職場や学校など人が多く集まる場所では、必ずと言っていいほど人間関係に亀裂が入ったり、意見が別れてしまったりすることがあります。それは、ほとんどの場合避けられないこと。
しかし、はっきり批判や議論をしてきたり、指摘したりしてくれる人だけではなく、中には一見仲良さそうに見えて裏で陰口を言う、バカにしているなど陰湿な態度・行動を取る人もいます。
あなたは、そんな陰湿な行動・態度を繰り返す人を迷惑だと感じているのではないでしょうか?
陰湿な人の根本から直すことはむずかしいですが、あなたが不利益を被らないように行動していくことは十分可能です。
そこで今回は、陰湿な人の特徴や陰湿な人への対処法を解説していき、あなたが陰湿な人に対してどのように対処し、付き合っていくべきかをご紹介しています。
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陰湿の意味・使い方
陰湿とはよく使う言葉ですが、はっきりとどういう意味なのかを知っている方は意外と少ないのではないでしょうか?
陰湿な人の特徴を見ていく前に、陰湿という言葉の意味をおさえておきましょう。
陰湿の意味とは?
陰湿とは、「暗くてじめじめしていること」という意味のほかに、「陰気で晴れ晴れしないこと」を指す言葉として使われます。
いん‐しつ【陰湿】
[名・形動]暗くてじめじめしていること。陰気で晴れ晴れしないこと。また、そのさま。「陰湿な土地」「陰湿ないたずら」
引用:陰湿 – コトバンク
そこから転じて、陰湿というと「人の性格がねちっこい」「しつこい性格の持ち主」といった意味として使われる言葉になりました。
陰湿の類語
陰湿の類語を調べると、人の性格を表した言葉も多く含まれていました。
- 性格が粘っこい
- 性格がしつこい
- 性格がねちっこい
- 執念深い性格
- 執拗な性格
- 湿っぽい
- 辛気臭い
- 気鬱
- 鬱々たる
- 寂寞たる
- 陰々滅々
- 欝欝たる
おおよそ、暗さ、湿っぽさ、寂しさと言ったニュアンスの類語が多いです。基本的には悪い意味で使われる言葉になっています。
陰湿の例文・使い方一覧
陰湿の例文は下記の通りです。
- 彼は遠回しに皮肉を言ってくる陰湿な人だ。
- 陰湿な行動ばかりしていると人から信用されなくなる。
- 効き的な状況に陥ったときにこそ、人の陰湿さがにじみ出る。
陰湿な人の意味とは?
さて、陰湿な意味をつかむと「陰湿な人」がどういう人なのかがなんとなく分かってきたのではないかと思います。
陰湿な人とは…
- 影で悪口を言ったり、平気で人を裏切る行動を取る。
- 遠回しに人を批判したり、困らせたりする。
- 協力しない、わざと教えないなどを通して人の失敗を助長する。
こういった行動を取る人のことを指します。学校や従業員数が少ない職場など、閉鎖されたコミュニティや組織では特に、陰湿ないじめや嫌がらせは発生しやすいです。
では次に、陰湿な人の特徴と性格を見ていきましょう。
陰湿な人の特徴と性格は?
