転職したいと考えるタイミングや時期は「人それぞれ」ですが、踏まえておくべき転職のタイミングは存在します。
「いつ、どんな風に転職に向けて動くべきか?」が自分の中で整理できていることで、転職活動をより目的と行動力を持って進めることができるでしょう。そして、それは最終的に「転職してよかった」という成功へと結びつきます。
そこで今回は、「仕事を辞めたい」「転職したい」と考えている方に向けて、仕事を辞める時期やタイミングについてご紹介していきます。「仕事をやめるべきかどうか?」で悩んでいる方は、今回の記事を「退職するか、しないか?」の判断に役立ててくださいね。
Contens
転職のメリット・デメリットを整理する
「仕事を辞める」ことの次にすべきこと。それは「転職」になります。家庭に専念する、仕事を一定期間休むという事情を抜きにすれば、ほとんどの人が退職とほぼ同時に転職のことを考えているでしょう。退職のタイミングを見極めるためには、「転職」自体のメリット・デメリットを理解している必要があります。
転職のメリット
1 収入アップを目指すことができる
転職活動を行うメリットのひとつは、「収入アップ」を目指すことができる点にあります。同じ業務内容でも、収入が数倍異なるということもあります。同じ企業で長く働いているからと言って収入が上がるわけではないのが現実です。
「自分のスキル・経験を活かせる場所は他にもあるのではないか?」という視点を持つことが大切でしょう。また、「自分自身の適正年収はどの程度か?」を調べることで、実際に転職すべきかどうかの基準を明確にすることができます。
自分のスキルや人材市場価値をカンタンに確かめる方法としては、転職サイトのひとつ「MIIDAS」を活用することをおすすめします。ユーザー登録後に経歴をもとに適正年収をシュミレートしてくれるため、転職活動の際の指標としても活用できます。
2 キャリアアップを目指すことができる
転職することで、キャリアアップを目指すことも可能です。キャリアアップは、あなたの経歴を深く、価値のあるものにする機会になります。
社内異動や実績の積み重ねもキャリアアップには含まれますが、「環境を変えて結果を出したい!」と考えている方は、転職を実行に移すべきでしょう。
3 求める業務・仕事内容を探すことができる
転職の最大のメリットは、「求める仕事」に出会えるということです。もちろん、求める仕事を見つけるためには転職活動を時間をかけて慎重に行う必要がありますが、現職でとどまっていては絶対に出会えない業務や仕事があることは確実でしょう。
「自分は将来こういう仕事がしたい」と考えている若手の方や、「そろそろスキルを活かした職場で働きたい」と考えている30代の方は転職に動き出すべきでしょう。
転職のデメリット
1 福利厚生の待遇面が悪くなる
有給や早期退職制度といった人事制度、賞与や給与は「勤続年数」が長い社員が優遇される制度である場合がほとんどです。転職者は、転職先ではこういった条件面で不利になることが多い点を知っておきましょう。目の前の待遇に一喜一憂せず、トータルの生涯年収を見据えた、長い視点での考え方が重要です。
2 ローン審査などの経済的な問題
基本的には、ローン審査は一般的に3年以上程度の勤続年数で通ることになります。それまでは、ローンで大きな買い物を行うことはできませんので、家庭をもつ方は特にこういった経済的な問題にどう対処するかを明確にすべきでしょう。
また、転職前に審査を終わらせておくことも方法のひとつです。加えて、年収や転職先の規模により即時に融資してくれる場合もあります。
3 転職は必ず成功するとは限らない
転職活動は「確実に成功する」ということはあり得ません。なぜなら、転職先には実際に勤めてみないことには実際が分かりませんし、自分の求める条件の企業を探すためには、情報収集が不可欠です。
転職しても、実際自分が思っていた職場ではなかった…という失敗談もありますから、ある程度の覚悟を持って転職活動に臨むべきでしょう。
仕事を辞めていい時期はあるの?
