「新しい働き方」が増加中!これからの働き方に必要な考え方とは?

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新しい働き方が徐々に社会で注目されるようになってきました。

今回は、「新しい働き方」とはどのようなものなのか、また、新しい働き方が増えていく中で必要な意識とは何かということについて解説していきます。

このコラムを読めば、「フリーランス」などの新しい働き方の増加の背景と、知るべきことについて学ぶことができます。今のあなたの働き方、職業観に新しい観点をもたらすことができるでしょう。

 

「新しい働き方」とは?

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近年、「新しい働き方」が増加しています。

新しい働き方とは、フリーランス、ノマドワーカー、デュアルライフなど様々なものがあります。それらの働き方は、どれも一昔前にはほとんどなかった働き方ですが、最近は「脱サラ」という言葉の代わりにそういった働き方の名前をよく耳にするようになりました。

 

ここで、次の項目「なぜ新しい働き方をする人が増えているのか?」を考える前に、「フリーランス」「ノマドワーカー」と「デュアルライフ」について軽く説明させていただきます。

「フリーランス」とは、正確には「雇用条件」の一つを指します。具体的には、特定の企業と距離を置いて、様々な企業からの仕事を単発で請け負う、という契約状態で働く方法のことです。フリーランスのためのプラットフォームとしては「ランサーズ」や「クラウドワークス」が有名ですね。

 

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登録者数が最も多いのは「ランサーズ」

 

 

「ノマドワーカー」は「フリーランス」とよく混同されますが、こちらはワークスタイルの一つです。もともと「ノマド」とは遊牧民を指す言葉です。現代でいう「ノマド」は、クラウドシステムで情報を管理しつつwifiルーターを持ち運んで仕事をするなど、場所にとらわれない働き方のことを表しています。

 

最後に、「デュアルライフ」ですが、こちらは上記2つの働き方よりさらに特殊なものです。デュアルライフは「二域居住」とも呼ばれるライフスタイルのこと。

東京と地方で異なる仕事をする生活

東京と地方で異なる仕事をする生活

具体的には、例えば「東京都⇔長野県」の両方に住居をかまえて、2つの場所に自らの都合で行き来しながら多様な生活を営むスタイルのことです。

さて、代表的な「新しい働き方」について説明してきました。

では、こういった働き方が増えている社会的背景を考えていきましょう。

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国内クラウドソーシングの市場規模予測 (出典)矢野経済研究所「BPO市場・クラウドソーシング市場に関する調査結果2013」をもとに総務省が掲載しているグラフ

 

新しい働き方が増加している2つの背景

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(1)情報技術の発展

フリーランスや、ノマドワーカーといった「場所や企業を選ばずに仕事をする」という働き方が増加している理由には、様々なものがあげられます。

中でも大きな理由としては、「情報技術の発展」です。IKIKATAコラムの他の記事でもたびたび述べていることではありますが、ご存知の通り、「いつでもどこでも仕事ができる環境」を整えることが簡単になった、ということです。

また、クラウドソーシングのサービスの会員数がさきほどの「国内クラウドソーシングの市場規模予測」のグラフのように推移してきているということ。会員数の数だけ、副業、あるいは本業として「個人のスキル」を生かした働き方が社会の中でその認知度を増やしている、ということになりますね。

このように「個人のスキルを活かした働き方」が社会の中で明確になってきたことが「フリーランス」や「ノマドワーカー」の増加につながっているということができるでしょう。それだけ、新しい働き方を目指す人の増加にもつながる、ということです。

 

(2)仕事・子育ての両立

国土交通省「二地域居住の促進」のページの文章を引用します。

国全体で人口が減少する中、すべての地域で「定住人口」を増やすことはできません。
そこでこれからは、都市住民が農山漁村などの地域にも同時に生活拠点を持つ「二地域居住」などの多様なライフスタイルの視点を持ち、地域への人の誘致・移動を図ることが必要となります。

要するに、東京だけで生活することは仕事・子育ての両面から考えて難しくなって来た時代。でも、地方で暮らすには不便だし、それも不安…

「ならば、二つの地域に同時に住んで、仕事もしよう!」というワークスタイルなのです。

地域に縛られず、なおかつ、その地域の恩恵を受けつつ地域に貢献する。そういったライフ&ワークスタイルの確立も、情報化の時代の一つの利点といえるでしょう。

定住化は難しくても、一人ひとりが個々に適応できる環境を自分で選び、作っていく。主体的な人生の送り方、を考えるうえで参考にするべきことがたくさんある「働き方」といえますね。

——————

以上、「フリーランス」「ノマドワーカー」そして「デュアルライフ」の増加を社会的背景から考えていきました。

でも、いくら増えているとはいっても、すべての人々が今から始める、というわけにはいきませんよね。それができるのであれば、すぐさま行動に移す人はたくさんいるはず。それなりのデメリットや苦労があるからこそ、「新しい」と呼ばれる要因があるわけです。

しかし、突然真似をしろ!というわけではなく、そういった「新しい働き方」から、個々の価値観やスタイル、そして思考法を抽出して学び、私たちの生活にそのエッセンスを還元することはできるはずです。

