転職活動を検討している方の中には「実際、転職活動に有利な時期はあるのか?」について疑問に思っている方が多いでしょう。転職活動には「絶対に内定を得ることができる!」という裏技のような「転職時期」はありません。
しかし、転職者が増える時期や企業の動向などで、転職者がどう行動すべきかは変わっていきます。その点を知った上で転職活動を進めることができれば、あなたの転職活動の成功率は高くなるといえます。
そこで今回は、転職活動を始める段階である「仕事を辞めるタイミング」についてご紹介していきます。実際に仕事を辞め、転職活動を始める際の参考資料として活用してください。
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仕事を辞める正しい時期は?
転職するタイミングには様々なものがあります。しかし、どのような業界・職種/業種であれ、転職を考えるべき時期は共通しています。項目ごとにどんな時期がベストなのかを解説していますので、ご自身の状況に照らし合わせて参考にしてください。
1 企業のニーズが高まる時期
転職市場においての需要側、つまり人材採用を考えている企業のニーズがハッキリ高まる時期は、一般的には4月〜6月、9月〜10月と言われています。どちらも期の区切りでわかりやすいですね。新しい人材を求める時期は、どの企業もある程度共通しているといえます。
その分、同様に考えている転職者との競争も激しくなりますが、自分自身の経験やスキル、そして転職したい企業や業界が既に固まっているのであれば、あまり転職者同士の競争を意識する必要はないといえます。
ニーズが高まる時期は求人数が増えるために、選択肢も多く得られます。転職サイトで求人を探すのも、他の時期に比べてカンタンになります。転職活動を行うなら、4月〜6月、あるいは9月〜10月を目途に行うのがベストです。
そして、そのためには少なくとも一ヶ月前から退職の準備を進めておくべきといえます。在職しながら転職活動を行うためには、下記でご紹介する転職エージェントをおすすめします。
2 個人の努力ではどうしようもない要因がハッキリしているとき
「個人の努力ではどうしようもない要因」とは、たとえば職場の人間関係や、労働条件が悪いことによる体調不良など、直接的な業務内容ではなく労働環境に問題がある場合です。このケースでは、あなたが若手である以上、特に意見を言えなかったり、職場内での評判や評価が気になり改善が見込めない場合がほとんどでしょう。
あなた自身の働き方や考え方に問題がないのにも関わらず、一向に職場の環境が良くならない場合は、その職場自体があなたにあっていない、もしくは劣悪な環境である場合がほとんどです。
個人ではどうしようもないと考えながら無理に働き続けることは、過労死や体調の悪化、ストレスの原因になります。また、仕事で得られるスキルの面でも、良いことはないでしょう。転職を実行に移すべきであるといえます。
3 明確に取り組みたい「業界」「職種」「業種」がある
今の職場に特段不満を感じているわけではなくとも、自分が目指した働き方や業務内容、やりたい職種、業種が決まっている場合は転職のアクションを起こすべきでしょう。
なぜなら、早ければ早いほどあなたの仕事に対するモチベーションを維持したまま次の仕事を始めることができますし、早く入りたい業界に入ればその分早く、経験やスキルを得ることができるからです。
あなたが「なんとなく」ではなく、「絶対にやりたい仕事がある!」場合は、今のうちから経験やスキルを得るために動くことが大切といえるでしょう。
もちろん、年齢や前職での経験により、どのくらいの範囲の職種・業種に応募することができるかには差があります。たとえば、国家資格が必要な仕事や、実務経験が求められる仕事に未経験から目指すためには、長期的な目線が必要です。
「実際、未経験で入社できるかわからない」という業界や職種/業種を志望する場合も、一人で転職活動を行うのではなく、転職エージェントに相談しながら転職活動を進めることをおすすめします。
4 今の業界で「5年以上」経験がありかつ転職したいとき
今の業界で「5年以上」の経験がある場合は、その業界内での基本的な知識や必要なスキルのほとんどを理解することができている場合が多いのではないでしょうか。
そして、今の仕事以外にやりたい仕事があったり、キャリアアップ(給与のアップや役職)を考えていたりする場合は、転職をすべきであるといえます。
仕事を辞めたい理由が、今の業界全体や職種・業種に対する不満でない方は、「自分自身のスキルを活かして転職する」ことをまず最初に検討しましょう。
「転職エージェント」とは?
