独りよがりの意味とは?性格と特徴、思いやりや自分勝手との違い

独りよがりな人の特徴とは?仕事や恋愛で役立つ上手な付き合い方
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「独りよがりな人」は仕事関係でも、恋愛関係でも暗い影を落とします。今現在、独りよがりな人に悩まされている方がこの記事を読み始めているのではないでしょうか?

他人の独りよがりを改善してもらうことは簡単なことではありませんが、独りよがりな人の特徴を抑えたうえで、どんな接し方・工夫をすればよいのかを知ることが大切になります。

また、自分自身が独りよがりにならないように注意することも同時に重要になります。つられて自分自身も独りよがりになってしまう可能性があるからです。

今回は、独りよがりの意味から解説し、独りよがりな人の特徴とデメリット、独りよがりな人と上手に付き合っていくための方法や、自分が独りよがりにならないための注意点を解説していきます。

独りよがりな人に悩んでいる方や、自分自身の独りよがりを直したい方はぜひ参考にしてください。

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独りよがりの意味・使い方は?

独りよがりの意味・使い方は?

独りよがりな人の特徴を見ていく前に「独りよがり」という言葉自体についてしっかりと理解しておくことが重要です。

他人の独りよがりを直したい、自分自身の独りよがりを解消したいと考えているのに、自分の独断で治そうとしても上手くいきませんよね。

「何が独りよがりに当てはまるのか?」をきちんとチェックしたうえで、自分自身や周囲の独りよがりを見つめていきましょう。

独りよがりの意味

独りよがりとは、「自分が良いと思っていることを押し通そうとする態度や行動」のことを指します。

自分が良いと感じる行動や考え方を無理強いし、相手の気持を考えずに押し通そうとすることから、人間関係で疎まれやすい性格です。

独りよがり 読み方:ひとりよがり

自分が良いを考えていることを、他人のことを考慮せずに、押し通そうとすること。「独り善がり」とも書き、「独善」とも言う。

引用:独りよがり – Weblio辞書

辞書によれば、上記のように「独りよがり」「独り善がり」の2種類の書き方があります。独り善がりという場合は、「独善」という言葉があるように「ありがた迷惑な行動」を表します。

独りよがりと思いやりの意味の違いとは?

「思いやり」とは、「その人の身になって考えること」を指す表現です。

独りよがりとは「自分が考えている”良いこと”を他人にも押し通すこと」を指す言葉でした。

そのため、自分の価値観を相手に押し付けるのか、相手の価値観や立場を考慮して自分の行動に反映させるのか、という明確な違いがあります。

思いやりの場合は、自分よりも他人の身の上や考え方を重要視しますが、独りよがりはまず最初に自分の考え方があり、それを絶対的なものとする点で、行動は似ていても真逆の思想であることがわかります。

独りよがりと自分勝手の意味の違いとは?

「自分勝手」とは、「他人の迷惑などかまわず自分の都合だけを考える態度」のことを指す言葉です。

独りよがりとは「自分が考えている”良いこと”を他人にも押し通すこと」を指す言葉ですので、同じ行動に思えます。

しかし、自分勝手の場合は、はっきりと「自分だけ都合の良い行動をする」ことを指すのに対して、独りよがりは「相手にとっても良いことだと勝手に考えて行動する」という違いがあります。

独りよがりは、相手も自分と同じようにすれば「良い状況」になるはずだ、という勘違いから起きることが多いです。

一方で、自分勝手はあくまでも相手のことはまったく考えず、自分の都合や作りたい状況に合わせて行動する点で、程度の差が大きいと言えます。

独りよがりの例文・使い方

独り善がりの使い方は下記の通りです。

  • 勝手に方針を決めて勝手に強制する彼は、かなり独りよがりな性格だ。
  • 自分が親切心でやっているとしても、相手からして迷惑ならただの独り善がりに過ぎない。
  • 独りよがりな恋愛は、熱しやすく冷めやすい。

自分のことしか考えていない行動や態度を表す言葉として、仕事・恋愛など様々なシチュエーションで使われる言葉です。

独りよがりの類語

独りよがりという言葉は、様々な局面で使われる言葉です。そのため、具体的な意味についてはなかなかはっきりしない、意味がつかみにくいという方もいるのではないでしょうか?