「心はフリーランス」「心はデュアルライフ」

そういった「形から入る」考え方をまずしてみることで、人生設計やキャリア形成において良い効果が生まれるのです。

次の項目から2つ、これら「新しい働き方」から学べることを抽出してみました。

ぜひご覧になってくださいね。

「心はフリーランス」

「心はフリーランス」

 

新しい働き方から学べる2つのこと

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(1)「時間管理」とワークライフバランス

フリーランスやデュアルライフは個人のポテンシャルがいやおうなしに試される世界です。うまくやれれば自由で楽しい生活を営むことができる働き方ですが、やはり「楽しく」できている方をみると、自由な生活とは裏腹にかなりストイックな生活をしている人がほとんどである、といえます。

具体的にストイックであるということは…

1.時間管理を徹底している
2.ワークライフバランスを明確にしている

ということです。

フリーランスは特に、個人で仕事を請け負うわけですから、「どのくらいで仕事をこなすことができるか?」ということを逆算して、休暇と仕事のバランスを自分でとっていく必要があります。

もちろん、一般的な社会人なら誰しもが「時間管理」に注意を払うわけですが、フリーの場合はそれをさらに徹底しなければなりません。

また、そうした時間管理のストイックさは「体力」や「精神力」といった仕事をしているとついおろそかにしてしまうことにも求めます。ライフスタイルの面と、仕事(案件をいかにこなすか)ということの両方をしっかりと考えなければならないということ。

「自らに残されている時間はどのくらいか?」
「仕事と生活のバランスをいかにとるか?」

そういった生活全般にわたる鳥瞰的な視点が求められているのです。

そしてこのような鳥瞰的視点は、社会人にとって必要なことですがえてして忘れがちなこと。日々の業務に追われ、自分が本当にするべきことを見失ってしまうことは避けなければなりません。

「自分のことは自分でやる」という当たり前のことを、私たちは「新しい働き方」を通して再確認する必要がありますね。

時間管理にも「当事者意識」を!

時間管理にも「当事者意識」を!

 

(2)「自己実現」と社会貢献

2つ目はやや抽象的なお話なのですが、「自己実現」と「社会貢献」についてです。

「自己実現」と「社会貢献」はまったく別のものです。「自己実現」が「社会貢献」へとまっすぐつながる人はあまりいないでしょう。

フリーランスやノマド、そしてデュアルライフの方々は、個人で働き方を決めて個人で社会の居場所を作っています。

個々人が持つスキルを通して、「自己実現」をしたいという思いは誰しも持っていますが、「では、それはどうやったら可能なのか?」と実践するところまではなかなかいきません。

フリーランスやデュアルライフを実践している方々は、そういった自己実現を実践している方々だといっても過言ではないでしょう。なぜなら、自分のスキルを通して社会に居場所を「自分で」作っているからです。

私たちは、たとえばボランティア活動を通して、「社会貢献」をしますね。しかし、忘れがちなのは、「それは本当に社会のためになっているのか?」と自分自身に問う姿勢です。

この姿勢は、「当事者意識」がないとなかなか生まれないものです。そして、その姿勢がないと、「社会貢献をする」という意識の継続力は落ちていきます。

要するに、「何が自分の自己実現なのか?」を基盤として、「社会貢献」を考えていかないと、結局は、「自分にとって大切なこととはなにか?」ということに確たる答えを持てないまま日々を過ごしてしまうことになるのです。

ですから、フリーランスやデュアルライフを実践し、社会の中で自分の居場所を作っている方々からは、「個人のスキルを活かした『生きる方法』」を経験知として学ぶことができます。

たとえ、個人のスキルだけで生きる道を選ばないとしても、この「自己実現」からの「社会貢献」という図式はとても大切なこと。

そしてその図式は、フリーランスやデュアルライフの実践者の方々から、具体的なカタチで知ることができます。

「個人のスキルを活かした自己実現を基盤とする『社会貢献』」という考え方を、私たちは新しい働き方の中から学ぶことができるのです。それが今の仕事に対する考えや思いの「とらえ直し」につながります。

自己実現→社会貢献という順序!

自己実現→社会貢献という順序!

 

流動化する「働き方」に立ち向かう準備を!

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フリーで活躍したり、地域に限定されず生き方を模索・発見したり…

現代社会は、そのような新しい働き方の過渡期であるといえます。

また、昨今はAI(人工知能)研究の発展により、20年後に消えてしまう職業が、オックスフォード大学のとある論文で提起され、大きな議論を巻き起こしました。

このように、私たちは「働き方」が流動化していく時代に生きています。

「現状」で思考停止せず、しっかりと未来をみすえて今のキャリア形成に集中する。そのためには、たえず新しい情報をインプットしていく必要があるのです。

「自分にはどんなスキルがあるか?」
「自分はどういう生き方がしたいのか?」

そういった根本的な問いかけを、過渡期である今のうちにしておくことが大切です。

 

この記事の3つのポイント!

・「新しい働き方」の代表格を知る!
・新しい働き方が増加している理由を把握する
・新しい働き方から得られるキャリア形成と仕事の観点を把握する!

 

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