生涯学習とは?その必要性と2つの実践方法

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「生涯学習」とは?

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「生涯学習」という言葉を聞いたことがありますか?

「生涯学習」とは、「人が生涯にわたり学び、学習の活動を続けていくこと」

よく義務教育や高等教育を終えた社会人が「学びなおし」をするときその主体的・自主的な行動は「生涯学習」と呼ばれます。学習というと、学校や大学などの教育・研究機関において生徒や学生として行う活動という狭義的な意味合いが強いですね。

しかし、「生涯学習」は絶えずチャレンジしていく社会人であればあるほど、必要になってくる概念でもあるのです。

今回は、「生涯学習」がキャリアにどのような影響を与えるのかを考察するとともに、「生涯学習」の方法について説明していきます。

 

「生涯学習」がキャリア形成に必要な理由とは?

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キャリアを形成するとはすなわち、自分の社会の居場所を確保することでもあります。

自己実現と社会貢献を同時に達成するためには、様々な知識と経験を総動員したうえで適切なフレーム・方法によって、キャリアを志向していかなければなりません。

そのためにはまず、世の中にあふれている情報の中から、自分にとって必要な情報や喫緊性のある知識などを手に入れる必要があります。

しかし、当然ながら「付け焼刃」な情報や、「時事的な」ニュースをいくらたくさん仕入れても、それだけでは「雑学王」には慣れても「博識」にはなれません。つまり「価値を生み出す知識を持つ人間」にはなれない、ということに繋がります。

さらに付け加えるならば、現代社会は「情報社会」です。流動的な情報、時事的な情報はたくさん入りますが、古典や学問体系といった「時間の洗礼を受けた知識」に目を背けがちなのが、現代人といっても過言ではないでしょう。

私たちは、情報社会に生きるからこそ、情報の重要度を明確にするスキルが求められるのです。

また、世の中には「スペシャリスト」ばかりがいるわけではなく、私たちの大半はジェネラリストとして社会に生きることになります。職でいうなら「総合職」のように。ですから、まずはジェネラリスト-幅広い応用力のある知識・情報を持っている人物-になれるように、「体系的な学習」が求められます。

そして、そのような学習こそが、本当の学習なのです。

では、次の項目以降で、「生涯学習」の方法論をいくつか紹介していきます。

 

生涯学習の2つの方法

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(1)目的と分野を決める

マネジメント論で有名な経営思想家ピーター・F・ドラッカーは生涯学習を「継続学習」と表現して、「知識社会においては、継続学習の方法をみにつけておかなければならない。」と論じています。

ドラッカーは大変学問に熱心な人物で、一定期間に分野を決めて勉強する、というサイクルを生活の中に構築していました。

彼のように、一定期間のうちに自ら決めた目的と分野に沿った「学習」をすることは「生涯学習」をより意味あるものにします。

学生のころとなると、与えられた課題に取り組むことがほとんどなので、自ら体系化された学習方法を実践するのは考えにくい方もいるかと思います。

しかし、興味を持った分野や学問に対して

「なぜ、これを学ぶ必要があるのか?」
「これを学べば、どんなことが可能になるだろうか?」

を決めて取り組むことで、効果的な学習が可能になります。

目的と分野を定めた学習は、「体系化された学問」を学ぶための必須条件です。

目的と分野を絞り、一定期間で概観する学び方。

目的と分野を絞り、一定期間で概観する学び方。

 

 

(2)必要なものを決めつけない

さて、方法論はもう1つあります。

それは自分にとって「必要なものを決めつけない」ということ。

一見かんたんそうな考え方に思えますが、そうでもないのがこの思考。

例えば、あなたの学生時代を思い浮かべてみてください。好きな教科と嫌いな教科を区別するようになったのはいつごろでしょうか?きっと、「進路」を決めるときに強く意識するようになったと思います。

少なくとも、進路を選択する場合の、自分の嫌い(苦手)な教科は意識せざるを得ませんよね。

このように、自らの方向性を定める際には、どうしても今の自分が必要なものを決定し、「好き(得意)な部分を伸ばすか」「嫌い(苦手)な部分を補うか」という判断基準で、自らが学ぶ機会と行動を選択することになります。

しかし、「生涯学習」というものは、社会人であれ退職後であれ、個人の主体性をもって「学ぶ内容」を決めなければなりません。私たちは生涯学習のために自分の興味の裾野を広げていく必要があります。自分が学ぶ必要性を自分で創らなければなりません。

キャリア形成において重要なキャリア理論の1つに、「計画的偶発性」というものがあります。

この「計画的偶発性」とは、スタンフォード大学のジョン・D・クランボルツ教授が提案したもので、「個人のキャリアの8割は予想しない偶発的なことによって決定される」よって、「その偶然を計画的に設計し、自分のキャリアを良いものにていこう」という考え方になります。

これはキャリア形成に重要な「生涯学習」にも当てはめて考えることができますね。

今の自分のキャリアが、どこまで続くかを完ぺきに予想することはできません。流動的な社会においては、自らのキャリアに対するリスクに目を向けなければならないことは当然ですが、それと同時に、予想されない出来事自体にも対応できるような総合的、広範な「学習」の継続が不可欠です。

もちろん、たくさんの分野を付け焼刃式に得ようと思ってもうまくいきません。①で挙げたドラッカー方式(一定期間で1つの分野を勉強する)方法をとると体系的かつ効率的に他分野に目を向けることが可能になります。

付け焼刃的な学習は、せっかく学んだものも跳ね返ってしまう

付け焼刃的な学習は、せっかく学んだものも跳ね返ってしまう

 

自らの限られた時間の中で、「体系的な生涯学習」を行うためには、意思と継続性、そして時間管理が必須条件です。「生涯学習」を視座に入れたキャリア形成を始めましょう。

 

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