毎日コツコツと良い習慣を身に着けていくことは、とても重要です。
たとえば、仕事で成果を出したいと考えている方や、モチベーションを高く維持して毎日を過ごしたいと考えている方の中には、日々の生活をないがしろにしてしまっている方も多いのではないでしょうか。
日常に少しでもマンネリを感じていたり、精神的・体力的な余裕がないまま毎日を過ごしていたりするままでは、いつまで経っても自分の理想状態へ近づくことはできません。
今回は、そんなあなたが身に着けるべき、日常を大きく変える「続ければ必ず繰り返すことのできる習慣」をピックアップしてご紹介します。
Contens
「良い習慣」はなぜ重要なのか?
習慣は繰り返される日々に対する”フォーカス”を生みます。だらだらと無為に過ごしてしまう時間を最小限に止めることで、仕事でも生活でも高い集中力を発揮することができます。
何事も物事にフォーカスする能力は、ほかのどんな知識・情報・経験にもまして重要です。
たとえば、あなたが今自分にとって不足していると感じる能力があるとします。それは営業トークがうまくいかない、ミスが多い、業界知識が足りないといった具体的なスキルセットです。
こうしたスキルセットを身に着けるためには、まず「物事を継続・反復して身に着ける能力」そのものを身に着けるという前提が必要になります。
しかし、前提となる「物事を継続・反復して身に着ける能力」は人々にとって意識的なものになるとはいいがたいでしょう。
そこで最初に、「自分にとって価値がある」と感じる良い習慣を毎日の生活の中でフォーカスして実行していくことで、この前提となる能力を身に着けることが重要になってくるのです。
特に、熱意ややる気はあるのに実際に行動できない人や、最初のモチベーションは高いのにすぐに低下してしまう人は、一度高い目標設定を考える前に、良い習慣にフォーカスすることが大切です。
身に着けるべき良い習慣TOP10
1 禁煙・禁酒
禁煙・禁酒といった嗜好品を楽しむ時間を削ることが、良い習慣を作る第一歩になります。
たとえば、禁煙。たばこは健康に害をもたらすことが自明とされているだけではなく、実際のところ「仕事が一区切りしたら一服しよう」といった非効率的な仕事の悪習慣になってしまいます。
また、お酒は飲みすぎなければ健康に害はないとされていますが、お酒よりも優先すべきことがあったのにも関わらず飲んでしまい、それを毎日繰り返してしまっている…という後悔が少しでもあるのなら、禁酒もしくは飲む量を押さえましょう。
この2つの習慣を抑える、辞めるだけでも、あなたが日々の中でできることは少しずつ増えていくはず。喫煙時間をなくすことでできたこと、深酒をしないことでできること…あなたには何があるでしょうか?
習慣化のコツは、「先に辞めるための道具をそろえてしまうこと」です。禁煙グッズやお酒の代替品などを準備し、思い立ったらすぐに習慣化を目指します。
禁煙・禁酒のポイント
嗜好品を辞める・抑えるためには、その習慣を辞めることで得られる時間やできることを具体的にイメージすることが重要になる。まずは禁煙・禁酒するための道具をそろえるべき。
2 運動
言わずもがな、体力は年齢とともに衰えていきます。また、健康は年齢に限らず生活習慣によって大きく程度が左右されます。
「以前と同じ時間・内容の仕事をしているのにも関わらず、最近とても疲れやすい。」と感じている方は、エナジードリンクを飲む付け焼刃的な解決策では根本を覆すことができません。
運動は、「無理ない程度かつ少しだけ自分の限界を超えるように設定して継続する」ことが重要になります。
具体的なメニューの例を下記に掲載します。
- 出勤前:毎日2㎞のジョギング(ただし残業で帰宅が20時を過ぎた場合は1㎞に留める)
- 通勤中:階段の利用
- 帰宅後:腕立て×20回、腹筋×20回、背筋×20回、スクワット×20回(月・水・金のみ)
回数や筋トレの方法には、ダイエット本や筋トレのノウハウ本にも詳しく書かれていますし、ネット記事や動画にも数多く掲載されています。
ただし、初日にこだわりすぎたり、時間をかけすぎたりすると、継続できなくなってしまうことに注意します。
運動のポイント
運動は、「無理ない程度かつ少しだけ自分の限界を超えるように設定して継続する」ことが重要である。メニューは基本的にスケジュールや回数を厳密に決めて取り組む。可能なら、「場所」「時間」も事前に決め、イレギュラーが発生した場合のみ時間をずらす方策を採用。
