転職面接を控えている方や、これから転職活動をしていく予定の方にとって、最も「難関」といえるのはやはり「採用面接」ではないでしょうか。転職者の方は、面接で話す内容(自己PRや志望動機)を明確にできるよう準備していることと思います。
しかし、面接において第一印象を決めるのは「服装」「所作(仕草)」といった見た目になります。もちろん、見た目だけではなく話す内容や考えていることも重要ですが、せっかく考えたことや話したいことがあるのに、服装や見た目で悪い印象を人事や面接官の方に与えてしまうことは避けたいですよね。
そこで今回は、転職面接の服装マナーについて解説していきます。あなたはできているでしょうか? ぜひ参考にしてみてくださいね。
Contens
見た目・服装に注意することの重要性は?
具体的な服装マナーを見ていく前に、「なぜ、転職面接で服装に気を遣う必要があるのか?」ということを知っておきましょう。具体的なマナーだけではなく、その根底にある重要性を理解しておくことで、面接での行動をより正すことに繋がります。
人の見た目は話す内容にも影響する?
人の見た目がどの程度、第一印象に影響をおよぼすのか? その根拠を示す心理学的な根拠があります。それが「メラビアンの法則」と呼ばれるものです。
アメリカUCLA大学の心理学者/アルバート・メラビアンが1971年に提唱した概念。人物の第一印象は初めて会った時の3〜5秒で決まり、またその情報のほとんどを「視覚情報」から得ていると言う概念。メラビアンが提唱する概念において、初対面の人物を認識する割合は、「見た目/表情/しぐさ/視線等」の視覚情報が55% 、「声の質/話す速さ/声の大きさ/口調等」の聴覚情報が38%、「言葉そのものの意味/話の内容等。」の言語情報が7%と言われている。
メラビアンの法則は、人対人のコミュニケーションにおいて、下記のデータを示します。
- 言語情報(Verbal:7%):話の内容、言葉そのものの意味
- 聴覚情報(Vocal:38%):声の質・速さ・大きさ・口調
- 視覚情報(Visual: 55%):見た目・表情・しぐさ・視線
人との関わり合いの中で、「第一印象」はとても重要ですが、その大部分を占めているのは「視覚情報」です。55%と第一印象を決める要素の半分以上を占めていることからも、見た目に注意することの重要性が理解できます。
メラビアンの法則は誤解が多い情報だけど…
上記でご紹介したメラビアンの法則は、「話す内容よりも見た目が大切」という意見の根拠として用いられることが多いのですが、実はこの法則はいつも適応される法則ではありません。
メラビアンが行った実験の範囲内で事実とされているだけであって、第一印象を決める要素としていつも「最も大切なのが見た目」であると決めつけることはできません。
しかし、メラビアンの法則でいう「視覚情報」が重要である点は変わりありません。第一印象を良くすることで、その後にあなたの話す内容はもっとスムーズに相手に伝わるようになります。
よって、見た目ひいては面接における服装マナーをきちんと身につけることには、明確な意味があるといえるでしょう。
転職面接で注意したい服装マナー
では、具体的に転職面接で注意したい服装マナーを学んでいきましょう。これからご紹介するマナーをおさえ実践できれば、服装に関しての不安や悩みを持つ必要はありません。ぜひ参考にしてください。
1 20代前半まで「リクルートスーツ」、20代後半以降は通常のスーツで!
