傲慢な態度や行動を取る人とのコミュニケーションはとても難しく、身近にそういう人がいる方は日々悩んでいることでしょう。
特に、職場内でそういった人がいると、どう付き合っていけばよいのか、わからなくなることが多いはずです。傲慢な人に態度を改めてもらうのは難しく、ときには周囲の人々に迷惑をかけることもあります。
そこで今回は、傲慢な人の特徴や態度を解説したのちに、そういう人と上手に付き合っていくための対処法をご紹介していきます。
身近に傲慢な態度を取る人がいる方は、ぜひこの記事を参考にしていただき、あなたがストレスを抱えないように上手なコミュニケーション方法を学んでくださいね。
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傲慢の意味・使い方
傲慢な人の特徴を知る前に、そもそも「傲慢」とはどのような態度なのかを知ることが大切です。人対人のコミュニケーションは、些細なことでバランスを崩します。
そのため、相手が悪いと思っていても自分の振る舞いが間違っていることもあります。傲慢な人だと思い込む前に、本当の「傲慢」の意味を抑えておきましょう。
傲慢の意味
傲慢とは、「驕り高ぶって人を見下すことや、そのようなさま」を表す言葉です。辞書にも、そのような意味の解説が書かれています。
ごう‐まん〔ガウ‐〕【傲慢】[名・形動]
おごりたかぶって人を見くだすこと。また、そのさま。「傲慢な態度」「傲慢無礼」[派生]ごうまんさ[名]
引用:傲慢とは – コトバンク
傲慢の「傲」は「驕り高ぶる」とは、つけあがる、思い上がるという意味があります。一方、傲慢の「慢」には物事に怠けたり、疎かにするという意味があります。
このことから「傲慢とは思い上がり様々なことを疎かにする」という意味があることがわかります。
たとえば、人のことを見下して優越感に浸る行為は傲慢の代表例です。これは、相手への礼儀やマナーを疎かにし、自分のほうが立場が上だと思い上がる点で傲慢といえます。
傲慢と高慢の意味の違い
傲慢と似たような言葉には「高慢」という言葉があります。似たような言葉ですが、傲慢に比べて「高慢」はあまり使われない言葉です。
高慢とは「うぬぼれが強く、高ぶっていること」を表す言葉なので、ほとんどの場合は傲慢と同じ表現として用いられます。
ただ、高慢であってもそれを他人に誇示したり、他人を貶める行為へと発展しなければ自分の心の中でそう思っているに過ぎないため、人に迷惑をかけることはありません。
一方、傲慢とは「自分が人よりも優れているから、他人を見下しても良い」という行いや態度自体を指す言葉。
つまり、傲慢な人と言われている時点で、程度としては高慢より”悪い状態”です。
傲慢の例文・使い方
傲慢と人に使うときは悪い意味で用いますが、例文としては下記のように使います。
- 彼は上司にも初対面の人に対しても傲慢である。
- 必要以上にプライドを持っていると、態度が傲慢になる。
- 他人を蹴落とすことに何も感じない傲慢な人物である。
このように、人を見下す態度や行動を取ることがあからさまに分かる人は、他人からの評価が「傲慢」になります。
傲慢の類語
傲慢には似ている言葉が様々ありますが、下記の類語は「傲慢であることによって行動に現れてしまう様々な態度」と解釈したほうが良いでしょう。
- 横柄
- 不遜
- 尊大
- 高飛車
たとえば、傲慢であることによって、高飛車な態度を取るようになったり、自分より下だと感じた相手には横柄な態度を取ったり…など、傲慢になることで良いことは何もありません。
傲慢の対義語
傲慢の対義語には、下記の通り様々な言葉があります。
- 謙虚
- 謙遜
- 卑下
謙虚は「自分を偉いものと思わず、常に学ぶ姿勢を忘れないこと」という意味があります。また、謙遜は「控えめな態度で振る舞うこと」を表す言葉です。
卑下(ひげ)は、自分を必要以上に低く見せる態度のことを指します。自分を卑下する必要はありませんが、どんな立場になっても謙虚な姿勢を忘れないようにしたいものです。
傲慢の英語表現
補足ですが、傲慢を英語で表すと「Arrogant(アロガント)」という英単語になります。
「Arrogant」にはほかにも「横柄な」「尊大な」という意味があり、日本語の傲慢と同じくネガティブな意味を持ちます。
また、さらに「威張り散らす」という英単語「bossy」も存在します。傲慢な態度を取る人は、むしろ「bossy」に近い部分があるかもしれません。
ここまで、傲慢の基本的な意味について解説してきました。
あなたの身近な人にも、上記の「傲慢」に当てはまるような振る舞いをしている人がいるのではないでしょうか?
