社会人1年目は何かと悩みが多いもの。
学生時代に考えていた理想と現実とのギャップや、失敗やミスへの恐れ…様々な要素が自分の能力の限界を感じさせ、「いっそ辞めてしまおうか…」そう思ってしまうことが多いでしょう。
現に、入社してすぐ辞めてしまう人も少なくありません。自分に合わないと感じたときに「転職」をするのも、現状維持で頑張るのもどちらも「本人の選択次第」です。どちらが”正解”ということはありません。
しかし、社会人一年目の社会人が抱えやすい悩みを知り、その対処法や思考法をあらかじめ意識しておけば、今の自分のキャリアをもっと客観的に見つめることに繋がります。また、ポジティブな気持ちが芽生えますし、シゴトにも集中力が増すでしょう。
そこで今回は、新入社員が抱える悩みをランキング形式でご紹介し、その悩みを解決する行動や考え方についても解説していきます。
「壁」にぶつかったとき、この記事を紐解いてみてくださいね。
Contens
新入社員が抱える悩みランキングTOP3
(1)人間関係の難しさ
シゴトや職場に限らず、「人間関係」というものは人の大きな悩みのひとつです。しかし、プライベートと異なり、「職場での人間関係」というものは、避けたくても避けられないといった制限があります。
たとえば、あなたは必要以上に「怒る」上司に苦手意識を持っているかもしれません。もしくは、顧客とのやり取りが想像以上に難しいものであることに、悩んでいるのかもしれません。
人間関係についてすべてのパターンをおさえて対策を練るのは非現実的ですし、また、仮にそうできたところで実行に移すことはできません。しかし、「人間関係」に関する悩みには、共通して意識すべき3つのポイントがあります。
「人間関係」で意識すべき3つのポイント
1.いつでも相手に「一理ある」と考えること
2.挨拶をはじめとした基本的な礼儀を忘れないこと
3.他人の評価を真に受けすぎず、他人への悪い評価を流布しないこと
1は、対話や議論、その他のコミュニケーションすべてにおいて意識しておくべきことです。誰しもが、自分の考えに自信を持ち、知らず知らずのうちにそれを「正当化」します。
この正当化は、ある程度「自分に自信を持つ」ことや「自分の行動に責任を持つ」ために必要なことですが、行き過ぎは禁物です。なぜなら、「他人の意見を真に受けない」というクセが早い段階から思考の「型」としてしみ込んでしまうからです。どんなことを言われても、「一理あるな」と考える余裕を持とうと努力することで、いかなる状況でもそこから「学ぼう」とする意識が生まれてきます。自分を客観視する能力が必要であるといえます。
2は、社会人としての基礎基本と言われますが、それ以前に「人としての基本」です。そしてこの基礎基本は、人を理解するための第一歩なのです。
人は、「理解できないもの」を恐れます。そして、過剰に反応しようとします。たとえば、あなたが苦手意識を持つ上司に対して、「できる限り関わらないように…」と遠ざけているとします。そうすると、相手(苦手な上司)の考えていることが余計に理解できなくなり、自分側から「バリア」を張ってしまうことになります。そうすると、さらに「苦手意識」は増幅し、取り返しのつかないことになってしまうのです。
そうならないためには、突然「腹を割って話す」「深い話をする」といったようなハードルの高いコミュニケーションではなく、「挨拶をする」「敬った行動をする」といった礼儀から入る必要があります。
また、基本的な礼儀には、常識的な立ちふるまいも含まれます。まずは、常識的なふるまいをしっかり知り、基本的なコミュニケーションをおさえておくことが大切です。
3は、日々のシゴトの中で特に意識しておくべきポイントです。シゴトというのは、例外を除いて「誰かからそのプロセスと結果を評価される」ものです。営業ノルマにしても、新規顧客獲得数にしても、契約数にしても、あなたが属する企業あるいは組織の重要な評価指標に乗っ取って、結果が評価されます。
結果を意識して創意工夫をしたり、もっとうまくできるように相談したり…といったことは当然すべきですが、「この間の業務に関してネガティブな評価を受けた」ということをいつまでも恐れる必要はありません。”評価”は、あくまでもあなたが次回以降に改善すべきポイントと、もっと伸ばすべき「伸びしろ」をあなたが知るための情報・資料です。
また、3の後半部分「他人への悪い評価を流布しない」という部分。こちらも注意が必要です。自分以外の誰かをあなたが「評価」する。それは時と場合によって必要なことがあります。チーム作りや、特定の業務にふさわしい人を探す場合などは、こういった「能力」「実績」の部分で評価すべきときがありますよね。
しかし、そうではなく「人格」「性格」「(その人の)失敗例」を口に出して「流布」(言い広めること)すべきではないのです。自分への評価は「一理あるな」と受け止めつつ、自分はネガティブな評価を誰かにしないようにすることで、人間関係を構築する際に自分が持つ「下心」を抑えることができます。
他人への評価をうまく行いつつ、自分への評価をしっかり受け止めるためには、周囲から信頼を得るリーダーシップである「サーヴァントリーダーシップ」という考え方が役に立ちます。
(2)「ミス」「失敗」への恐怖
新入社員は、経験が浅く、膨大な量の「覚えるべきこと」を一つ一つ自分の業務として把握する必要があります。
しかし、一部「覚えることが得意な人」や「要領がいい人」を除いて、たいていの場合は「ミス」「失敗」をしてしまいます。失敗やミスで一度「苦しい思い」「辛い思い」をすると、職場に赴くことすらいやになったり、余計なプレッシャーを感じてしまうこともありますよね。
