どんなに努力家でまじめな人でも、「仕事をするモチベーションが上がらない」「やる気が起きない」というタイミングがあります。これを「当人のやる気次第」と言ってしまえばそれまでですが、それほど簡単な話ではありません。特に、目の前の仕事で精いっぱいである若手のビジネスパーソンは、こういった心境に陥ることが多いのではないでしょうか。
「仕事のやる気が起きない」「仕事したくない」と感じるときは、その”原因”があるはずです。それをあらかじめ知っておいて、実際にやる気が出なくなった時に、自分自身で対処できるようになることができれば、「ストレス」や「悩み」を抱えることが少なくなります。
仕事に対する熱意を持ち続けることができれば、その分プライベートも充実しますよね。
そこで今回は、「仕事したくない」と思ったときの対処法を、シチュエーションごとに分けて解説していきます。「仕事に対するモチベーションが上がらないとき」に、ぜひ活用してください。
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仕事をしたくないと思ってしまう5つのパターンと対処法!
(1)人間関係で悩んでいるとき
職場の人間関係は、特に若手ビジネスパーソンにとって「悩みの種」ではないでしょうか。「○○さんのこういうところ、直したほうがいいと思うよ」と声掛けをするわけにもいかず、ただ悶々と悩んでしまっている方も多いでしょう。
人間関係で悩むのは、どんな組織にもつきものであることは事実ですが、自分だけで解決できることには限りがあることもまた事実です。
しかし、「本音で話し合う」ことで解決する場合もあります。ですから、「この人と自分はうまく関係を築くことができるのかどうか」をできる限り早い段階で明確にしておくべきでしょう。
得意先や顧客は別として、同じ組織や部署内での人間関係を考えると「本音でぶつかるべき人」と「うまく関わりを避けるべき人」の2種類の人がいることが分かります。あなたにとって”苦手”と感じる人は、この2つのうちどちらに当てはまるのかを考えてみましょう。
たとえば、「物言いは正しいけど言い方がキツイ」人がいるケース。苦手意識を持ってしまうことは当然とも言えますが、その人から教わることはたくさんあるはずです。「ここで関係性をあきらめてしまってはもったいない」と考えるべきでしょう。また、「理不尽なことを言われたらきちんと本音を伝えよう」と決めておくこともできます。
(2)ミスや失敗で「自分に合っていない」と思ってしまうとき
自分が得意でない仕事や、まだよく覚えていない業務に関してミスや失敗を繰り返すと、「この仕事は自分に合ってないのではないか?」「自分には適性がないのではないか?」とネガティブに感じてしまうことがあります。
しかし、ミスや失敗を繰り返すことは、まだ覚えるべきことや学ぶべきことが多い証拠になりますが、あなたの伸びしろがないということを意味するわけではありません。
重要なのは、「ミスや失敗」を論理的に改善する方法を知ることです。下記の記事では、ミスや失敗をなくすためのコツについて解説しています。
余計にミスや失敗について考え込むのは避け、「学習材料」としてある程度客観的に見ることが大切です。
(3)業務をたくさん抱え「忙しすぎる」とき
誰しも「忙しいことが重なるタイミング」があります。そんな状況に直面すると、作業量と反比例してやる気がどんどん無くなっていく…そんな経験はないでしょうか? 自分のキャパシティ以上に業務やタスク、あるいは悩みや課題があると、人はやる気を失ってしまいます。
一番良い方法は、「業務の量」を減らすことですが、そういうわけにはいかない状況のときがほとんどです。その場合は、「スケジュール管理」で自分の仕事を「見える化」してみましょう。
自分がこれから行う予定やTodoをスケジュール帳で管理しておくことで、頭で考えることを減らすことができます。
(4)嫌いな業務・タスクを任されているとき
苦手ではないけど、いまいち好きになれない仕事があります。嫌いな仕事に取り組んでいるときは、意識していないうちにモチベーションがそがれてしまい、付随するほかの仕事にも悪影響を及ぼします。
しかし、嫌いだからと言って「やらない」という選択肢はありませんよね。取捨選択ができないからこそ、嫌いな仕事に対するモチベーション向上の方法を知る必要があります。その方法は2つです。
1.嫌いな業務・タスクが「なぜ嫌いなのか?」その理由を考える
2.嫌いな業務・タスクから「何を学びたいか・学べるか?」を明確にする
この2つを明確にすることで、「嫌な仕事だけど、学べることはある!」とその仕事をする意味を知ることができます。
(5)寝不足や精神の不調があるとき
いくら仕事をうまくこなすスキルがあっても、「自己管理」ができていなければ仕事をしようというモチベーションを維持することができません。自己管理ができていないと、寝不足や精神的な不調によって仕事のパフォーマンスも、取り組む際の「気持ち」も下がってしまいます。
そうならないためには、体調管理などの「自己管理」を見直すことが大切です。最もありがちなのは、「寝不足」です。プライベートも含めたスケジュール管理をもう一度組見直してみることが大切です。
また、精神の不調は、自分でどうにもならないケースがあります。そのときは一人で悩まず、家族や友人へ相談したり、精神科の受診をおすすめします。精神的な症状は、「気持ちの問題」だけでは済まされないことが多いものです。一度相談や受診をしてみて、自分がどのような状態になっているのかを確認することが大切です。
対処法を知れば、プライベートも充実する
今回は、「仕事にやる気が出ない」「仕事をしたくない」と思いがちな若手ビジネスパーソン向けに、ケースごとの対処法を5つご紹介しました。
冒頭でも述べたように、自分が今仕事に対するモチベーションを失っていなくてもあらかじめ対処法を知っておくことが大切です。そのほうが、モチベーション低下の早期発見に繋がり、対処も簡単になります。
仕事に対してやる気を維持できるようになれば、その分プライベートも充実します。仕事とプライベートは別のことと考えず、仕事のやる気を失わないための方法の実践に向き合ってみてくださいね。