気持ち。恋心。 「吉三郎方より-数々の文(ふみ)おくりける心ざし互に入り乱れて/浮世草子・五人女 4」
⑤ 恋い慕っている相手。意中の人。 「いはねどしるき四天王の-たち/浄瑠璃・関八州繫馬」
⑥ 〔「おもう」のク語法〕
㋐ 思うこと。 「君を-止む時もなし/万葉集 3189」
㋑ 思うことには。 「自ら-『…』 と思ふに/今昔 1」

引用:思惑の意味・解説 – weblio辞書

思惑の場合、「世間の思惑」「彼らの思惑」などのように、組織や社会全体からの評判などを意味する場合もあります。


ここまで、意思と意志の違い、そして遺志やその他の類語について解説してきました。

なんとなく、意思と意志のニュアンスや意味の違いについて理解できたのではないでしょうか?

次はより具体的にこの2つの言葉の意味や使い分け方を学んでいきましょう。

意志と行動の関係性とは?

「目標を達成したい」という強い思いを持つからこそ、人は強い意志を持つことができ、本来は継続することが難しいようなことであっても、行動することができます。

そのため、「行動するためには意志を持つべきだ」という論調はたくさんありますが、私たちは日頃の生活すべてで「意志」を持って生活しているわけではありません。

無意識に行動していることがほとんどであるはずです。

しかし、それでもなお意志と行動には密接な関係性があります。関係性があるのは、「意志」が目標に対する「〜しよう」という心持ちである点においてです。

目標を達成するためには、普段は絶対に好き好んでやらないような努力や辛いことも実際に取り組む必要があり、さらにそこで必要なのが、行動を起こすための動機になります。

動機は「モチベーション」とも言い換えることができますが、モチベーションは集中力と同じで、あまり長く持続させることはできません。

しかし、意志は明確に言葉にして定義することができれば、なんども思い返し「初心に戻る」ことができます。

意志と行動を密接に繋げるためには、「達成したい目的や目標」を自分の頭の中で具体的にイメージできるまで明確にすることといえるでしょう。

まとめ|意志と意思の両方を強く持つことが大切!

まとめ|意志と意思の両方を強く持つことが大切!

今回は、意思と意志の違いを2つの観点から解説してきました。

それぞれの意味の違いを理解したうえで、日々の生活で「意思」「意志」の両方を意識してみてください。自分を客観的に見るためには「〇〇したい」と思っている自分を知ることが求められます。

意志を持って物事に取り組むのはとても難しいですが、目標と計画を立て、続けるための努力と工夫を重ねることで磨くことができます。

また、単純な「〇〇したい」という意思も大切です。日常の中で自分が意思や意志を感じられる物事を見つけられると、より毎日を楽しく過ごせるのではないでしょうか。

今の職場に満足してる?リスクなしで転職するための4つのコツ

今の職場に満足してる?リスクなしで転職するための4つのコツ

ここでは、今の職場や待遇、働き方に不満を抱いている方に向けて、転職活動を始めるにあたって必ずおさえておくべきことをご紹介していきます。

転職活動というと、下記のようなイメージがあるのではないでしょうか?

  1. 「失業リスクがある」
  2. 「これまでに積み重ねた経験・キャリアがムダになる」
  3. 「転職すると給料が下がる」
  4. 「新しい環境に慣れるのが大変そう」

しかし、この4つの不安は下記の「4つのコツ」で解消することができます。転職したいと考えているけど、不安を解消できないと感じる方はぜひ参考にしてください。

1 転職活動に失業リスクはない!

転職活動を始めるにあたって最も不安なことは、「転職活動をすると、失業するのではないか?」というものだと思います。

一般に、仕事を辞めたり、退職して他の仕事を始めたりすることには、ネガティブなイメージを持つ方も大勢います。しかし、それは”間違い”です。

大手転職サービスを運営している「リクナビ」が公開しているデータには、こう書かれています。

20代では76%が「転職経験なし」という結果となっています。30代になると「転職経験なし」の割合は一気に減少し、半分以上の人が転職を経験。4人に1人は「転職1回」、そして約3割の人が「2回以上の転職」を経験しているという結果になりました。