しかし、余計なプレッシャーはさらなる失敗やミスを誘発します。そうならないためには、「失敗」や「ミス」を避けつつ、失敗やミスから学べる部分を最大限に活かすことが必要です。
「失敗」「ミス」に関しては、IKIKATAコラムでも扱っています。ぜひ参考にしてみてください。
大切なのは、「失敗」「ミス」を恐れないように、それを避ける方法や、活かす方法をできる限り知っておき、現場でそういったノウハウをフルに活用すること。
また、失敗やミスで感情的にたまってしまった「ストレス」をうまく解消するような工夫・ケアも必要です。
(3)待遇や業務が思っていたことと違った
所得の悩みや、最初の条件とかけ離れていたというケースでは、「転職を考える」「相談する」といった具体的な行動が必要になります。
しかし、「(職場での役割やシゴト、環境が)自分の理想や想定とは違っていた」という場合は、すぐに諦めてしまうことは得策とは言えません。その一方で、「3年は耐えてみる」というような考えだけでは、これから先の労働市場を生き抜き、「自分の居場所」を見つける機会を手に入れることができなくなってしまいます。
重要なのは、「ちょっと違うな」と違和感を感じているときに、積極的に自分の方から「その違和感を確かめに行く」という姿勢です。その姿勢は、以下の3つのポイントです。
今の環境に違和感を感じたときに問うべき3つのポイント
1.今行っている業務は、「何に結びつく」のか? を考える
2.「自分から学びにいく行動」をしているかを”自分に”問う
3.転職するリスクと今の状況を「秤(はかり)」にかける
1は、今あなたが行っている業務が結果的に何に繋がっているのか?を考えることです。つまり、あなたの「エンドユーザー」を考えます。食品メーカーなら、その食品を購入し、食べる顧客。IT企業なら、そのシステムやソフトウェアを活用する顧客企業のことです。それを考えて、改めてあなたのシゴトの「やりがい」を言語化してみましょう。
人は、「自分は何の役に立っているのか?」を明確にすることで行動できます。自分の進む道の先に何があるのかをハッキリさせておくことは、一見簡単なことのようですが、忘れがちなことです。
また、エンドユーザーのことを考えるだけではなく、仕事自体に当事者意識を持つ工夫も大切です。たとえば、不平や不満を改善するための考え方などです。
2は、日々の具体的な業務の中で「受け身」になっていないかを確認すること。あなたが注意を受けてしまったり、失敗を咎められたリする原因は、もしかすると「自分から情報を取りに行っていない」からかもしれません。管理職やリーダーにとっては、あなたにシゴトをするうえで必要な情報はしっかりと伝えることができていると考えているでしょう。あなたにとって「足りない」と思う部分との認識の差がある可能性もあります。あるいは、「本当にわかってもらえているのだろうか?」と不安になっているのかもしれません。
積極的な姿勢を「出る杭は打たれる」と言ってしまえばそれまでですが、それでも維持できる習慣づけを意識することで、あなたは今のモチベーションを向上させることができるでしょう。また、職場でのコミュニケーションも円滑になります。
受け身にならないためには、結果を出すためにどうすべきか? という視点が重要です。
3は、「今この職場や環境を去る」ことと、「今の職場での業務を続ける」ことを秤にかけて、「どちらがよいのか?」を考えてみること。これは、どちらも「未来」を想定して考えることなので、明確な答えが出ることはまれでしょう。しかし、長期的なキャリアを考える際には、「これからどんなことが起こるか分からないけれど、自分にとってチャンスがありそうなのはどっちだ?」と意識する必要があります。
人のキャリアを考えるうえで重要なもののひとつに、「人のキャリアのほとんどが『想定していなかったキッカケ』で変化する」というキャリア理論「プランドハップンスタンス(計画的偶発性)」があります。このキャリア理論については、コチラの記事で詳細を扱っています。「何が起きても、それを有効に活用して自己成長に繋げる」という意識が重要であるということを、この理論は教えてくれます。
これはあくまでも”理論”ですが、あなたがこれからどういったキャリアを歩み、成長していくのかを考えるためには、いつでも自分自身で責任をもった「道」を進む”覚悟”が必要です。どちらを選ぶにしても「あの職場環境が悪かったんだ」と自己正当化することなく、ポジティブに将来を考える習慣をつけることが大切です。
この3つをそれぞれ紙に書き出して客観視してみることで、自分が日々の業務の中で忘れていた職業観、ひいては「人生観」を考えることができます。
「悩み」を知り、解決策を準備しておく大切さ
今回は、新入社員にとって大きな「悩み」をランキング形式でご紹介し、その対処法となる考え方・行動を説明しました。
具体的な状況で悩むときほど、自分を客観視したり、自分の思考を言語化することの大切さを忘れてしまいます。また、基礎的なことに思いが至らなかったり、失敗やミスに挫折しそうになったりすることで、状況が悪化してしまうことも多いでしょう。
この記事を備忘録代わりにして、いつでも悩みに対して「どのように考えるべきか?」という思考のフレームを作っておくことが大事です。具体的なシゴトの中で悩んでしまったときは、自分自身を振り返ってみましょう。
オススメの「転職サービスランキングTOP3」をご紹介!