見出しの通り、20代前半まではフレッシュさを意識したリクルートスーツで構いません。たとえば、第二新卒の転職面接では、リクルートスーツで面接を受けてもOKです。
20代後半以降の方の場合は、未経験職種・業種かどうかに限らず、「これまである程度経験を積んできた社会人」としてのフォーマルさを意識することが大切です。
2 フィットするスーツを選ぶ
フィットしているスーツをきちんと着こなすことが大切です。フィットしているか分からない…フィットするスーツがない…という方は、実際にスーツ販売店に行き、合わせてもらうと良いでしょう。
また、スーツがフィットしているかどうかは、身長とウエストを把握していれば、早見表で分かります。
また、色合いやネクタイなどもきちんと合うものを選ぶべきでしょう。赤系のネクタイは派手すぎると感じるかもしれませんが、スーツの色合いや体型とあっていれば、決して間違った選択肢ではありません。
色合いで第一印象は結構変わりますので、自分の性格や話し方にマッチした服装を選んでいくと、全体的に統一感のある着こなしになります。
3 清潔感のある服装
髪型やつけているアクセサリーなどがだらしなかったり、目立ちすぎてしまったりすることは当然NG。それ以外でも、「ここまでは見えないだろう」という部分にこそ「不清潔感」は出るものです。
具体的には、襟口や袖、ネクタイの汚れやシミなど細かくチェックしないと一見わかりづらいポイントに要注意です。また、靴の汚れにも注意しましょう。
加えて、キレイだとしても清潔感があるように見えない服装というのもあります。たとえば、しまっておくべきボタンが外れていたり、袖の長さがあっていなかったり…鏡で全体を見て、気になる点がないようにチェックしていくべきでしょう。
チェックするべき項目
- 襟・袖・ネクタイの汚れやシミ
- 靴の汚れ
- シャツのヨレ
全体を通して誰かにチェックしてもらうこともおすすめです。
4 服装自由の場合も「デニム」は避ける
オフィスでもカジュアルな服装ではたらく企業が近年増えてきています。面接で「服装自由」とスーツを矯正していない場合は、どうすべきでしょうか?
あまりその点を気にしていない企業も多いかもしれませんが、原則としてカジュアルさを出しつつもデニム素材のもの(ジーンズなど)は避けるべきでしょう。少しカジュアルな色合いのスーツやジャケットで臨むのが良いといえます。
5 応募先企業の業界に合わせた服装
応募先企業の業界に合わせたスーツを着用していくことも、第一印象を良くするためには重要です。もちろん、「正しい服装」が厳密に業界ごとに決まっているわけではありません。
しかし、たとえば営業職への転職であれば、濃いめ・光沢なしのネイビーやグレー。また、金融業界であればダークスーツという風に、業界や職種ごとに「ふさわしい」とされるスーツの着こなしがあります。
転職先企業が属す業界の知人や友人などにアドバイスをもらうと、より現場に即した服装のアドバイスを貰えるでしょう。業界に合わせた服装にも、できるだけ注意していきましょう。
面接が不安な方は「転職エージェント」を活用してみる
ここまで、面接の服装マナーについてご紹介してきました。転職面接前には、上記でご紹介したマナーについて注意することで、第一印象をよくし、あなたの話す内容がより相手に伝わるようになります。
しかし、転職面接は当然ながら「服装」「見た目」ですべてが決まるわけではありません。それはメラビアンの法則でご紹介したとおりです。もし、一人で転職面接の準備をすることに不安があるなら、「転職エージェント」を活用し、転職先選びをしてみることをおすすめします。
転職エージェントは、いわばあなたの転職活動をすべてサポートしてくれる秘書のような存在。転職相談やスケジュール調整の他、面接に必要な情報を教えてくれたり、面接準備をサポートしてくれたりと心強いサポーターになってくれます。
今現在、転職活動の最中の方で「転職先がまだ決まっていない」という方は、ぜひ下記でご紹介する転職エージェントを検討してみてくださいね。
転職エージェントを使うことのメリット・デメリットは?
