「自分本位」という言葉の意味、あなたはしっかり理解しているでしょうか?
何となく「わがままな人のこと」「自分勝手なこと」という風に理解している方がほとんどだと思いますが、詳しく定義を調べていくと、けっこう深く誰もが陥りがちなことであることが分かります。
自分は大丈夫と感じている方でも、自分本位になってしまうことは十分ありえるのです。男性でも女性でも、それは変わりません。
また、今のあなたの行動に出ていなくても、考え方が自分本位ではいつか行動まで自分本位になってしまう可能性があるので注意が必要です。
そこで今回は、自分本位の本来の意味を解説した後に、自分本位な人の特徴や自分本位でいることのメリット・デメリット、そして自分本位を改善するための行動や考え方を解説していきます。
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「自分本位」の意味とは?
自分本位とは「自分を中心として物事を考える姿勢・考え方のこと」です。また、自分を中心として考えた結果の行動を指すこともあります。
Weblio辞書によれば、自分本位は「自己中心的なあり方」という意味があります。「自己中な性格」「自己中心的な行動」を取る人のことを自分本位な人と表現することもできますね。
自分本位 読み方:じぶんほんい
自分を中心とした物事の考え方。自己中心的なあり方。自己本位。
自分本位な行動や考え方を持っている人は、あなたの周りにもいるのではないでしょうか?
相手の都合や思いを考えずに自分の利益だけを考えて行動する人や、自分の考えを相手に押し付ける人は、できる限り付き合いたくない存在ですよね。
しかし、自分本位とは気づかずにやってしまっていることも多いのが実情です。あなたの周りの「自分本位な人」も、自分で自己中心的だと感じてそういう行動を取っているわけではないのです。
自分本位な人の特徴や自分本位な行動を取ってしまわないための考え方は後ほど解説していきます。まずは、自分本位の具体的な例文を見ていきましょう。
自分本位はどういうシチュエーションで使われる?|例文・使い方
自分本位は、「自分勝手な人」「わがままな人」「自己中心的な人」のことを言い表すときに使うことが多いですが、少しずつ意味が異なります。
ただし、日常では自分本位は上記3つとほぼ同じニュアンスで使われることが多いです。
- あの人は他人に厳しく自分には甘い自分本位な性格をしている。
- 自分本位で行動するから、傍から見てとてもわがままな人物に見える。
- ときには、自分本位で判断し行動することも大切だ。
- 人は本来、自分本位な存在であると思う。
- 自分本位でそれぞれが行動していたら、チームとしてまとまりにかけるのは当たり前だ。
自分本位と似ている言葉の違いは下記で解説しています。
自分本位と自分本意の違い
自分本位について解説するにあたって「自分本意」という言葉が検索されていることを発見しました。
自分本意という言葉は本来ありませんが、「本意(ほんい)」という言葉も本位と意味が似ているため、混同して使われているようです。
「本意」とは、「本当の(本来の)意図や気持ち」を表す言葉で、「それは私の本意ではない」などと使います。
自分本位とは、自分のことを優先する考え方や行動のことですが、本意は「本当の意図や気持ち」のことを表します。
たとえば、自分本位で行動している人でも自分のほんとうの気持ちや意図どおりに行動しているかどうかは分かりません。
本当は人に迷惑をかけることなく過ごしたいのに、知らず知らず人に迷惑をかけてしまっているというケースも考えられます。