ここでは、独りよがりの類語を解説しているので、独りよがりの意味を更に深く理解したい方は類語も合わせて覚えておくと良いでしょう。

1 おせっかい(お節介)

お節介とは、周囲の人々に対して世話を焼いたり、何かを手助けしようと行動しているが、その行動が相手にとって余計だったり、不必要だったりすることを言います。

人助けや良心からくる行動でも「それが本当に相手のためになるのか?」「自分が満足したいだけではないのか?」ということを明確にしておかないと、おせっかいにしかなりません。

独りよがりな考えで行動した結果、返って人に迷惑をかけてしまうことこそ「おせっかい」と言えるでしょう。

2 ありがた迷惑

ありがた迷惑とは、「ありがとう」と言わざるを得ないようなことをしてもらったものの、実際のところ迷惑に感じるような行動・行為のことを指します。

たとえば、あなたが嫌いな果物をおすそ分けされたケース。頂くのはありがたいけど、心の底では同処分するか悩みますよね。

おせっかいとほぼ同じ意味で使われる言葉ですが、このありがた迷惑な行為も、独りよがりな考え方や行動をキッカケとして起きるものです。

3 自己中心的

自己中心的とは、自分中心で物事を考えてしまう考え方や、そういった人の態度を指す言葉です。

自分中心で物事を考えているということは、他人の考えや行動、思っていることや感じていることを無視して、自分の利益だけで行動することと同じ意味になります。

つまり、独りよがりよりも質が悪く、自分のことしか考えていないことがはっきりわかる、そんな人物に対しては自己中心的という言葉を使うことになるでしょう。

4 エゴイズム(利己主義)

エゴイズムとは利己主義とも呼ばれる考え方で、自らのエゴ(自我・自己)のことだけを考えて行動したり、ものを考えたりする主義のことを指します。

加えて、エゴイズム的な考え方を持ち続ける人をエゴイストと呼ぶこともあります。

一般的な使われ方では、ほぼ自己中心的な考え方を持つ人に対して「エゴイスティックだ」「エゴイストだ」と表現しますが、これは単純な”自己中”や”独善的”よりもさらに悪い印象を持ちます。

エゴイストと表現されるほど独りよがりになってしまうと、後から失墜した信頼や信用を回復するのが難しくなるでしょう。

5 その他の独りよがりの類語

その他の独りよがりの類語は下記の通りです。

  • ミーイズム
  • 自己中心主義
  • 我田引水
  • 身勝手/自分勝手
  • 我執
  • 自分本位
  • 唯我独尊
  • 余計なお世話
  • 悪女の深情け

独りよがりの対義語

独りよがりと対をなす言葉についても触れておきましょう。独りよがりな行動をしてしまわないためには、それと対をなす言葉を知っておくことも重要です。

1 忖度(そんたく)

忖度とは「他人の気持ちを推し量ること」という意味があります。

独りよがりは、他人の気持ちを考えずに行動することや、物事を考えることを指すため、忖度と独りよがりは反対の意味を持つ言葉になります。

また、忖度という言葉ではなくても「配慮」「思いやり」などの言葉も同じような意味として対義語に当てはまるでしょう。

2 協調

集団生活を営んだり、会社内でチーム・部署ごとに仕事に取り組んだりと、人は必ず他人との協調性が求められます。

協調性とは、周囲の人々との考え方の違いや価値観の違いを認識したうえで同調できるようにする性質のことを指します。

独りよがりは、協調とは逆に集団生活の中でも利己的な考えや行動を押し進めるため、協調性を発揮することは難しいでしょう。

独りよがりの語源・由来

独りよがりは、「独りよがり」「独り善がり」の2種類があることを冒頭で解説しました。このうち、「独り善がり」は、「独善(どくぜん)」という言葉で使われることが多いです。

独善とは、「独善的な思考」「独善性のある人物」などのように用いられ、独り善がりという言葉と同様に「自分が正しい・良いと思ったことを一人ですること」という意味になります。

自分が正しいと思って「良かれと思って」やったことでも、他人にとっては迷惑なことも多いため、独善的になるのはかなりリスクが高いと言えるでしょう。

ただし、もともとの「独善」は、紀元前の中国の儒学者・孟子の「尽心上」が初出とされており、「他人に関与せず、自分の身だけを正しく修めること」とされ、現代の意味合いとは異なります。

独りよがりの英語表現

独り善がりの英語表現についても軽く抑えておきましょう。独りよがりの英語表現も何種類かあります。

  • self satisfaction
  • self satisfied
  • smug

ここまで、独りよがりの本来の意味や使い方、類語・対義語と語源について見てきました。独りよがりの意味については、おおよそ抑えられたのではないかと思います。

では次に、独りよがりな人の性格と特徴を見ていきましょう。

あなたの周りの人や、自分自身に当てはまっていないか、チェックする際に活用してください。

独りよがりな人の性格と特徴とは?

