転職に失敗する人には、ある共通点があります。共通点と言っても、転職者の方それぞれの環境や志望する企業、経験・スキルにより失敗する原因には様々なものがあります。しかし、一見全く違う失敗でも、背景には同じ考え方や行動があります。
失敗から学ぶことができれば、あなたの転職活動も失敗を避ける=成功させることができます。今回は、転職に失敗する方の共通点と失敗を防ぐ方法を解説し、この記事を読んでいる転職者の方が転職に失敗しないための方法をご紹介していきます。
「失敗したくない」と恐れるだけではなく、きちんとした根拠を踏まえて正しい行動を行うことは、仕事でも転職活動でも同じですよね。今回の記事を参考に、最大限あなたの転職の不安を取り除くことができるよう、解説していきます。
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転職の失敗とは何を指すか?
「転職の失敗」とは、具体的にどのような状況を指すのでしょうか?
「失敗した」と感じる基準は人によりますが、転職に失敗したかどうかは世の中の転職者の「退職理由」を見ることで分かります。下記のデータをご覧ください。
大手転職サイト「DODA」が調査した「転職理由ランキング」を見ると、転職者が職場にどんな思いを抱いた末に転職活動を行っているのかが分かります。
その中でも、「ほかにやりたい仕事がある」「幅広い経験・知識を積みたい」と考えて転職する方と、「残業が多い」「給与に不満がある」と考えて転職する方では、大きな差があるといえます。その差とは、「現状に満足しているかどうか?」という点です。
たとえば、「他にやりたい仕事がある」と考えて転職をする人は、前職に特別な不安がなくても、その動機で転職活動を始める場合が考えられますよね。対して、「残業が多い」という理由で転職する場合は、「もうこの職場にはいられない」と思い詰めて転職活動を始めるでしょう。ネガティブな理由で転職を始めたと言い換えることができます。
そして、ここまで考えていくと「転職の失敗」とは何を指すかが明らかになります。つまり転職の失敗とは、「今の職場内で解決しない不満を持つ」ことです。転職先をせっかく決めて入社したのに、いざ入ってみたら自分が不満を持つ環境だった…これが転職の失敗になります。
要約すると、転職失敗の理由には様々な要素が挙げられるが、結局のところ「自分が納得しない仕事だった」ということになるでしょう。そして、その意味するところは転職者の転職理由から知ることができます。
転職に失敗する人の共通点と解決策
では、具体的に転職に失敗する人にはどのような共通点があるのでしょうか? ここでは項目ごとに共通点を挙げ、その共通点に対する解決策をご紹介していきます。
1 「やりたい仕事」が明確になっていない
さきほど見た「転職理由ランキング」の理由第一位は「ほかにやりたい仕事がある」でした。新卒入社で入った企業に対してそう思ってしまう可能性があるということは、転職活動を経て入社した企業でも、そう思ってしまう可能性があるのではないでしょうか。
志望したい業界や企業が決まっている方は、具体的な業務内容をしっかり調べているでしょうか。また、業界や志望する企業が決まっていない場合、「面白そう」「なんとなく楽そう」という基準だけで応募する企業を選ぼうとしていないでしょうか。
ちょっとした気の緩みで、簡単に自分が本当に求めていることとは異なる形で転職活動をしてしまうことになります。これまでの経験から「自分の好きな仕事」「自分の苦手な仕事」を整理してみて、今自分が応募しようとしている企業や仕事は、本当に自分に向いているのだろうか? と自問自答してみることが大切です。
2 企業を単純なイメージで決めている
たとえば、「大企業が安定してそうだから応募しよう」など、単純なイメージで応募する企業を考えることも転職の失敗を招く大きな要因になります。
もちろん、企業の文化や雰囲気をイメージで理解することや、自分のはたらく姿をイメージしてみることはとても大切なことです。しかし、転職先を選ぶ際には、「福利厚生」「給与」「待遇」「職種・業種」など、様々なはたらく上での条件を考えた上で選ぶべきですよね。
これらをしっかり調べて転職活動を行うと、ある程度の時間がかかってしまいます。1ヶ月以上の転職活動期間を確保して、在職しながら転職についてじっくり考えることをおすすめします。イメージだけで企業を選んでしまわないためには、焦らずに調べるべきことをきちんと調べることが大切であるといえます。
