大手にはできない地域特化型アプリ「ママプリ」平原万匡氏の事業への想いに迫る。

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今回は、女性・ママ向けスマホアプリ「ママプリ」を企画・運営している「株式会社KAPILI-NA」代表・平原万匡さんのIKIKATA。

プライドを捨てて、まっすぐ自分のやりたいことをやる。世の中でそんな思いを貫きつつ事業を展開していくことは簡単なことではありません。しかし、平原さんの生き方からは、それを可能にするマインドセットを学ぶことができます。

なぜ、「ママプリ」を運営しているのか、どんな思いで仕事をしているのか。質問の中から、平原さんの熱意と決断力を垣間見ることができます。

 

具体的な業務

 

現在は「ママプリ」というスマートフォンアプリの企画をしています。2016年1月10日からスタートしたアプリになります。

「ママプリ」とは?

http://mamapuri.com/

http://mamapuri.com/

「口コミとスタンプでつなぐ人の輪」

「ママ」「これからママになる女性」「イクメン」のためのお店を紹介するアプリ。
女性目線でのお店選びと、口コミやスタンプ機能が特徴です。

 

アプリ「ママプリ」の仕組みとしては3つありまして、ひとつは「口コミに優るものはない」という考えのもと、ママプリに加盟している加盟店さんの口コミを、ユーザーさんが共有できるようにしていること。

ふたつめは、ユーザーさんが加盟店へ来店する「動機」に繋がるような付加価値を提供していること。具体的には、スタンプ機能で6個たまるとクーポンがもらえたりだとか、そういったおトクな仕組みを提供しています。

地元の方はもちろん他県から来た方のための情報が集約したアプリを目指しています。山形は素敵なお店がいっぱいあるのにも関わらず、お店の情報が少なすぎます。どこかに行こうと思ったときにはママプリで調べようという流れを作っています。

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また、ママプリ加盟店でユーザーさんを「シェア」する仕組みづくりを企画しています。飲食店のお店のお客さんに対して、ほかの加盟店さんを紹介していく。そうすることで、(地域内の)お客さんを共有することができるんです。

また、加盟店さんとのコラボイベントも毎月5~6回という頻度で開催しています。「ママプリのユーザーづくり」と「加盟店さんどうしでお客さんをシェアする」の2つを狙いとしています。

「ネットとリアルの融合」は、大手ではなかなかできることではありませんし、加盟店さんへの料金体系も、地元企業ならではのやり方で考えていますね。

 

—地域に根差していることは、大手企業にはまねできない「影響力」になりますよね。

(「ママプリ」を通して)実際にイベントでお会いし、実際に店舗でコミュニケーションをとることができるという部分は、「ネットとリアルの融合」で最も大きなポイントだと思いますね。

 

—今後の展望をどのようにお考えですか?

現在ユーザーを3200人に、加盟店を180店舗です。1年以内に10000人ユーザー、加盟店500店舗が目標です。小さなイベントを開催することもそうですが、「集客ができるインフラ」を作りたいと考えているんです。

たとえば、中小企業でイベントを開催するというときに、「ママプリ」を通して加盟店さんがイベントに参加したり、イベントのサポートをしたり…そういったことをやっていきたいなと。

現在「ママプリ」は山形市・天童市・寒河江市・上山市でアプリを展開していますが、これから東根市・南陽市と、そして日本海側の地域へと、その範囲を広げたいていきたいですね。

 

今の仕事に就いた経緯・キッカケ

 

お小遣いを自分で稼ぐ小学生

 

—小学生のころから、お小遣いのために自分で稼いでいたんですよね。

小学校の頃、親が自己破産してしまいましたから、子供ながらに自分で稼ぐしかない状態になってしまいましたね。お小遣いをねだるような家庭の雰囲気ではありませんでした(笑)

小学生のころからお金を月に1万円ほど稼いでいたんですが、子どもがお金を得ても使い方はお菓子やガチャガチャ(笑)小学校5年生くらいから中高とずっと働いていたので「なんでずっと働いているんだろう」と思ってましたね。でも「学校にまともに行きたい」という思いがあったわけでもないんです。

普通の人より勉強は全然できませんでしたが、普通の人ができない経験をさせて頂いたんだなと思いますね。「人生の密度」で言えば、とっても濃いんじゃないかなと(笑)