次は、実際に傲慢な人にはどのような特徴があるのかについて見ていきます。
傲慢な人の特徴と性格とは?
傲慢な人の性格や特徴について、ここでは共通点としてよく挙げられるポイントを解説していきます。
すべての傲慢な人に当てはまるわけではありませんが、少なくともこのような傾向があるととらえているだけでも、学びになるはずです。
1 自分の考えや意見だけが正しいと思い込んでいる
傲慢な人は、自分の考えが最も正しいものだと根拠なく信じています。
「自分を信じる」「自分の意見を曲げない」とポジティブに言い換えることができる場合もあります。
しかし、それはあくまでも信じるために根拠を探したり、人からアドバイスを受けて自分の意見をしっかりと固めた場合にのみ当てはまるのではないでしょうか?
傲慢な人は、特に検討していたわけでもないのに、自分の思いついた意見や考えが他人も信じるべきことだと言わんばかりに迫ってくることがあります。
そのため、周囲の人々と話が合わず、対立するキッカケを作ってしまうことが多いのです。また、上司に傲慢な人がいると、部下に対して自分の意見を無理強いするために苦労している方も多いでしょう。
2 プライドが高い
傲慢な人は、自分の意見や考えだけではなく、自分自身に対しても強い自信があります。ゆえに、それがプライドの高さとなって現れてしまいます。
プライドが高いと、それに見合った冷静な行動を取ろうと努力することができたり、理想に近付こうとするためのモチベーションがアップしたりするため、悪いことではありません。
しかし一方で、傲慢な人は理想がなく現時点での自分に強い自信があるだけなので、理想に向けて努力することはほとんどありません。
むしろ、プライドが傷つけられそうになっときは責任転嫁したり、部下のせいにして逃げたりなど、プライドを高く維持するために人に迷惑をかけることも多いです。
3 他人に感謝することが少ない/まったくない
他人に何かしてもらって当たり前だと感じている人も傲慢な人と言えます。
あなたの近くにも、周りの人のサポートや配慮に関して、感謝の言葉を言えない人がいるのではないでしょうか?
むしろ、プライドが傷つくのが怖いために「感謝したらこちらが不利になる」「貸しを作ってしまう」などと考えていることもあり、こうなると絶対に「ありがとう」とは言わないでしょう。
4 すぐに人を見下しがち
傲慢な人で最も多い特徴は、「人を見下す」ということです。
自分を棚に上げて偉そうにするということは、下に見る人がたくさんいるということ。その思い込みに優越感を感じてしまっている状態なのです。
同僚や同じ立場の人間関係では、ほとんど「見下している感」を周囲に出すことはありませんが、部下と上司の関係、先輩後輩の関係など上下関係が出てくると見下しが多くなります。
また、些細なミスや失敗にいつまでも固執し続け、他人を批判したりすることも多いのも共通しています。
ここまで、傲慢な人の特徴を解説してきました。
あくまでも特徴と呼べる共通点を洗い出しただけなので、あなたの身近にいる人はそこまでひどい状態ではないと感じる方も多いと思います。
しかし、環境や状況、そして本人の考え方によっては、傲慢さが加速することもあり得ます。
では、そもそも傲慢になってしまう原因とは何なのでしょうか?
傲慢になってしまう原因とは?
傲慢になってしまう原因とはどのような部分にあるのでしょうか?
