忙しい日々を送っているビジネスパーソンに向け、今回はタイムマネジメントの基礎知識と方法を解説していきます。
仕事をしていると、日々の業務に忙殺され精神的に余裕がなくなったり、凡ミスを繰り返してしまったりといった失敗をすることもあるはず。
そういう場合「タイムマネジメント」を徹底することで、仕事の問題が解決することがあるのです。
しかし、タイムマネジメントという言葉を知っているものの、実践したことがない方やどうすればできるのかがわからない方は多いはずです。
タイムマネジメントをおこなうメリットから、具体的な方法まで解説していますので、明日からの仕事にタイムマネジメントを取り入れたい方はぜひ参考にしてください。
Contens
タイムマネジメントの意味とは?|なぜ時間管理が重要なのか
タイムマネジメントの具体的な方法を学ぶ前に、タイムマネジメントの定義を確認していきましょう。ノウハウは、そもそもの意義を知らなければ徹底することができません。
タイムマネジメントの定義とは
タイムマネジメントとは、明確な方法を用いて「時間あたりの生産性」を高める管理手法のことを指します。
時間あたりの生産性を高める時間管理のこと。成り行きまかせや精神論ではなく、明確な方法に基づいて実践される。
タイムマネジメントは、翻訳すると「時間管理」。特に仕事を進める時間を管理し、ムダを排除することに要点があります。
…とはいうものの、具体的な内容としては何をすべきか知らない方が多いはずです。
タイムマネジメントには、2つの側面があります。それが「日常の仕事効率改善」と「業務効率改善」の2つです。
タイムマネジメント|仕事効率改善
タイムマネジメントのうち、実践しやすいのが仕事の効率改善になります。
ここでいう仕事の効率改善とは、スケジュール管理を徹底して予定を即座に把握できるようにしたり、細かな仕事の一つ一つをリスト化することで無駄なく仕事を進めることができるようにしたりすることです。
つまり、「工夫次第で今すぐ実践できるタイムマネジメント」ということになります。
タイムマネジメント|業務効率改善
タイムマネジメントのもう一つの側面は、「業務効率改善」です。
業務とは、毎日継続しておこなう仕事のことを指します。部署や会社全体を通してそれぞれ役割を持つ従業員が能力を活かすことで、毎日の仕事を進めることができます。
この、部署や会社全体の根本的な問題を深掘りして考え、ムダをなくすことが「業務効率改善」になります。
たとえば、部署間のコミュニケーションを円滑にしたり、他の部署への連絡・報告方法を整えたり、会議の回数を減らしたりすることです。
このように、一人でおこなうタイムマネジメントと、まわりや全体を巻き込んで根本的な解決を目指すタイムマネジメントの2つがあることを抑えておくことが大切です。
両者を混同して意味のないマネジメントをするおそれがなくなります。
タイムマネジメントの重要性とは
さて、タイムマネジメントの重要性はどんな部分にあるのでしょうか?
時間に対する生産性アップは、会社単位で見れば業績アップに繋がるため、メリットが大きいです。
しかし、働く側から見れば、タイムマネジメントを徹底することでさらに仕事が増えるのでは?…と考えてしまいますよね。
しかし、一人ひとりが実践できるタイムマネジメント手法に関して言えば、仕事の効率化を進めることで残業時間や余計な業務にストレスを溜めることがなくなります。
また、周囲からの信頼も仕事を効率的にこなすことで得られるようになります。このように、個人単位で見るタイムマネジメントにもメリットがあります。
より具体的なメリットは、下記で見ていきましょう。
タイムマネジメント術を仕事で身につけることのメリット
タイムマネジメントをおこなうことにより、私たちのような働く一人ひとりの社員に大きなメリットがあります。その具体的な事例について確認しておきましょう。
1 残業時間が減り仕事を効率的に完了させることができる
残業時間が減り、仕事を効率的に終わらすことができる点が、タイムマネジメントの最も大きなメリットです。
残業を減らすためには、ラストスパートで精神論的に努力することよりも、事前に仕事を上手に配分して、ストレスなくこなす余裕が必要になります。
精神論に頼らなくても、タイムマネジメントをおこなうことで、仕事を効率化し残業が発生するリスクを大幅に減らすことができます。
2 ワークライフバランスを整えることができる
ワークライフバランスが崩れる要因は、残業の常態化がひとつの要因ではないでしょうか?
