転職をしたいと考えている方の中には、「今の仕事を辞める」ことがなかなかできていない方は多いのではないでしょうか。また、退職の上司や職場に伝える際に、どんなことから始めるべきかわからないという方も多いでしょう。
転職をスムーズに進めるためには、まず現職をスムーズに退社することが必要です。そして、スムーズな退社のためにはいくつかの準備が必要になります。
そこで今回は、仕事を辞めたいと考えている方に向けて、実践したい退職ノウハウをご紹介していきます。この記事を読むことで、「退社までに何をすべきか?」のポイントをおさえることができます。ぜひ参考にしてください。
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転職をスムーズに進めるために…最低限決めておくべきこと
退職するということは、「次の職場」の見当がついている、もしくは転職先を探している方がほとんどでしょう。その場合、転職をスムーズに進めるためには、最低限決めておくべきことがあります。それは下記の2つです。
1 転職活動に必要な期間を調査しておく
厚生労働省が公表している離職期間のデータを参考にして、転職活動の大まかな期間を見ていきましょう。
全業界・年代別のデータですので具体的なケースに当てはまらない場合も多いことが前提ですが、概ね2週間程度で次の職場へ転職を行っていることが、このデータから分かります。
「だいたい2週間程度」〜「長ければ1ヶ月」と、退職前に転職活動及び次の転職先での業務開始までの期間を見積もっておくと、退職の旨を伝えたり、実際に退職の手続きを行う際の期限として参考にすることができます。
2 転職活動は「退職前」「退職後」どちらにするかを明確にする
転職活動は、「退職前」「退職後」どちらに行うかを明確にしておく必要があります。
なぜなら、どちらの方法で次の職場を探すのかで、転職活動と退職手続きのタイミングの重なり方が異なるからです。業界や転職時期など、様々な要因でかかる時間は変わりますが、「どちらの方法で転職をするか?」はあらかじめ決めておきましょう。
もちろん、退職前にリスクを抑えながら転職活動を行うことは決してできないことではなく、スケジュールを整理しながら行動していくことで出来る限り転職の負担やリスクを減らした転職活動を行うことができます。
退職準備ですべきこととは? 4つのポイント
では、具体的に退職をスムーズに進めるためにおさえておきたい退職準備のポイントをご紹介していきます。全体を通して「すべきこと」を理解していると、スケジュールや次の行動が把握できます。
1 退職の旨を職場&上司に伝える
退職の旨を職場や上司に伝えるまでは、あなたがいくら転職準備をしていても「正式に伝えた」とされることはありません。正式な手続きに従って退職を進めるためには、然るべき方法があります。
最初にすべきことは、退職の旨を職場(企業)や上司に伝えること。これが最も最初の難しい部分です。特に上司に伝えることは感情的にも難しい場合も多いでしょう。
退職する際の「上司への伝え方」は、下記の記事でもご紹介しています。実際に転職する旨を上司に話す際は、下記の記事も参考にしてください。
2 退職願/退職届の提出
次に、職場へ正式に退職の意思を伝えるためには、退職届の提出を行う必要があります。退職届は、一般的に上司に退職の旨を伝えた後、具体的な退職日時が決定した後に記入することになります。
職場によって一定の様式がある場合もありますが、基本的には下記の点に気をつけ退職届を記入しましょう。
退職届の書き方の注意点
- 白紙の封筒と縦書きの便箋
- 黒の万年筆 or ボールペン
- 退職理由は「一身上の都合により」といった理由でも可
- 「日付」は退職が決定した日。決まってない場合は退職日から1ヶ月前以降の日付を記入
- 宛名は社長の名前を記入
3 退職の手続きを行う
退職の際に最も煩雑な作業は、退職に伴う行政手続や会社の事務的な手続になります。基本的には社内の手続きで完了しますが、健康保険の手続き等はご自身で行うことになります。
会社に返却するもの
- 健康保険証
- 社員証明書
- 制服・備品など
会社から受け取るもの
- 源泉徴収票(転職先での申告や年末調整に必須)
- 雇用保険被保険者証(雇用保険を受け取る際に必要。1年以内の転職なら雇用期間が通算になる。)
- 年金手帳(14日以内に転職先が決まっている場合:転職先で年金加入に必要。転職先が決まっていない場合:退職後14日以内に国民年金に自身で加入する)
- 離職票(失業給付やハローワークに提出する場合必要。一般的には退社後送付される。)
手続きの面は一人で抱えず、然るべき部署や窓口を通じて行うことがベストです。後から抜け漏れがないよう、会社から受け取るものは自分自身で把握しておきましょう。
4 転職サイト/転職エージェントを活用する
退職後転職までの期間が空いてしまうことには、手続きの面でデメリットがあります。意図的に転職活動を長く慎重に行うことも重要ですが、出来る限り「転職活動」と「退職準備→退職」は同時に行うべきです。
退職準備には、「転職活動の流れや時期をおさえておく」ことも含まれます。一人で転職活動と退職準備を行うことも不可能ではありませんが、退職準備に気を取られすぎ、転職に失敗してしまうことは避けたいことです。
そこでおすすめなのが転職エージェントです。ご自身の経験・スキルにマッチした求人を紹介してくれるだけではなく、転職相談や面接などのスケジュール調整なども行ってくれるため、何かとやることの多い転職者を手厚くサポートしてくれる点がおすすめできます。