もともと人を見下すタイプの人ではなくても、下記の理由で傲慢になってしまうことがあります。あなた自身にも関係のあることだと思うので、ここで原因を確認しておきましょう。
1 自分自身を客観視できていない
傲慢な人には自分自身に対する自信があり、プライドが高いという特徴がありました。
しかし、そのプライドの高さはあくまで主観的なものだけで作られているため、外部からの評価や社内の評判と見合っているわけではないことがほとんど。
しかし、たとえば部下を抱える存在になり誰も当人に指摘できなくなると、自分自身を客観的に見る方法がなくなるため、傲慢さは更に加速していきます。
つまり、自分のことを客観視できていないと、プライドが暴走して自分を冷静に見つめ直したり、改善すべきことがわからなくなったりすることがあるのです。
傲慢になってしまう原因の一つは、プライドを抱え自分自身を客観視できていないことにあります。
2 過去に大きな成功体験や武勇伝がある
過去に自身を持って話せるような成功体験や武勇伝があると、それをいつまでも誇示して続ける人がいます。
過去の成功体験をバネに努力し続けることは悪いことではありませんが、現在何も努力していない人ほど過去の武勇伝を自慢気に話してしまうことが多いです。
少し厳しい言い方かもしれませんが、傲慢な態度を取ってしまう原因の一つは、今努力すべきことが見えていないのにも関わらず、過去の栄光にすがり続けていることにあるのです。
3 自分を高める努力ではなくよく見せる努力だけをしている
傲慢になってしまう原因の一つには、高いプライドを維持しようとすることにあります。高いプライドを保つためには、様々なことに挑戦し、常に自分を成長させていくことが重要になります。
しかし、プライドに対して努力量や成功体験が見合っていない場合には、人はプライドを下げるのが嫌だと感じ、「よく見せる努力」だけをするようになってしまいます。
見栄を張ったり、できないことをできると言ったりしてしまうのもそのひとつです。
よく見せる努力だけではなく、本質的に自分を高める努力をしていないと、本来の自分とプライドの高さにさらにギャップが生じ、傲慢な態度にならざるを得なくなってしまうのです。
4 立場・地位・役職などの権威がある
立場が上になったり、社内での地位や役職が上がったりすることによって、傲慢な態度に変化してしまうことがあります。
本来、役職や地位があがると、これまで以上に多くのことを考えなければいけなくなるため、人として成長することができます。
しかし、職場の状況や考え方によっては、役職が上がっても考え方が変わらず、ただ傲慢になってしまうケースも存在します。
では次に、傲慢な人の具体的な行動・態度のパターンを見ていきましょう。
傲慢な人の行動・態度のパターン
傲慢な態度を取る具体的なパターンをここでご紹介していきます。ここで当てはまる人は、傲慢なタイプだな…と周囲から思われてしまっている可能性が高いです。
1 建設的な議論をせず独断専行する
会議や議論・討論の場で、建設的な議論を進めることなく、独断専行で物事を決め進めてしまう人は、傲慢な人と言えます。
リーダーシップを発揮して、物事を前に進める勇気は重要ですが、段階を踏んだ決定というものも一方でとても重要です。
しかし、そういった議論なしで勝手に物事を進める、権力を使って無理強いするということがあった場合には、その人物は傲慢と言われても仕方ありません。
2 必要以上に態度が大きい
たとえば、取引先との交渉の場面では毅然とした態度を取ることが必要になる場合があります。ビジネスシーンでは、状況によっていつもよりも堅い表情をする必要があるケースも多いです。
しかし、それは必要最低限の話。上から目線は、基本的に誰からも好まれるものではないことも確かです。
必要以上に態度が大きい人は、それだけで傲慢な人と思われてしまう可能性が高いです。また、ほとんどの場合話し方も高圧的になるため、相手にストレスを感じさせてしまうでしょう。
3 自慢話が多い
自慢話はとにかく若手から嫌われる要因になります。
今後の参考のために過去の実績を教える機会はあると思いますが、それは必要とされる場合だけにとどめておくべきです。
しかし、傲慢な人は自分の凄さを誇示するためだけに自慢話をするため、たとえ学び多き話であったとしても聞く耳を持たれないでしょう。
4 人や物事に対してネガティブな見方ばかりする
人や物事に対していつも否定的かつ対案を出さないなどの行動をとっている人も、「傲慢な人」だと思われてしまうことが多いです。
もちろん、深く考えた上で否定するなら一定の論拠がありますが、そうでなく直感やなんとなくの理由でネガティブな見方ばかりしている人は、「物事を主観で決める傲慢な人」と思われてしまうでしょう。
ここまで、傲慢な人の行動パターンをご紹介してきました。
次は、そういった傲慢な人と上手に付き合っていくための方法について解説していきます。
傲慢な人と上手に付き合っていくための対処法
傲慢な人と上手に関係性を作っていくためには、ある程度こちらから譲歩して対応することが大切になります。
ただし、それが職場いじめや嫌がらせに発展しているのであれば、ほかの上司や相談窓口への相談も検討しましょう。
1 とにかく受け流すことを第一に考える