「仕事を辞めたい」と考えることは決してネガティブなことだけではありません。先程ご紹介したように、転職することで働き方を見つめ直し、より自分に合った職場で働くこともできます。
実際のところ、「どんな理由であれば仕事をやめて良いのか?」については自分自身で判断する必要があります。しかし、転職者の統計を見ると、「辞めていい」と言える時期は、下記の理由があるときです。
1 労働条件が悪い
厚生労働省 平成27年雇用動向調査結果の概況をみてみても、「体調不良」を理由とした退職のデータはありません。しかし、当該資料や、他の転職者のアンケート等を見ると「労働条件が悪かった」という項目があります。そして、労働条件による退職は理由として上位に位置することが多いのです。
体調不良と言っても、心療内科を受診し診断された後に初めて自身で理解できるような精神的な病から身体的な病気まで様々な理由があります。特に心療内科を受診するような病の場合、その原因となる精神的ストレスは「労働条件」が悪かったり、人間関係が悪かったりすることで発生していることが考えれます。
ですので、「自分にとってこの職場は合わない」と感じるのであれば、ムリをせず転職を考えることがベストな判断であるといえます。
2 職場の人間関係が悪い
人間関係を理由として転職を考えて実行する人が世の中にどの程度いるのかを見ていきましょう。
DODA調べによると、人間関係が理由で転職を考える方はそれほど多くないことが分かります。参考リンク先データで「18位 人間関係が上手くいかない」となっていますが、他の転職理由に比べると人間関係をもとに転職を考えている人はあまりいないようです。
対して、厚生労働省 平成27年雇用動向調査結果の概況をみてみると、(3)転職入職者が前職を辞めた理由を性別ごとに分類しています。男性の場合、「その他(出向など)」26.8%、「定年・契約期間の終了」15%、その後は給料や休日が理由となるなど、「人間関係」はTOP項目に挙がっていません。
しかし女性を見ると、「その他(出向)」が最も高い割合である点は男性と同様ですが、「条件」についで「人間関係」が12.2%と、その%が男性よりも高いことが分かります。
結論としては、「人間関係が原因で退職することは決して珍しいことではなく、その割合は女性が多い」ということ。男性の場合は、1でご紹介したように労働条件が悪いことが退職理由として多いのですが、人間関係が自分に合わないと理由で退職することも、決して間違いではありません。
次の職場を探すためにはどうすべきか?
ここまで、退職をする正しいタイミングについてご紹介してきました。ここまでご覧頂いたうえでわかることは、ネガティブな理由で退職することは、間違いでない場合も多いということなのです。ですから、もし今の自分の環境に違和感を感じているのであれば、転職を検討することも選択肢に入れるべきでしょう。
しかし、「転職先を探してもまた同じような職場に当たるのではないか?」という不安は拭えません。次の転職先選びに失敗しないためには、転職エージェントを活用することをおすすめします。
求人の紹介だけではなく、転職相談や面接の準備、企業の労働環境などの調査を行ってくれる転職エージェントであれば、一人で転職活動を行うよりも詳細に渡る情報を手にすることができます。次の職場選びに失敗したくないという方は、ぜひ転職エージェントを活用してみるべきでしょう。
転職エージェントの登録後の流れ
転職エージェントの一般的な「登録後の流れ」は次のようになります。転職エージェントごとに細かな流れが異なる場合もありますが、大まかに流れをおさえておくことで、円滑に転職活動をすすめることができるでしょう。
- 個人情報入力後、エージェントからカウンセリング(転職の相談)の日程調整の連絡が1〜2週間で来る。
- エージェントとのカウンセリング(転職の相談)を行う。
- 相談を踏まえてエージェントが求人を紹介してくれる。
- 履歴書などの書類準備&応募する企業を決める。
- 面接準備をエージェントと相談しながらする&面接本番。
- 内定後、入社日や給与などの条件交渉をエージェントを通じて行う。
カウンセリングや相談のタイミングで、「面接前の不安事項」「内定後の入社日や給与交渉」「退職の調整」の方法はどんどん質問し、出来る限りエージェントから情報を受け取りながら転職活動を進めていきましょう。
退職と転職活動の両立に悩むなら活用すべき!おすすめ転職エージェント
エージェントサイトは、必要項目を入力し登録完了した後、メールや電話等であなたの日程に合わせて転職支援を行ってくれます。「今仕事が忙しい!」「時間がないかも…」と不安な方も心配せずにまずは登録してみましょう。あなたの転職成功率がグンと上がります。
また、転職エージェントは複数活用することをおすすめします。
エージェント会社により、持っている求人数や種類に差があります。また、複数のエージェントを活用することで、より年収アップが期待できる求人を多く見つけることができます。
自分に合ったエージェントを「2〜4つ」登録しておくと良いでしょう。
1位 マイナビエージェント|20〜30代の転職活動に最適!
