「就職活動」という範囲で「はたらくこと」を考えていませんか?
社会にまだ出たことのない学生は、「はたらく」ということに対して実感を持てません。それはある程度仕方のないことなのですが、「就活」という視点からだけ「はたらくこと」を考えていると、シゴトに対する価値観はせまいものになってしまいます。
人生の多くの時間を「はたらく」という行為に費やすのに、価値観がせまければ将来のキャリアデザインやキャリアアップの機会、人生設計にも大きな悪い影響を及ぼしかねません。
そこで今回は、「社会でビジネスパーソンに求められる大切なこと」を3つご紹介します。就活がもう既に終わっている方も、これから頑張る方も今回ご紹介することを知っておくことは、「はたらく」ことのイメージを明確にしていない学生にとって、大きな学びになります。
社会で求められる3つの大切なこと
(1)「スキル」
新卒入社の場合、基本的に「即戦力」になることは不可能です。
そもそも、「即戦力」を求めるのであれば「経験者」を採用するはずですね。実際に、転職者向けのサービスでは、「中途採用の条件」にスキルや経験の有無で当然ふるいにかけられます。
ここで皆さんにお伝えしたいのは、「学生時代に培ったスキルが大切だ!」ということではありません。就職活動間際にそんなことを言われても仕方がありませんよね。そうではなく、「スキルの重要性」を認識するということが、一つ目の「大切なこと」なのです。
将来への不安は誰もが持つものです。そして将来何が起こるかは「原理的に予測不可能」です。そんな社会ではたらかなくてはならないこれからのビジネスパーソンには、「スキルの重要性」を知ること、そして絶えず「自分に求められているスキルは何か?」を問い続けること。
もしあなたがまだ就職先に悩んでいるのなら、「成長したいから」という抽象的な目的だけで働く場所を選ぶのではなく、「どんなスキルを得たいか?」をよくよく考えて選びましょう。
また、現代はどんな「転職」サービスで、どんなスキルが求められているのかを調べておくことも重要です。「PARAFT」や「NewsPicks」など、転職サービスを展開しているメディアを観て、その概観をつかんでおくこともスキルを知るうえで有用です。
(2)ビジョン
学生の皆さんは「企業理念」に共感して、働く場所を決めますね。
就職活動で、自分が「働きたい!」と思った企業には、自分が共感できる「ビジョン」「企業理念」「コーポレートアイデンティティ」があります。
しかし、本当に重要なのは「個人のビジョン」をしっかりと明確にしておくことです。個人のビジョンが明確でなければ、そもそも企業の理念に共感するための基準があいまいなものになってしまい、「間違った場所」を選んでしまいかねません。
具体的に個人のビジョンを明確にすることは難しいと感じると思いますが、まずは「自分がやりたくないこと」を明確にすることから始めてみましょう。これなら消去法で自分の方向性が明確になっていきます。「自分がどういう性格や資質を持つ人か?」を分析する「自己分析」や業界研究も重要ですが、それと同時に「自分がやりたくない!」ということから自分を理解する手法も有用です。
また、大手企業の有名な企業理念を読んでみて、それと自分のビジョンを比較しながら考えていくのも効果があります。たとえば下記記事のような「理念まとめ」を読んでみるのも一種の方法です。
(参照サイト:世界の企業理念・経営理念まとめ!強い理念が強い組織をつくる-LIG inc.)
(3)コミュニティ
最後の「大切なこと」です。それは「コミュニティ」。
ここでいう「コミュニティ」とは、「自分にあう人間関係がある環境であるかどうか?」というもの。誰だって、自分と性格が合わない、仕事の仕方が合わない人と一緒にはたらきたくはないですよね。
もちろん、ある程度耐える忍耐力を持つことも重要ですが、「自分がやりたいこと」「望むこと」をすべて投げ捨ててしまう状況はなるべく避けたいものです。
そのためには、なるべく事前に「自分が入りたい企業」の人と会うか、もしくは、面接時にしっかりと見極めることが重要です。面接というと「内定をもらうために」という姿勢が先行してしまいがちですが、そこで臆せずに「自分はこの企業に入るべきかどうか?」という視座を持つことが重要です。
転職の際にも、そういった「コミュニティ選び」は重要です。将来のキャリアのためにも、今のうちからトライするべきであるといえます。
(参照サイト:「どこで働くか」よりも「誰と働くか」が転職先企業を選ぶ上で重要!-転職ノウハウ.com)
まとめ
就職活動となると、自分の可能性に向き合う機会が訪れる一方で、どうしても「視野が狭くなる」ことが多いのが実態です。
今回ご紹介した3つの「大切なこと」を基本に据えておけば、学生のうちからビジネスパーソンとしての「掟」をしっかりと踏襲することができます。
「はたらくこと」をより広い視野でみつめるために、そして将来まで活かせる思考を維持するために。今回の大切なことを明日から実践に移していきましょう。