他の要因としては「休日がそもそも少ない」「サービス残業が横行している」などの理由が挙げられます。この場合は、転職などを真剣に考えるべきです。
しかし、たとえば任せられる仕事を時間内にこなすことができないことで、自分のワークライフバランスが崩れていると分かれば、あとはタイムマネジメントをおこなうだけで十分です。
3 仕事に優先順位をつけることができ成果が上げやすくなる
あとから解説しますが、タイムマネジメントには「仕事の優先順位付け」というものがあります。仕事をこなす順番を優先度で明確にすることによって、成果を上げやすくなります。
たとえば「今すぐ取り掛かるべき仕事」にも、「今すぐ取り掛かるべきだが重要度が低い仕事」「今すぐ取り掛かるべきで重要度が高い仕事」と性質に違いがあることが分かります。
そうすれば、自ずと成果に結びつく仕事の順位を明確にして、効率的に仕事を進めることができます。成果を上げやすくなるように、仕事配分を調整することができるようになります。
4 次の仕事が整理されるためスケジュール調整が簡単になる
ToDoリストやスケジュール管理を徹底することで、仕事に整理がつきやすくなります。
「○○さんのアポが何時だったか忘れており、時間ぎりぎりに焦って出ていくことになった」というようなミスが減ります。
それだけではなく、急な業務やアポイントが入った場合でも、自分の空いている時間がはっきりしているため、特に焦る必要なく急な用事を入れることができます。
5 周りからの信頼・評価が上がる
時間に余裕があると、仕事の成果が上がるメリットがあります。
仕事に成果を上げやすくなるということは、それだけまわりからの信頼を集めやすくなるということでもあります。
同じ仕事でも、期限内にいつも終わらせてくれる人のほうが、期限をたまに過ぎる人よりも信用できますよね。
このように、タイムマネジメントを徹底することで、信頼感を出すこともできるのです。
6 スキルアップ・キャリアアップのチャンスが生まれる
時間的余裕は、長期的な視点で見たときに「スキルアップ」「キャリアアップ」にも繋がります。
たとえば、同じ営業職の仕事をしている人であっても、時間の使い方によって得られる経験量や達成できる仕事量の差はどんどん広がっていきます。
タイムマネジメントを徹底することで、スキルアップ・キャリアアップのための経験・スキルを人よりも多く学ぶことができます。
ここまで、タイムマネジメントのメリットを解説してきました。タイムマネジメントには、ビジネスパーソンとしての基礎的な部分ではあるものの、徹底するのがむずかしいことでもあります。
そこで、具体的な方法を見ていく前に「タイムマネジメントができていない人の特徴」を見ていきましょう。
できていない人の特徴を知ることで、「時間管理ができていない人の共通点」を知り、自分の学びとすることができます。
タイムマネジメントができていない人の特徴
タイムマネジメントができていない人の特徴には共通点があります。今現在、「時間を上手く使えていないな」と悩んでいる方は、下記のどれかに当てはまっているかもしれません。
もし当てはまっていたとしても落ち込まず、できることから改善していきましょう。
1 やる気やモチベーションがあるときは熱心である
やる気やモチベーションが上がらないことに悩んでいるビジネスパーソンは大勢います。やる気やモチベーションは上がるときと下がるときが必ず訪れます。
仕事に対して向ける熱意はとても重要なことですが、モチベーションだけに頼って仕事をしすぎてしまうと、モチベーションがわかないときにいつものパフォーマンスを出せなくなります。
気持ちに頼らない方法で成果を出していくことが必要です。
2 メールチェックやSNSに時間を使いすぎている
仕事の合間や昼休みなどのスキマ時間に、SNSをチェックしすぎている人は要注意です。ほとんどの人は、自分が一日のうちどのくらいSNSをチェックしているか知らない方がほとんどです。
実際に計測してみると、体感では数分間なのに合計で1時間以上…ということもあり得ます。
こういったムダな時間を極力減らすことで、時間的余裕を確保することができます。
3 睡眠時間が不足している
睡眠不足により集中力が低下していると、どうしても通常通りのパフォーマンスが出せずに、時間効率の悪い仕事になってしまいます。
自分でも理解できるほど睡眠不足が深刻である場合は、とにかく睡眠時間を確保することが先決です。しかし、もっと怖いのは「自分では意識していない睡眠不足」です。
「今日はなんとなく調子が悪いな」と感じるときは、まず最初に睡眠不足を疑ってみるべきです。