一番最初に考えておくべきことは、とにかくまともに応対するのを辞めるということです。
たとえば、傲慢だと感じる人が上司の場合、「上司の言う指摘は聞かないと」と考えてしまい、苦しい思いをしている方も多いと思います。
ただ、同じ指摘であってももっと傷つかない方法で伝えることはできるはずです。あなたが何度も同じミスを繰り返していたり、明らかにあなたに非がある場合を除き、まともに応対していてはストレスが溜まってしまいます。
何を言われても真に受けず、スルーすることを念頭に置いておくだけでも、気持ちがいくらか楽になるでしょう。
2 あえて相手を褒める/高く評価し直接伝える
自分のプライドが高すぎる結果、自慢話や傲慢な態度を取る人に対しては敵対心を燃やしたり、煽るようなことを言っては逆効果です。
むしろ、相手を立てる、適度に褒めて落ち着かせることも必要でしょう。もちろん、言い過ぎは相手をさらに助長させることに繋がるため、頻度はそれほど多くなくてOKです。
失敗やミスへの指摘などの悪い方向に傲慢さがでないように、あえて相手を褒めたり、その気持を直接伝えたりすれば、世間話などは気軽にできるようになる可能性があります。
3 プライドを傷つけないように言葉を選ぶ
相手のプライドを傷つけないように言葉を選ぶことも、相手を褒めることと同様に重要です。
たとえば、相手が間違ったことを言っていても改めて指摘せず、そのままにしておく。余計な一言を言わないように言葉を抑えるなど。
褒めすぎず、相手が気にするようなことを言わないように、相手との距離感を掴んでいきましょう。
ただし、間違っていることを話されることで業務に支障が出たり、問題が発生したりしてしまう場合は、そこで見て見ぬふりをせず、ほかの上司などにそうだんすることも忘れずに。
4 自分に被害があるならその旨をはっきりと伝える
いつも自分を見下し、失礼な態度をとってくる人からはっきりと被害を被っている場合には、その旨をはっきりと伝えて、今後そういうことがないようにしてしてくれと伝えることも重要です。
傲慢な人は、態度は大きいですが対立を明らかにしてくる人にはあまり関わってこないことが多いです。
もちろん、上司など上下関係があれば難しいことかもしれませんが、この方法は最終手段として覚えておきましょう。
今は、モラハラやパワハラといった問題もかなり重視されるようになってきており、上司や人事部、相談窓口に相談することで解決することもあります。
傲慢な人になってしまわないための注意点
ここでは、あなた自身が傲慢な人になってしまわないために注意するべきことを解説していきます。誰もが、ちょっとした理由で傲慢になってしまうこともあり得ます。
注意点を頭の片隅に入れておくなどして、いつの間にか傲慢になってしまわないように留意しておきましょう。
1 「上から目線」「自慢」をしてしまわないように意識する
どんな些細なことであっても、他人から聞いて「自慢」「上から目線」になってしまうような話題を振ってしまわないように注意することが大切です。
特に、部下へ何かを指導するときや注意するときに「自分のときは〜」と長々と放してしまうことは結構ありがちです。
過去の話などをするときは謙虚かつ簡潔に話をまとめ、伝えるように意識しましょう。
2 自分に非があるかどうかを常に考える
仕事では、自分は絶対に間違っていないと感じることでも謝罪しなければいけなかったり、責任を取らなくてはいけなかったりするような境遇に陥ることがあります。
本当にあなたに非がない場合は別ですが、少しでもこちらに落ち度があるのではないか?ということを常に考えるようにしておくことが大切です。
「自分は悪くない」と一番最初に考えるクセがついてしまうと、いつしか傲慢な態度に自然と出てしまう習慣が身についてしまいます。
3 他人のアドバイスや指摘を一度素直に受け入れる
自分に非があるかどうかだけではなく、他人からもらうアドバイスや指摘も、一度素直に受け入れ、熟考することが大切になります。
たとえ自分が思っていることや考えていることと真逆のアドバイスをされた場合でも、一度そのアドバイスをもとに考えてみて、その後で自分の考えを選ぶか、アドバイスどおりにするかを決めればよいのです。
そうしないと、盲目的に自分だけを信じる習慣がついてしまい、周りから見て傲慢な態度をしてしまう可能性があります。
4 感謝の言葉やねぎらいの言葉をかける
どんな些細なことでも、感謝の言葉やねぎらいの言葉をかけるように意識することも大切です。
言葉に出して感謝する必要は必ずしもないのですが、常に習慣づけしておくことで「人が自分を助けてくれるのは当たり前」と考えてしまうキッカケを潰すことができます。
5 横柄な態度や人を見下した態度をとらない
傲慢だと言われる一番の理由は、態度に出ていること。人を見下したような表情や態度は、自分で見つめ直すことがとても難しいのです。
そのため、中の良い同僚や、仕事とは関係ない友人に一度話し方のフィードバックを受けてみるのも良いかもしれません。
雑談をしたあとに「態度はどうだった?」と教えてもらうのです。
直接フィードバックを受けるのは少し精神的につらいですが、横柄な態度を無意識のうちに取ってしまうよりも断然良いでしょう。
まとめ|傲慢にならないための注意点を意識すべき!