3 前職までの経験・スキルを整理していない
転職活動で最も最初にすべきことは「自己分析」です。自己分析とは、自分の強み・弱みを理解し、応募先企業が求める人材に当てはまるかどうかをチェックするための準備です。自分の強み・弱みを理解するためには、これまでの社会人生活の中で得てきた経験やスキルを整理しておく必要があります。
たとえば、あなたが営業職として働いてきたのであれば「コミュニケーションスキル」「提案力」「課題解決力」といったスキルを整理することができます。
これまでの経験の中で、どのようなスキルを得て努力してきたのかを整理しておくことは、単なる面接対策になるだけではなく、「自分の能力を生かせる場所」を探す判断材料になります。
営業職の例でいうと、コミュニケーションスキルが高いのであれば、人と積極的に接する販売職、社内でのコミュニケーションや顧客対応を行う事務職など、様々な選択肢を思い浮かべることができますよね。
4 給与や福利厚生、待遇のみを視野に求人を探している
2では、「企業を単純なイメージで決めている」ことを転職に失敗する人の共通点としてご紹介しました。その項目と矛盾するようですが、「給料の高さ」「福利厚生の良さ」などの条件面だけで仕事を選ぶことも、転職の失敗の原因になりえます。
たとえば、給与が高くても苦手意識の強い業務がメインだった場合は、長く続かないことが明白です。しかし、それは事前に調べて初めて分かることでもあります。求人情報に掲載されている条件面だけではなく、応募先企業のHPをよく読み込み、「ここでなら楽しく働ける」という確信を持って応募することが求められます。
5 企業・職場の実態を把握していない
職場の人間関係や、実際の残業時間、業務内容などを把握しておらず、実際に入社した後に実態に気づく…というパターンも転職の失敗のひとつとして数えることができます。このパターンは非常に多く、1〜4までの項目に注意していたとしても、転職に失敗してしまう可能性があります。
求人情報や企業HPだけではなく、口コミや体験談を活用することも重要ですが、信ぴょう性に書ける場合も多いため、企業の実態を知る手段としては信頼性が足りません。
最も確実なのは転職エージェントを活用することです。転職エージェントは、業界ごとに精通したエージェントがあなたの転職活動を初めから終わりまでサポートしてくれます。面談→求人紹介→面接・選考→内定という順番でサポートしてくれますが、その中で応募先企業の実態に関して調べてくれたり、持っている情報を提供してもらうこともできます。
転職エージェントの使い方や、オススメの転職エージェントを書きでご紹介しています。これを機に活用してみることも、転職の失敗を防ぐ大きな助けになるでしょう。
転職エージェントの登録後の流れ
転職エージェントの一般的な「登録後の流れ」は次のようになります。転職エージェントごとに細かな流れが異なる場合もありますが、大まかに流れをおさえておくことで、円滑に転職活動をすすめることができるでしょう。
- 個人情報入力後、エージェントからカウンセリング(転職の相談)の日程調整の連絡が1〜2週間で来る。
- エージェントとのカウンセリング(転職の相談)を行う。
- 相談を踏まえてエージェントが求人を紹介してくれる。
- 履歴書などの書類準備&応募する企業を決める。
- 面接準備をエージェントと相談しながらする&面接本番。
- 内定後、入社日や給与などの条件交渉をエージェントを通じて行う。
カウンセリングや相談のタイミングで、「面接前の不安事項」「内定後の入社日や給与交渉」「退職の調整」の方法はどんどん質問し、出来る限りエージェントから情報を受け取りながら転職活動を進めていきましょう。
転職に失敗したくない方すべてにおすすめの「転職エージェント」
エージェントサイトは、必要項目を入力し登録完了した後、メールや電話等であなたの日程に合わせて転職支援を行ってくれます。「今仕事が忙しい!」「時間がないかも…」と不安な方も心配せずにまずは登録してみましょう。あなたの転職成功率がグンと上がります。
また、転職エージェントは複数活用することをおすすめします。
エージェント会社により、持っている求人数や種類に差があります。また、複数のエージェントを活用することで、より年収アップが期待できる求人を多く見つけることができます。
自分に合ったエージェントを「2〜4つ」登録しておくと良いでしょう。
1位 マイナビエージェント|20〜30代の転職活動に最適!
