人とすれちがうときって、けっこう緊張しますよね。
凄く緊張する、というわけではないのですが、何かと自分の表情を意識してしまったり、知り合いが向こうから来たときに気づかないふりをしてしまったり…
あとから考えるととてもおかしいと自分で思いながらも、その対処法についてはしっかり考えたことがないのではないでしょうか?
今回は、この「人とすれちがうときの対処法」をご紹介させていただきます。
もちろん、今回ご紹介する対処法は、他の場面でも応用できることなので読んでおいて損はありません!
では、ご一読ください。
Contens
「人とすれちがう」ときの心理状態
「視線恐怖症」という名の恐怖症があります。
これは例えば、「自分の噂をされている気がする」「誰かに見られている気がする」という性質のものと同じです。
重い、軽いの程度の違いはありますが、誰でもこの手の「苦手」は持っていますよね。この「苦手」という意識が、「表情をつくる」「息を止めてしまう」「知らないふりをしてしまう」という具体的な症状として現れてしまう、ということなのです。
それが習慣になってしまうと、例えばビジネスの場や話し合いの場においても「視線を逸らす」「落ち着かない」といったふるまいとして現れかねません。
要するに、この心理状態を克服して、その習慣から抜け出すことが実生活上において、また、仕事や人間関係においても重要なのです。
では、どうやったらこの状態を克服することができるでしょうか?
私たちは、「人とすれちがうとき」に正面から立ち向かうことができるのでしょうか?
「モーション」と「マインド」
人とすれちがうときは、まず視線を感じることに対する恐怖=「マインド」の状態と、その結果の行動=「モーション」に区別して考えることができますね。
そこで、この①「モーション」と②「マインド」それぞれに焦点を当てて、「人とすれちがうとき」の対処法を考えていきましょう。以下でご紹介させていただきます。
①「モーション」
まず「カタチから入る」ことが重要です。
具体的には、すれちがう相手の「目」をみてみましょう。きっと知り合いでもない限りは、目が合うことはないはずです。
これを何回も繰り返します(もちろん、見つめるのはNGです。)そうすると、「自分のことを見ている人なんていない」ということが理解できると思います。
この「行動の反復=目を見る」、という行動がカギになります。
まずは、「見られていない」と自分自身で認識することが重要になります。
②「マインド」
カタチから入り、自分自身に「見られていない」と納得させることができればその分、「心に余裕」が生まれますね。
この状態のとき、しっかりと「マインドセット」を明確にしておく必要があります。
マインドセットとは、「信念や心構え」という意味。「人とすれちがうだけで大げさな…」と思われるかもしれませんが、そんなことはありません。
しっかりと心構えをして、意識的な生活を送ることが重要なのです。
具体的にマインドセットの例を挙げてみましょう。
「気まずくならないためのあいさつをあらかじめ考えておく」
「笑顔の練習をしておく」
ここで注意があります。決して、「知らないふりをする」や「靴ひもを結ぶ」といったネガティブなマインドセットを行わないこと。自分に逃げを作ってはいけません。
以上、2つの観点から、「人とすれちがうときの対処法」をご紹介しました。
今から考えてみて、明日から実践しましょう!
対処法を他に応用する
ここまでお読みになっていただいた方、ありがとうございます。
「人とすれちがうときの対処法」をご紹介した理由はずばり、「問題解決力」に必要なエッセンスが詰まっているのが今回ご紹介した対処法だからです。
「問題解決力」とは…
1.現状の課題を発見
2.解決策の立案
3.解決策の実行
もっと簡単にいうと、「日常にある『壁』をどうやって乗り越えるか?」ということ。
そして、今回ご紹介した「人とすれちがうときの対処法」には
1.現状の課題 ➡ 人とすれちがうときにへんな態度をしてしまうこと。
2.解決策の立案 ➡「モーション」「マインド」に分け、分析し、案を準備。
3.解決策の実行 ➡「モーション」と「マインド」の両面から対処法を実践。
と3拍子揃っています。
そして何より重要なのが、この「対処法」は読んだだけでは効果はなく、「あくまでも自分が考えて実行しなければならない点」です。
情報がありふれている社会の中で、自分に必要な情報を選んで得ていかなければならないことは、当メディアコラムでも何度か言及していることです。
しかし、「情報収集」だけではなく、しっかりと自分で「実践」していくことが何よりも重要であることは、基本的なことであるにも関わらず、けっこう見落としがちなことなのです。
意識的に生活することの重要性
きちんと対処法やノウハウを学んだら、実践する。
上記の考えを意識的に行うことは、キャリア形成に良い効果をもたらします。
たとえどんな些細だと感じることでも、きちんと正面から向き合うこと。
これこそが「問題解決力形成の掟」となります。
忘れがちなことですが、ぜひとも注意したいことですね。
この記事の3つのポイント!
・人とすれちがうときの対処法は2つの側面から考える。
・対処法には、「問題解決力のエッセンス」がつまっている。
・些細なことでも意識的に向き合うことが、「問題解決力形成の掟」