今回は「傲慢とは何か?」というところから始まり、傲慢な人の特徴や行動パターン、そして傲慢な人への対処法と傲慢な人にならないための注意点を解説しました。
傲慢になってしまう原因は身近に転がっているため、誰もがふとした拍子に傲慢な態度を取ってしまう可能性があります。
自分だけはそうならないと思い込まずに、自分自身がそうならないように留意しておくことが大切になります。
今の職場に満足してる?リスクなしで転職するための4つのコツ
ここでは、今の職場や待遇、働き方に不満を抱いている方に向けて、転職活動を始めるにあたって必ずおさえておくべきことをご紹介していきます。
転職活動というと、下記のようなイメージがあるのではないでしょうか?
- 「失業リスクがある」
- 「これまでに積み重ねた経験・キャリアがムダになる」
- 「転職すると給料が下がる」
- 「新しい環境に慣れるのが大変そう」
しかし、この4つの不安は下記の「4つのコツ」で解消することができます。転職したいと考えているけど、不安を解消できないと感じる方はぜひ参考にしてください。
1 転職活動に失業リスクはない!
転職活動を始めるにあたって最も不安なことは、「転職活動をすると、失業するのではないか?」というものだと思います。
一般に、仕事を辞めたり、退職して他の仕事を始めたりすることには、ネガティブなイメージを持つ方も大勢います。しかし、それは”間違い”です。
大手転職サービスを運営している「リクナビ」が公開しているデータには、こう書かれています。
20代では76%が「転職経験なし」という結果となっています。30代になると「転職経験なし」の割合は一気に減少し、半分以上の人が転職を経験。4人に1人は「転職1回」、そして約3割の人が「2回以上の転職」を経験しているという結果になりました。
20代では「10人中3人以上」、30代では「4人中1人以上」の人が転職活動を経験しています。
つまり、今では転職活動自体はそれほど珍しいことではなく、むしろそれが当たり前になってきているのが現状です。
ではなぜ、転職活動をすることができる人が増えているのでしょうか?理由は大きく2つあります。
理由1 「中途採用を積極的におこなう企業が増えた」
人材市場・転職市場の動向をアンケートをもとに調査しているリクルートワークスが公開したデータでは、近年は中途採用を積極的におこなう企業が増えたことが示されています。
2018年度の中途採用の見通しについては、「増える」(18.6%)が「減る」(4.0%)を大きく上回っている。
つまり、転職市場は「売り手市場」で、人手不足は飲食業界・情報通信業界(IT)・不動産業界を中心に活発に採用活動が行われていることを示しています。
理由2 「転職活動を在職中にできるサービスが増えた」
転職市場が売り手市場だといっても、「実際に自分のもとに内定が来るかは分からない」という不安は残りますよね。
しかし、その点についても心配いりません。今では、「働きながら転職活動をすること」がふつうです。
たとえば、一昔前までは、下記のすべての転職準備を、自分で調べながらやる必要がありました。
- 求人を探す
- 履歴書・職務経歴書を作成する
- 面接準備をして面接日程を応募企業と調整する
- 面接を1次〜3次まで突破する
- 給与条件や入社日を人事側と調整する
- 今の会社を辞めるための退職手続きや保険関係の手続きをおこなう
これだけ見ても、かなり大変であることがわかりますよね。
でも今は、「転職エージェント」を活用することができます。
転職エージェントとは、あなたの代わりに希望条件に合った求人を選び、人事側とスケジュール調整をしてくれたり、履歴書や職務経歴書の添削サポートをおこなってくれたりする無料サービスです。
そのため、転職するために仕事を先に辞める必要はありませんし、会社にバレる心配がありません。また、自分で準備するのは最小限にしたうえで転職活動をおこなうことができます。
…
以上2つの理由から、転職活動にリスクがないことがおわかりいただけたのではないかと思います。転職エージェントについてもっと詳しく知りたいという方は下記記事をご覧ください。
おすすめ記事:転職エージェントとは?おすすめの選び方と比較ポイントを徹底解説!
