「働き方の多様化」に向き合う3つのポイント

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記事の3つのポイント

・「働き方の多様化」の2つの見方
・多様化とダイバーシティは違う表現
・多様化する働き方からキャリアを考えるための3つのトピック

 

「働き方の多様化」とは何か

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「働き方の多様化」とは、大きく分けて2つの見方があります。

1つ目の見方は「雇用環境の変化」です。

日本社会の長引く不況のもとで、戦後日本社会の「正社員中心」の雇用システムが揺らぎました。グローバル競争により、コストを削減しないければならなくなった企業は、人件費の削減によってその難を逃れようとし、その結果、人件費の安い「派遣社員、契約社員、パート・アルバイト」を多く活用する雇用形態が増加しました。

参考:少子高齢化社会の働き方の多様化の推進 – みずほ総合研究所

今から10年ほど前の2005から2006年にかけて、特に「派遣社員」の派遣切り問題が、メディアや国会で議論されたことが印象に残っている方も多いでしょう。

戦後日本社会を支えてきた「終身雇用制」の枠組みの中において、人件費は「聖域」とされていましたが、相次いでメディアで取り上げられたこともあり、社会問題として大きく取り上げられたことは、印象強く残っていますね。

 

そして、2つ目の見方。それは「ダイバーシティ」というもの。

多様性とはすなわち「ダイバーシティ」のことなので、表現上の違いは本来ありませんが、ここでは異なる概念として説明します。

「ダイバーシティ」とは、多様な人材を積極的に活用しようという考え方。

参考:コトバンク『ダイバーシティ』

企業においては、性別や年齢などの外見的属性に加え、価値観や性格などの内面的属性を含んだ様々な人材がいます。それらの人材を最適な方法で、最大のパフォーマンスを発揮できるような労働環境に置くことが求められています。

最近の例ですと、子育てをする社員のための「産休・育休制度」が頻繁にメディアで取り上げられています。

「国会議員の育児休業を制度化すべきか」という問題は、特に物議を醸していますね。

この2つは、実生活上において必ず考えなければいけない社会問題であり、今後の社会保障制度や労働環境について考えるために知っておくべきトピックです。

しかし、私たちはこれらの問題を「社会」の問題として知っておくだけではなく、自分たちが自分なりの「働き方」をどう考えていくべきか?ということを考えるキッカケとしてとらえるべきなのです。

戦後日本の「安定」はもはや失われました。ダイバーシティが「働き方」の中で今後浸透していく社会の中において、私たちはどのように自らの「働き方」を考え行動していかなければならないのか?

以下、3つのトピックごとに考えていきましょう。

 

「働き方の多様化」を理解し、自己キャリアを考える

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①ワークライフバランス

「ワークライフバランス」とは、「老若男女問わずいきがいを持って仕事ができる」「人生の各段階(子育て・中高年期)に応じた多様な生き方が選択できる」状態を指します。(内閣府の定義)

ワークライフバランスは、行政機関や企業など各方面で推進されつつあるもので、組織の中の人材を最も最大限に活かすためには必須である考え方であるといえます。

例えば、P&Gジャパン執行役員の石谷桂子氏と同社ダイバーシティ担当マネージャー丸谷奈都子氏の特別鼎談「未来のつくりかたーーP&Gの柔軟な働きかた」では、キャリア形成において、ワークライフバランスを考え、実践に移すことの重要性が説かれています。

日本社会の現状としては、まだまだワークライフバランスに関する制度が全体として完成している状況とは言えないことが分かります。しかし、自らの仕事を選ぶ場合に「ワークライフバランス」を指標として考えるべきであることも確かであるということは確かでしょう。

転職サイトや就職支援サイトなどでは、キーワード検索で「育児休暇」と入力して検索すれば、条件を絞って企業を検索することも可能です。自分が目指す業種・職種を決めたあとも、「自分が好きな仕事を長く続けたい」という視点を持つことで、キャリアの将来性をより具体的に考えることができます。

 