時間管理の方法を知っていても、睡眠不足だとタイムマネジメントを実践できないことが多いので、注意が必要です。
4 ストレスが溜まっている
職場の人間関係などを理由にストレスが溜まっている人も、予定していたスケジュールを守ったり、期限を守ったりすることができなくなってしまうことが多いです。
時間管理手法を知っていても、ストレスが原因で行動できなかったり、上手に仕事を進めることができなかったりすることがあります。
この場合は、ストレス解消を第一に考えましょう。
5 なんでも任されたことを引き受けてしまう
任されたことを何でも引き受けてしまうタイプの方は、仕事の管理以前に任される業務量が限界を超えている可能性もあります。
もちろん、時間管理ができていないことによって、仕事を引き受けてしまうこともあるでしょう。ですが、まずはきちんと自分の状況をチェックしてから、仕事を引き受けるかどうかを決めるべきです。
時間管理ができていたとしても、そもそも仕事を考えなしに引き受けてしまうと、すべてが期限通りにいかず、信頼を失ってしまうことがほとんどです。
6 朝の時間を有効に活用できていない
タイムマネジメントが上手であるとされる人のほとんどは「朝型」と言われていますが、朝の時間をどのように使うかによって、その日の仕事の進み具合が全く違ったものになります。
朝の時間を有効に活用できていない人の中には、一日中漫然と仕事をしてしまったり、予定とは全く違う形で仕事をしてしまったりする人も多いです。
朝型であることが正解であるわけではありませんが、朝という最も忙しい時間を有意義に活用することができることも、タイムマネジメントに必要なことです。
7 取り組む仕事に必要な時間・日数を把握していない
仕事に対して熱意があっても、今から取り組む仕事に必要な時間や日数がわかっていなければ、それを期限通りに終わらせることができる保証はありません。
ラストスパートで仕事を終わらせる傾向のある人は「努力が足りない」と状況を分析することが多いですが、そもそもその仕事を終わらせるための時間の見積もりが甘かった…というケースがとても多いです。
8 嫌なことは後回しにするタイプである
嫌なことはできる限り後回しにしておき、ぎりぎりになってから対処する癖がついている人は、時間管理ができていないことが多いです。
というのも、時間管理とは期限を守って仕事をすることも含まれるからです。期限を守るためには、万が一トラブルが発生しても対応できるよう、余裕を持ったスケジュールを組む必要があります。
いつも時間ギリギリに間に合っているつもりでも、ちょっとトラブルが起きてしまうと余裕がなくなってしまうことが多いため、まずは後回しにしてしまうことを辞める必要があるでしょう。
ここまで、タイムマネジメントができていない人の特徴を見てきました。
タイムマネジメントの方法を知ったとしても、睡眠不足やストレスが解消されるわけではないため、時管理管理の手法を学ぶのとは別に、その解決策を考える必要があります。
ただし、タイムマネジメントを通して仕事を効率的に進めることで、ストレスや睡眠不足の原因が消えることもあります。
では、具体的にタイムマネジメントの方法を見ていきましょう。
【仕事効率改善】タイムマネジメントスキルを身につけるための方法
ここでは、一人で実践できるタイムマネジメントの仕事改善方法を解説していきます。どれも今すぐ試せることばかりなので、ぜひできることから実践してみてください。
流れに沿って試せば、タイムマネジメント手法を抑えたことになりますので、可能な限り順序立てて試すことをおすすめします。
1 日々の業務内容をカレンダーとTodoリストで管理
最初にやるべきことは、日々の業務内容をカレンダーとTodoリストで管理すること。
スマホアプリでも、手帳でも好きな方を用いて管理を始めましょう。毎日おこなう仕事を箇条書きで整理し、それをTodoリストにしていきます。
手法は様々ですが、大まかな予定はスケジュール帳に書き込み、Todoリストで細かな仕事をすべて箇条書きで記載しておくことをおすすめします。
また、たとえばTodoリストに書く仕事が「プレゼン」の場合、資料準備や発表準備、会議のセッティング、発表本番前の準備など、やるべきことを細かくメモしてTodoリストに書き込みましょう。
2 PDCAサイクルを回す準備
PDCAサイクルとは、「Plan(計画)→Do(実行)→Check(評価)→Action(改善)」を繰り返すことで、業務改善を図るビジネスフレームワークのひとつです。
PDCAサイクルはもはや使い古された言葉ですが、徹底できる人は少ないのが現実です。