独りよがりな人の性格と特徴とは

独りよがりな性格や特徴の共通点をここでご紹介していきます。

下記のような特徴を持っている方は、独りよがりに陥りやすいため、普段から意識し改善することが求められるでしょう。

また、周囲の人で独りよがりな人がいる場合、特徴をヒントにすることでより上手な接し方が分かることも多いです。

1 人とのコミュニケーションが苦手

人とのコミュニケーションが苦手だったり、人の意見や話を聞き出すのが苦手な人は、無意識のうちに独りよがりな行動を取ってしまうことが多いです。

これは、性格は問題なのではなく、人との関わり合いが少ないことによる弊害であるともいえます。そのため、本人の自助努力と周囲のフォローアップで解決することがあります。

たとえば、報告・連絡・相談を徹底すれば、独りよがりが原因でミスや失敗が起きる回数・頻度を減らすこともできるでしょう。

2 自信過剰/自意識過剰

独りよがりな人は、まず最初に自分自身の気持ちや考え、行動に根拠のない自信を持つなど、自信過剰に陥りがちです。

自信を持つ前に、物事を客観的に見つめ、冷静になる習慣づけが必要になります。

また、逆に他人の評価や批判を気にしすぎることにより、自意識過剰に陥ってしまうこともあります。

この場合、人に相談したくてもできない、相談できる相手がいないなどでさらに自意識過剰になり、結果として独りよがりな行動に出てしまうことに繋がります。

自信過剰で自分に自信がありすぎても、自意識過剰により自分に自信がなさすぎても独りよがりになってしまう可能性があります。

3 仕切りたがりである

リーダーシップがある人は、属するチームや部署、その他様々な集まりで仕切ることを好む傾向にあります。誰も率先しない会議の場や、積極的な人がいないチームではリーダーシップが必要不可欠です。

そのため、仕切りたがりであることには何のデメリットもありません。

しかし一方で、リーダーとして適切な振る舞いをしていないと、周囲からの反感を買うことが多いです。

たとえば、独断専行で物事を判断したり、根拠なく周囲に考えを無理強いしたり…といったことがあると、リーダーシップがあってもそれが裏目に出てしまうことがあります。

4 他人の意見や指摘・アドバイスに耳を貸さない

仕切りたがりでも解説した通り、他人の意見や指摘・アドバイスに耳を貸さない人は、基本的に独りよがりな人物とみなされてしまいます。

他人の意見や指摘・アドバイスを受け入れるかどうかは、あくまで自分自身で判断するべきこと。そのため、すべての指摘やアドバイスをすべて聞き入れる必要はありません。

しかし、一度相手の話をよく聞き理解したうえで、自分なりの答えを導き出すことが重要です。

「最初から話を聴く態度を見せない」「軽く受け流す」などの軽い態度を取っていては、「あの人は何事も真に受けない独りよがりな性格だ」と思われてしまうことが多くなるでしょう。

5 視野が狭く物事を客観的に考えない

精神的・体力的に余裕がないときには、つい物事見る目や視野が狭くなりがちです。ケアレスミスをしてしまったとき、つい焦ってほかにもミスをしてしまった経験がある方も多いはず。

精神的・体力的にいつも余裕がない人は、いつもこの「ミスを誘発する」と言う状況に陥っていることになり、いつも視野が狭い状態になってしまっています。

そのため、他の人の考え方や行動を知ることができず、物事を主観だけで見てしまうことが増えます。

結果として、他人に迷惑をかけたり、周囲への気配りやフォローが不足することにより、周囲から独りよがりな行動を取る人、というレッテルを貼られてしまうことになります。

6 気遣いが足りない

人への気遣いが不足している人は、「独りよがり」という評価を受けやすいです。

たとえば「感謝の言葉がない」「何かをしてもらったときに適切な態度を取らない」「困っていることが分かっているのに助けの手を差し伸べない」など、周囲の人への気遣いやフォローがまったくないにも考えものです。

