事業策定や事業戦略などには、「フレームワーク」を用いた分析が不可欠。今すぐシゴトで使わなくても、ビジネスパーソンが必ずおさえておきたいフレームワークを、今回は5つご紹介します。
よく用いられる分析手法やフレームワークを解説していきます。しっかりおさえておき、今後のキャリアに繋がる知識を知っておきましょう。知識をおさえておけば、実際に活用するときの飲み込みや理解が速くなります。その分、成長角度も上がります。
Contens
なぜフレームワークを知る必要があるのか
実際に分析する現場にいる方以外には、こういったビジネスフレームワークを実際の実務で行う人は限られています。それではなぜ、「ビジネスフレームワーク」を知っておく必要があるのでしょうか? その理由は3つです。
「ビジネスフレームワーク」を知るべき理由
1.全体を俯瞰する視点を養うことができる
2.広い分野の情報に目が届くようになる
3.キャリアアップを考える際の指標になる
「ビジネスフレームワークを今すぐ活用したい!」という方は少ないでしょう。それでも学んでおく理由は、この3つで説明することができます。常に自分の範囲外の情報・知識をキャリアを見据えてキャッチアップする能力は、流れのはやい時代に生きるビジネスパーソンにとって必須のスキルなのです。
よく使われるビジネスフレームワーク5選!
(1)MECE
MECEは和訳で「モレなく、ダブりなく」という意味です。「Mutually Exclusive and Collective Exhaustive」の頭文字を取り、「MECE(ミーシー)」と呼びます。
ビジネスに限らず、論理的思考を展開し、ものごとを考えていく際の「ぬけもれ」を防ぐ思考法をおさえておくことでロジカルシンキングの素地を作ることができます。
「MECE」では、商品開発を戦略的に考える際の「切り口」を作ることを目的にします。何事も、「ここから考える」という基準がないと考えられません。その切り口を創っていくのが、「MECE」の役割です。
Q.「ビジネス雑誌」読む人の分布をMECEに分解してください。
A.「ビジネス雑誌を読む人」は「ビジネスパーソン」「学生」「学生起業家」「起業家」「個人事業主」「経営者」というように”分解”できます。その他「ビジネスパーソン×個人事業主」も含まれます。
そして、この切り口からそれぞれの「読む人」に対する戦略を練っていくという風に、分解して得た結果からどのような打ち手を講じていくのかを考えていきます。もちろん、「モレなく、ダブりなく」ですから、あらゆる側面から分解することが重要です。
(2)SWOT分析
一般的なビジネスパーソンにおいても、自分の職場が置かれている環境を見つめる視点は重要です。この視点の有無で、将来のキャリアの考え方も変わっていきます。
「SWOT分析」では、自社の強みと弱み、競合や外部要因からの機会と脅威を分析していきます。
分析する項目は以下の4つです。
・内部要因の強み(Strengths)
・内部要因の弱み(Weaknesses)
・外部要因の機会(Opportunities)
・外部要因の脅威(threats)
SWOT分析はIKIKATAコラムで紹介しています。活用例はコチラの記事をご覧ください
(3)3C分析
「3C分析」では、ビジネスプレイヤーを市場(顧客:Customer)、競合(Competitor)、自社(company)の3つを分析するフレームワークです。
3C分析の目的は、自社が事業を行うビジネス環境での成功要因(KSF)を道きだすことにあります。よって、常に変化する環境を分析するための他の方法も駆使して、分析を進めなければなりません。
(4)PEST分析
「PEST分析」は、企業の業績に影響を与えている要因を4つの視点から分析するフレームワークです。企業は社会に影響を与え、影響を受けつつ活動しています。その要因をマクロ的視点に立ち見ていく視点は、どんなビジネスパーソンにも必要なスキルになります。
・政治的環境要因(Political)
→法律、規制、税制など、企業は制御できないが大きな影響を与えるもの
・経済的環境要因(Economy)
→景気の動向(インフレ・デフレ)、投資、国家財務など。GDP成長率や為替レートの他、金利や失業率などの経済問題に関する情報から、その影響度を分析。
・社会的環境要因(Society)
→消費者のライフスタイルの変化。人口動態、教育、世間の流行を指します。