仕事効率を高めるためには、仕事自体を日々改善していくことが重要です。そのため、PDCAを回すことが欠かせません。
特に、タイムマネジメントにおいては「毎日繰り返す仕事」をいかに効率化することができるかが大事です。
毎日繰り返す仕事のうち、期限内に終わらせることができていないものは、毎回「間に合わなかった要因は何か?」→「間に合あわせるには何が必要か?」と考えて、毎日改善を繰り返しましょう。
3 人に依頼できる仕事やそもそも必要ない仕事を整理する
時間管理ができていない人の特徴として、なんでも引き受けてしまう人をあげました。このように、自分が実行するべき仕事の量が多すぎると、時間配分が上手にできません。
まずは、あなたが今現在抱えている仕事のうち、誰かに任せることがないかをチェックすることが大切です。
あなたが毎日繰り返す仕事をすべて箇条書きで書いてみます。その後、その仕事の中で誰かに任せられるものがないか、そもそも必要のない仕事はないかをチェックしましょう。
人に任せられるものがあるなら、翌日以降に実際に任せてみましょう。任せられないことがわかったものだけ、もう一度自分の仕事にします。
4 重要度で仕事を配分する
重要度で仕事を振り分けて、その順序で仕事をこなしていくことが重要です。
たとえば、メールチェックに午前中すべての時間を取られているなどは、重要度で割り振ることができていない証拠です。
重要度は日々こなす業務の量や、仕事の分野により大きく異なります。しかし、重要度の優先づけはおおよそ下記のようにおこなうことができます。
- 緊急性があり重要度が高い仕事
- 緊急性があるが重要ではない仕事
- 緊急性がなく重要度が高い仕事
- 緊急性がなく重要度が低い仕事
一般的には、この1〜4つの順序で優先付けをおこなうことで、おおよその仕事を配分することができます。そうすると、ほとんどの仕事でかかる日数や時間を決めることができます。
5 期限を決め「スタートダッシュ」で仕事を始める
仕事のうち、新しく発生した仕事は期限を決めて取り組むことが大切になります。しかし、そもそも仕事にどの程度の時間が必要なのか、わからない方も多いでしょう。
この場合、期限を決めるため最初に「緊急性が高く重要度も高い仕事」として先に取り組み、おおよその期限が分かるまでやってみることをおすすめします。
このように、スタートダッシュで仕事を始めれば、「いざ取り組み始めるとすごく時間がかかってしまった」という状況をなくすことができます。
6 設定した期限通りに必ずやりきる
毎日繰り返す仕事の時間配分を決め、新しくやってくる仕事の期限を設定すれば、あとは必ず設定した期限通りに仕事をやりきるのみです。
しかし、場合によっては計算が外れ、設定していた期限通りに終わりそうにないと感じるときもあるかもしれません。
そのときは、期限が来る前に上司に報告し、理由とともに期限を伸ばすことを相談しましょう。期限が過ぎてからだと上司も焦りますが、期限前であれば対策を練ることができます。
7 5分以内で終わることはその場でやる
これは補足ですが5分以内で終わるような仕事(メールチェックなど)は、SNSを見るほどの時間で終わらすことができる場合がほとんどです。
5分で終わらせられるとわかった仕事は即座に取り組むと決めておくことで、隙間の時間を使って無駄なく仕事をこなせる量が増えます。
ここまで、一人でできる仕事改善のタイムマネジメント方法を解説してきました。
順番通りに実行することで、タイムマネジメント前後で仕事の進め方が大幅に変わるでしょう。ぜひ実践してみてください。
下記では、さらに組織や部署・チーム全体のタイムマネジメントをおこなう方法をご紹介していきます。
【業務効率改善】タイムマネジメントスキルを身につけるための方法
タイムマネジメントには、個人の効率改善だけではなく、業務を担当する組織全体で行なう手法もあります。周囲の協力が必要不可欠ですが、あなたがマネージャークラスであれば、ぜひ実践してみましょう。
1 同僚・上司・部署全体から「ムダ」の要因を探す
「この資料の印刷、必要ないよね?」といった、要所要所に見られるムダを探すことから、組織のタイムマネジメントが始まります。
ささいなことであっても、その業務を複数人でおこなえば膨大な時間のムダになります。そういった組織全体のムダを無くすことで、ひとりひとりの仕事効率も改善していきます。
たとえば、一週間ムダをリストアップする期間を設け、その中でムダと感じたものを除外していくなどの方法があります。
2 コミュニケーションコストを最小限にする(報告・連絡・相談の円滑化)
