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よく使われるビジネス用語10選
では、「よく使われるビジネス用語」を「意味」「用例」の順に説明していきます。
(1)アジェンダ
アジェンダは、これから検討する課題などのことです。今回取り扱う内容について示す「表」のイメージ。
意味:会議やプレゼンの「議題」「課題項目」「行動計画」
用例:「今日の会議のアジェンダは、1.○○ 2.△△ 3.□□ です。」
(2)キャパシティ
自分のパフォーマンスや資源(リソース)の”限界容量”ととらえましょう。
意味:ものごとを受け入れる「限界」「能力」「容量」
用例:そのタスクを受け入れると「キャパ(シティ)オーバーですね…」
(3)KPI
ある目標に対して、その目標を達成するために「するべきこと」を適切に実施できているかを図る意味合いです。似た単語に「KGI」がありますが、これは「最終目標を達成したかどうかの基準」=「重要業績評価指標」です。
イメージとして、KGIのために複数のKPIを達成する…というものになります。
意味:「重要業績評価指標」「実行の度合いを定量化した指標」
用例:「KGIを明確化しなければ、KPIが「最終的な目標」だと勘違いしてしまう可能性があります。」
参考記事:「KPI」、「KGI」とは?〜今更聞けないマーケティング用語をおさらい!
(4)コアコンピタンス
直訳すると、「核となる能力」。企業組織が取り組む事業で、「この部分は競合他社には絶対負けない!」と考えられるような要素を指します。
意味:「企業の中核となる強み」「競合他社に真似できない能力」
用例:「わが社の○○事業は、競合他社と比較し優位性があります!理由としては~」
(5)コンプライアンス
コンプライアンスは、企業が法令や規則を守る意味合いです。違法行為は、取引先や消費者からの信用を失うことになるので、企業にとって、「最低限の注意点」です。
また、「一般常識を守る」という意味合いもあります。確かに、会社が悪い意味で常識破りであるわけにはいけませんね。
意味:「法令や規則を守ること」「法令遵守」
用例:「確かに、狭義のコンプライアンスのうえでは、当プランは有効でしょう。しかし、一般常識に照らせば、クレームが来る恐れもあると考えられます。」
(6)スキーム
スキームは「計画」と「枠組み」の間のような意味合いを持ちます。行政や政治の場面でも、よく使われる用語です。
意味:「枠組みを伴う計画」
用例:「今回のプロジェクトは、組織全体として継続的にブラッシュアップすべきスキームです。」
(7)シナジー
言い換えると、「相乗効果」のことです。相乗効果というコトバは、一般的に使われるものですが、ビジネスにおけるシナジーは少々複雑な意味合いがあります。
意味:「(複数企業による協働や一企業の各事業部門の協働などによる)相乗効果」
用例:「○○事業と□□事業を統合すれば、○○ではコスト削減とサービス向上が見込め、□□では来客数の増加見込めるというシナジーを得ることができます。」
(8)セグメント
セグメントは、マーケティングで活用される概念の一つです。ある商品・サービスに関する顧客層の把握のために用いられます。
意味:「共通のニーズを持った顧客層集団」
用例:このサービスのセグメント、つまり、このサービスを買ってくれる顧客の年齢、性別や職業を区分して考えるべきです。それによって、適切なサービスの考案をすることができます。
(9)ソリューション
ずばり「解決策」のこと。顧客の持つ課題を解決することを指すために、純粋に「解決策」とするよりも、イメージがわきやすいのかもしれません。
解決する、とは「解決すべき課題」を明確にする必要がありますから、安易にソリューションというコトバを使うべきではないという意見もあります。
意味:「解決、解決策」
用例:「わが社のシステムを導入することで、お客様の課題に対する適切なソリューションを提供することができます。」
(10)コンセンサス
「私とあなた」の間での同意というニュアンスではなく、「複数の人々の間における合意」という意味合いを持ちます。
意味:「複数の人々間での意見の一致」
用例:「このアイディアを具体的に実行するためには、チーム全体のコンセンサスを得る必要があります。」
自分のために「カタカナ語」を知る
冒頭でも述べたように、「用語を使えればエライ!」というわけではなく、逆にその使いすぎが「反感」を買う原因になりうることは確かでしょう。
特に、「ビジネスシーン」という誰しもが携わるシチュエーションにおいては、大学の講義や研究などとは異なる状況であるため、その用語を知る必要性を感じることは難しいものです。
ですが、タイミングやシチュエーションによっては、その用語の意味をとらえ、理解することが不可欠な場合もあるでしょう。
”自分のために”今回ご紹介したようなコトバを避けず、「知っておく」ことも大切なことであるといえます。