1 自己評価が低く劣等感が強い
陰湿な人は、基本的に自分に対する評価が低く、多くの人に対して劣等感やコンプレックスを抱いていることが多いです。
また、ただ劣等感を抱いているだけではなく「自分にはないものを持っている」と感じた相手をなんとかして困らせようとしたり、なんとか足を引っ張ろうとしたりといった行動を取ります。
基本的には自己評価は低くてもプライドが高く、自分より上の存在を常に見つけては陥れようと考えている悪質な人もいます。
2 人の幸福や才能を素直に喜ばない
人の幸福や、人が努力して得た能力や才能を素直に喜ぶことができず、曲がったライバル心を持ってしまうのが陰湿な人の特徴です。
人の幸福を踏みにじるようなことを言ったり、自分にとって何も得にはならなくても批判したり…と、他人が自分より優れていることや、幸福であることを素直に受け止めることができません。
3 表面的には穏やかで人望があるように見える
陰湿な人かつ狡猾さを兼ね備えている人は、一見誰とでも上手くコミュニケーションを取れているタイプに見えます。
しかし、表面上穏やかなだけであり、心の中では絶えず誰かを陥れることを考えている人もいます。また、機会があれば自分のストレス発散のために誰かを批判したりすることもあります。
4 陰口や愚痴が多い
陰湿な人は、直接暴言を吐いたり文句を言ったりすることはほとんどありませんが、遠まわしに人づてに批判したり、本人にばれないように陰口を言いふらすなどの行動に出ることが多いです。
また、陰口や愚痴を直接伝えられる部下などに対してはとたんに高圧的になったり、理不尽なことを言いたい放題言うというケースもあります。
5 切羽詰まっている状況で誰かに責任転嫁する
陰湿な人は、切羽詰まった状況で自分が面倒事に巻き込まれないように、誰かに責任を押し付けることが多いです。
また、自分の得にはならないが誰かがやらなければならないことには一切手を出さず、上手く口車に乗せて誰かにやらせたりもします。
それだけなら良いのですが、そうやって率先して何かに取り組むことを小馬鹿にしたり、裏で批判したりするなど、ストレス発散の材料にしてしまうこともあります。
6 部下や同僚に対して遠回しな皮肉・批判を言う
部下や同僚などに対しては、直接暴言を吐かないものの、皮肉や批判を遠まわしに言うなど、それこそ陰湿な行動に出ます。
また、わざと聞こえるように悪口を言う、はっきりとした物言いではなくいやみったらしく表現する、ニヤニヤしながら小馬鹿にするように批判してくる人も含まれます。
7 立場や年齢などの覆せない事実を盾に人を見下す
会社内での立場や年齢など、覆せない事実を盾にして人を見下す態度に出る人は、単純に陰湿なだけではなく傲慢さも含まれています。
陰湿な人は自己評価が低いために、なかなか人の上位に立とうとはしません。しかしわかりやすい上下関係があると、それに依存して人を見下してきます。
ここまで、陰湿な人の特徴を見てきました。次に、身の回りにいる陰湿な人と上手に付き合う方法をみていきましょう。
身の回りにいる陰湿な人と上手に付き合う対処法
1 信頼したいならはっきりと行動・言葉で示す
陰湿な人は、とにかく隠れるように文句を言ったり、批判してきたりします。ただ、言われているあなた自身は、その当人から言われていることをすでに知っているはずです。
もし、あなたがその陰湿な人としっかり話し合いたいと考えているのであれば、あなたも遠回しに批判するのではなく、直接相手に指摘しましょう。
この場合、1対1で歩み寄る形で、柔らかい口調で指摘することを心がけます。
「私のことをこう言っていたと聞きましたが、私になにか問題があるなら改善するので言ってください」とまっすぐ疑問をぶつけてみるのも効果的です。
なんとなく批判されていたり嫌味を言われている場合でも、当人に何か気に食わないことがあれば…と優しく問いかければ応対してくれることが多いです。
2 対案を示してもらう
なにか具体的な仕事の進め方などで相手から陰湿な批判を受けている場合は「批判は理解したので対案を示していただけますか?」と問いかけをしてみるのも良いでしょう。
それでしっかりとした対案が出てくるのであればそれに越したことはありませんし、出てこないとしたら「対案がないなら陰湿な批判はやめてください」と言い返すことができるでしょう。
3 圧倒的な実力差を見せつける
陰湿な人が劣等感を感じていることを気にすることなく、あなたがメキメキと実力を伸ばすことだけを考えるのも一つの方法です。
陰湿な人は、幾人か味方をつけて嫌がらせや文句を言ってくるかもしれませんが、あなた自身が周囲から信頼されてさえいれば何も問題はないはず。
また、そのうえであえて陰湿な人に対してサポートをしてあげたり、余裕を持った対応をすることで、口出ししてくる回数が減ることもあります。
陰湿な人の行動で、あなたに具体的な被害がないのであれば、気にせず自分の仕事に集中しましょう。
4 物理的に距離を置く
同じ職場内では難しいことも多いかもしれませんが、できる限り会わないように距離を置くことを前提に考えるのも良いでしょう。
すでに同じ職場にいる人の場合、どうしても必ず接しなければいけないという考えになりがちですが、工夫次第でできる限り接さないようにすることもできる場合があります。
たとえば、比較的相手と中の良い人に連絡を頼むなど、自分からアクションするのを出来る限り避けると良いでしょう。