「なんで俺の人生はこんなんなんだ…」と考えていたこともありましたけど、それを切り替えられたらこっちのものですよね。

 

スーツアクター、役者というキャリア

 

—現在の仕事に就くまでの経歴を教えてください。

高校1年生のときの担任が凄くいい人でして。本当は2~3か月で通っていた高校を退学する予定だったんですが(笑) その担任が「モデルという仕事があるぞ」と教えてくれたときがありました。

その話をキッカケとして、「そもそも自分は何がしたいのか?」と考えていると、そういえば昔「仮面ライダーになりたかったな」ということに気づいたんですね。

それから、17歳から2年間、地元の福岡でずっとスーツアクターをしていました。福岡のとあるプロダクションに入り、アクションの勉強をしつつ…でも、結果として今振り返ると、「仮面ライダーになりたい」という思いからアクションの魅力に気付いて、そこから「あ、そういえば昔もこう思っていたな」と後付けで自分自身で納得したような感じですね。

19歳からは東京にあるプロダクションで役者を続けていました。26くらいまでは役者生活をしていましたね。

 

—スーツアクターから役者になった、ということですね。

仮面ライダーになるためには、まず芸能界に入る必要があるという考えでやっていたんです。そのころは「ジャッキー・チェン」が人気で、アクション俳優という門は狭いことが分かっていました。

なので役者になるために上京しました。上京後、プロダクションに入りCM・ドラマ・映画に少しずつ出させてもらいました。

しかし、自分が26才の時に今の妻と出会い、子供を授かったんです。役者では自分一人の生活は出来ていたが、妻と子供は養えなかった。それを機に、役者を辞めることにしたんです。

 

住居がないまま営業をする”決断”

 

その後は、訪問販売を行う会社で勤め始めました。独立制度がある会社で、自分のノルマを達成すれば、代理店契約を結べるという会社だったんですよ。

そこで半年勤めたのち、福岡でポイントカードの代理店を経営するという話になりまして。福岡に戻っても家がない状態だったんですが、ホテル住まいで営業をしつつ、訪問販売をしながら代理店業務をしていましたね(笑)

 

—思い切りが凄いですね!

代理店の話を頂いたときに、「もうこれしかない」と思ったんです。だから、決断してからは住んでいた家を引き払って…と、半ば強制的に行動しましたね(笑)

 

資金・期間が不透明な状態から始めたアプリ事業

 

山形に来て「ママプリ」を立ち上げると決めたのが2016年の6月です。最初は、営業した店舗それぞれの独自アプリを作る営業をするつもりだったんですが、山形ではその事業は流行らないと思い辞めたんです。

その代わりに、それまで行っていたポイントカード代理店の経験を活かして、アプリ事業ができないかなと考えたんです。

でも、サービス自体を作っていないので、どのくらいの期間・資金でできるのかがまったくわからず…山形市の補助金でアプリ事業のスピード感を得た感じです。

 

—何度も「背水の陣」で事業を展開されていますね。ご家族もいるのに、その決断力はすさまじいと思います。

2人目の子の出産もありましたから、経済的にも辛かったですし、補助金の後押しがなければやっていなかったかもしれません。

 

これまでに得た知識と経験が「ママプリ」に活きる

 

「ママプリ」は、以前やっていたポイント業界の仕組み・戦略を用いているんです。だから、「大手ではできないやり方」でアプリを運営することができていますね。

 

—「ママプリ」は、20歳~40歳の女性をターゲットにして展開されていますよね。以前から構想を練っていたのでしょうか?

ターゲット層は、もうアプリを事業にしようとするときには決めていました。

というのも、福岡から山形に来て最初に気づいたことが、「山形の人々は結婚の時期が早い」ということだったからなんです。その気づきから、自分がやる事業のターゲットを「ママ」にしようと考えたんです。

それに、ママによる地域のお店の口コミや評判というものの影響が、山形のような地域だととても大きい。現在、アプリのターゲット層は、狙い通りとなっています。

 

—これまでの経験で得た知識と、思い切りの良さが、「ママプリ」のキッカケになったんですね。

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平原 万匡(ひらはら かずまさ)九州産業高校を経て、俳優業や営業代行業を営む。現在は「株式会社KAPILI-NA」にてスマートフォンアプリ「ママプリ」を企画・運営している。趣味はアルコール摂取とのこと。笑顔が印象的でした。

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