転職を検討している方に向けてIKIKATAおすすめのサービスをご紹介します。
1位 求人スカウトが来る『BIZREACH(ビズリーチ)』
『ビズリーチ』の特徴
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どんな人にオススメ?
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2位 強みが見つかる転職力診断!『リクナビNEXT』
『リクナビNEXT』の特徴
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業界No.1の転職実績で、転職活動の基本からサポートしてもらえるので、「転職したいけれど、何をすればいいかわからない」という方にこそオススメのサービスといえます。
どんな人にオススメ?
- 転職活動に不安があり、最初に何をすればいいか分からない転職希望の方。
- 自己分析など、転職活動に必要な情報を多く収集したい方。
- 異業種・職種への転職を希望している方。
3位『正しい転職』を助けてくれる『パソナキャリア』
『パソナキャリア』の特徴
『パソナキャリア』は、転職エージェント。手厚い転職サポートを登録後から採用まで一貫して行ってくれます。(すべて無料)
キャリアや転職に関する悩みがある方にとっては、求人案件を探すだけではなく、そもそもの働き方や求める条件を絞りこむことが大切です。『パソナキャリア』であれば、転職活動における悩みを抱えずに採用までスムーズに行くことができるでしょう。
どんな人にオススメ?
・転職活動に不安や漠然とした心配がある方。
・キャリアカウンセリングなど、転職相談を受けたい方。
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転職サイトの利用の流れ
転職サイト登録後の流れについて不安のある方は是非こちらを参考にしてみてください。では登録後の流れを見ていきましょう。
1.サイトの会員登録
まずは、該当する転職サイトで会員登録を行います。
このときに、氏名や電話番号など必要最小限の個人情報を入力します。長くても5分ぐらいで会員登録を完了できます。
基本的にどんなサイトでも無料ですので、気軽に登録できます。
2.プライベートオファーの登録
サイトによっては、プライベートオファーを受けることができます。
プライベートオファーとは、自分の職歴などのスキルや希望職種などを登録して、転職サイトに登録している企業側に、自分の情報を公開するすることにより、企業側よりオファーを受けることができるシステムです。
注意点としては、オファーがきたからといって必ず採用される訳ではないというところ。しかし、オファーが来ると言うことは少なからず企業側が自分に興味を持ってくれているということなので、通常応募よりは採用される確率は上がるといえるでしょう。
3.求人を探して応募
プライベートオファーを利用しつつ、自分でも積極的に求人を探しましょう。
どの転職サイトでも、勤務地や職種などの条件を細かく指定できますので、自分に合った条件で求人を探しましょう。自分の条件に当てはまる会社が少ない場合は、条件を絞って検索してみましょう。
4.書類選考
気になる会社があったら積極的にエントリーしましょう。
会社にもよりますが、最初に履歴書と職務経歴書を郵便 or メールで送付します。
5.面接
書類選考が見事に通ったら、次に面接があります。
6.合否発表
会社によっては2、3回面接を行うところもありますが、無事面接が終わると後は合否を待つだけです。合否を待っている間も、落ちたときのことを考えて転職活動は引き続き行いましょう。
その他「転職サービスランキング」も掲載中!
今回ご紹介した「転職サービス」以外にも、様々な転職サービスをランキング形式で掲載しています。「もっといろんなサイトを検討したい、転職求人をとにかくみたい!」と考えている方は、下記の記事から検討してみてくださいね。