もちろん、周りに気を使いすぎると今度は「おせっかい」「ありがた迷惑」ととられてしまうこともあるため、そのバランスはとても難しいのも事実。

しかし、たとえば感謝の言葉をはっきり伝える、誰にでも笑顔で接するなどの基本的なコミュニケーションであれば、簡単にできることであるといえるでしょう。

7 ネガティブ思考が強い

物事を悲観的に考えたり、否定的な言葉を頻繁に使いがちなネガティブ思考な人は、独りよがりな行動を取りがちです。

無理やりポジティブになる必要はありませんが、「どうせ〜できない」「結局無理だ」という考えで物事に取り組んでいると、面倒なことや大変なことをできる限り他人に任せたり、必要なことに取り組む意欲を失ったりすることに繋がります。

結果、それが他人から「責任感のない人物」「独りよがりな人物」に映るということになるのです。

8 他人に期待していない

他人に期待していない人は、ほとんどのことを一人でこなそうとします。そのため、仕事でも日常生活でも、「ワンマンプレー」になりがちです。

一人で十分こなせるものと、周囲からの協力を得たほうが早く進むものを明確に分け、適切に人に依頼をすることは、特に仕事においてかなり重要なことです。

しかし、独りよがりな人はすべてを自分でやってしまおうとする結果、周囲に迷惑をかけたりあなた以外に情報が共有されず仕事がブラックボックス化されたりと、デメリットを数多く生んでしまうのです。

他人から裏切られたり、他人を信用したことでひどい思いをしたことを原因として独りよがりになってしまった場合には、少しずつ人に何かを任せる訓練をしていくと良いでしょう。

9 過度なマイペース

本人は周囲を信頼しており、特に何の悪気がなくても「独りよがりだ」と周囲から思われてしまう特徴の一つは「過度なマイペース(思考)」にあります。

周りが焦っていても自分はじぶんのやるべきことを焦らず着々と進める能力は、ときとしてかなり重要なものになります。

しかし一方で、チーム全体で期限までの時間をイメージして取り組んだり、急ぎの用件で行動するべきタイミングでは、マイペースすぎる人に批判が集まります。

適度に周囲のペースに合わせられるようにしないと、他人からひんしゅくを買ってしまうことに繋がるため、注意が必要です。

10 独善的であり同意を他人に対して求めがち

独善的であるとは「自分が正しいと思っていることを一人でやること」でした。

一人でやっている分には他人に迷惑をかけることはほとんどありませんが、一度でも独善的な行為を他人に対して求めてしまうと、それが継続してしまう危険性があります。

ほとんどの人は、あなたが正しいと思ってやっていることを、一度は好意的に受け止めるでしょう。

たとえば、あなたの隣の席の同僚の仕事の進め方にアドバイスをした場合を想定します。この同僚は最初「行ってくれてありがとう」と感謝してくれると思います。

しかし、二度目、三度目と続くと、あなたが良かれと思ってやっていても相手からは鬱陶しく感じられてしまうでしょう。

あなた一人が正しいと思ってやっていることでも、相手からすればありがた迷惑である可能性が常に高いことを意識しておくことが重要になります。

11 批判に弱い

独りよがりな人のほとんどは、批判されると実は打たれ弱いという特徴があります。

批判に強いからこそ自分の価値や考えを独りよがりな状態で押し付けることができる…と考えがちですが、それは逆なのです。

本当に批判に強い人は、周囲の人々が自分とは異なる意見を持っていることを知っているうえで、自分のほうが正しいかどうかを常に調べ、吟味しています。だからこそ、建設的な議論ができるのです。

しかし、独りよがりな人の中には、全く関係ない年齢や立場、職位や役職などを利用して自分の考えを押し通そうとしてくる人もいます。

まっとうな批判に対する対処ができないからこそ、そういった手段に出るのです。


ここまで、独りよがりな人の特徴について見ていきました。

次は、仕事現場・ビジネスシーンで独りよがりになってしまうことのデメリットをご紹介していきます。

仕事限定のデメリットですが、日常生活にも繋がることなので、仕事以外で独りよがりな人に悩んでいる人もぜひ参考にしてください。

仕事で独りよがりになってしまうことのデメリット

仕事で独りよがりになってしまうことのデメリット

独りよがりな人がいることで、迷惑がかかったり悪影響が出たりすることが最も多いのは、仕事現場・職場などのビジネスシーンではないでしょうか。

日常生活とは異なり、同じ職場にいる以上苦手な人とも独りよがりな人とも一緒に過ごさなければならないことも多いため、問題になりやすいのです。

では、独りよがりな人は、仕事現場でどのようなデメリットを抱えるのでしょうか? 独りよがりな人物本人の立場になったつもりで、デメリットを見ていきましょう。

1 人が集まらず人間関係が上手く構築できない

独りよがりな人は、人の意見や考え、提案や指摘・アドバイスをしっかり聴くことができません。というよりも、聞き入れる態勢が整っていません。

そのため、独りよがりな人を信頼することのできる人は自然と減っていきます。つまり、周囲からその人の周りに人が集まらず、人間関係が上手に構築できないというデメリットがあります。