②「クラウドソーシング」「ノマド」「フリーランス」

「クラウドソーシング」とは、インターネットを介した業務の発注ができるサービスのことです。

「ランサーズ」や「クラウドワークス」などのサービスがあり、アプリ・ウェブ開発ロゴデザイン、ライティングなどの案件を受発注することが可能です。個人のスキルを活かした「働き方」が容易に可能となる点で、市場規模が大幅に拡大している業界です。

また、「ノマド」はオフィス以外の様々な場所で仕事を行うワークスタイルを指し、「フリーランス」は、特定の企業や組織に専従することなく、自らのスキルを活かした個人事業を営むワーカーのことを指します。

それぞれが「新しい働き方」として注目を集めています。「働き方の多様化」に加えて、情報技術が発展したことによって、一つの場所や環境に縛られない自由な「働き方」が可能になりました。労働環境の変化の過渡期にある現代社会の「新たなワークスタイル」として、多くの示唆に富む存在と言えますね。

「個人のスキル活かす」ということはすなわち、自分自身ですべてを管理する、ということにほかなりません。よって、責任が大きいのも確かです。しかし、「個人のスキル」がこれからの社会においてさらに重要なものとなってくる、ということが、これら「新しい働き方」から学べることです。

自らのキャリアを考えるにあたっては、「好きなことを仕事にしたい!」という考えだけではなく、「この仕事で、どんなスキルが得られるのか?」を絶えず意識していくことが重要です。

 

③人口減少

周知のように、現在先進国では少子高齢化が進んでいます。

それに伴って人口が減少していくと、企業の「国内売上」が減ることになりますから、結果的に国内企業はグローバル化へとシフトしていきます。さらに、そこにITが活用されることにより、企業は将来を見越して人材採用に慎重になります。

よって、人口減少によって私たちの「働き口」は、増えるどころか「減って」しまう、そういった予想がされています。

2026年には、日本の総人口は1億2000万人、2048年には1億人を割ると予想されていますし、(国立社会保障・人口問題研究所の将来推計人口)私たちの労働環境はこれからもっと多様化・複雑化し、困難になっていくでしょう。

そういった社会予測がある今、私たちはどんなキャリアを考えていくべきか?

まず、私たちは「社会から求められること」を考えていかなければならない、ということが分かります。これはどういうことかというと、多種多様な人・分野・情報にアンテナを張りつつ、自分が得意とするもの、好きなものとの整合性を考えていくということです。

例えば、「IT×教育」という流れがあります。(参照: 「IT教育」が有益である、これだけの理由

IT化した社会に順応し、活躍できる社会人を増やすための考え方として進められているIT×教育の分野ですが、この流れは、好きなものとの整合性(何かと何かをマッチさせて新しい分野を切り開くこと)を考える上でとても参考になります。なぜなら、現代の社会人にとって、ITは欠かせない分野であるからです。

冒頭の項目で述べたように、現代社会は戦後から維持されてきた「終身雇用制」が崩れ、「働き方の多様化」が発生しました。そして、人口減少とIT化によって、工場で製品を生産する人材は少なくて済むようになります。

そのように変化している社会の中で必要なのは、「コンピュータに代替されない創造力」と言えます。

また、IT化に限らず、現代社会は「専門分野×広い教養」を持つT字型人材を必要としており、社会人個々人がそれぞれの分野で活躍するだけではなく、異なる分野と組み合わせた新しい考えをアイディアとして生み出すことが望まれています。

「多種多様な人・分野・情報に触れてスキルアップをするために、どんな業種・職種を選ぶべきか?」という観点が必要です。

 

自分のキャリアを社会に当てはめて考える

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「働き方の多様化」から自らのキャリアを考えるために3つのトピックを説明しました。

トピックの1つ1つがそれぞれ規模の大きい話題ですので、すべてを概観するのは難しいでしょう。しかし、自分が「好きなこと」「やりたいこと」を仕事にするためには、そして、ワークライフバランスをキチンと考えるためには、自己と社会の両面の分析が必要です。

3つのトピックの観点から、自らのキャリアの観点を見直してみましょう。

 

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2017.04.16
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