「嫌味」「皮肉」を言われたい人はいませんよね。特に、チャレンジングな人や、意見をハッキリ言う人、そして、仲間を巻き込んで行動を起こす人には必ず「皮肉」や「嫌味」が降りかかってきます。
「フォロワーと同じくらいアンチが増える」ということはよく言われますが、それは分かっていても、嫌味や皮肉に対して精神は参ってしまうものです。できれば、そういったことに惑わされずに、自分がすべきこと、したいことに邁進(まいしん)したいですよね。
そこで今回は、「嫌味を言う上司をもっている人」や「皮肉を言ってくる同僚」がいる方、そして絶えず誰かからの批判にさらされがちだと感じている方向けに、嫌味や皮肉にうまく対処する方法を4つ、ご紹介していきます。
精神的な負担を軽くすることができれば、怖いものナシです。では、みて行きましょう。
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「嫌味」や「皮肉」を言う人の心理
嫌味や皮肉に対処する方法を知る前に、まず「嫌味や皮肉を言う人」の心理をみて行きましょう。
「あいつ、嫌な奴だな~」と思いながら毛嫌いするよりも「あの人の気持ちは分かる」「一理あるな」と冷静に分析できる視点があれば、”鬼に金棒”です。
また、自分自身を振り返ってみて、下記のケースに無意識のうちに当てはまっていないかをチェックすることも有効です。
(1)プライドが高い
嫌味や皮肉を多く言う人は、「プライドが高い」のです。
自分の能力や性格に対して自信があるため、他人に対して求める水準が高くなったり、人を見下してしまうクセがついてしまっていたりする場合があります。
確かに、「自分に自信を持つ」ことは大切です。しかし、プライドは感情的なもの。つまり「気持ち」ですから、コントロールできないことがほとんどです。感情の抑えきれなくなった部分が、相手に「皮肉」「嫌味」のカタチで出てしまうと言えるでしょう。
もし、あなたが自分自身を「プライドが高い」と評価しているのであれば、プライドを下げる必要はありませんが、周囲の人に対して感情的にふるまっていないかを振り返ってみましょう。
(2)その人自身がイライラしている
誰もが経験のあることと思いますが、「忙しいとき」「焦っているとき」「自分の思い通りに事が運んでいないとき」は、比較的うまくいっている人に対して嫌味や皮肉を言ってしまうことがあります。
いわゆる「八つ当たり」なのです。これも、「感情の高ぶり」なので、気をつけているだけでは、完全に防げないものです。
ただし、自分自身で「あ、今イライラしているな…」と「メタ認知(自分を客観的に見ること)」することができれば、その場を離れてイライラを落ち着かせたり、言動にいつもより気を配ったり…といった配慮をすることができるでしょう。
イライラしているときは、物理的、時間的に「イライラする原因」から距離を取ることが大切です。以下の記事を参考にしてみてくださいね。
参考記事:「すぐイライラしてしまう人」必見!今すぐすべきイライラ解消法5選
(3)嫉妬や劣等感
(1)と逆のパターンで、「嫉妬」「劣等感」といった負の感情がむき出しになったときも、「皮肉」「嫌味」といったカタチで他人に悪い言葉や態度を取ってしまうことがあります。
嫉妬や劣等感は、個々人で程度の差こそありますが、これも(1)(2)と同様「感情の高ぶり」です。つまり、例外なく「避けがたい」ものなのです。
嫉妬や劣等感は、一度「昇華(より高い次元へエネルギーを持っていくこと)」で、”反骨精神”にすることができます。たとえば、自分の得意分野で自分よりも凄い人を見たとき「絶対負けないぞ!」と思えるのは、上手に劣等感や嫉妬を「昇華」できているといえます。
嫉妬や劣等感を強く持ってしまう人は、心の中で「あいつなんか別に大した奴じゃねーだろ!」と思っていても「口に出さない」「愚痴として発言しない」ことが大切です。言葉に出すと(特に友人との会話などで話すと)、余計に劣等感や批判したい気持ちが盛り上がってしまいます。
ここまで、嫌味や皮肉を言う人の心理を解説してきました。(1)~(3)がごちゃ混ぜになっているケースもありますが、代表的な「嫌味の心理」は、大きくこの3つに分けることができます。
「嫌味」「皮肉」にうまく対処する4つの方法
ここでは、タイトルの通り「皮肉」「嫌味」を言われたとき、「精神的に参ってしまわないようにする」ための方法を4つご紹介していきます。
(1)嫌味に対して”感謝”する
「もっとこうしたほうがいいよ」というご指摘は、向上心のある方ならだれでも「ありがとう」と感謝の気持ちを持つでしょう。もちろん、言われて辛いこともありますが、自分のスキルアップになる可能性を秘めている言葉には、”感謝”の心を持つべきですよね。
それと同じ…とは言えませんが、「嫌味」「皮肉」に対しても、ある程度「言って頂いて、ありがとうございます」という気持ちを意識的にしてみてはどうでしょうか。
具体的には、「明日休むの?…みんな忙しいのにねぇ…」と言われたら、「はい、次回からはスケジュール管理などを徹底します。申し訳ありません。」と、あえて自分の責任として捉えていきます。責任の抱え過ぎはいけませんが、「なにくそ!」と思うよりは、よほど生産的ですよね。