おすすめ転職エージェントは下記記事でご紹介しています。活用法や利用の流れも解説しているので、「転職エージェントを選びたい」という方はぜひ参考にしましょう。
また、「自分で求人を探したい」「自分のペースで求人を見てみたい」という方は、こちらの「転職サイトランキング」を参考にしてくださいね。
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2 これまで積み重ねてきた経験・キャリアは転職で活かせる
転職するときの悩みのひとつとして多くあげられるのは、「これまで積み重ねてきた経験・キャリアがムダになってしまうかもしれない」という不安です。
特に、30代前後である程度長く職場で働いてきた方や、エンジニアや金融・不動産などの専門的な営業をしてきた方は、そう感じることも多いでしょう。
これまで得てきた経験を活かすには、「同じ業界・職種/業種で活躍することができる仕事」を探すことが大切になります。
「同じ業界・職種/業種」で活躍することができる仕事を探すには、「業界・職種/業種に特化した転職エージェントや転職サイトを使うこと」をおすすめします。
あなたの経験・キャリアを正しく評価してくれる職場であれば、今の給料よりも高い金額を提示してくれます。
もしなかったら、そのときは転職をしなければ良いのです。
業界・職種/業種専門の転職エージェントや転職サイトとは、たとえば「IT業界に特化した転職サービス」「広告業界に特化した転職サービス」「看護師・保育士・介護などの転職サービス」など様々です。
業界特化型の転職サービスや、特定業界に強い転職サービスは、兄弟サイト「IKIKATA Database」のTOPページで掲載しています。
どんな経験・キャリアであっても、それを評価してくれる職場は必ず存在します。
もちろん、経験・スキルによって大幅に求人の見つかりやすさや条件は変化しますが、「今の職場に不満を感じている」のであれば、転職活動を始めてみるべきですよね。
3 転職しても給料は下がらない
「転職すると給料が下がる」と何となく悪いイメージを持っている方はいないでしょうか?
それはあくまでリストラなどが行われた過去の話です。今でもリストラの危険性がまったくないわけではないですが、自発的におこなう転職活動で給料が下がることはありません。
それはなぜかといいますと、最初に給与条件を検索できる転職サイトや、給与条件を代わりに交渉してくれる転職エージェントは無数に存在するからです。
特に、あなたの代わりに給与交渉をおこなってくれる転職エージェントに依頼することで、年収アップが可能です。
年収アップ転職をしたいと考えているなら、下記に掲載されている転職エージェントのうち、特に自分に会っていそうなものを順位1位から見てみることをおすすめします。
また、実際に今のあなたの職種・業種の求人が一般的にどの程度の年収なのかを調べることも大切です。そんな方は転職サイトに登録し、職種/業種の条件から求人を探してみることをおすすめします。
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4 新しい環境と今の環境の比較はカンタンにできる
転職活動自体はスタートでしかなく、本当に大切なのは「実際に内定をもらい入社したあとに後悔しないか?」という不安を解消することですよね。
「こんな職場に転職するくらいなら、以前の職場にいたほうが良かった…」という後悔をしたくない方は、転職活動に後ろ向きなはずです。
しかし、今の職場に不満を持っている方こそ、転職エージェントを使うべきです。
それはなぜかといいますと、転職エージェントでは応募先企業の内情や上司の情報、会社の雰囲気や残業時間の実態などについて詳しく教えてくれるからです。
あなたは、今の職場に不満を感じているからこそ、「転職先の内情」をしっかり知ったうえで転職したいと考えているのではないでしょうか?
実際に転職するかどうかは置いておいて、今の職場をほかの職場と比較してみることで、あなたが本当に満足できる仕事を見つけることができるでしょう。
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