退職する時期や転職活動を行うタイミングをしっかりおさえていても「実際に良い企業が見つかるか?」は別問題ともいえます。実際に、自分の求める条件にあった求人を探すことや、面接や選考書類の準備は思っている以上に時間がかかります。
その際に活用すべきなのが「転職エージェント」と言われる転職サービスです。様々な人材企業がただ求人情報を掲載するだけではなく、あなたの秘書のように立ち回り、あなたの転職活動をサポートしてくれます。
仕事を退職するベストなタイミングをおさえた上で、転職エージェントを活用すれば、あなたの転職が上手くいく可能性が高くなります。
転職エージェントを使うことのメリット・デメリットは?
転職エージェントとは、いうなればあなたの「秘書」のような存在です。転職エージェントサイトは多数ありますが、共通しているのは「担当者がつき、転職活動を一貫してサポートしてくれる」ということ。
ここでは、転職エージェントを使用することのメリット・デメリットをご紹介しています。転職を検討している方は、下記のメリット・デメリットをよく理解した上で活用していきましょう。
メリット
自分に合った職場を探してくれる
転職エージェントの最大の特徴は、業界や転職事情に精通したエージェントが転職相談に乗ってくれること。つまり、あなたの特性や経歴を活かしたアドバイスを受けること、「どんなところに転職すべきか?」といった悩みを相談することができるということです。
その上で求人を紹介してくれるため、「自分に本当に合っているのだろうか?」という悩みを持つ必要がなくなりますし、万が一悩みを持ったとしても、その都度相談をすることができます。
転職が初めてな方や、転職に大きな不安を抱いている方にとって、一人で転職活動を行う必要がない転職エージェントはかなり心強い味方であるといえます。
転職活動に必要な準備をサポートしてくれる
相談やアドバイスだけではなく、内定を得るための面接の準備や面接に必要な選考書類の準備を行ってくれるのもエージェントの特徴です。また、在職しながらの転職活動で最も不安のある「スケジュール調整」も、最適な日程を企業側と相談した上で決めてくれるため、面接のスケジュール調整がとても楽になります。
転職活動は想像以上に「すべきこと」が多いため、「まず、何をすべきかわからない」という方にはぜひ転職エージェントをおすすめします。
デメリット
自分で数多くの求人情報を見ることができない
転職活動を複数回行っている方や、既に細かな条件等まで決まっている方にとっては、「多くの求人情報を見たい」が転職活動の最大のポイントといえます。
転職エージェントは、最適な求人を提案してくれるという点では優れていますが、どうしても「自分でみたい」という場合の量や効率としては一般の転職サイトに劣ります。
しかし、その分ひとつひとつの求人情報を綿密に紹介してくれるため、求人内容に対する信頼性は高いといえます。
転職する業界や職種・業種などが明確になっていない場合、一人で転職サイトを使い多くの求人を見ることは、転職活動に多くの時間を割いてしまうことになりますので、注意が必要です。
担当するエージェントによって対応が変わる
転職エージェントは、転職者によって担当者が就くシステムなので、その分具体的なサポートを得ることができます。反面、担当するエージェントによって、対応やアドバイスの内容に幅があることに注意が必要です。
転職エージェントサービスは、複数活用する方がとても多いというデータがあります。
転職エージェントは「4社」以上の活用で転職に成功する割合がぐんと上がります。担当者に不安がある場合でも、それを解決する方法はあるといえますね。
転職エージェントの登録後の流れ
転職エージェントの一般的な「登録後の流れ」は次のようになります。転職エージェントごとに細かな流れが異なる場合もありますが、大まかに流れをおさえておくことで、円滑に転職活動をすすめることができるでしょう。
- 個人情報入力後、エージェントからカウンセリング(転職の相談)の日程調整の連絡が1〜2週間で来る。
- エージェントとのカウンセリング(転職の相談)を行う。
- 相談を踏まえてエージェントが求人を紹介してくれる。
- 履歴書などの書類準備&応募する企業を決める。
- 面接準備をエージェントと相談しながらする&面接本番。
- 内定後、入社日や給与などの条件交渉をエージェントを通じて行う。
カウンセリングや相談のタイミングで、「面接前の不安事項」「内定後の入社日や給与交渉」「退職の調整」の方法はどんどん質問し、出来る限りエージェントから情報を受け取りながら転職活動を進めていきましょう。
転職成功のための「転職エージェント」まとめ
エージェントサイトは、必要項目を入力し登録完了した後、メールや電話等であなたの日程に合わせて転職支援を行ってくれます。「今仕事が忙しい!」「時間がないかも…」と不安な方も心配せずにまずは登録してみましょう。あなたの転職成功率がグンと上がります。
また、転職エージェントは複数活用することをおすすめします。
エージェント会社により、持っている求人数や種類に差があります。また、複数のエージェントを活用することで、より年収アップが期待できる求人を多く見つけることができます。
自分に合ったエージェントを「2〜4つ」登録しておくと良いでしょう。
1位 マイナビエージェント|20〜30代の転職活動に最適!