転職エージェントとは、いうなればあなたの「秘書」のような存在です。転職エージェントサイトは多数ありますが、共通しているのは「担当者がつき、転職活動を一貫してサポートしてくれる」ということ。
ここでは、転職エージェントを使用することのメリット・デメリットをご紹介しています。転職を検討している方は、下記のメリット・デメリットをよく理解した上で活用していきましょう。
メリット
自分に合った職場を探してくれる
転職エージェントの最大の特徴は、業界や転職事情に精通したエージェントが転職相談に乗ってくれること。つまり、あなたの特性や経歴を活かしたアドバイスを受けること、「どんなところに転職すべきか?」といった悩みを相談することができるということです。
その上で求人を紹介してくれるため、「自分に本当に合っているのだろうか?」という悩みを持つ必要がなくなりますし、万が一悩みを持ったとしても、その都度相談をすることができます。
転職が初めてな方や、転職に大きな不安を抱いている方にとって、一人で転職活動を行う必要がない転職エージェントはかなり心強い味方であるといえます。
転職活動に必要な準備をサポートしてくれる
相談やアドバイスだけではなく、内定を得るための面接の準備や面接に必要な選考書類の準備を行ってくれるのもエージェントの特徴です。また、在職しながらの転職活動で最も不安のある「スケジュール調整」も、最適な日程を企業側と相談した上で決めてくれるため、面接のスケジュール調整がとても楽になります。
転職活動は想像以上に「すべきこと」が多いため、「まず、何をすべきかわからない」という方にはぜひ転職エージェントをおすすめします。
デメリット
自分で数多くの求人情報を見ることができない
転職活動を複数回行っている方や、既に細かな条件等まで決まっている方にとっては、「多くの求人情報を見たい」が転職活動の最大のポイントといえます。
転職エージェントは、最適な求人を提案してくれるという点では優れていますが、どうしても「自分でみたい」という場合の量や効率としては一般の転職サイトに劣ります。
しかし、その分ひとつひとつの求人情報を綿密に紹介してくれるため、求人内容に対する信頼性は高いといえます。
転職する業界や職種・業種などが明確になっていない場合、一人で転職サイトを使い多くの求人を見ることは、転職活動に多くの時間を割いてしまうことになりますので、注意が必要です。
担当するエージェントによって対応が変わる
転職エージェントは、転職者によって担当者が就くシステムなので、その分具体的なサポートを得ることができます。反面、担当するエージェントによって、対応やアドバイスの内容に幅があることに注意が必要です。
転職エージェントサービスは、複数活用する方がとても多いというデータがあります。
転職エージェントは「4社」以上の活用で転職に成功する割合がぐんと上がります。担当者に不安がある場合でも、それを解決する方法はあるといえますね。
転職エージェントの登録後の流れ
転職エージェントの一般的な「登録後の流れ」は次のようになります。転職エージェントごとに細かな流れが異なる場合もありますが、大まかに流れをおさえておくことで、円滑に転職活動をすすめることができるでしょう。
- 個人情報入力後、エージェントからカウンセリング(転職の相談)の日程調整の連絡が1〜2週間で来る。
- エージェントとのカウンセリング(転職の相談)を行う。
- 相談を踏まえてエージェントが求人を紹介してくれる。
- 履歴書などの書類準備&応募する企業を決める。
- 面接準備をエージェントと相談しながらする&面接本番。
- 内定後、入社日や給与などの条件交渉をエージェントを通じて行う。
カウンセリングや相談のタイミングで、「面接前の不安事項」「内定後の入社日や給与交渉」「退職の調整」の方法はどんどん質問し、出来る限りエージェントから情報を受け取りながら転職活動を進めていきましょう。
転職成功のための「転職エージェント」まとめ
転職エージェントは、複数活用することで最も転職成功率が高まります。これを機に登録をしておきましょう。
エージェントサイトは、必要項目を入力し登録完了した後、メールや電話等であなたの日程に合わせて転職支援を行ってくれます。「今仕事が忙しい!」「時間がないかも…」と不安な方も心配せずにまずは登録してみましょう。あなたの転職成功率がグンと上がります。
■転職エージェントを選ぶコツ
- 求人数(多くの数がある分、選択肢が増える)
- サポート内容(エージェントサイトによってサポートしてくれる内容や方法が変わる)
- どの業界に強いか?(職種・業界に特化したエージェントがある)
この3つの観点から、自分にあった転職エージェントを複数活用していくことをおすすめします。
1位 マイナビエージェント|20〜30代の転職活動に最適!
