第二新卒の方の転職において最も大切なのは「職務経歴書」…ではありません。最も大切なことは、「納得できる転職先を探す」ことです。なぜなら、確実にあなたが仕事に求める条件を満たす職場で働けるようにすることが転職活動のゴールだからです。
しかし、実際に転職活動を行う際には、面接前に「職務経歴書」を正しく書き、あなたの経歴や自己PR、志望動機を明確に企業側に伝える必要があります。でも、「実際にどう書けばいいの?」と悩んでいる方や、「いざ書くとなったときにどう書けばいいか分からない」という方は多いでしょう。
そこで今回は、第二新卒の転職者向けに、職務経歴書の正しい書き方を例文つきで解説していきます。今回の記事を参考にすることで、正しく伝わる職務経歴書を書くことができるでしょう。ぜひお読み頂き、実践してください。
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職務経歴書には何を書く?
ここでは、職務経歴書に記入する項目の概要をご紹介しています。職務経歴書には多数サンプルがあります。インターネットや転職サイトでもテンプレートがダウンロードできますので、まだ必要なタイミングでは無い方も、職務経歴書の型を見ながら学んでいきましょう。
職経歴書のサンプルは、下記サイト等で配布しています。
参考:履歴書・職務経歴書テンプレートダウンロード – マイナビジョブ20’s
1 経歴(要約)
第二新卒の方のほとんどは、多くの経歴を持っていない方だと思います。しかし、長い経歴を書くことはここでは求められていません。これまで行ってきた仕事内容を要約して説明し、その上で「努力したこと」「目標」「意識していたこと・考えてきたこと」などを織り交ぜて書きましょう。
2 職務経歴
職務経歴は、ご自分で工夫する点はありません。前職の企業の情報を事実として記載します。具体的には
- 「事業内容」
- 「従業員数」
- 「設立年」
- 「売上高」
- 「資本金」
を記載していきます。
ここで記載する内容は事実ベースのものだけですが、後ほど書く自己PRで「会社の規模感」とともにあなたの働き方や考え方を伝えるために重要な部分です。しっかりと記入していきましょう。
3 職務経歴詳細
職務経歴は、これまであなたが担当した業務の事実情報を記載した上で、具体的な成果や実績を数字で表す形で記入します。具体的には下記のチェックポイントを参考にしましょう。
- いつからいつまでの期間仕事をしたか?
- どんな商品・サービスを扱っていたか?
- 顧客・ユーザーはどんな人か?
- どんな同僚・上司・チームと仕事をしていたか?
- どのように仕事をしていたか?
- あげた実績は?
このチェックポイントはすべて数字に表して記入します。たとえば、顧客・ユーザーの情報なら、お客様の特徴のほか、対応した人数を表すことができます。また、「どのように仕事をしていたか?」という情報は、たとえば営業活動を一日にどの程度行っていたかという観点から数字に落とし込むことができます。
4 活かせる資格・スキル
取得している資格・スキルはすべて記載します。「これは書く必要はない」という風に考えなくても良いでしょう。資格やスキルを取得する努力やプロセスを評価される場合もあります。また、資格取得自体はしていない場合でも、スキル取得のためにどの程度勉強しているかを書くのも良いでしょう。
IT企業であれば、プログラミングやシステム開発に関して独学をしている旨を書いたり、不動産業界であれば関連法規の勉強をしていたり…アピールできることはたくさんあります。もちろん、本当に行っていることを書かなければなりません。
5 自己PR
経験や職務経歴が少ない以上、最も大切な部分は「自己PR」になります。自己PRを書く際には、「企業側が求めている人材像」と「あなたが持っている経験・スキル」をいかにマッチさせることができるかが重要です。それに加え、若手の場合は熱意や志望動機(応募先の企業や業界で働きたい理由)も明確にアピールする必要があります。
第二新卒が職務経歴書に書くべき内容のポイントをおさえる
職務経歴書に書く内容をこれまでおさらいしてきました。次に、第二新卒の方が職務経歴書に書くべき内容をポイントごとにまとめてご紹介していきます。さきほどの「職務経歴書には何を書く?」と重なる部分もありますが、第二新卒の方の転職で特に重要な点について解説していますので、ぜひすべてお読みいただければと思います。
また、下記の2点はどれも「自己PR」で活用できるポイントになります。先程も述べたように、自己PRが第二新卒の転職活動では最も重要ですので、ぜひ参考にしてくださいね。
1 「企業側が求めている人材像」を理解する
企業が求めている人材とは、端的に言えば「企業の売上に貢献してくれる人材」のことを指します。そして、売上・利益に貢献してくれると言っても、利益に対する考え方や仕事上の理念は、各企業で異なります。
まずは、あなたの強みや好きなことを明確にし、その後に「企業側が求めている人材の資質」にどう当てはまるのか、実際に働き始めたらどのような成果を出すことができるかをハッキリ述べることが大切です。
そのためには、あなたの「自己分析」と「企業研究」が重要です。
自己分析は、大手転職サイトリクナビNEXTの「グッドポイント診断」が有効です。あなたの強みを簡単に発見できるツールとして活用できます。
「企業研究」には、様々な方法がありますが、すぐできる方法としては下記の2つです。
- 応募先企業のHP・採用ページを読み込む
- 応募先企業の求人情報を読み込む
この2つを基本として応募先企業が求めている人材像を自分なりに理解することが大切です。また、転職エージェントを活用して、「企業の風土・雰囲気」「具体的な仕事内容」を相談して研究する方法もあります。
2 ヒューマンスキルをアピールする
「ヒューマンスキル」とは、具体的には「コミュニケーション能力」や基本的な実務能力の他、仕事への熱意や目的意識のことを指します。つまり、あなたが自己PRで述べるべきことと捉えましょう。
若手のうちは、長い経験で培われたスキルをアピールすることはほとんどの場合できません。しかし、若いうちから持つポテンシャルを評価しているからこそ、企業側は第二新卒を採用しようとしています。
下記のデータを見ると、第二新卒の採用で重視されているのは「入社意欲の高さ」です。経験やスキルよりも、「この仕事で成果を出したい!」「目標を達成したい!」という思いを持っているかどうか、そして、その熱意をアピールすることができるかどうかは、非常に大切なことといえます。
前職ではどのような仕事が好きで、どのようなことを得意としていたのか。また、社内や顧客との関わり合いの中でどのような点を意識していたかを言葉にしましょう。