他部署への連絡や、必要のない情報共有などを除外したり、コミュニケーション方法を社内コミュニケーションツールに変えるなどの方法も、タイムマネジメントに有効です。
報告・連絡・相談のムダは、コミュニケーションにかかるコストを増大させることに繋がります。一間当たり前にやっていることの中にもムダが潜んでいることも多いため、マネージャーの観察が必要不可欠です。
3 ミーティングとブレインストーミングを分ける
定期的に会議をおこなう会社がほとんどだと思いますが、一方で「無駄な会議が多い」と言われることも多いはずです。
資料を読み上げるだけの会議や、誰も発言しない会議などは、開催する必要がないといえます。そこで重要なのが、ミーティングとブレインストーミングを分ける会議手法です。
懐疑は、関係者が集まって相談し意思決定をする場です。予算はどうするか、企画を決定するか否かなど、「何かを決めるときの話し合い」になります。
会議(かいぎ、英: meeting/ミーティング、conference/カンファレンス)は、関係者が集まって特定の案件について相談をし、意思決定をすること。またはその集合のことである。
一方、ブレインストーミングとは「アイディアを出す会議」のことです。厳密にはブレストは会議ではないのですが、形式は似ています。
ブレインストーミング(英: Brainstorming)あるいはブレインストーミング法(BS法)とは、アレックス・F・オズボーン(英語版)によって考案された会議方式のひとつ。集団思考、集団発想法、課題抽出ともいう。
ムダな会議が多いと、会議に参加するすべての従業員の時間が余分に奪われてしまい、タイムマネジメントにも悪影響があります。
無駄な会議はミーティングとブレインストーミングが混同されていることが多いです。今回の会議はどちらに属するのかを説明してから会議を始めることで、会議の目的を共有することができます。
4 業務は「内容」「期限」「相談する相手」「連絡・報告する時期」を明確にする
誰かに指示を与え、期限までに仕事をしてもらうために重要なことは、「仕事をするために必要な情報を与えること」です。
当たり前のようですが、実は伝えることは数多くあります。これをしっかり伝えられるかどうかで、組織全体の業務効率化ができるかどうかが左右されます。
業務を指示する場合「内容」「期限」「トラブルが起きたときに相談する相手」「経過報告や連絡をする時期」を明確にしましょう。
ここまで、業務改善を行なうためのタイムマネジメント方法を解説してきました。
一人だけではなく、組織やチーム全体のタイムマネジメントをおこなうには、上記で解説した巻き込み型のマネジメントが必要不可欠です。
一人ではできないことも、協力を得て進めることで適切に管理することができるようになります。マネージャーやリーダーとして役目を務める方は、ぜひ実践してみてください。
タイムマネジメントを実践するときのコツと注意点
タイムマネジメント手法を実践する際の注意点を解説していきます。中には、ついやってしまいがちなことも含まれているため、意識するようにしましょう。
1 スケジュール管理は無理なく現実的に可能な範囲でおこなう
スケジュール管理は無理なく現実的に可能な範囲でおこなうことが必須です。
やる気があるからといってできそうにもないことを設定したり、希望的観測でスケジュールを設定すると達成が不可能になります。
2 「計画を立てる」ための計画はNG!大きな仕事は分割する。
よくある間違いとして「計画を立てること」自体を計画にしてしまうことがあります。
「プレゼン資料を準備する」など具体的な仕事の場合は良いのですが、「プレゼンの準備をする」では、何から手を付けるべきかが分かりませんよね。
資料作成なのか、プレゼン会議のセッティングなのか、情報収集なのか…大きな仕事は分割して細かく仕事に落とし込みましょう。
3 プロセス指標と結果指標を間違えない
プロセス指標と結果指標を間違えて仕事を設定することもよくありがちなミスです。
たとえば、営業職であるあなたが「1日に〇〇人を訪問する」という目標を設定していたとします。これでは、最終的に何が成果になるのか分かりません。
よって、タイムマネジメントを適切に行えていたとしても、成果に結びつくことがありません。
そうではなく「1日に最低でも2件契約を獲得する」ナド具体的なものに設定する必要があります。
しかし、その結果指標を設定したうえで、Todoリストに「○件訪問する」と設定するのは良い方法です。
4 重要度を直感や感覚で決めたり、思考停止してタスクを始めたりしない
重要度による優先付けは、タイムマネジメントの基本です。しかし、重要度は直感や感覚で決めることはかなり危険です。