もちろん、協力してくれる人へのフォローアップも行っておきましょう。
5 間接的に注意してもらう
信頼できる上司や先輩などに間接的に注意して貰う方法もあります。
あなたの名前を出さなければ、不特定多数に迷惑をかけている陰湿な人に対して注意しても、あなたが反感を買うリスクが少ないです。
直接言うと更に嫌がらせが増す可能性がある場合は、間接的に注意して貰える方法がないかを模索することも重要です。
6 職場いじめに発展したら然るべき対処をおこなう
一向に状況がよくならないどころか、むしろ以前よりも嫌がらせの回数が増えたり、職場いじめに発展する可能性がある場合には、早めに手を売っておくことが重要です。
「自分も悪いところがあるから…」と思ってしまう方もいるかもしれませんが、職場いじめや嫌がらせには毅然とした対応を取ることが大切になります。
職場いじめに関しては下記記事もぜひ参考にしてください。
おすすめ記事:女性に多い職場いじめの対処法!仕返しや無視ではなく対策を練ろう
まとめ|陰湿な人への対処は早めにおこなう
今回は、陰湿な人とはどんな人なのか、その特徴や行動、そして陰湿な人への対処法を解説してきました。
それほど被害が少ないうちは、あなたが工夫するだけで状況がよくなることもあります。しかし、一向に解決しな差そうな場合などは早めに手を打っておくことも重要です。
あなたがストレスを抱え退職しなければならない状況にならないうちに、毅然とした対応を取ることも念頭に置いておきましょう。
今の職場に満足してる?リスクなしで転職するための4つのコツ
ここでは、今の職場や待遇、働き方に不満を抱いている方に向けて、転職活動を始めるにあたって必ずおさえておくべきことをご紹介していきます。
転職活動というと、下記のようなイメージがあるのではないでしょうか?
- 「失業リスクがある」
- 「これまでに積み重ねた経験・キャリアがムダになる」
- 「転職すると給料が下がる」
- 「新しい環境に慣れるのが大変そう」
しかし、この4つの不安は下記の「4つのコツ」で解消することができます。転職したいと考えているけど、不安を解消できないと感じる方はぜひ参考にしてください。
1 転職活動に失業リスクはない!
転職活動を始めるにあたって最も不安なことは、「転職活動をすると、失業するのではないか?」というものだと思います。
一般に、仕事を辞めたり、退職して他の仕事を始めたりすることには、ネガティブなイメージを持つ方も大勢います。しかし、それは”間違い”です。
大手転職サービスを運営している「リクナビ」が公開しているデータには、こう書かれています。
20代では76%が「転職経験なし」という結果となっています。30代になると「転職経験なし」の割合は一気に減少し、半分以上の人が転職を経験。4人に1人は「転職1回」、そして約3割の人が「2回以上の転職」を経験しているという結果になりました。
20代では「10人中3人以上」、30代では「4人中1人以上」の人が転職活動を経験しています。
つまり、今では転職活動自体はそれほど珍しいことではなく、むしろそれが当たり前になってきているのが現状です。
ではなぜ、転職活動をすることができる人が増えているのでしょうか?理由は大きく2つあります。
理由1 「中途採用を積極的におこなう企業が増えた」
人材市場・転職市場の動向をアンケートをもとに調査しているリクルートワークスが公開したデータでは、近年は中途採用を積極的におこなう企業が増えたことが示されています。
2018年度の中途採用の見通しについては、「増える」(18.6%)が「減る」(4.0%)を大きく上回っている。
つまり、転職市場は「売り手市場」で、人手不足は飲食業界・情報通信業界(IT)・不動産業界を中心に活発に採用活動が行われていることを示しています。
理由2 「転職活動を在職中にできるサービスが増えた」
転職市場が売り手市場だといっても、「実際に自分のもとに内定が来るかは分からない」という不安は残りますよね。
しかし、その点についても心配いりません。今では、「働きながら転職活動をすること」がふつうです。
たとえば、一昔前までは、下記のすべての転職準備を、自分で調べながらやる必要がありました。
- 求人を探す
- 履歴書・職務経歴書を作成する
- 面接準備をして面接日程を応募企業と調整する
- 面接を1次〜3次まで突破する
- 給与条件や入社日を人事側と調整する
- 今の会社を辞めるための退職手続きや保険関係の手続きをおこなう
これだけ見ても、かなり大変であることがわかりますよね。
でも今は、「転職エージェント」を活用することができます。
転職エージェントとは、あなたの代わりに希望条件に合った求人を選び、人事側とスケジュール調整をしてくれたり、履歴書や職務経歴書の添削サポートをおこなってくれたりする無料サービスです。
そのため、転職するために仕事を先に辞める必要はありませんし、会社にバレる心配がありません。また、自分で準備するのは最小限にしたうえで転職活動をおこなうことができます。
…
以上2つの理由から、転職活動にリスクがないことがおわかりいただけたのではないかと思います。転職エージェントについてもっと詳しく知りたいという方は下記記事をご覧ください。
おすすめ記事:転職エージェントとは?おすすめの選び方と比較ポイントを徹底解説!