『マイナビエージェント』の特徴
有名な就職サービス『マイナビ』が運営する転職エージェントサービスが「マイナビエージェント」です。
キャリア事業の大手ならではの信頼感と、太いパイプが売り。
特に20〜30代向けの求人情報に強みがあるため、転職が初めてで不安な若手社会人の方におすすめです。また、相談しながら転職活動を進めたい人にとっても力強い味方になってくれます。
20〜30代の方はほかの転職エージェントと同時に登録しておくことをおすすめします。
どんな人にオススメ?
- 希望する職種・業種が複数ある方。
- 大企業からベンチャー企業まで、あらゆる選択肢を考えているが転職に自信がない方。
- 20〜30代、第二新卒の方で、転職活動の選択肢を増やしたい方。
2位 転職が不安なら最初に登録しておくべき!『リクルートエージェント』
『リクルートエージェント』の特徴
「リクルート」が運営するエージェント型転職サービス。最大の特徴はリクルートのパイプを活かした多数の求人案件にあります。業界ごとに精通したアドバイザーが、給与等の条件や面接対策などといったサポートをしてくれますので、転職に不安があるが、選択肢は多く持ちたい方が活用できる転職サービスです。
どんな人にオススメ?
・転職活動の条件などの交渉に不安がある方(代行してやってもらえます)
・面接や選考の書類など、具体的な転職活動の準備が不安な方。
・自身のスキルやPRポイントなどがよくわからず、転職に悩んでいる方。
3位『正しい転職』を助けてくれる『パソナキャリア』
『パソナキャリア』の特徴
『パソナキャリア』は、転職エージェント。手厚い転職サポートを登録後から採用まで一貫して行ってくれます。(すべて無料)
キャリアや転職に関する悩みがある方にとっては、求人案件を探すだけではなく、そもそもの働き方や求める条件を絞りこむことが大切です。『パソナキャリア』であれば、転職活動における悩みを抱えずに採用までスムーズに行くことができるでしょう。
どんな人にオススメ?
・転職活動に不安や漠然とした心配がある方。
・キャリアカウンセリングなど、転職相談を受けたい方。
・信頼感のある情報源から、求人案件を得たい方。
4位 DODA転職支援サービス
『DODA」の特徴
DODAでは登録者に対して、サイトに公開されていない求人をキャリアカウンセリングの中でご紹介しています。業界・職種に精通した専任のキャリアアドバイザーがあなたのキャリア、お持ちのスキルを総合的に判断し、 現在の転職市場において強みとなる部分、弱点となる部分を整理します。
どんな人にオススメ?
・キャリアカウンセリングを希望する方。
・履歴書の書き方や模擬面接対策など、手厚いサポートが欲しい方。
・自分にあった企業がなかなか分からない方。
「転職サービスランキング」も掲載中!
ほかにも、転職エージェントは大手から中小まで様々なものがあります。基本的には、求人数の多い大手エージェントを使うべきですが、特定の業界に強い特徴を持つサービスなどもあります。
- 他にもエージェントを見たい!
- 複数のエージェントに登録しておきたい!
という方は、下記ランキングを参考にしてください。
転職したい業界・業種が決まってるなら「IKIKATA Database」
IKIKATAと同時に運営している業界別・ニーズ別の転職サイト紹介メディア「IKIKATA Database」では、あなたが転職したいと考えている業種・業界別に転職サイトをご紹介しています。
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まとめ|仕事を辞める時期&転職時期を見極めよう
今回は、仕事を辞める時期&転職活動を行うべきタイミングについてご紹介してきました。「絶対に成功する」「内定を得ることができる」ような時期はありませんが、世の中や企業の動向を見ることで、最も良い転職のタイミングを見極めることは可能です。
今回ご紹介した内容を参考にして頂き、ベストなタイミングで転職活動を進めていってくださいね。