『マイナビエージェント』の特徴
有名な就職サービス『マイナビ』が運営する転職エージェントサービスが「マイナビエージェント」です。
キャリア事業の大手ならではの信頼感と、太いパイプが売り。
特に20〜30代向けの求人情報に強みがあるため、転職が初めてで不安な若手社会人の方におすすめです。また、相談しながら転職活動を進めたい人にとっても力強い味方になってくれます。
20〜30代の方はほかの転職エージェントと同時に登録しておくことをおすすめします。
どんな人にオススメ?
- 希望する職種・業種が複数ある方。
- 大企業からベンチャー企業まで、あらゆる選択肢を考えているが転職に自信がない方。
- 20〜30代、第二新卒の方で、転職活動の選択肢を増やしたい方。
2位 転職が不安なら最初に登録しておくべき!『リクルートエージェント』
『リクルートエージェント』の特徴
「リクルート」が運営するエージェント型転職サービス。最大の特徴はリクルートのパイプを活かした多数の求人案件にあります。業界ごとに精通したアドバイザーが、給与等の条件や面接対策などといったサポートをしてくれますので、転職に不安があるが、選択肢は多く持ちたい方が活用できる転職サービスです。
どんな人にオススメ?
・転職活動の条件などの交渉に不安がある方(代行してやってもらえます)
・面接や選考の書類など、具体的な転職活動の準備が不安な方。
・自身のスキルやPRポイントなどがよくわからず、転職に悩んでいる方。
3位『正しい転職』を助けてくれる『パソナキャリア』
『パソナキャリア』の特徴
『パソナキャリア』は、転職エージェント。手厚い転職サポートを登録後から採用まで一貫して行ってくれます。(すべて無料)
キャリアや転職に関する悩みがある方にとっては、求人案件を探すだけではなく、そもそもの働き方や求める条件を絞りこむことが大切です。『パソナキャリア』であれば、転職活動における悩みを抱えずに採用までスムーズに行くことができるでしょう。
どんな人にオススメ?
・転職活動に不安や漠然とした心配がある方。
・キャリアカウンセリングなど、転職相談を受けたい方。
・信頼感のある情報源から、求人案件を得たい方。
4位 DODA転職支援サービス
『DODA」の特徴
DODAでは登録者に対して、サイトに公開されていない求人をキャリアカウンセリングの中でご紹介しています。業界・職種に精通した専任のキャリアアドバイザーがあなたのキャリア、お持ちのスキルを総合的に判断し、 現在の転職市場において強みとなる部分、弱点となる部分を整理します。
どんな人にオススメ?
・キャリアカウンセリングを希望する方。
・履歴書の書き方や模擬面接対策など、手厚いサポートが欲しい方。
・自分にあった企業がなかなか分からない方。
「転職サービスランキング」も掲載中!
ほかにも、転職エージェントは大手から中小まで様々なものがあります。基本的には、求人数の多い大手エージェントを使うべきですが、特定の業界に強い特徴を持つサービスなどもあります。
- 他にもエージェントを見たい!
- 複数のエージェントに登録しておきたい!
という方は、下記ランキングを参考にしてください。
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まとめ|服装は最低限のマナー!基本をおさえて対策しよう
今回は、転職面接の不安要素のひとつである服装のマナーについてご紹介しました。転職面接は転職活動の本番ともいえる機会ですので、しっかり準備しておくことが大切です。
また、転職活動や面接に不安を持つ方は、ぜひ今回ご紹介した転職エージェントを活用してみてください。あなたの転職活動を力強くサポートしてくれます。