そうすると、ますます孤独になりさらに独善的な行動を取るようになる、という悪循環に陥ってしまうのです。

2 友達・恋人などの感情的な結びつきが希薄になる

仕事における人間関係と、友達・恋人・家族などの人間関係をきっぱりと分けて考えている方は、一昔前よりも多いはずです。

「プライベートに仕事関係を持ち込みたくない」と考えているビジネスパーソンは、若手の方に特に多いのではないかと思います。

しかし、プライベートを過ごしている自分も、仕事で悪戦苦闘している自分も同じ”自分自身”である以上、構築している人間関係の質が性格や人と密接に結びついていることは確実です。

職場で独りよがりな態度を取ってしまい周囲から信頼されなくなると、プライベートでの人間関係でも自信をなくしたり、上手に人間関係を構築していけなくなってしまうことがあるのです。

仕事から学ぶことで、より友人や家族、恋人を大事にしようと思えたことのある人は多いと思いますが、そういった気付きの機会がなくなるのは、イメージ以上に大きなことなのです。

3 改善点や見直すべきことがわからないままである

独りよがりであるということは、自分以外の考えや行動を客観的に見つめることができないということです。つまり、自分が間違っていることを反省したり、反省材料にしたりする機会も自然と減っていきます。

独りよがりでいるほうが、廻り方の指摘や批判を気にしなくて済む分、楽な生活を送れるかもしれません。

しかし一方で、独りよがりでいると「長期的な目線」「人生全体」から考えて、改善すべきこと、見直すべきことがどんどんわからなくなっていきます。

あなたが自分を信頼してくれる人々に囲まれた生活をしたいのであれば、独りよがりを改善し、周囲から信頼されるために改善すべきことを見つけていきましょう。

独りよがりな人と上手に付き合っていくための対処法

独りよがりな人と上手に付き合っていくための対処法

ここでは、独りよがりな人が近くにいる人向けに、「独りよがりな人との上手な付き合い方」をご紹介していきます。

あなたが、身近にいる独りよがりな人のことを思って少しでも改善させたいと思うのであれば、下記のポイントを参考に接し方を変えてみてください。

効果があるかどうかは個人差がありますが、工夫次第で応用することもできます。

1 相手の意見や考えに対して根拠の説明を求める

独りよがりな人は、自分の考えや意見、行動の根拠をわざわざ人に共有しようとしません。

その結果、仕事における報告・連絡・相談がなくなり、仕事内容や取り組んでいることがブラックボックス化してしまうのです。

そのため、まずは独りよがりの人がこれから何に取り組もうとしているのか、説明してもらうことから始めてみましょう。

あなたが直接独りよがりな人の考えを聴くことで、それを周囲に共有し、さらに相手が一人よがりになってしまう自体を避けることができるかもしれません。

2 何かサポートできることはあるか細かく確認する

独りよがりな人がなにかに取り組もうとしていたときは、相手が何をするつもりなのか説明を求めるだけではなく、「なにかサポートできることがないか?」を確認すると良いでしょう。

独りよがりな人は、人に期待しておらずすべてを自分自身だけでこなそうとしてしまったり、人にありがた迷惑な行為をしようとしていたりと、自分勝手な行動を取ってしまいます。

そのため、あなたがフォローする側にまわり、余計な行動をしないように相手に注意することができます。仲の良い方であれば、あなたの言葉に耳を傾けてくれるかもしれません。