『マイナビエージェント』の特徴
有名な就職サービス『マイナビ』が運営する転職エージェントサービスが「マイナビエージェント」です。
キャリア事業の大手ならではの信頼感と、太いパイプが売り。
特に20〜30代向けの求人情報に強みがあるため、転職が初めてで不安な若手社会人の方におすすめです。また、相談しながら転職活動を進めたい人にとっても力強い味方になってくれます。
20〜30代の方はほかの転職エージェントと同時に登録しておくことをおすすめします。
どんな人にオススメ?
- 希望する職種・業種が複数ある方。
- 大企業からベンチャー企業まで、あらゆる選択肢を考えているが転職に自信がない方。
- 20〜30代、第二新卒の方で、転職活動の選択肢を増やしたい方。
2位 転職が不安なら最初に登録しておくべき!『リクルートエージェント』
『リクルートエージェント』の特徴
「リクルート」が運営するエージェント型転職サービス。最大の特徴はリクルートのパイプを活かした多数の求人案件にあります。業界ごとに精通したアドバイザーが、給与等の条件や面接対策などといったサポートをしてくれますので、転職に不安があるが、選択肢は多く持ちたい方が活用できる転職サービスです。
どんな人にオススメ?
・転職活動の条件などの交渉に不安がある方(代行してやってもらえます)
・面接や選考の書類など、具体的な転職活動の準備が不安な方。
・自身のスキルやPRポイントなどがよくわからず、転職に悩んでいる方。
3位『正しい転職』を助けてくれる『パソナキャリア』
『パソナキャリア』の特徴
『パソナキャリア』は、転職エージェント。手厚い転職サポートを登録後から採用まで一貫して行ってくれます。(すべて無料)
キャリアや転職に関する悩みがある方にとっては、求人案件を探すだけではなく、そもそもの働き方や求める条件を絞りこむことが大切です。『パソナキャリア』であれば、転職活動における悩みを抱えずに採用までスムーズに行くことができるでしょう。
どんな人にオススメ?
・転職活動に不安や漠然とした心配がある方。
・キャリアカウンセリングなど、転職相談を受けたい方。
・信頼感のある情報源から、求人案件を得たい方。
4位 DODA転職支援サービス
『DODA」の特徴
DODAでは登録者に対して、サイトに公開されていない求人をキャリアカウンセリングの中でご紹介しています。業界・職種に精通した専任のキャリアアドバイザーがあなたのキャリア、お持ちのスキルを総合的に判断し、 現在の転職市場において強みとなる部分、弱点となる部分を整理します。
どんな人にオススメ?
・キャリアカウンセリングを希望する方。
・履歴書の書き方や模擬面接対策など、手厚いサポートが欲しい方。
・自分にあった企業がなかなか分からない方。
「転職サービスランキング」も掲載中!
ほかにも、転職エージェントは大手から中小まで様々なものがあります。基本的には、求人数の多い大手エージェントを使うべきですが、特定の業界に強い特徴を持つサービスなどもあります。
- 他にもエージェントを見たい!
- 複数のエージェントに登録しておきたい!
という方は、下記ランキングを参考にしてください。
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IKIKATAと同時に運営している業界別・ニーズ別の転職サイト紹介メディア「IKIKATA Database」では、あなたが転職したいと考えている業種・業界別に転職サイトをご紹介しています。
あなたが「営業職」「事務職」など職種で転職を考えている場合や、「IT」「金融」など転職したい業界が決まっている場合は、こちらのメディアから転職サイトを検討してみましょう。
まとめ|失敗を未然に防ぐことが転職成功の秘訣です
今回は、「転職に失敗したくない!」と強く思っている転職者の方向けに、転職に失敗する人の共通点とその解決策についてご紹介してきました。
誰もが陥りやすい「転職の失敗」ですが、気持ちに余裕を持ちつつ、考えるべきポイントをしっかりおさえて転職活動に臨むことができれば、自分の求める条件に合う企業・職場を探し、転職活動を成功させることができます。
ぜひ今回ご紹介した内容を実践し、転職活動を成功させてくださいね。