転職を検討している方の中には、「給与をアップさせたい」「前の仕事と同じかそれ以上の給与で働きたい」と考えている方は多いでしょう。
満足できる仕事内容であるだけではなく、自分の仕事に見合った給与をキチンと受け取ることができる職場を選ぶことは「転職成功」の条件のひとつです。
でも、「実際に給与交渉ってどうやるの?」とわからない方が大半ではないでしょうか。大事なことなのに、やり方は見えてこない…転職の大きな不安・壁として転職者の前に立ちはだかる課題ですよね。
そこで今回は、「給与交渉ってどうやるの?」との疑問に答えるため、「給与交渉の方法」をまとめています。これから転職を検討している方は、転職活動を始める前にポイントをおさえ、転職成功を目指してくださいね。
Contens
給与交渉とは?
給与交渉とは、具体的にどのようなことを指すのでしょうか? ここでは、給与交渉のそもそもの意味について触れています。
「もう分かっているよ!」という方も、改めて参考にしてみることで、転職活動の目的について再考する機会になりますので、ぜひご覧ください。
給与交渉は、あなたが実際に内定した企業ではたらく際の月収・年収額を交渉することです。「当たり前でしょ」という解説ですが、給与交渉は企業側にも転職者側にも、大きな意味のある行為といえます。
あなた自身に「自分には、希望する金額に見合う力量がある」という信念がなければ、雇用する側にも見透かされてしまいます。
上記記事では、給料交渉に関するメリットや意味について述べられていますが、要約すると「あなた自身の価値を適切に応募先企業に伝える方法」として、給与交渉には大きな意味があると言えるでしょう。
また、あなた自身が「このくらいの給与がほしい」と考えることは、自分の経験・スキルを社会的な価値として改めて考え直すキッカケにもなります。
もっと具体的に言うと、面接での自己PRも、「自信を持って」発言できるようになります。
給与交渉は実際にできるの?
しかし、現実的に給与交渉は可能なのでしょうか? 結論から述べると、「可能」となります。下記の引用を御覧ください。
75%の企業で給与交渉のチャンスがある
大半の企業で選考時に給与交渉のチャンスがあることが判明。応募者側から給与の話を切り出すなら「一次面接時がよい」と約6割の企業が回答している。
人事担当者の立場から考えてみます。
企業の人事を担当する面接官は、「人材を見極め、会社に貢献してくれる能力やスキルがあるかどうか?」を判断することが仕事のひとつです。
それと同時に、「会社に貢献してくれる人材に働いてもらうために適正な給与を支払う」ことも理解しています。給与交渉に応じる企業は7割を超えることも上記記事中のアンケートでは判明しています。
ですから、実際にはすべての企業が応じるわけではなくとも、「交渉する意味は十分にあり、交渉は可能」といえるのです。
給与交渉をする3つの方法とタイミング
では、実際に給与交渉を行うことは可能であることがわかりましたので、ここで具体的に給与交渉を行うための方法について解説していきます。
1 あらかじめ求める年収額を決めておくこと
あなたは、今現在どのくらいの年収がほしいと考えているでしょうか?