3 一人で取り組もうとしている場合、注意する

独りよがりな人は、あなたから見て確実に人の迷惑になりそうなことや、一人でやり始めたら絶対にうまくいかないことを一人で実行に移そうとします。

この場合、あなたは黙って見過ごし距離を取るか、直接注意するかの2択しかありません。独りよがりな行動は、直接指摘し注意することでしか止めることができないのです。

ときには、「それは皆にとって迷惑だと思うよ」「余計なことだと思うよ」とアドバイスするのも良いでしょう。軽くではなく、強めに言うことも時には必要です。

4 スケジュール管理や期限、進捗確認を徹底する

独りよがりな人が仕事でよく起こしがちな失敗は、期限の遅れや余計な仕事の積み重ねです。

自分一人でやるべきだと判断し実行に移したものの、後から考えたら全く必要のないことをしてしまった…というミスをする独りよがりな人には、あなたからスケジュール管理や期限、進捗確認をおこなうと良いでしょう。

もちろん、独りよがりな人があなたのチームメンバーだったり、部下だったりするとき限定です。

勝手な振る舞いをできる限りしないように心がけてもらうため、時間や取り組む仕事内容を確認するほか、定期的にどこまで終わったかを聴くなどの徹底ぶりが必要になるでしょう。

5 距離を置き一人ですべてやらせてみる

あなたから、独りよがりな人に対して何らかのアドバイスをしても、全く聞き入れてもらえないパターンも十分考えられます。

この場合、一度相手にすべてを任せてみるのも一つの方法です。彼/彼女の独断でどの程度までやることができるのか、すべて一任してみるのです。

それで問題が起きたとき、もう一度あなたがどう接するべきかを考えることができます。改善の余地がまだあるとあなたが感じるなら、もう一度1から始めてみましょう。

独りよがりな人が実践すべき独りよがり脱却法

独りよがりな人が実践すべき独りよがり脱却法

ここでは、独りよがりになりそうな人に対して「独りよがり脱却法」をご紹介していきます。独りよがりとは、ほとんどの場合日々のちょっとした積み重ねで改善されるものです。

また、実践すべきこともシンプルなので、とにかく毎日意識して実践できるようにメモなどを残しておくと良いでしょう。

1 自分の考えを述べる/押し付ける前に相手に意見を聴く

独りよがりな人は、まず主観や自分中心で導いた答えを述べて相手に押し付けるのではなく、押し付ける前に相手に意見を聞くことを心がけましょう。

ここでは、順番が大切です。自分の考えを述べたあとではなく、述べる前に意見を聞きます。そして、自分の意見と照らし合わせて違う部分はどこかをメモします。

そうすると、最初から自分の意見を押し付けるのではなく、相手にどう伝えれば自分の考えを納得してもらえるかを考えることができます。

これで、すべてが独りよがりになってしまう状況自体を避けることができるでしょう。

2 態度や考え方、人への接し方を改める

人の意見を聞くようにするだけではなく、態度や考え方、人への接し方などの基本的な部分を改善していくことも当然必要です。

たとえば、横柄な態度を取らず謙虚な態度で人と話すこと。部下・同僚であってもこれは鉄則にします。また、無表情ではなく笑顔を意識します。

話し方や接し方の印象を変えるだけで、同じ話の内容でもずいぶん印象が異なります。

3 異なる価値観・考え方をしている人がいることに寛容になる

独りよがりな人は、独りよがりを直したいと思いつつも自分の考えには絶対な自信があるのではないかと思います。しかし、自信を持つことは悪いことではありません。

自信を持つことは悪くありませんが、ほかの意見を持つ人も同様にいるということを尊重することが重要なのです。

ちょっと反対意見を言われただけで、怒ったり相手を悪く言ってしまった経験はありませんか?…一度深呼吸して「そういう意見もあるんだな」と参考として覚えておくことを心がけましょう。

4 「自分が話す割合:相手が話す割合=3:7」にする

話す割合と相手の話を聴く割合を極端に3:7にする方法があります。

いわゆる、「聞き上手」と言われている方のほとんどは、おおよそ3:7の割合で会話を進めていると言われており、自分が話す割合よりも聴く、質問に答えてもらう内容のほうが多いのです。

相手の話を遮らず、最後まで聞いてからでも自分の意見を言うのは遅くありません。独善的な思考を辞めるためには、相手に話す時間を譲る意識も重要になります。

5 相手に自分の行動や考えの根拠を具体的に説明する

独りよがりな人は、他人を信用していないなど、何事も一人でこなそうとする人が多いです。

また、他人に何かをしてあげようとしたときも、他人の要望を聴くことなく自分の判断だけで実行に移してしまうため、ありがた迷惑な行為と言われてしまいます。

それを防ぐためには、相手に自分の考えや行動の根拠を、具体的に説明することが重要です。これは先程解説した「相手の話を聴く」と組み合わせれば、大きな効果があるでしょう。

独りよがりな人は、自分が他人に対して説明不足であることをしっかり認識したうえで、自分の考えを具体的に述べることが重要です。

しかし、話が長すぎても迷惑がられるので「簡潔に」話すことを心がけましょう。

まとめ|独りよがりはメリットなし!