そういった真摯な態度は、自分自身の心境も明るく照らしてくれます。「感謝の気持ちを意識的に持ってみる」 それで得られるものは、予想よりも多いはずです。
(2)もっと「詳しく」聞く
嫌味や皮肉というのは、あなたに落ち度がある場合もありますが、大抵は「あなたは悪くない」状況で言われてしまうものです。
しかし、自分が気づいていないだけであって、もしかするとこちらに落ち度があるかもしれません。そういった謙虚な姿勢はシゴトの遂行力や抜け漏れを防ぐ…といった職務上の具体的なスキルにも直結します。
ですので、嫌味や皮肉を言われたら「それって、具体的には○○ということでしょうか?」と、聞いてみるのも一つの手でしょう。たとえば、「よくそんな結果で満足できるねぇ…」と言われてしまったら、「不足していた点は、私が思う限りですと○○という部分です。ほかにご指摘があればぜひお伺いしたいのですが…」と、もっと詳しく聞いてみるのです。
嫌味や皮肉に隠れた本当の「改善点」が、掘り出し物のようなカタチで見つかるかもしれません。もちろん、心境としても、ポジティブになれますよね。
(3)自分の言葉で言い換えてみる
ケースによって、言われてしまう「嫌味」「皮肉」は様々なものですよね。
嫌味を言う人は、実は「ボキャブラリーが豊富」と言えるのかもしれません。なぜなら、遠回しに皮肉めいたことを言えるだけの語彙を持っているからです。
そうであるならば、遠回しな表現である皮肉や嫌味は、受け取ったあなた自身が「言い換える」ことができるのではないでしょうか。皮肉や嫌味には、ポジティブな言葉に変換できる可能性を秘めているのです。
たとえば、「もっとクオリティが良ければうまくいったかもなぁ…」と言われたしまったら、「クオリティを向上させれば、達成できたかもしれない!」と目標に言い換えてしまうことだってできるのです。
自分なりに、皮肉や嫌味を言いかえるボキャブラリーを貯めておきましょう。貯金以上に有意義なものかもしれませんよ。
(4)「皮肉」「嫌味」で言い返さない
最後は「してはいけないこと」です。皮肉や嫌味を言われても、絶対に皮肉で返さないこと。これは鉄則といってもいいでしょう。
鉄則である理由はただ一つ。「何の意味もないから」です。なぜ意味がないのか? 得るものが全くないからです。たとえば、「よくこんな適当なシゴトできるね」と言われたときに「適当なシゴトって○○さんみたいにうまく小手先で済ますやり方ですか?なるほど。」と言ってしまってはいけないということです。(そんな度胸のあるい人はなかなかいないですが…)
これほどハッキリ言わなくとも、相手にとって皮肉に聞こえるであろうことは避けるべきでしょう。
これを避けるためには、何よりも「嫌味」や「皮肉」を言う人の心理 で紹介した3つの項目を知っておくことが大切です。相手の心理状態を推し量ることさえできれば、その分相手を理解する余裕が生まれます。
「嫌味」や「皮肉」は、うまく対処すれば有益になる
今回は、「嫌味」や「皮肉」に上手に対処する方法を4つご紹介しました。
4つの方法を心にとどめ、実践することで「精神的に軽くなる」場面は増えるでしょう。なぜなら、嫌味や皮肉といった精神的な負担になる言葉を「うまく解釈する」ことができるからです。
言われもない誹謗中傷や、ハラスメントに繋がることには断固として対処する必要があります。相談に乗ってもらうことも一つの方法でしょう。しかし、人の心理は難しいもので、一筋縄ではいかないことは往々にしてあります。
日常に起こり得る「嫌味」「皮肉」に対するささやかな対処は、考え方によっては「有益」にもなり得ます。処世術の一つとして、この記事をぜひ活用してくださいね。
改善できない場合は「転職」も視野に入れよう
日常に起こりうる「嫌味」「皮肉」に上手く対処することは、逆手に取ることで「有益」にさえなります。しかし、どう解釈しても、どうこらえても耐えられない「嫌味」「皮肉」が起こる場合もあるでしょう。
特に、毎日顔を合わせる上司や同僚との人間関係の問題などは、具体的かつ誰にでも起こりうる問題です。
転職サイト大手の「リクナビ」が調査した「転職理由の本音ランキング」では
1位:上司・経営者の仕事の仕方が気に入らなかった(23%)
2位:労働時間・環境が不満だった(14%)
3位:同僚・先輩・後輩とうまくいかなかった(13%)
と、上位3つの転職理由のうち、1位と3位が「人間関係の悩み」を原因として退職しています。
「逃げの転職」は良くないとよく言われますが、退職者の3割は本音では「人間関係を原因として転職している」ことが分かります。
耐えられない環境で無理やり耐え続けることは、あなたの働き方やキャリア、将来といった観点でも望ましくありません。この場合、「転職」を検討することもひとつの方法であるといえます。
下記では、転職者におすすめの「転職サービス」をご紹介しています。また、ランキング形式でもご紹介していますので、転職者の方はぜひ下記を参考にしてくださいね。
オススメの「転職サービスランキングTOP3」をご紹介!