〇〇万円と事前に決めておくことは、給与交渉における前提条件です。
「今より高ければいい」といった曖昧な基準ですと、福利厚生等の費用も含めた計算をないがしろにしたまま内定を受けてしまい、働き始めてから後悔することに繋がります。
前職の給料明細等をもとに、あなたが次の職場に求める年収額を決めておくことが大切です。まずは、即答できるよう、給与の条件は明確にしておきましょう。
また、職種・業種ごとに適正な年収や平均年収を調べてみるのも良いでしょう。
カンタンにあなたの適正年収を調べる方法としては、転職サイトのサービスとして提供されている「MIIDAS」をおすすめします。
あなたが入力した情報をもとに適正年収を算出してくれるため、次の職場に求める条件を決める上でも参考になります。
2 転職エージェントを活用すること
給与交渉は、転職エージェントを活用することがベストです。
それはなぜかといいますと、転職エージェントは登録後個別にカウンセリングや転職の相談を行い、あなたの希望する給与の条件を聞いて企業を探してくれるから。
それぞれの業界に精通したエージェントがあなたに合いそうな企業を調べ、紹介してくれます。つまり、「もともとあなたの条件にマッチしやすい企業」を絞り込むことができます。
また、自分の本当に適切な年収額がわからない場合も、エージェントが様々な情報をもとに相談に乗ってくれますし、企業との給与交渉も引き受けてくれます。
自分一人で交渉を行うよりも、効率・効果ともに良いですよね。
「一人では交渉が難しそうだ」と感じる方は、転職エージェントを使うべきでしょう。
「求人を紹介されたから必ず面接を受けなければならない」といった制限はありませんので、エージェントを活用して転職先を絞り込むことも、転職活動を成功させる方法として効果があります。
3 一次面接が給与交渉の一番良いタイミング
給与交渉は前述した通り、できる限り早い段階で伝えることがベスト。
つまり、「一次面接」で希望年収を伝えることが最もいい判断であるといえます。
一次面接でなくとも、出来る限り早い段階で希望年収額を伝えることができるタイミングで伝えてしまうほうが、転職者側としても企業側としても、余計な時間を使わない点でメリットがあります。
人事・面接官から問われたらごまかさず答えること
一次面接では、こちらから交渉を持ちかけるより先に、人事担当者や面接官から「求める年収額」を質問されるケースもあります。
先程のリクナビNEXTの記事を見ると、約60%の企業が「面接官側から給与の話を振る」と回答しています。
ですので、面接のタイミングで希望年収額を聞かれることは前提としておさえておくべきでしょう。
実際に聞かれたときのポイントは、「だいたい〜くらい」「それほど意識していませんが」と留保をつけることなく、ハッキリと応えるようにしましょう。
面接官側からすると、質問に的確に答えてくれる方が、あなたという人材を評価するうえで助かるのです。
ここまで、給与交渉の方法とタイミングを解説してきました。
転職エージェントを活用することで、一人で給与交渉をする必要がなくなり、心理的負担が減ります。また、担当のエージェントが客観的なデータや面談内容を通して交渉するため、成功率も高いです。
では、転職エージェントに登録すると、どのように転職活動が進むのでしょうか?
年収アップ転職を考えている方はぜひ参考にしてください。
転職エージェントの登録後の流れ
転職エージェントの一般的な「登録後の流れ」は次のようになります。
転職エージェントごとに細かな流れが異なる場合もありますが、大まかに流れをおさえておくことで、円滑に転職活動をすすめることができるでしょう。
- 個人情報入力後、エージェントからカウンセリング(転職の相談)の日程調整の連絡が1〜2週間で来る。
- エージェントとのカウンセリング(転職の相談)を行う。
- 相談を踏まえてエージェントが求人を紹介してくれる。
- 履歴書などの書類準備&応募する企業を決める。
- 面接準備をエージェントと相談しながらする&面接本番。
- 内定後、入社日や給与などの条件交渉をエージェントを通じて行う。
カウンセリングや相談のタイミングで、「面接前の不安事項」「内定後の入社日や給与交渉」「退職の調整」の方法はどんどん質問し、出来る限りエージェントから情報を受け取りながら転職活動を進めていきましょう。
給与交渉を円滑に進めたいなら活用すべき!おすすめ転職エージェント
エージェントサイトは、必要項目を入力し登録完了した後、メールや電話等であなたの日程に合わせて転職支援を行ってくれます。
「今仕事が忙しい!」「時間がないかも…」と不安な方も心配せずにまずは登録してみましょう。あなたの転職成功率がグンと上がります。
また、転職エージェントは複数活用することをおすすめします。
エージェント会社により、持っている求人数や種類に差があります。また、複数のエージェントを活用することで、より年収アップが期待できる求人を多く見つけることができます。
自分に合ったエージェントを「2〜4つ」登録しておくと良いでしょう。
1位 マイナビエージェント|20〜30代の転職活動に最適!