まとめ|独りよがりはメリットなし!

今回は、独りよがりの意味から始まり、独りよがりな人の特徴や独りよがりのデメリット、そして独りよがりな人への対処法と克服法をご紹介してきました。

独りよがりな人が身近にいる人は、今回の記事を参考に接し方を変えてみましょう。

また、独りよがりになりそうで不安を感じている方は、日々の中で克服法を実践し、人から信頼を得られるように地道な改善を続けることが大切です。

独りよがりであることにメリットはありません。人間関係を円滑にするためにも、独りよがりに陥らないように日々意識していきましょう。

今の職場に満足してる?リスクなしで転職するための4つのコツ

今の職場に満足してる?リスクなしで転職するための4つのコツ

ここでは、今の職場や待遇、働き方に不満を抱いている方に向けて、転職活動を始めるにあたって必ずおさえておくべきことをご紹介していきます。

転職活動というと、下記のようなイメージがあるのではないでしょうか?

  1. 「失業リスクがある」
  2. 「これまでに積み重ねた経験・キャリアがムダになる」
  3. 「転職すると給料が下がる」
  4. 「新しい環境に慣れるのが大変そう」

しかし、この4つの不安は下記の「4つのコツ」で解消することができます。転職したいと考えているけど、不安を解消できないと感じる方はぜひ参考にしてください。

1 転職活動に失業リスクはない!

転職活動を始めるにあたって最も不安なことは、「転職活動をすると、失業するのではないか?」というものだと思います。

一般に、仕事を辞めたり、退職して他の仕事を始めたりすることには、ネガティブなイメージを持つ方も大勢います。しかし、それは”間違い”です。

大手転職サービスを運営している「リクナビ」が公開しているデータには、こう書かれています。

20代では76%が「転職経験なし」という結果となっています。30代になると「転職経験なし」の割合は一気に減少し、半分以上の人が転職を経験。4人に1人は「転職1回」、そして約3割の人が「2回以上の転職」を経験しているという結果になりました。

引用:年代別の転職回数と採用実態 – リクナビNEXT

20代では「10人中3人以上」、30代では「4人中1人以上」の人が転職活動を経験しています。

つまり、今では転職活動自体はそれほど珍しいことではなく、むしろそれが当たり前になってきているのが現状です。

ではなぜ、転職活動をすることができる人が増えているのでしょうか?理由は大きく2つあります。

理由1 「中途採用を積極的におこなう企業が増えた」

人材市場・転職市場の動向をアンケートをもとに調査しているリクルートワークスが公開したデータでは、近年は中途採用を積極的におこなう企業が増えたことが示されています。

2018年度の中途採用の見通しについては、「増える」(18.6%)が「減る」(4.0%)を大きく上回っている。

引用:中途採用調査 – リクルートワークス

つまり、転職市場は「売り手市場」で、人手不足は飲食業界・情報通信業界(IT)・不動産業界を中心に活発に採用活動が行われていることを示しています。

理由2 「転職活動を在職中にできるサービスが増えた」

転職市場が売り手市場だといっても、「実際に自分のもとに内定が来るかは分からない」という不安は残りますよね。

しかし、その点についても心配いりません。今では、「働きながら転職活動をすること」がふつうです。

たとえば、一昔前までは、下記のすべての転職準備を、自分で調べながらやる必要がありました。

  • 求人を探す
  • 履歴書・職務経歴書を作成する
  • 面接準備をして面接日程を応募企業と調整する
  • 面接を1次〜3次まで突破する
  • 給与条件や入社日を人事側と調整する
  • 今の会社を辞めるための退職手続きや保険関係の手続きをおこなう

これだけ見ても、かなり大変であることがわかりますよね。

でも今は、「転職エージェント」を活用することができます。

転職エージェントとは、あなたの代わりに希望条件に合った求人を選び、人事側とスケジュール調整をしてくれたり、履歴書や職務経歴書の添削サポートをおこなってくれたりする無料サービスです。

そのため、転職するために仕事を先に辞める必要はありませんし、会社にバレる心配がありません。また、自分で準備するのは最小限にしたうえで転職活動をおこなうことができます。

以上2つの理由から、転職活動にリスクがないことがおわかりいただけたのではないかと思います。転職エージェントについてもっと詳しく知りたいという方は下記記事をご覧ください。

おすすめ記事:転職エージェントとは?おすすめの選び方と比較ポイントを徹底解説!