「自分本位な人≠本意から行動している人」であることに注意しましょう。
自分本位と自分勝手、自己中心的の違い
自分本位と自分勝手という言葉は、ほぼ同じ意味を持つ言葉です。ただ、似ている言葉である「自己中心的」は、少しニュアンスが異なります。
自分本位とは「自分のことを他人より優先して考えることや行動」を指すのに対して、自己中心的は「自分の考えやあり方を基準にして行動すること」を指します。
どちらも同じ意味に見えますが、必ずしも自己中心的であることが自分を他人より優先して考えることには当てはまるわけではありませんよね。
たとえば「おせっかい」です。自分の自己中心的な行動で押し付けがましい世話を他人に焼いた結果、むしろ人の迷惑になってしまうことがあります。
自己中ではあっても自分本位ではないという事例のひとつではないでしょうか。
その他の自分本位の類語
自分本位の類義語としては、様々な表現があります。人は本来わがままで自分勝手なので、古来より自分本位を表す言葉がたくさんあるのです。
やんわりと相手の自分本位の考えを指摘するときは「自己本位で物事考えるべきじゃないよ」と優しく伝えることも必要でしょう。
状況に応じて、様々な言い方ができるように覚えておくと、得をすることもあるかもしれませんね。
- 一人よがりの
- 独善的な
- 身勝手(自分勝手)極まりない
- エゴイスティックな
- 思いやりのない(他人の都合を考えない)
- 身勝手な
- 一人で突っ走る(タイプ)
- 相手のことを考えない(性格)
- 配慮に欠ける
- 利己主義的な( 利己的な)
- 横着な
- 独りよがりの
- 我欲だけの
- 御身大切の
- 独善的
…どれも少しずつニュアンスが異なりますが、おおよそ意味をつかめると思います。必要に応じて使い分けましょう。
自分本位の対義語
自分本位の反対語・対義語は厳密にはないのですが、ほぼ相対する意味を持つ言葉があります。それが、下記の「利他」という言葉です。
利他とは利己の対義語です。先ほどご紹介した類語にも「利己的な」という表現が含まれていました。相手の利益よりも、自分の利益を優先する考え方が「利己」になります。
利他はその反対の意味を持ちます。つまり、自分の利益を顧みずに相手の利益を考えることです。
利他主義(愛他主義)の意味
利他主義とは「愛他主義」とも呼ばれるもので「他人の幸福や利益を第一の目的として行動する考え方」のことを指します。
自然状態(政治によるルールが定められていない人々の状態)に置かれたときの個々人は利己的だが、人は政治など社会を作ることで利他的な行為をすることができる、と政治哲学分野で考えられています。
利他的行動
利他的行動とは「自己の損失を顧みずに他者の利益を図る行動のこと」で、利他主義に基づいた行動の結果と言い表すことができます。
利他的な考えがなければ利他的な行動をすることはできませんが、人間以外にも利他的な行動を取ることができる生物はほかにもいることが進化生物学、動物行動学や生態学研究で判明しています。
ここまで、自分本位の基本的な意味について、類語や例文などを交えて解説してきました。利他的な行動が自分本位とは真逆の行動であり、人は利他的な行動を取ることができる性質があります。
ただ、環境や性格、考え方によっては、知らず知らずのうちに利己的な行動…自分本位な考え方を持ってしまうこともあります。
次は、自分本位な人の特徴を見ていきます。特徴をよく知ることで、自分が自分本位に陥らないようにするための知識を得ることができるでしょう。
具体的に、あなた自身やあなたの回りにいる自分本位な人を思い浮かべながら見ていくと、イメージがしやすいと思います。
自分本位な人の特徴とは?
