キャリアを考えるって、なんだろう?
「キャリア」には様々な意味があります。たとえば、出世や昇進を表す言葉としても用いられることがあります。しかし、「キャリア」というものは誰もが考えるべきことがらです。
本来キャリアとは、就職・出世・現在の仕事等の点や結果を指す言葉ではなく、働くことに関わる「継続的なプロセス(過程)」と、働くことにまつわる「生き方」そのものを指しているのです。
(引用:ManpowerGroup)
社会で生きていく以上は、はたらかなくてはなりません。人生の多くの割合を費やしてする「働くことにまつわる生き方」を考えるためには、自分の生き方を自分で描いていく知識「キャリアデザイン」が必要です。
今回は、キャリアデザインのための知識と方法を3つご紹介します。この記事を読めば、キャリアを考えるための準備は整ったことになります!
キャリアデザイン3つの方法
(1)「自分軸」を作る
「自分軸」を作る意味
まず「自分軸」を作ることから、「キャリアを考える」ことは始まります。「自分軸」とは、「他人の意見に振り回されることなく自分で選択肢を選ぶための基準」です。
たとえば、あなたが転職を考える際に、「どんなタイミングで転職するか?」を考えます。そのとき、「今のキャリアを捨てて新しい業種を目指すことのリスク」をどうやって判断するでしょうか?
当然、情報収集をしますよね。今現段階でやろうと思っている仕事と今の仕事の将来的な給与の差や、安定さなどを他人やほかの事例と比べて相対的に判断します。しかし、どんなものごとも「リスク」を100パーセントなくすことはできません。必ずリスクは伴うのです。
そんなときに「自分軸」を持っていると、多少のリスクには動じずに、「やりたいことをやる」ことができます。
「自分軸」を作る方法
「自分軸」は、自分以外の誰かが考えたことを極力少なくして、残ったものになります。あなたが将来に悩む学生であるならば、まずは「今何となく目指している職業になぜなりたいのか?」を考えてみるべきです。
その理由がたとえば、「親から言われたから」「安定しているから」という「相対的判断」であれば、一度見直してみる必要があります。「誰から言われずとも目指すべきだ」という価値観を持つことが「自分軸」になります。
(2)「学びたいもの」を3つ決める
学びたいものを3つ決めることの意味
自分軸を作ることができたら、今の自分が社会で活躍できるために何が必要かを具体的に考えていきます。その際は、「学びたいもの」を3つ決めることが大切です。なぜ3つかといえば、それが現代社会を生きていくうえで最低限の「持つべき専門分野の数」だからです。
一つの分野に特化したスキルを持つことももちろん重要です。「中途半端」はどんな世界でも通用することはありません。しかし、一つの分野一辺倒でもそれは同じこと。AIが普及し、人の手が介在する余地が減少していくこれからの社会の中では、複数分野間にまたがる人材が重宝されます。
学びたいものを3つ決める方法
まず1つ目は、「純粋に好きなもの」に関連して一つ学びたいものを決めましょう。Webで記事を観ることがすきなら、Webプログラミング、スポーツが好きならスポーツ関連の歴史や技術を学ぶ、など。どんなことがらでも「学問」にできてしまうはずです。
2つ目は、「嫌いなものの中から選択する」ことです。たとえば英語学習と料理と楽器の演奏がすべてにニガテ意識を持っているのなら、そのうちから1つ選んでやってみましょう。人は食わず嫌いをしやすいものです。「一度チャレンジしてみる」ことが重要です。また、「すべて一度やったことがある」という人は、もう一度やってみましょう。もしかしたら、以前のやり方が間違っていたのかもしれません。
3つ目は、「必要に駆られてやっているもの」です。「本当はやりたくないけど仕方なくやっている」ことは、みんな渋々やりますね。単純なデータ入力作業や、試験の勉強など、日常では「やりたくないこと」がありふれています。しかしせっかく時間を費やしてやっていることですから、その道のプロフェッショナルになる気持ちをもって取り組んでみましょう。
(3)社会の動向を知る
社会の動向を知る意味
社会の動向を知るとは
①時事的な問題から国際問題まで、色々な情報にアンテナを張ること
②情報に関して、自分の意見を持つこと
の2つを指します。
様々な情報を持ち、情報に対して建設的な意見を持つことは、ただスキルを持っている人よりも「課題解決力」が増大します。なぜなら、複合的な問題に対して「解決しよう!」という意識を持つことが、「自分のスキルを何かに生かす」ために最も重要なことだからです。
社会の動向を知る方法
IKIKATAコラムでは、情報を入手するために役立つサービスを紹介しています。
社会の動向を踏まえて、社会と自分を改めてつなぎ合わせることで、自分の将来が「独りよがりなもの」ではなくなります。
まとめ
今回は、「キャリアデザイン」をするために必要な事前知識と方法を3つご紹介しました。
キャリアを考えると一言でいっても、この作業はとても時間がかかりますし、難しいことでもあります。過度に「独りよがり」になってしまったり、社会に振り回されたりする可能性があります。
しかし、ご紹介した知識を活かせば、そういったことは解消されます。「自分の方向性」を自律的に定めるために、ぜひ実践してみてください!