おすすめ転職エージェントは下記記事でご紹介しています。活用法や利用の流れも解説しているので、「転職エージェントを選びたい」という方はぜひ参考にしましょう。

また、「自分で求人を探したい」「自分のペースで求人を見てみたい」という方は、こちらの「転職サイトランキング」を参考にしてくださいね。

おすすめ記事:おすすめ転職サイトランキング!選び方や登録後の流れ、活用法まとめ

2 これまで積み重ねてきた経験・キャリアは転職で活かせる

転職するときの悩みのひとつとして多くあげられるのは、「これまで積み重ねてきた経験・キャリアがムダになってしまうかもしれない」という不安です。

特に、30代前後である程度長く職場で働いてきた方や、エンジニアや金融・不動産などの専門的な営業をしてきた方は、そう感じることも多いでしょう。

これまで得てきた経験を活かすには、「同じ業界・職種/業種で活躍することができる仕事」を探すことが大切になります。

「同じ業界・職種/業種」で活躍することができる仕事を探すには、「業界・職種/業種に特化した転職エージェントや転職サイトを使うこと」をおすすめします。

あなたの経験・キャリアを正しく評価してくれる職場であれば、今の給料よりも高い金額を提示してくれます。

もしなかったら、そのときは転職をしなければ良いのです。

業界・職種/業種専門の転職エージェントや転職サイトとは、たとえば「IT業界に特化した転職サービス」「広告業界に特化した転職サービス」「看護師・保育士・介護などの転職サービス」など様々です。

業界特化型の転職サービスや、特定業界に強い転職サービスは、兄弟サイト「IKIKATA Database」のTOPページで掲載しています。

どんな経験・キャリアであっても、それを評価してくれる職場は必ず存在します。

もちろん、経験・スキルによって大幅に求人の見つかりやすさや条件は変化しますが、「今の職場に不満を感じている」のであれば、転職活動を始めてみるべきですよね。

3 転職しても給料は下がらない

「転職すると給料が下がる」と何となく悪いイメージを持っている方はいないでしょうか?

それはあくまでリストラなどが行われた過去の話です。今でもリストラの危険性がまったくないわけではないですが、自発的におこなう転職活動で給料が下がることはありません。

それはなぜかといいますと、最初に給与条件を検索できる転職サイトや、給与条件を代わりに交渉してくれる転職エージェントは無数に存在するからです。

特に、あなたの代わりに給与交渉をおこなってくれる転職エージェントに依頼することで、年収アップが可能です。

年収アップ転職をしたいと考えているなら、下記に掲載されている転職エージェントのうち、特に自分に会っていそうなものを順位1位から見てみることをおすすめします。

おすすめ記事:おすすめ転職エージェントランキング!選び方や注意点・活用法まとめ

また、実際に今のあなたの職種・業種の求人が一般的にどの程度の年収なのかを調べることも大切です。そんな方は転職サイトに登録し、職種/業種の条件から求人を探してみることをおすすめします。

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4 新しい環境と今の環境の比較はカンタンにできる

転職活動自体はスタートでしかなく、本当に大切なのは「実際に内定をもらい入社したあとに後悔しないか?」という不安を解消することですよね。

「こんな職場に転職するくらいなら、以前の職場にいたほうが良かった…」という後悔をしたくない方は、転職活動に後ろ向きなはずです。

しかし、今の職場に不満を持っている方こそ、転職エージェントを使うべきです。

それはなぜかといいますと、転職エージェントでは応募先企業の内情や上司の情報、会社の雰囲気や残業時間の実態などについて詳しく教えてくれるからです。

あなたは、今の職場に不満を感じているからこそ、「転職先の内情」をしっかり知ったうえで転職したいと考えているのではないでしょうか?

実際に転職するかどうかは置いておいて、今の職場をほかの職場と比較してみることで、あなたが本当に満足できる仕事を見つけることができるでしょう。

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参考資料:ひとりよがりの意味・解説 – weblio辞書

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参考資料:「独り善がり」の意味 – goo辞書

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