転職エージェントの登録後の流れ
転職エージェントの一般的な「登録後の流れ」は次のようになります。転職エージェントごとに細かな流れが異なる場合もありますが、大まかに流れをおさえておくことで、円滑に転職活動をすすめることができるでしょう。
- 個人情報入力後、エージェントからカウンセリング(転職の相談)の日程調整の連絡が1〜2週間で来る。
- エージェントとのカウンセリング(転職の相談)を行う。
- 相談を踏まえてエージェントが求人を紹介してくれる。
- 履歴書などの書類準備&応募する企業を決める。
- 面接準備をエージェントと相談しながらする&面接本番。
- 内定後、入社日や給与などの条件交渉をエージェントを通じて行う。
カウンセリングや相談のタイミングで、「面接前の不安事項」「内定後の入社日や給与交渉」「退職の調整」の方法はどんどん質問し、出来る限りエージェントから情報を受け取りながら転職活動を進めていきましょう。
退職と転職活動の両立に悩むなら活用すべき!おすすめ転職エージェント
エージェントサイトは、必要項目を入力し登録完了した後、メールや電話等であなたの日程に合わせて転職支援を行ってくれます。「今仕事が忙しい!」「時間がないかも…」と不安な方も心配せずにまずは登録してみましょう。あなたの転職成功率がグンと上がります。
また、転職エージェントは複数活用することをおすすめします。
エージェント会社により、持っている求人数や種類に差があります。また、複数のエージェントを活用することで、より年収アップが期待できる求人を多く見つけることができます。
自分に合ったエージェントを「2〜4つ」登録しておくと良いでしょう。
1位 マイナビエージェント|20〜30代の転職活動に最適!
『マイナビエージェント』の特徴
有名な就職サービス『マイナビ』が運営する転職エージェントサービスが「マイナビエージェント」です。
キャリア事業の大手ならではの信頼感と、太いパイプが売り。
特に20〜30代向けの求人情報に強みがあるため、転職が初めてで不安な若手社会人の方におすすめです。また、相談しながら転職活動を進めたい人にとっても力強い味方になってくれます。
20〜30代の方はほかの転職エージェントと同時に登録しておくことをおすすめします。
どんな人にオススメ?
- 希望する職種・業種が複数ある方。
- 大企業からベンチャー企業まで、あらゆる選択肢を考えているが転職に自信がない方。
- 20〜30代、第二新卒の方で、転職活動の選択肢を増やしたい方。
2位 転職が不安なら最初に登録しておくべき!『リクルートエージェント』
『リクルートエージェント』の特徴
「リクルート」が運営するエージェント型転職サービス。最大の特徴はリクルートのパイプを活かした多数の求人案件にあります。業界ごとに精通したアドバイザーが、給与等の条件や面接対策などといったサポートをしてくれますので、転職に不安があるが、選択肢は多く持ちたい方が活用できる転職サービスです。
どんな人にオススメ?
・転職活動の条件などの交渉に不安がある方(代行してやってもらえます)
・面接や選考の書類など、具体的な転職活動の準備が不安な方。
・自身のスキルやPRポイントなどがよくわからず、転職に悩んでいる方。
3位『正しい転職』を助けてくれる『パソナキャリア』
『パソナキャリア』の特徴
『パソナキャリア』は、転職エージェント。手厚い転職サポートを登録後から採用まで一貫して行ってくれます。(すべて無料)
キャリアや転職に関する悩みがある方にとっては、求人案件を探すだけではなく、そもそもの働き方や求める条件を絞りこむことが大切です。『パソナキャリア』であれば、転職活動における悩みを抱えずに採用までスムーズに行くことができるでしょう。
どんな人にオススメ?
・転職活動に不安や漠然とした心配がある方。
・キャリアカウンセリングなど、転職相談を受けたい方。
・信頼感のある情報源から、求人案件を得たい方。
4位 DODA転職支援サービス
『DODA」の特徴
DODAでは登録者に対して、サイトに公開されていない求人をキャリアカウンセリングの中でご紹介しています。業界・職種に精通した専任のキャリアアドバイザーがあなたのキャリア、お持ちのスキルを総合的に判断し、 現在の転職市場において強みとなる部分、弱点となる部分を整理します。
どんな人にオススメ?
・キャリアカウンセリングを希望する方。
・履歴書の書き方や模擬面接対策など、手厚いサポートが欲しい方。
・自分にあった企業がなかなか分からない方。
「転職サービスランキング」も掲載中!
ほかにも、転職エージェントは大手から中小まで様々なものがあります。基本的には、求人数の多い大手エージェントを使うべきですが、特定の業界に強い特徴を持つサービスなどもあります。
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という方は、下記ランキングを参考にしてください。
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まとめ|退職前の準備は重要!スムーズに退職しよう
今回は、退職をスムーズに行うための退職準備に必要なことをポイント別にご紹介しました。基本として今回ご紹介した項目をおさえ、実践していくことで退職は円滑に進むでしょう。
大切なのは、「立つ鳥跡を濁さず」の考え方です。できるだけ前職場に迷惑をかけず、新たなキャリア・働き方ができるよう、慎重に行動していきましょう。