『マイナビエージェント』の特徴
有名な就職サービス『マイナビ』が運営する転職エージェントサービスが「マイナビエージェント」です。
キャリア事業の大手ならではの信頼感と、太いパイプが売り。
特に20〜30代向けの求人情報に強みがあるため、転職が初めてで不安な若手社会人の方におすすめです。また、相談しながら転職活動を進めたい人にとっても力強い味方になってくれます。
20〜30代の方はほかの転職エージェントと同時に登録しておくことをおすすめします。
どんな人にオススメ?
- 希望する職種・業種が複数ある方。
- 大企業からベンチャー企業まで、あらゆる選択肢を考えているが転職に自信がない方。
- 20〜30代、第二新卒の方で、転職活動の選択肢を増やしたい方。
2位 転職が不安なら最初に登録しておくべき!『リクルートエージェント』
『リクルートエージェント』の特徴
「リクルート」が運営するエージェント型転職サービス。最大の特徴はリクルートのパイプを活かした多数の求人案件にあります。業界ごとに精通したアドバイザーが、給与等の条件や面接対策などといったサポートをしてくれますので、転職に不安があるが、選択肢は多く持ちたい方が活用できる転職サービスです。
どんな人にオススメ?
・転職活動の条件などの交渉に不安がある方(代行してやってもらえます)
・面接や選考の書類など、具体的な転職活動の準備が不安な方。
・自身のスキルやPRポイントなどがよくわからず、転職に悩んでいる方。
3位『正しい転職』を助けてくれる『パソナキャリア』
『パソナキャリア』の特徴
『パソナキャリア』は、転職エージェント。手厚い転職サポートを登録後から採用まで一貫して行ってくれます。(すべて無料)
キャリアや転職に関する悩みがある方にとっては、求人案件を探すだけではなく、そもそもの働き方や求める条件を絞りこむことが大切です。『パソナキャリア』であれば、転職活動における悩みを抱えずに採用までスムーズに行くことができるでしょう。
どんな人にオススメ?
・転職活動に不安や漠然とした心配がある方。
・キャリアカウンセリングなど、転職相談を受けたい方。
・信頼感のある情報源から、求人案件を得たい方。
4位 DODA転職支援サービス
『DODA」の特徴
DODAでは登録者に対して、サイトに公開されていない求人をキャリアカウンセリングの中でご紹介しています。業界・職種に精通した専任のキャリアアドバイザーがあなたのキャリア、お持ちのスキルを総合的に判断し、 現在の転職市場において強みとなる部分、弱点となる部分を整理します。
どんな人にオススメ?
・キャリアカウンセリングを希望する方。
・履歴書の書き方や模擬面接対策など、手厚いサポートが欲しい方。
・自分にあった企業がなかなか分からない方。
「転職サービスランキング」も掲載中!
ほかにも、転職エージェントは大手から中小まで様々なものがあります。基本的には、求人数の多い大手エージェントを使うべきですが、特定の業界に強い特徴を持つサービスなどもあります。
- 他にもエージェントを見たい!
- 複数のエージェントに登録しておきたい!
という方は、下記ランキングを参考にしてください。
転職したい業界・業種が決まってるなら「IKIKATA Database」
IKIKATAと同時に運営している業界別・ニーズ別の転職サイト紹介メディア「IKIKATA Database」では、あなたが転職したいと考えている業種・業界別に転職サイトをご紹介しています。
あなたが「営業職」「事務職」など職種で転職を考えている場合や、「IT」「金融」など転職したい業界が決まっている場合は、こちらのメディアから転職サイトを検討してみましょう。
まとめ|仕事を辞めるタイミングをつかみ行動することが大切
今回は、仕事を辞める磁気やタイミングを、主に労働条件や人間関係といった現場に即した方向から解説していきました。
その他にも、退職したい理由がある方も多いと思いますが、一見ネガティブな理由だとしても、自分の働き方やキャリアを考え転職に踏み切るべきであるという点では共通するでしょう。また、ポジティブな理由であれば、どんどんチャレンジしていくべきです。
今回の記事を参考に、退職するタイミングを見極め、転職を成功していただけることを願っています。