自分本位な人の特徴を見ていきましょう。
もしかすると、あなたも無意識にうちに自分本位だと思われてしまうような行動を取ってしまっているかもしれません。
「自分に当てはまっているかも?」と気づくことがあったら、反省できるポイントをおさえておき、改善できるようにすることが大切です。
1 仕事や日常生活に余裕がない
仕事や日常生活に余裕がなく、自分に関係すること以外の物事について考える余裕がない人は、他人から見て自分本位だと思われることが多いようです。
しかし、本当に自分が苦労しているときや忙しいときに他人を気遣う余裕がないのは当然のことでもあります。人がエネルギーを割ける分量は決まっているのです。
ただし、余裕がないときでも周囲の人を不快にさせないように工夫することはできます。
仕事や生活に余裕がなく自分本位になってしまうのは、若手社会人や共働き家庭の主婦の方などに多いはずです。「すべて自分で背負わなければならない」とプレッシャーを抱えているときも、自分本位になりがちです。
2 心や精神的に余裕がない
1に似ていますが、体力的につらいときだけではなく「心や精神に余裕がない」のも自分本位になりがちなタイミングです。
体力的には問題がなくても、精神的に疲れていたり目の前が真っ暗になりそうなときは、他人の幸福や利益を考えているヒマなんてないですよね。
心や精神に余裕がないときは、とにかく自分一人で問題を抱えてしまっていたり、他人に相談することなく勝手に行動してしまったり…といった状況に陥ります。
1人で行動し始めることでさらに視野が狭くなってしまい、もっと精神的に重圧を感じるという悪循環になってしまうこともあります。
3 気分の落ち込みなどで人との接し方が変わりやすい
喜怒哀楽が激しい人でも、自分の感情を上手にコントロールすることができれば人に迷惑をかけることはないでしょう。しかし、そういうふうに切り分けて考えることのできる人はまれです。
ほとんどの人は、気分が落ち込んでいるときは人に冷たく接してしまいます。また、怒っているときは他人に八つ当たりしてしまうときもあるでしょう。
あなたの状況や性格を理解してくれる人であれば問題ないのですが、あなたの回りにいる人が良き理解者だけであるとは限りません。
そのため「あの人は自分本位な人だな」と思われてしまう危険性もあります。
4 いつも慌てていて落ち着きがない
トラブルが発生したときに冷静すぎるのは問題ですが、かといって少しのトラブルでもすぐに慌ててしまい、人に強く当たったり配慮なく行動したりするのは考えものです。
焦っている時ほど他人の考えや行動に配慮することができなくなるのは当然のことでもありますが、あえて焦るべきときほど大きく構え、冷静に行動することが必要になります。
焦ったりおちつきがなかったりすることは、そのまま他人からあなたへの「不信感」につながります。「自分のことしか考えていないんだろうな」と思われることにも繋がるでしょう。
5 マナーを守らない/遅刻する/ドタキャンするなど常識がない
マナー違反や遅刻の繰り返し、予定のドタキャンなどの細かな信頼の喪失は、そのままあなたの評価を落とします。たとえ何らかの理由があったとしても、他人から見れば同じこと。
もし理由があるのであれば、言い訳をせず事実だけを後から説明し、まずは謝罪するべきです。
自己本位な人は、言い訳を最初に口に出し場合によっては人のせいにするなど、他人から見て「自分本位だな」と感じる行動をしてしまいます。
相手に迷惑をかけようとしてマナー違反をしたり、遅刻したりする方はほとんどいないと思いますが「他人から見ればわざとでも、わざとではなくても同じである」ということを意識するべきでしょう。
6 人に依存しがち
人はだれでも、自分の思い通りに物事が進むことを願って行動します。そのために、自分ができることは人に任せ、自分ができないことは誰かに依頼したり、代わりにやってもらうことで物事を進めます。
しかし、自分本位の人は人に頼られても自分にメリットがないとき以外は動きません。一方、自分一人でやれることであっても、楽したいという考えから人に助けを求めます。
損得感情やメリット・デメリットで動くこともときには重要です。たとえば、仕事で損得を抜きにしたら商売が成り立ちませんよね。
しかし一方で、短期的な自分へのメリットがなくても、長期的に見れば自分のメリットになるようなことが世の中にはたくさんあります。
人に力を貸したり、借りたりすることも、長期的には得をすることがあります。ただし、自分本位の人はとにかく目先の利益だけを考えるため、他人の良心や優しさに依存しがちなのです。
7 自分のメリットや損得だけで行動している
自分のメリットや利益、損得勘定だけで行動することも自分本位であるといえます。
たとえば、自分が一時的に損をしてでも力を貸したい人や、自分が被害を受けるリスクを背負って誰かに協力することは、信頼感を育むために重要なことです。
自分本位な人は、6でも解説した通り「長期的な目線」で考えることができない、もしくはあえて考えていないため、他人の損得やメリットを考えることがありません。
8 人に厳しく自分に甘い
他人へはとても厳しい目を向け批判するのにもかかわらず、自分に対しては甘い。そんな人も自分本位な人ということができます。
人に厳しく自分に甘い性格をしているかどうかを他人が見分けるのは難しいですが、一緒に仕事をしている人であれば、すぐに判断することができます。