転職を検討している方に向けてIKIKATAおすすめのサービスをご紹介します。
1位 求人スカウトが来る『BIZREACH(ビズリーチ)』
『ビズリーチ』の特徴
利用企業数は5000社以上。無料で利用できるスタンダード会員と、有料のタレント会員、プレミアム会員があり、会員のクラスによって閲覧できる求人や届くスカウトなどに差が出るのが特徴です。また、ヘッドハンターからスカウトが来る珍しい転職サービスです。
どんな人にオススメ?
- 会社には転職活動がバレたくない方(入力した、現在や直近に在籍していた会社情報はプロフィールに公開されないため)
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- 忙しく転職活動に時間が取れない方
2位 強みが見つかる転職力診断!『リクナビNEXT』
『リクナビNEXT』の特徴
『リクナビNEXT』の最大の特徴は、「グッドポイント診断」と呼ばれる自己分析ツールを最初に活用できる点。転職活動は、ご自身の強みや得意分野などを明確にすることが大切ですが、なかなか自分で理解するのは難しいもの。『リクナビNEXT』では、登録後に自己分析のための診断をすることができます。また、その診断結果は、実際に応募時に診断結果を添付することもできます。
業界No.1の転職実績で、転職活動の基本からサポートしてもらえるので、「転職したいけれど、何をすればいいかわからない」という方にこそオススメのサービスといえます。
どんな人にオススメ?
- 転職活動に不安があり、最初に何をすればいいか分からない転職希望の方。
- 自己分析など、転職活動に必要な情報を多く収集したい方。
- 異業種・職種への転職を希望している方。
3位『正しい転職』を助けてくれる『パソナキャリア』
『パソナキャリア』の特徴
『パソナキャリア』は、転職エージェント。手厚い転職サポートを登録後から採用まで一貫して行ってくれます。(すべて無料)
キャリアや転職に関する悩みがある方にとっては、求人案件を探すだけではなく、そもそもの働き方や求める条件を絞りこむことが大切です。『パソナキャリア』であれば、転職活動における悩みを抱えずに採用までスムーズに行くことができるでしょう。
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転職サイトの利用の流れ
転職サイト登録後の流れについて不安のある方は是非こちらを参考にしてみてください。では登録後の流れを見ていきましょう。
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まずは、該当する転職サイトで会員登録を行います。
このときに、氏名や電話番号など必要最小限の個人情報を入力します。長くても5分ぐらいで会員登録を完了できます。
基本的にどんなサイトでも無料ですので、気軽に登録できます。
2.プライベートオファーの登録
サイトによっては、プライベートオファーを受けることができます。
プライベートオファーとは、自分の職歴などのスキルや希望職種などを登録して、転職サイトに登録している企業側に、自分の情報を公開するすることにより、企業側よりオファーを受けることができるシステムです。
注意点としては、オファーがきたからといって必ず採用される訳ではないというところ。しかし、オファーが来ると言うことは少なからず企業側が自分に興味を持ってくれているということなので、通常応募よりは採用される確率は上がるといえるでしょう。
3.求人を探して応募
プライベートオファーを利用しつつ、自分でも積極的に求人を探しましょう。
どの転職サイトでも、勤務地や職種などの条件を細かく指定できますので、自分に合った条件で求人を探しましょう。自分の条件に当てはまる会社が少ない場合は、条件を絞って検索してみましょう。
4.書類選考
気になる会社があったら積極的にエントリーしましょう。
会社にもよりますが、最初に履歴書と職務経歴書を郵便 or メールで送付します。
5.面接
書類選考が見事に通ったら、次に面接があります。
6.合否発表
会社によっては2、3回面接を行うところもありますが、無事面接が終わると後は合否を待つだけです。合否を待っている間も、落ちたときのことを考えて転職活動は引き続き行いましょう。
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