・技術的環境要因(Technology)
→ITの発展状況。製造・製品技術、広告や特許などといった影響などのことを指します。
「消費税引き上げによる企業への影響」
消費税引き上げによって、自社の商品・サービスを購入する顧客とその行動がどのように動くかを分析します。
消費税引き上げにより、自社の製品の代替となる製品(代替材)へと顧客が取られる、あるいはその逆もあり得ます。その他、提供している商品・サービスによって、消費税が与える影響には様々なものがあります。
自分のライフスタイルとも照らし合わせてみて、企業の外部からの視点を持つ際の基準としても、「PEST分析」は役立つでしょう。世の中の情報にも、自然と目が行くはずです。
(5)4P分析
「4P分析」は、マーケティングミックスとも呼ばれる、マーケティングの分析手法の一つです。4Pとは以下の4つのPで構成されます。
4Pの4つの項目
・製品(Product)
→特徴、概観、名称、ブランド、差別化、コスト
・流通(Place/Channels)
→顧客がどこで製品を見つけるか、販促方法、販売網、競争相手はどうしているか
・販促(Promotion)
→どこで宣伝するか(TV、ネット、ラジオ)、宣伝の次期、競争相手はどうしているか
・価格(Price)
→買い手にとっての製品の価値、市場での指標(その製品の値段を決める指標)、値引き戦略、競合と比較して魅力的な価格かどうか
マーケティングの基礎として大変重要な分析です。個別部門では考えないことも多く含まれています。総合的に「商品・サービス」を俯瞰するスキルを身に着ける方法として、おさえておくべきであるといえます。
フレームワークをおさえて、活用の下地を作る
今回は、ビジネスの現場で活用されることの多いフレームワークを5つご紹介しました。
ご紹介したフレームワークはどれも、「知っているだけでは役立たない」ものです。他の情報や知識と同様、使って初めて、その意味を成します。しかし、実際に使い始めるタイミングで急いで学ぶのと、あらかじめ概要や用途をおさえておき実際に活用してみるのとでは、飲み込みや理解のスピードが全く異なります。
今回ご紹介した5つのフレームワークをおさえておき、実際に活用する際の「下地」を作っておきましょう。
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転職サイトの利用の流れ
転職サイト登録後の流れについて不安のある方は是非こちらを参考にしてみてください。では登録後の流れを見ていきましょう。
1.サイトの会員登録
まずは、該当する転職サイトで会員登録を行います。
このときに、氏名や電話番号など必要最小限の個人情報を入力します。長くても5分ぐらいで会員登録を完了できます。
基本的にどんなサイトでも無料ですので、気軽に登録できます。
2.プライベートオファーの登録
サイトによっては、プライベートオファーを受けることができます。
プライベートオファーとは、自分の職歴などのスキルや希望職種などを登録して、転職サイトに登録している企業側に、自分の情報を公開するすることにより、企業側よりオファーを受けることができるシステムです。
注意点としては、オファーがきたからといって必ず採用される訳ではないというところ。しかし、オファーが来ると言うことは少なからず企業側が自分に興味を持ってくれているということなので、通常応募よりは採用される確率は上がるといえるでしょう。
3.求人を探して応募
プライベートオファーを利用しつつ、自分でも積極的に求人を探しましょう。
どの転職サイトでも、勤務地や職種などの条件を細かく指定できますので、自分に合った条件で求人を探しましょう。自分の条件に当てはまる会社が少ない場合は、条件を絞って検索してみましょう。
4.書類選考
気になる会社があったら積極的にエントリーしましょう。
会社にもよりますが、最初に履歴書と職務経歴書を郵便 or メールで送付します。
5.面接
書類選考が見事に通ったら、次に面接があります。
6.合否発表
会社によっては2、3回面接を行うところもありますが、無事面接が終わると後は合否を待つだけです。合否を待っている間も、落ちたときのことを考えて転職活動は引き続き行いましょう。
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