たとえば、他人のミスには強く文句を言うのに対し、自分の失敗は誰かのせいにするなどというケース。一応謝罪をするケースがほとんどですが、よく聞いてみると言い訳が多いことに気づくはず。
こういった自分本位な性格は、考え方を改善することでしか直すことができません。
9 言い訳や反対意見が多い
8「人に厳しく自分に甘い」と近いですが、言い訳や反対意見が多い人も、自己本位であるということができます。
もちろん、言い訳ではなく理由や根拠を説明することは大切です。また、会議などでは反対意見をはっきり言えることは能力の一つになります。
ただし、それは「他人という存在」に配慮したうえでの話です。自分本位の考えで導き出した言い訳や反対意見は、他人が納得できるものではないことがほとんどでしょう。
たとえば、「本当はあのときこうするべきだったんだ」「だから言ったじゃん」など、さも自分がその場では反対していたかのようなことを言う…などが挙げられます。
自慢話が多く付き合うのが疲れる
単純な特徴ではありますが、「自慢話」が多く付き合うのがつかれるのも自分本位の人の特徴です。
たとえば、あなたが自分本位の人だとします。あなたは無意識に友達に自慢話をしてしまっていますが、友達は気を遣って「めんどくさいやつだな」という顔をせずに話を聴いてくれるかもしれません。
ただ、内心では面倒だと思っているはずです。そして、自分本位であるあなたも、誰かから自慢話を聞いたらめんどくさい気持ちになるでしょう。
自慢話に限りませんが、自分本位だと「自分がされたら嫌なこと」をなぜか人に当たり前のようにやってしまうのです。これが、思い込みの怖いところです。
飲み会での上司の武勇伝然り、同窓会での自慢話然り…自分本位はいたるところに隠れています。もちろん、自分も注意する必要があるでしょう。
ここまで、自分本位の人の特徴を見てきました。下記では、あえて自己本位であることのメリットを解説していきます。
自分本位であることのメリット
自分本位であることは基本的に悪い結果をもたらします。特に人間関係においては言うまでもありませんね。ただし、自分本位であることには正の側面があることも事実です。
1 自分の考えや意見を強く持つことができる
自分本位であるということは、自分の考えや意見を強く持つことができるということでもあります。
自分の意見を強く言うことができないという悩みを持つ人はたくさんいますが、そのほとんどは「相手の意見や考え」を無意識のうちに受け入れてしまっていることに原因があるのです。
そのため、多少自分本位であっても意見や考えが的をいていれば、その意見や考えが多くの人に支持されることもあります。
2 行動力や実践力が伴うことが多い
自分の考えや意見を強く持てるということは、その分行動力や実践力が伴うことでもあります。
ほとんどの人は、行動に移す前に自分の意見や考えに自信を持てなくなってしまうため、なかなか実践することができません。
行動力や実践力があるということはつまり、成功もしくは失敗することができるということです。
自分本位の人の考え方はたしかに自己中心的で配慮が足りないものかもしれませんが、失敗から学べることも数多くあるでしょう。
3 ありのままの自分でいられる
自分本位の考え方は、その差こそあれど誰もが持っている考えです。誰でも、相手のことより自分の利益を尊重したことはあるはずです。
自分本位であっても、他人に迷惑をかけないように配慮する能力を身につけることができれば、自分本位であることのメリットの部分だけが残ります。
つまり、ありのままの自分で仕事や生活をし続けることができると言う大きな利益があります。
4 強くひとつの道を信じることができる
自分の意見や考え、そして行動力・実践力を発揮することができる自分本位の人は、それだけ自分自身の進む道を強く信じることができるということです。
つまり、他人への配慮だけを考えて生きていくよりも「やりたいこと」「やりたくないこと」をはっきりと考えることができるため、迷わず物事を決めることができます。
物事を「好き/嫌い」だけで判断するのは常識的にNGとされていますが、一方でそうやって考えることのできる人を羨ましく思うことがありますよね。
自分の道を強く信じているからこそ、自分の感覚や好みで物事を決めることができるのです。
5 物事に集中し1人で取り組めることが多い
自分の感覚を強く信じることができるということは、それだけ自分の好きなことややりたいことに集中できるということでもあります。
どれだけまじめな人でも、「本当はやりたくないんだよな」と感じていることを継続するのはかなり難しいことですよね。
自分本位な人は、一度自分でやりたいと思ったことに強く突き進むことができる特徴を持っている人が多いです。
6 自己犠牲をしなくて済む
「他者に貢献しなければならない」「道徳倫理をキチンと守らなければならない」と教えられて、私たちは育ってきました。特に、小学生の頃は道徳の授業で倫理を学ぶことも多かったはずです。
大人になった今、あなたは「社会全体がそうなっているから、自分もそうするべきだ」と、無意識にルールを守ったり、マナーを守ったり、誰かに配慮したりしていますよね。
これは社会全体としてはとても素晴らしいことですし、そうするべきです。しかし、ときにはあなた自身の意見や考えをはっきり伝えられず、自己を犠牲にしてしまうことが多いのではないでしょうか?