3 知識のインプット
知識のインプット方法は、少しでも学ぶことが好きであれば誰しもが知っていることだと思います。たとえば、下記のようなインプットであなたが仕事で役立てられる知識を学ぶことができます。
- ニュースを読む
- 読書
- 専門知識を持つ人の話を聴く
- 動画やPodcastなどの音声で学ぶ
- 漫画・アニメ・ドラマ・映画などから教養を得る
- etc
しかし、ここで重要なのは習慣化することです。
たとえば、読書はインプット方法としてかなり有益ですが、実際に毎日時間を確保して読書する人がどの程度いるでしょうか。ほとんどの場合、時間を確保するレベルに達している方はいないでしょう。
実際、読書などには時間がかかります。忙しい方の場合、時間を確保するので精いっぱいです。習慣化するのはなおさら難しいといえます。
この場合、「ほかのことをしながらできることはないか?」と考えることで、おのずとできることが絞られます。おすすめは、視覚ではなく聴覚で学習を行うことになります。
耳だけで学習できる方法には下記のようなものがあります。
- Voicy
- Podcast
- YouTube
- オーディオブック(AudioBook.jp・Audibleなど)
通勤時間やトイレの時間、本を開くまでもないけどスマホに触れる時間がある場合など、意識すれば少しインプットできる時間を捻出することは可能です。
知識のインプットのポイント
インプット時間の確保はたいていの場合困難。そのため、何かをしながらできることを考え、それを実践していく。おすすめは聴覚を使った学習で、ちょっとした時間を捻出できる方法である。
4 知識のアウトプット
知識を本当に身に着けられているかどうかを判別する基準のひとつに「得た知識を人に教えることができるか?」という観点があります。
しかし、得た知識のアウトプットは、人に直接話す方法以外にも様々なものがあります。日々習慣として知識をインプットするだけでは、古いものから徐々に失われていきます。
一方、アウトプットまで習慣化すれば、あなたが積み重ねてきた知識が無駄になることはありません。
おすすめは「ブログを始める」「Evernoteなどのメモアプリで学んだことを整理・要約する」といった方法です。どちらも、文章に落とし込むことでアウトプットする点では同じです。
インプットを行うときは、必ずアウトプットまで完結させることを前提に行います。一見非効率ですが、自己満足で終わってしまう無駄なインプットよりもはるかに価値があります。
知識のアウトプットのポイント
知識のインプットと一貫させることが重要。自己満足のインプットにならないよう、時間をかけてもよいので文字に落とし込む。(ただし、文章が苦手な方は音声録音など別の形式でも可)
5 断捨離
断捨離とは、身の回りの不要なものを捨てる整理術として知られている習慣です。
整理されていないデスクの上、必要ないけど面倒なので棚にしまってある書類など、不要なものをコツコツ整理し片づけていく習慣を身に着けることで、日々の物忘れ・もの探しが改善されます。
また、そうすることで日々の細かなミスや焦りが消えるため、結果としてあなたのパフォーマンス全体の向上にも寄与することになります。
断捨離を本格化するかどうかは自由ですが、まずは「1日1個不要なものを捨てる」といった簡単な習慣から始めるのが良いでしょう。
断捨離のポイント
物忘れ・もの探しの改善のほか、意味のない焦りやミスを減らすことにつながる。まずは1日1個不要な物を整理し捨てることから始める。
6 日記
知識のアウトプットとは別に、あなた自身の日記をつけることも、身に着けるべき習慣のひとつです。
毎日考えたことを可視化しておくだけで、無意識では絶対に思いつかない反省点やアイディアをつかむことができます。「今日印象に残ったこと」「良かった点・悪かった点」「明日やりたいこと」などを項目として日記をつけます。
注意すべきは、詳しく書こうとするあまり時間をかけすぎてしまうということです。あらかじめ書くべき項目を決めて置き、あなたがあなた自身の質問に答える形で整理していくことをおすすめします。
日記のポイント
日々の反省点やアイディアを整理する習慣づけに有効。まずは質問項目を作ってそれにこたえていく形で日記を書く習慣を短い時間で身に着けること。
7 スケジューリング
スケジュール管理は、ビジネスパーソンであれば誰しもが行っていることであると思います。しかし、ここでいうスケジューリングはニュアンスが異なります。