その時々の不安なことや焦りで重要度が変わってしまうと、あらかじめ決めていたことを実行に移すことが難しくなります。
そうではなく、現場の状況に合わせて「期限」「影響を与える人」「仕事内容」をもとに重要度を決めましょう。
期限は緊急性、上司や関係者に影響を与える範囲が重要度になります。
まとめ|タイムマネジメント手法を身に着けよう
今回は、仕事を効率化させるための手法「タイムマネジメント」の方法とコツ・注意点を解説してきました。
タイムマネジメントは、実際に実践を通して定着させることが重要になるため、今回ご紹介した内容をもとに、できることから始めてみましょう。
現場や働く環境によっても、タイムマネジメントの具体的な工夫の仕方は異なります。ぜひ、あなた自身が活用できる方法を編み出してくださいね。
今の職場に満足してる?リスクなしで転職するための4つのコツ
ここでは、今の職場や待遇、働き方に不満を抱いている方に向けて、転職活動を始めるにあたって必ずおさえておくべきことをご紹介していきます。
転職活動というと、下記のようなイメージがあるのではないでしょうか?
- 「失業リスクがある」
- 「これまでに積み重ねた経験・キャリアがムダになる」
- 「転職すると給料が下がる」
- 「新しい環境に慣れるのが大変そう」
しかし、この4つの不安は下記の「4つのコツ」で解消することができます。転職したいと考えているけど、不安を解消できないと感じる方はぜひ参考にしてください。
1 転職活動に失業リスクはない!
転職活動を始めるにあたって最も不安なことは、「転職活動をすると、失業するのではないか?」というものだと思います。
一般に、仕事を辞めたり、退職して他の仕事を始めたりすることには、ネガティブなイメージを持つ方も大勢います。しかし、それは”間違い”です。
大手転職サービスを運営している「リクナビ」が公開しているデータには、こう書かれています。
20代では76%が「転職経験なし」という結果となっています。30代になると「転職経験なし」の割合は一気に減少し、半分以上の人が転職を経験。4人に1人は「転職1回」、そして約3割の人が「2回以上の転職」を経験しているという結果になりました。
20代では「10人中3人以上」、30代では「4人中1人以上」の人が転職活動を経験しています。
つまり、今では転職活動自体はそれほど珍しいことではなく、むしろそれが当たり前になってきているのが現状です。
ではなぜ、転職活動をすることができる人が増えているのでしょうか?理由は大きく2つあります。
理由1 「中途採用を積極的におこなう企業が増えた」
人材市場・転職市場の動向をアンケートをもとに調査しているリクルートワークスが公開したデータでは、近年は中途採用を積極的におこなう企業が増えたことが示されています。
2018年度の中途採用の見通しについては、「増える」(18.6%)が「減る」(4.0%)を大きく上回っている。
つまり、転職市場は「売り手市場」で、人手不足は飲食業界・情報通信業界(IT)・不動産業界を中心に活発に採用活動が行われていることを示しています。
理由2 「転職活動を在職中にできるサービスが増えた」
転職市場が売り手市場だといっても、「実際に自分のもとに内定が来るかは分からない」という不安は残りますよね。
しかし、その点についても心配いりません。今では、「働きながら転職活動をすること」がふつうです。
たとえば、一昔前までは、下記のすべての転職準備を、自分で調べながらやる必要がありました。
- 求人を探す
- 履歴書・職務経歴書を作成する
- 面接準備をして面接日程を応募企業と調整する
- 面接を1次〜3次まで突破する
- 給与条件や入社日を人事側と調整する
- 今の会社を辞めるための退職手続きや保険関係の手続きをおこなう
これだけ見ても、かなり大変であることがわかりますよね。
でも今は、「転職エージェント」を活用することができます。
転職エージェントとは、あなたの代わりに希望条件に合った求人を選び、人事側とスケジュール調整をしてくれたり、履歴書や職務経歴書の添削サポートをおこなってくれたりする無料サービスです。
そのため、転職するために仕事を先に辞める必要はありませんし、会社にバレる心配がありません。また、自分で準備するのは最小限にしたうえで転職活動をおこなうことができます。
…
以上2つの理由から、転職活動にリスクがないことがおわかりいただけたのではないかと思います。転職エージェントについてもっと詳しく知りたいという方は下記記事をご覧ください。
おすすめ記事:転職エージェントとは?おすすめの選び方と比較ポイントを徹底解説!