自分本位な人は、まず自分の考えを優先することができるため、一般的な人よりも自己犠牲の回数が少ないです。その分、ストレスが溜まらない人も多いです。
自分の意見を強く持って行動することができるため、自分本位であることにはメリットがあります。ただし、やはりデメリットのほうが多いのも事実です。
下記では、自分本位であることのデメリットを解説しています。
自分本位であることのデメリット
自分本位であることには、やはりデメリットも大きいです。メリットが大きいからといって自分本位になる必要はありませんが、メリット・デメリットをよく理解しておくと、「自分本位」の意味がつかめるでしょう。
1 単純に人から嫌われることが多い
単純な話になってしまいますが、自分本位であることは「人に嫌われる」いちばんの要素です。
自分勝手、自己中心的、他人に迷惑をかける…という人と、上手に付き合える人はほとんどいないでしょう。
しかも、自分本位であることは生活の様々な行動の中でどうしても出てきてしまうために、恋人、友人からすぐに見抜かれます。
2 職場や親戚などからの評判を悪くする
恋人や友人以外でも、自分本位であることはあなたの評判に暗い影を落とします。特にビジネスシーンでは、マナーやルールのほか、業界ごとの慣習や決まりごと、接待や気遣いなどが求められるケースがあります。
また、親戚関係なども悪い噂がすぐに広まりますから、自分本位の行動だけで生活を続けるのは好ましくありません。
3 自分自身を深く見直したり、成長することができなくなる
自分本位であるということは、自分のやりたいと思ったことを実行する能力があるということだと言う解説をしました。しかし、これにはひとつの大きな欠点があります。
その欠点とは「自分が良いと思ったことしかやらない」ということです。個人的な好みを超えて、職場で必要なことや、将来必要なことに集中することができない可能性があります。
4 損得や自己利益を上手に隠すことができなくなる
すでに解説した通り、自分本位であることは結果的に行動に現れます。「相手に迷惑をかけてもいいや」と思っていれば遅刻しますし、遅刻するような時間に寝ることになりますよね。
つまり、いくら取り繕うとしても、どうしても隠すことができなくなってしまうのです。
5 仕事を人に任せることができなくなる
人に依存しすぎであることは、すでに自分本位の人の特徴で解説しました。人に依存することと、人に何かを任せることは違います。
プライベートであれば、自分が死体最低限のことだけで生活できます。しかし、組織・チーム単位で仕事をするときには、人への依存はかなり危険です。
依存することで、人に適切な仕事を任せることができないばかりか、配慮なく人任せにすることで仕事が疎かになってしまうこともあります。
6 相手のわがままを受け入れることができない
自分本位だと、相手の自分本位の気持ちが分かる…とよく言われます。しかし、それは正しくありません。自分本位である以上、相手の気持ちがわかったとしても自分を優先するからです。
自分と似ている人のことを嫌うことは「同族嫌悪」といいますが、自分本位の場合もまさにこの通りです。自分本位な人は、他人の自分本位を許すことができないでしょう。
ここまで、自分本位であることのデメリットを解説してきました。自分本位であることの良い部分を残しておきながら、自分本位のデメリットを消すことができれば良いですよね。
そこで下記では、自分本位を解消するのではなく、改善するための方法と考え方をご紹介していきます。ぜひ参考にしてください。
自分本位を改善するための方法と考え方
自分本位を改善するためには、下記の方法・考え方を実践してみましょう。また、周りの自分本位な友達に、教えてあげることもできるでしょう。
1 他人の気持ちや行動の動機を考える
他人の気持ちを考えることが、自分本位改善の第一歩になります。…とは言っても、これができれば苦労しない!というのが本音ですよね。
他人の気持ちを考えられるようにするためには、他人の意見や行動の動機を考えます。
動機とは、「なぜこの人はこういう行動を取るんだろう?」という原因のようなもの。これを最初に理解しておくことで、何となく気に入らない気持ちを抑えることができます。
