現代の日本で生きていくための働き方には、大きく分けて4タイプあります。
働き方の4タイプとは、「民間企業で働く」「公務員として働く」「起業する」「自由に生きたい」のこと。自分のキャリアや働き方、そして人生をどのように過ごしたいのかを考えたいときは、現代社会の働き方であるこの4つのタイプから、キャリア選択を考えていくとわかりやすいでしょう。
今回のコラムは、この4つのタイプを簡単に解説し「あなたはどのタイプなのか?」を知ってもらうことが目的です。自分の働き方を考えるときにぜひ参考にしてください。
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4つのタイプから働き方を考えるべき3つの理由とは?
(1)一生同じ場所で働くことが普通ではなくなっているため
高度経済成長期時代は、若年の労働者が多く、企業の利益は伸びる一方でした。
よって、人の定年までの年数よりも、企業の寿命のほうが長いと考えられていました。最近ではめっきり聞く機会が減りましたが、「終身雇用」「年功序列」という日本独自の労働の仕組みができたのも、一昔前の話です。
対して、現代社会では、企業の寿命は短くなってきています。技術の進展がその寿命の短さに拍車をかけています。もはや、一人の人間が一生勤め上げるほど会社が長く存続することがあまり現実的ではない社会になってきています。
そんな中、私達一人ひとりが、自分の働き方やキャリアについて考えていなければ、働く環境の変化に対応することができなくなってしまいます。転職やスキル習得など、あらゆる面で自分自身で働き方をコントロールしなければならない時代になったからこそ、自分のしたい働き方を見据えたキャリア選択が重要なのです。
(2)個々人のキャリアが重要視される時代になるため
企業の寿命よりも、個々人の寿命のほうが長くなっている現代社会では、一人の人間が様々な場所や役職で仕事を行うことが当たり前になっていきます。
たとえば、プログラミング教育の必修化が話題になっているのも、AI(人工知能)が人の仕事を奪うのではないか?という声も、「個々人のスキルの重要性」が認識され始めてきていることを表しています。
一度会社に入社すれば安泰…という時代は既に終わり、一人ひとりがキャリア・働き方を考える必要があります。社会の中で自分はどのようなスキルを持ち、どのような仕事をしていきたいのかを考えることは不可欠です。
(3)自身のキャリアを自分で見つけなければいけないため
(1)、(2)より、時代は個々人のキャリアについて考えなければならない状況へと突入したと言えます。つまり、自分自身の働き方を「どういったものにしたいのか?」を決めなければならないということです。
しかし、自分にとってどんな働き方が最善なのか? それは何の基準もなしにして考えられることではありません。だからこそ、既にある「働き方」を学び、そこから自分自身のキャリアについて考えてみるという順序が大切であると言えます。
以上、3つの理由より「4つのタイプ」から働き方を考えるべき理由を理解していただけたかと思います。では次に、あなたがどのタイプに当てはまるのか? について見ていきましょう。
あなたはどれに当てはまる?
冒頭で、現代の日本で生きていく「働き方」には、大きく分けて4つのタイプがあることを説明しました。その4つについて、簡単に説明していき、あなたはどれに当てはまるかを見ていきましょう。
(1)民間企業で働く
民間企業で働くという働き方には、業種・職種による業務の違いや、ベンチャーか大手かといった組織規模の違いなど様々な違いがあります。しかし、共通していることは、「利益を出すための組織に所属し仕事をすること」です。
この場合、その企業の給与や待遇といった条件のほか、「会社の理念」への共感がとても重要です。「この会社のミッションに共感している」という感覚こそ、日々の仕事のモチベーションの源泉になります。
民間企業で働く方として向いている方は、「利益を出す」という明確な組織である企業の中で、「組織とともに自分も成長したい」というやりがいを求める方でしょう。
(2)公務員として働く
公務員にも様々な職種があります。共通して言えることは、利益を出す企業とは違い、国民・市民のための公共事業を行う組織の中で働くという点です。
公務員は、公平性の観点から、国民や市民が平等に利益を享受できるよう行政サービスに従事します。仕事の内容としては広範な役職や役柄を担うことになるでしょう(行政職の場合)。消防士や警察官と言った専門職の場合は、一定のミッションのもと、国民・市民の安全を守るための業務に従事することになります。
どちらも、公務としての理念を自分のものとし、その仕事に生きがいを感じることが最も重要であると言えるのではないでしょうか。
公務員という働き方に向いている方は、国民・市民のための仕事によって「社会貢献がしたい」という思いを持つ人です。
利他的な心を強く持つ公務員こそが、現代には求められています。
(3)起業する
起業は、「法人設立」して事業を展開する、もしくは「個人事業主」として働くことです。
法人設立の場合も、個人事業主として働く場合も、ご自身で仕事を生み出し、それをもとに利益を生み出す点では同じです。
どちらも、自身が人生において達成したいことや、「こういう世の中にしたい」「こういう人たちの利便性を高めたい」といったミッションが大切でしょう。自分自身で仕事を作り出し、利益を出すとともに人々のニーズに答えるためには、社会に対する洞察力と、仕事を生み出す行動力(営業力)が必要です。
「達成したいこと」「やりたいこと」が明確な方や、地域や一定の業界で成果を挙げ、社会を良くしたいと言うミッションを掲げることができる、もしくは、そう考えている方こそ、起業に向いています。
(4)自由に生きたい
「自由な生活をしたい」と考えている人は、具体的には、「時間・場所に縛られない」「自分のスキルを活かした仕事をしたい」というような「生き方のスタイル」と言っても過言ではないでしょう。
個人事業主として働くことが一般的ですが、4の場合は、仕事に費やす時間を出来る限り減らしたいと考えているといえます。
必ずしもフルタイムで働かなくても良くなってきた現代社会では、選択肢のひとつとして現実味のある働き方と言えます。
自由に生きるためには、相応のスキルや、「何をして生きたいか?」を明確にすることが求められます。
「人生において大事にしたいこと」が明確であり、かつ、制約がない環境でこそ楽しめる性格の方は、自由に生きるためのスキルを磨いていくべきでしょう。
まとめ
今回は、変化しつつある現代社会の中、一人ひとりが「キャリア」「働き方」ひいては「生き方」を考えるために必要な働き方の4つのタイプを解説しました。
それぞれのタイプごとに、知っておくべき情報をまとめ掲載しています。当てはまるタイプの記事もぜひ参考にしてくださいね。