おすすめ転職エージェントは下記記事でご紹介しています。活用法や利用の流れも解説しているので、「転職エージェントを選びたい」という方はぜひ参考にしましょう。
また、「自分で求人を探したい」「自分のペースで求人を見てみたい」という方は、こちらの「転職サイトランキング」を参考にしてくださいね。
おすすめ記事:おすすめ転職サイトランキング!選び方や登録後の流れ、活用法まとめ
2 これまで積み重ねてきた経験・キャリアは転職で活かせる
転職するときの悩みのひとつとして多くあげられるのは、「これまで積み重ねてきた経験・キャリアがムダになってしまうかもしれない」という不安です。
特に、30代前後である程度長く職場で働いてきた方や、エンジニアや金融・不動産などの専門的な営業をしてきた方は、そう感じることも多いでしょう。
これまで得てきた経験を活かすには、「同じ業界・職種/業種で活躍することができる仕事」を探すことが大切になります。
「同じ業界・職種/業種」で活躍することができる仕事を探すには、「業界・職種/業種に特化した転職エージェントや転職サイトを使うこと」をおすすめします。
あなたの経験・キャリアを正しく評価してくれる職場であれば、今の給料よりも高い金額を提示してくれます。
もしなかったら、そのときは転職をしなければ良いのです。
業界・職種/業種専門の転職エージェントや転職サイトとは、たとえば「IT業界に特化した転職サービス」「広告業界に特化した転職サービス」「看護師・保育士・介護などの転職サービス」など様々です。
業界特化型の転職サービスや、特定業界に強い転職サービスは、兄弟サイト「IKIKATA Database」のTOPページで掲載しています。
どんな経験・キャリアであっても、それを評価してくれる職場は必ず存在します。
もちろん、経験・スキルによって大幅に求人の見つかりやすさや条件は変化しますが、「今の職場に不満を感じている」のであれば、転職活動を始めてみるべきですよね。
3 転職しても給料は下がらない
「転職すると給料が下がる」と何となく悪いイメージを持っている方はいないでしょうか?
それはあくまでリストラなどが行われた過去の話です。今でもリストラの危険性がまったくないわけではないですが、自発的におこなう転職活動で給料が下がることはありません。
それはなぜかといいますと、最初に給与条件を検索できる転職サイトや、給与条件を代わりに交渉してくれる転職エージェントは無数に存在するからです。
特に、あなたの代わりに給与交渉をおこなってくれる転職エージェントに依頼することで、年収アップが可能です。
年収アップ転職をしたいと考えているなら、下記に掲載されている転職エージェントのうち、特に自分に会っていそうなものを順位1位から見てみることをおすすめします。
また、実際に今のあなたの職種・業種の求人が一般的にどの程度の年収なのかを調べることも大切です。そんな方は転職サイトに登録し、職種/業種の条件から求人を探してみることをおすすめします。
おすすめ記事:おすすめ転職サイトランキング!選び方や登録後の流れ、活用法まとめ
4 新しい環境と今の環境の比較はカンタンにできる
転職活動自体はスタートでしかなく、本当に大切なのは「実際に内定をもらい入社したあとに後悔しないか?」という不安を解消することですよね。
「こんな職場に転職するくらいなら、以前の職場にいたほうが良かった…」という後悔をしたくない方は、転職活動に後ろ向きなはずです。
しかし、今の職場に不満を持っている方こそ、転職エージェントを使うべきです。
それはなぜかといいますと、転職エージェントでは応募先企業の内情や上司の情報、会社の雰囲気や残業時間の実態などについて詳しく教えてくれるからです。
あなたは、今の職場に不満を感じているからこそ、「転職先の内情」をしっかり知ったうえで転職したいと考えているのではないでしょうか?
実際に転職するかどうかは置いておいて、今の職場をほかの職場と比較してみることで、あなたが本当に満足できる仕事を見つけることができるでしょう。
おすすめ記事:おすすめ転職エージェントランキング!選び方や注意点・活用法まとめ