2 時間的な余裕を作り、精神的な余裕を確保する
どんなにおおらかなこころを持っている人でも、時間に負われていると余裕をなくします。逆に、どんなに大変なことでも、対策を練る時間を確保することができれば良いのです。
あなたは、時間ギリギリまで準備したり、期限間際にラストスパートでなんとか課題や提出物を終わらせるタイプではないでしょうか?
時間ギリギリではなく、余裕を持ったスケジュールでいろいろな物事に取り組めば、自然に他人に配慮できる心の余裕が生まれます。
3 打算的・利己的な気持ちを一度受け入れる
自分本位な行動を取ってしまうけど、本当はこんな自分をなんとか改善したいと感じている方も多いはずです。分かってはいるけど利己的な気持ちが消えないと自己嫌悪に陥っている方も多いでしょう。
そういう方は、まず打算的・利己的な自分の気持ちを受け入れることから始めましょう。たとえば、誰かに仕事を任されたとき、「めんどくさいなぁ」と思う気持ちを無理やり抑えるのではなく、受け入れます。
そのうえで、「でも、○○という理由でやらなければならないから、やろう」と自分に言い聞かせます。明確に「利他的になるべき理由」を作れば、行動に移せることも増えていくでしょう。
5 「自分に厳しく人に優しく」を意識する
精神論的な話になってしまいますが、「自分に厳しく人に優しく」を意識することも大切です。
たとえば、いつもは怒り心頭で怒鳴っていることを優しく言うようにしてみる、いつもはイヤな顔をして相手にプレッシャーを与えているところを優しい笑顔で対応してみる…などです。
また、人に迷惑をかけてしまったときはその場で謝罪した後に改めて謝りに行くなど、具体的な行動ベースで改善していくと良いでしょう。
6 遅刻やポイ捨てなどのマナー違反を律する
意識をしていても、行動に伴っていなければ改善したとはいえませんよね。最も具体的な自分本位の行動とは、遅刻やドタキャンなどの他人への迷惑や、マナー違反でしょう。
誰も見ていないからいいかと思ってしまうようなことこそ、自分で正す・律することが大切なのです。
人目を気にせずとも実行できるようになれば、自然と人前でも同じことができるようになります。逆の場合はそうはいきません。
7 自分がされて嫌なことを人に強要しない
自慢話や言い訳、自己都合での他人への迷惑…冷静に考えれば、「自分がされて嫌なこと」を振り返る時間はたくさんあります。
こういった具体的な「自分がされて嫌なこと」をできる限りリストアップし、自分がしてしまっていることをひとつずつ意識して辞めていくことが大切になります。
ここまで、具体的な行動や考え方から、自分本位を改善するための方法について解説してきました。
どれも実行するのが難しいと感じる方も多いと思いますが、この記事を何度も参考にして頂き、自分ができることから始めてみましょう。
まとめ|自分本位を改善し、仕事とプライベートを充実させる
今回は、自分本位の意味や特徴、メリット・デメリットと改善する方法について解説しました。
自分本位は、無意識の行動に出ることも多く、知らず知らずのうちにやってしまっていることも少なくありません。しかし、意識した瞬間から改善することは可能です。
「自分本位でもいいじゃん!」と開き直ることなく、ぜひ今回の記事を参考にして頂ければと思います。
【おすすめアプリ紹介】今日会える人と今すぐ予定をつくれる「moonside [ムーンサイド] 」
- 「仕事終わりや大学の講義終わりに飲みに行きたいけど、相手がいない」
- 「観た映画やアニメの感想を語り合いたいけど、そんな仲間がみつからない」
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このような、暇な休日や空き時間に感じる「寂しい」「人と会いたい」という気持ちのままに使うことのできるiPhone向けアプリ。
「10月7日〜10月13日の期間限定&都内限定」でリリースされます。
期間限定で、予定応募&予定作成ができますのでぜひ興味がある人は使ってみてはいかがでしょうか?