引用:年代別の転職回数と採用実態 – リクナビNEXT

20代では「10人中3人以上」、30代では「4人中1人以上」の人が転職活動を経験しています。

つまり、今では転職活動自体はそれほど珍しいことではなく、むしろそれが当たり前になってきているのが現状です。

ではなぜ、転職活動をすることができる人が増えているのでしょうか?理由は大きく2つあります。

理由1 「中途採用を積極的におこなう企業が増えた」

人材市場・転職市場の動向をアンケートをもとに調査しているリクルートワークスが公開したデータでは、近年は中途採用を積極的におこなう企業が増えたことが示されています。

2018年度の中途採用の見通しについては、「増える」(18.6%)が「減る」(4.0%)を大きく上回っている。

引用:中途採用調査 – リクルートワークス

つまり、転職市場は「売り手市場」で、人手不足は飲食業界・情報通信業界(IT)・不動産業界を中心に活発に採用活動が行われていることを示しています。

理由2 「転職活動を在職中にできるサービスが増えた」

転職市場が売り手市場だといっても、「実際に自分のもとに内定が来るかは分からない」という不安は残りますよね。

しかし、その点についても心配いりません。今では、「働きながら転職活動をすること」がふつうです。

たとえば、一昔前までは、下記のすべての転職準備を、自分で調べながらやる必要がありました。

  • 求人を探す
  • 履歴書・職務経歴書を作成する
  • 面接準備をして面接日程を応募企業と調整する
  • 面接を1次〜3次まで突破する
  • 給与条件や入社日を人事側と調整する
  • 今の会社を辞めるための退職手続きや保険関係の手続きをおこなう

これだけ見ても、かなり大変であることがわかりますよね。

でも今は、「転職エージェント」を活用することができます。

転職エージェントとは、あなたの代わりに希望条件に合った求人を選び、人事側とスケジュール調整をしてくれたり、履歴書や職務経歴書の添削サポートをおこなってくれたりする無料サービスです。

そのため、転職するために仕事を先に辞める必要はありませんし、会社にバレる心配がありません。また、自分で準備するのは最小限にしたうえで転職活動をおこなうことができます。

以上2つの理由から、転職活動にリスクがないことがおわかりいただけたのではないかと思います。転職エージェントについてもっと詳しく知りたいという方は下記記事をご覧ください。

おすすめ記事:転職エージェントとは?おすすめの選び方と比較ポイントを徹底解説!

おすすめ転職エージェントは下記記事でご紹介しています。活用法や利用の流れも解説しているので、「転職エージェントを選びたい」という方はぜひ参考にしましょう。

また、「自分で求人を探したい」「自分のペースで求人を見てみたい」という方は、こちらの「転職サイトランキング」を参考にしてくださいね。

おすすめ記事:おすすめ転職サイトランキング!選び方や登録後の流れ、活用法まとめ

2 これまで積み重ねてきた経験・キャリアは転職で活かせる

転職するときの悩みのひとつとして多くあげられるのは、「これまで積み重ねてきた経験・キャリアがムダになってしまうかもしれない」という不安です。

特に、30代前後である程度長く職場で働いてきた方や、エンジニアや金融・不動産などの専門的な営業をしてきた方は、そう感じることも多いでしょう。

これまで得てきた経験を活かすには、「同じ業界・職種/業種で活躍することができる仕事」を探すことが大切になります。

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4 新しい環境と今の環境の比較はカンタンにできる

転職活動自体はスタートでしかなく、本当に大切なのは「実際に内定をもらい入社したあとに後悔しないか?」という不安を解消することですよね。

「こんな職場に転職するくらいなら、以前の職場にいたほうが良かった…」という後悔をしたくない方は、転職活動に後ろ向きなはずです。

しかし、今の職場に不満を持っている方こそ、転職エージェントを使うべきです。

それはなぜかといいますと、転職エージェントでは応募先企業の内情や上司の情報、会社の雰囲気や残業時間の実態などについて詳しく教えてくれるからです。

あなたは、今の職場に不満を感じているからこそ、「転職先の内情」をしっかり知ったうえで転職したいと考えているのではないでしょうか?

実際に転職するかどうかは置いておいて、今の職場をほかの職場と比較してみることで、あなたが本当に満足できる仕事を見つけることができるでしょう。

おすすめ記事:おすすめ転職エージェントランキング!選び方や注意点・活用法まとめ

参考資料:意志(読み)いし(英語表記)will – コトバンク

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