スケジューリングは、土曜日・日曜日、もしくは定期的な休日などに行う「1週間のまとめと次週の予定決め」のことです。
まず最初に「今週の全体的な反省点」「今週の良かった点・うまくいったこと」を整理し振り返ります。また、「反省点を克服する方法」「今週良かったことをもう一度行うためのやり方」を整理しましょう。
その後、「次週予定していること」を書き出します。そしてそれをスケジュール帳に記入します。そうすると、今週の反省点や良かった点を次週の予定に活かすことができるでしょう。
週をまたいで連続している自分をスケジューリングすることで、週ごとに気持ち・考えの整理をつけて次週のスタートダッシュを形作る習慣付けを行うことができるのです。
スケジューリングのポイント
休日に今週の反省点と良かった点を整理したうえで、次週の予定を書く。そうすると、今週の自分の成果を次週以降にも連続させて活かすことができる。
8 早起き
早起きをすることが苦手な方は多いと思います。しかし、早起きは「やるべきこと」を朝早くに準備しておくことで習慣付けることができます。
たとえば、翌朝に実施するミーティング用資料の作成を翌朝早起きして実行します。逆算して考えると、おおむね3時間ほど早起きしないとやれないタスク量であることを見積もり、その時間に起きます。
最初は義務的に起きるべき時間を設定できるようにして、無理なく早起きできるようにしてから自分の時間として朝を活用しましょう。
最初から「朝活」をやって挫折した人も多いはず。まずは無意識に強制力が働く環境作りから始めます。
早起きのポイント
早起きは義務感・強制力を伴ってできるようになる。そのため、最初から自分の時間として朝を活用するのではなく、この時間に起きなければ間に合わないようなタスクを自分で準備することが重要。
9 瞑想・リラックスタイム
何も考えない時間を確保します。忙しい人は、いつも頭のどこかで仕事の悩みや明日のこと、果ては来週や翌月のことを考えているはずです。
いつもどこか考えていることは、そうでないよりも良い効果をもたらします。一方、それが精神的な負荷となり、パフォーマンスが低下してしまうことも多いです。
そこでおすすめなのは、瞑想もしくはリラックスタイムを設けること。一日10分、何も考えない時間を確保します。
たとえば、夜寝る前などはベストなタイミングです。目を瞑って目の裏に浮かんだイメージをそのまま追い続け、何も考えない状態をキープします。
瞑想・リラックスタイムのポイント
夜寝る前などのタイミングで、1日10分何も考えない時間を確保すること。この時間は、無意識にパフォーマンスを低下させる「いつも頭のどこかで何か考えている」という状況を一時的に解消することに役立つ。
10 目標の言い聞かせ
目標を自分に毎日言い聞かせることを習慣にすることも重要です。
あなたが持つ目標を具体的に書き出し、毎日それを読み上げる。起床後、就寝前にそれを習慣付けしていくことで、目標を忘れず、常に心にとどめておくことができます。
もちろん、これはスピリチュアルな話ではありません。目標は具体化したあと、実際に行動しなければ達成することは不可能です。
そのため、「今週、目標達成のために何をするべきか?」「今月何を達成するべきか?」「今年一年の目標は?」とすべてを具体化し、毎日チェックする習慣を身に着けることが重要になります。
目標の言い聞かせのポイント
「今週、目標達成のために何をするべきか?」「今月何を達成するべきか?」「今年一年の目標は?」とすべてを具体化し、毎日チェックする習慣を身に着けることで、意識的に目標の進捗を確認することができる。
まとめ|良い習慣を基礎として応用させていく
今回ご紹介した良い習慣は、ビジネスパーソンであれば仕事に繋げられる仕事で重要な習慣として位置付けることができます。また、学生や主婦の方であれば、毎日を忙しさや無為な時間に費やすことなく過ごすライフハック術になります。
上記でご紹介した習慣はすべて、日々自分が目指したい目標や成果、毎日を活力を持って生きるための「基礎」になります。
この良い習慣を応用することで、あなたがより具体的にコミットしたい目標や理想に、大きな一歩を踏み出すことができるでしょう。
加えて、あなたが以前習慣化するのに失敗した習慣にもチャレンジしてみてはいかがでしょうか。あなたが失敗したチャレンジを、この記事を読み終えたあとに書き出して、再び実践してみましょう。