今の職場に満足してる?リスクなしで転職するための4つのコツ
ここでは、今の職場や待遇、働き方に不満を抱いている方に向けて、転職活動を始めるにあたって必ずおさえておくべきことをご紹介していきます。
転職活動というと、下記のようなイメージがあるのではないでしょうか?
- 「失業リスクがある」
- 「これまでに積み重ねた経験・キャリアがムダになる」
- 「転職すると給料が下がる」
- 「新しい環境に慣れるのが大変そう」
しかし、この4つの不安は下記の「4つのコツ」で解消することができます。転職したいと考えているけど、不安を解消できないと感じる方はぜひ参考にしてください。
1 転職活動に失業リスクはない!
転職活動を始めるにあたって最も不安なことは、「転職活動をすると、失業するのではないか?」というものだと思います。
一般に、仕事を辞めたり、退職して他の仕事を始めたりすることには、ネガティブなイメージを持つ方も大勢います。しかし、それは”間違い”です。
大手転職サービスを運営している「リクナビ」が公開しているデータには、こう書かれています。
20代では76%が「転職経験なし」という結果となっています。30代になると「転職経験なし」の割合は一気に減少し、半分以上の人が転職を経験。4人に1人は「転職1回」、そして約3割の人が「2回以上の転職」を経験しているという結果になりました。
20代では「10人中3人以上」、30代では「4人中1人以上」の人が転職活動を経験しています。
つまり、今では転職活動自体はそれほど珍しいことではなく、むしろそれが当たり前になってきているのが現状です。
ではなぜ、転職活動をすることができる人が増えているのでしょうか?理由は大きく2つあります。
理由1 「中途採用を積極的におこなう企業が増えた」
人材市場・転職市場の動向をアンケートをもとに調査しているリクルートワークスが公開したデータでは、近年は中途採用を積極的におこなう企業が増えたことが示されています。
2018年度の中途採用の見通しについては、「増える」(18.6%)が「減る」(4.0%)を大きく上回っている。
つまり、転職市場は「売り手市場」で、人手不足は飲食業界・情報通信業界(IT)・不動産業界を中心に活発に採用活動が行われていることを示しています。
理由2 「転職活動を在職中にできるサービスが増えた」
転職市場が売り手市場だといっても、「実際に自分のもとに内定が来るかは分からない」という不安は残りますよね。
しかし、その点についても心配いりません。今では、「働きながら転職活動をすること」がふつうです。
たとえば、一昔前までは、下記のすべての転職準備を、自分で調べながらやる必要がありました。
- 求人を探す
- 履歴書・職務経歴書を作成する
- 面接準備をして面接日程を応募企業と調整する
- 面接を1次〜3次まで突破する
- 給与条件や入社日を人事側と調整する
- 今の会社を辞めるための退職手続きや保険関係の手続きをおこなう
これだけ見ても、かなり大変であることがわかりますよね。
でも今は、「転職エージェント」を活用することができます。
転職エージェントとは、あなたの代わりに希望条件に合った求人を選び、人事側とスケジュール調整をしてくれたり、履歴書や職務経歴書の添削サポートをおこなってくれたりする無料サービスです。
そのため、転職するために仕事を先に辞める必要はありませんし、会社にバレる心配がありません。また、自分で準備するのは最小限にしたうえで転職活動をおこなうことができます。
…
以上2つの理由から、転職活動にリスクがないことがおわかりいただけたのではないかと思います。転職エージェントについてもっと詳しく知りたいという方は下記記事をご覧ください。
おすすめ記事:転職エージェントとは?おすすめの選び方と比較ポイントを徹底解説!