『マイナビエージェント』の特徴
有名な就職サービス『マイナビ』が運営する転職エージェントサービスが「マイナビエージェント」です。
キャリア事業の大手ならではの信頼感と、太いパイプが売り。
特に20〜30代向けの求人情報に強みがあるため、転職が初めてで不安な若手社会人の方におすすめです。また、相談しながら転職活動を進めたい人にとっても力強い味方になってくれます。
20〜30代の方はほかの転職エージェントと同時に登録しておくことをおすすめします。
どんな人にオススメ?
- 希望する職種・業種が複数ある方。
- 大企業からベンチャー企業まで、あらゆる選択肢を考えているが転職に自信がない方。
- 20〜30代、第二新卒の方で、転職活動の選択肢を増やしたい方。
2位 転職が不安なら最初に登録しておくべき!『リクルートエージェント』
『リクルートエージェント』の特徴
「リクルート」が運営するエージェント型転職サービス。最大の特徴はリクルートのパイプを活かした多数の求人案件にあります。業界ごとに精通したアドバイザーが、給与等の条件や面接対策などといったサポートをしてくれますので、転職に不安があるが、選択肢は多く持ちたい方が活用できる転職サービスです。
どんな人にオススメ?
・転職活動の条件などの交渉に不安がある方(代行してやってもらえます)
・面接や選考の書類など、具体的な転職活動の準備が不安な方。
・自身のスキルやPRポイントなどがよくわからず、転職に悩んでいる方。
3位『正しい転職』を助けてくれる『パソナキャリア』
『パソナキャリア』の特徴
『パソナキャリア』は、転職エージェント。手厚い転職サポートを登録後から採用まで一貫して行ってくれます。(すべて無料)
キャリアや転職に関する悩みがある方にとっては、求人案件を探すだけではなく、そもそもの働き方や求める条件を絞りこむことが大切です。『パソナキャリア』であれば、転職活動における悩みを抱えずに採用までスムーズに行くことができるでしょう。
どんな人にオススメ?
・転職活動に不安や漠然とした心配がある方。
・キャリアカウンセリングなど、転職相談を受けたい方。
・信頼感のある情報源から、求人案件を得たい方。
4位 DODA転職支援サービス
『DODA」の特徴
DODAでは登録者に対して、サイトに公開されていない求人をキャリアカウンセリングの中でご紹介しています。業界・職種に精通した専任のキャリアアドバイザーがあなたのキャリア、お持ちのスキルを総合的に判断し、 現在の転職市場において強みとなる部分、弱点となる部分を整理します。
どんな人にオススメ?
・キャリアカウンセリングを希望する方。
・履歴書の書き方や模擬面接対策など、手厚いサポートが欲しい方。
・自分にあった企業がなかなか分からない方。
「転職サービスランキング」も掲載中!
ほかにも、転職エージェントは大手から中小まで様々なものがあります。基本的には、求人数の多い大手エージェントを使うべきですが、特定の業界に強い特徴を持つサービスなどもあります。
- 他にもエージェントを見たい!
- 複数のエージェントに登録しておきたい!
という方は、下記ランキングを参考にしてください。
転職したい業界・業種が決まってるなら「IKIKATA Database」
IKIKATAと同時に運営している業界別・ニーズ別の転職サイト紹介メディア「IKIKATA Database」では、あなたが転職したいと考えている業種・業界別に転職サイトをご紹介しています。
あなたが「営業職」「事務職」など職種で転職を考えている場合や、「IT」「金融」など転職したい業界が決まっている場合は、こちらのメディアから転職サイトを検討してみましょう。
まとめ|給与交渉は転職エージェントに頼るべき!
今回は、転職活動における最大の壁「給与交渉」について、その意味と方法をご紹介してきました。結論としては、何度も転職活動を行っている方以外は、エージェントなどサポートの厚い転職サービスを活用して第三者を交えた交渉を行うべきでしょう。
もちろん、エージェントを使わなくても、今回ご紹介した内容を踏まえて給与交渉を行うことも可能です。給与交渉はご自身の価値を最大限選考で伝えるための重要な要素ですので、途中で諦めたり妥協したりせずに粘り強く進めることがカギとなります。
今回の記事を参考にして頂き、転職活動を成功に導いてくださいね。