おすすめ転職エージェントは下記記事でご紹介しています。活用法や利用の流れも解説しているので、「転職エージェントを選びたい」という方はぜひ参考にしましょう。
また、「自分で求人を探したい」「自分のペースで求人を見てみたい」という方は、こちらの「転職サイトランキング」を参考にしてくださいね。
おすすめ記事:おすすめ転職サイトランキング!選び方や登録後の流れ、活用法まとめ
2 これまで積み重ねてきた経験・キャリアは転職で活かせる
転職するときの悩みのひとつとして多くあげられるのは、「これまで積み重ねてきた経験・キャリアがムダになってしまうかもしれない」という不安です。
特に、30代前後である程度長く職場で働いてきた方や、エンジニアや金融・不動産などの専門的な営業をしてきた方は、そう感じることも多いでしょう。
これまで得てきた経験を活かすには、「同じ業界・職種/業種で活躍することができる仕事」を探すことが大切になります。
「同じ業界・職種/業種」で活躍することができる仕事を探すには、「業界・職種/業種に特化した転職エージェントや転職サイトを使うこと」をおすすめします。
あなたの経験・キャリアを正しく評価してくれる職場であれば、今の給料よりも高い金額を提示してくれます。
もしなかったら、そのときは転職をしなければ良いのです。
業界・職種/業種専門の転職エージェントや転職サイトとは、たとえば「IT業界に特化した転職サービス」「広告業界に特化した転職サービス」「看護師・保育士・介護などの転職サービス」など様々です。
業界特化型の転職サービスや、特定業界に強い転職サービスは、兄弟サイト「IKIKATA Database」のTOPページで掲載しています。
どんな経験・キャリアであっても、それを評価してくれる職場は必ず存在します。
もちろん、経験・スキルによって大幅に求人の見つかりやすさや条件は変化しますが、「今の職場に不満を感じている」のであれば、転職活動を始めてみるべきですよね。
3 転職しても給料は下がらない
「転職すると給料が下がる」と何となく悪いイメージを持っている方はいないでしょうか?
それはあくまでリストラなどが行われた過去の話です。今でもリストラの危険性がまったくないわけではないですが、自発的におこなう転職活動で給料が下がることはありません。
それはなぜかといいますと、最初に給与条件を検索できる転職サイトや、給与条件を代わりに交渉してくれる転職エージェントは無数に存在するからです。
特に、あなたの代わりに給与交渉をおこなってくれる転職エージェントに依頼することで、年収アップが可能です。
年収アップ転職をしたいと考えているなら、下記に掲載されている転職エージェントのうち、特に自分に会っていそうなものを順位1位から見てみることをおすすめします。
また、実際に今のあなたの職種・業種の求人が一般的にどの程度の年収なのかを調べることも大切です。そんな方は転職サイトに登録し、職種/業種の条件から求人を探してみることをおすすめします。
おすすめ記事:おすすめ転職サイトランキング!選び方や登録後の流れ、活用法まとめ
4 新しい環境と今の環境の比較はカンタンにできる
転職活動自体はスタートでしかなく、本当に大切なのは「実際に内定をもらい入社したあとに後悔しないか?」という不安を解消することですよね。
「こんな職場に転職するくらいなら、以前の職場にいたほうが良かった…」という後悔をしたくない方は、転職活動に後ろ向きなはずです。
しかし、今の職場に不満を持っている方こそ、転職エージェントを使うべきです。
それはなぜかといいますと、転職エージェントでは応募先企業の内情や上司の情報、会社の雰囲気や残業時間の実態などについて詳しく教えてくれるからです。
あなたは、今の職場に不満を感じているからこそ、「転職先の内情」をしっかり知ったうえで転職したいと考えているのではないでしょうか?
実際に転職するかどうかは置いておいて、今の職場をほかの職場と比較してみることで、あなたが本当に満足できる仕事を見つけることができるでしょう。
おすすめ記事:おすすめ転職エージェントランキング!選び方や注意点・活用法まとめ
参考資料:陰湿の意味・解説 – weblio辞書
参考資料:陰湿(読み)インシツ – コトバンク
参考資料:「陰湿」の意味 – goo辞書
参考資料:陰湿 – ピクシブ百科事典