おすすめ転職エージェントは下記記事でご紹介しています。活用法や利用の流れも解説しているので、「転職エージェントを選びたい」という方はぜひ参考にしましょう。
また、「自分で求人を探したい」「自分のペースで求人を見てみたい」という方は、こちらの「転職サイトランキング」を参考にしてくださいね。
おすすめ記事:おすすめ転職サイトランキング!選び方や登録後の流れ、活用法まとめ
2 これまで積み重ねてきた経験・キャリアは転職で活かせる
転職するときの悩みのひとつとして多くあげられるのは、「これまで積み重ねてきた経験・キャリアがムダになってしまうかもしれない」という不安です。
特に、30代前後である程度長く職場で働いてきた方や、エンジニアや金融・不動産などの専門的な営業をしてきた方は、そう感じることも多いでしょう。
これまで得てきた経験を活かすには、「同じ業界・職種/業種で活躍することができる仕事」を探すことが大切になります。
「同じ業界・職種/業種」で活躍することができる仕事を探すには、「業界・職種/業種に特化した転職エージェントや転職サイトを使うこと」をおすすめします。
あなたの経験・キャリアを正しく評価してくれる職場であれば、今の給料よりも高い金額を提示してくれます。
もしなかったら、そのときは転職をしなければ良いのです。
業界・職種/業種専門の転職エージェントや転職サイトとは、たとえば「IT業界に特化した転職サービス」「広告業界に特化した転職サービス」「看護師・保育士・介護などの転職サービス」など様々です。
業界特化型の転職サービスや、特定業界に強い転職サービスは、兄弟サイト「IKIKATA Database」のTOPページで掲載しています。
どんな経験・キャリアであっても、それを評価してくれる職場は必ず存在します。
もちろん、経験・スキルによって大幅に求人の見つかりやすさや条件は変化しますが、「今の職場に不満を感じている」のであれば、転職活動を始めてみるべきですよね。
3 転職しても給料は下がらない
「転職すると給料が下がる」と何となく悪いイメージを持っている方はいないでしょうか?
それはあくまでリストラなどが行われた過去の話です。今でもリストラの危険性がまったくないわけではないですが、自発的におこなう転職活動で給料が下がることはありません。
それはなぜかといいますと、最初に給与条件を検索できる転職サイトや、給与条件を代わりに交渉してくれる転職エージェントは無数に存在するからです。
特に、あなたの代わりに給与交渉をおこなってくれる転職エージェントに依頼することで、年収アップが可能です。
年収アップ転職をしたいと考えているなら、下記に掲載されている転職エージェントのうち、特に自分に会っていそうなものを順位1位から見てみることをおすすめします。
また、実際に今のあなたの職種・業種の求人が一般的にどの程度の年収なのかを調べることも大切です。そんな方は転職サイトに登録し、職種/業種の条件から求人を探してみることをおすすめします。
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4 新しい環境と今の環境の比較はカンタンにできる
転職活動自体はスタートでしかなく、本当に大切なのは「実際に内定をもらい入社したあとに後悔しないか?」という不安を解消することですよね。
「こんな職場に転職するくらいなら、以前の職場にいたほうが良かった…」という後悔をしたくない方は、転職活動に後ろ向きなはずです。
しかし、今の職場に不満を持っている方こそ、転職エージェントを使うべきです。
それはなぜかといいますと、転職エージェントでは応募先企業の内情や上司の情報、会社の雰囲気や残業時間の実態などについて詳しく教えてくれるからです。
あなたは、今の職場に不満を感じているからこそ、「転職先の内情」をしっかり知ったうえで転職したいと考えているのではないでしょうか?
実際に転職するかどうかは置いておいて、今の職場をほかの職場と比較してみることで、あなたが本当に満足できる仕事を見つけることができるでしょう。