仕事において、人間関係における悩みはつきものです。どんなに注意していても、人間関係を完璧に良好に保つことはどうしても難しいですよね。
しかし、少しでも自分で工夫できる点や改善できる点を知り、それを実践してみることで仕事における人間関係の悩みを軽くし、仕事に対するモチベーションを向上させることは可能です。
そこで今回は、仕事で人間関係に疲れたときの対処法をご紹介します。
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人間関係の悩みで退職する人の割合は?
人間関係の悩みに対する対処法を知る前に、世の中でどのくらいの方が「人間関係」に悩み、結果として転職などの具体的な行動に移しているのかを見ていきましょう。今のあなたが悩んでいることと同じ悩みや課題を抱えている方の行動は、とても参考になるでしょう。
下記のグラフでは、大手転職サイトの「マイナビ」が調査した、転職者の「ホンネの退職理由」の割合が掲載されています。
転職活動の際に、人事や企業側に「建前」として家庭の事情を伝える方は32%になっています。なぜかといいますと、「会社側に悪い印象を与えないため」とあります。確かに、前職でどのような環境や境遇に置かれていたのかを面接で話すことは難しいため、建前とホンネを分けて話すことの意味はよく分かります。
対して、人間関係が原因で退職したことを企業や人事側に伝えている割合は5%ほど。かなり少ないのですが、ホンネのグラフ(赤の棒線)では26%となっています。実際のところ、人間関係で悩み退職をせざるを得ない方はとても多いことがわかりますね。
人間関係の悩みで疲れた方の5つの対処法
世の中の転職者の「ホンネ」を見ると、人間関係に悩み退職・転職する人の割合がとても多いことが分かりました。しかし、人間関係に悩んでいるからといえど「退職する」ことだけが残された選択肢であるわけではありません。
この記事では、退職する方が転職に成功するためにおすすめの転職エージェントをご紹介していますが、ご自身の状況や環境を変える方法をすべて知った後に、「転職を検討する」ことをおすすめします。
1 身近な人に相談する
「身近な人」とは、家族や友人、恋人などの「あなたの立場を理解している人」に相談をしてみることです。「なんだ、そんなことか」と思うかもしれませんが、人間関係で悩んでいると、どうしても「相手の悪い部分」だけが見えてきてしまうことがあります。
たとえば、あなたが特定の上司との関係性で悩んでいるとしましょう。この場合、あなた自身から見ると「こんな理不尽なことはない」と感じるだけかもしれません。しかし、第三者の目線で見てみると、「それはあなたにも問題がある」ということがよく理解できる可能性があります。
「身近な人に相談する」ことは、単なる「愚痴を話す」こととは異なります。あなたが人間関係で悩んでいることを具体的なエピソードで話し、そのエピソードに対して客観的に相談してみることが大切です。
あなたのことを一番近くで理解してくれる人からもらえる「意見」ほど、改善や前向きな言葉はありません。「あの人には関係ないことだしな」と自己解決せず、まずは身近な人に一部始終をすべて共有してみることで、思わぬ解決策を見つけることができるかもしれません。
2 人事や上司に対応を求める
あなたが不当な扱いを職場で受けている場合は、単なる人との相性の問題で片付けるには事態が重すぎるといえます。最近は「パワハラ」の問題が表面化するようになってきていますが、あなただけが被害を受けている場合は、あなたが訴えなければ問題が前に進みません。
信頼できる上司や、適切な相談窓口があれば、「こんなことで問題を大きくしたくないな」という配慮を捨てて、行動に移すべきでしょう。たとえば、時間をとって権限のある上司や人事の方に相談してみる…そういった動きをとってもなお改善しない場合には、転職すべきであるといえるでしょう。
3 自分の人間関係に対する視点を変えてみる
人間関係に悩む以上、あなたは既に「どうやったら仲良くなれるか?」「どうしたら人間関係を解決できるか?」について深く考えているでしょう。ですから、「もう一度考えを改めてみろ」という意味で、視点を変えることを対処法として述べているわけではありません。
しかし、あなたが必要以上に「人に好かれようとしている」場合も考えに入れるべきでしょう。たとえば、100人中、100人に好かれることは、どんな人でも不可能です。また、付き合いを持つ人が増えてくれば増えるだけ、どうしても自分とは相容れない人はいます。
もし、あなたが「100人中100人に好かれようとしている」と自分自身のことを振り返り感じた場合は、その視点を変え、「どう努力しても理解してくれない人はいるものだ」と考えるべきでしょう。
しかし、この「視点を変える」考え方には限界があります。たとえば、あなたの仕事内容や仕事量を決める権限のある上司から不当な扱いを受けている場合などは、視点を変えるべきではありません。それは、「人としての付き合い」「相性」という問題ではないからです。
4 可能であれば直接聞いてみる
不当な扱いや不当に権限を使われあなたが人間関係上の不利益を受けている場合は「2」でご紹介した対処法を実践すべきです。
しかし、そうではなく「単なる相性」「性格上の問題」と考えれる場合や、「あなたが起こしたミス」が原因で人間関係に傷ができている場合は、直接、上手く行っていない相手に対して「自分の悪い部分・直すべき部分はどこですか?」と聞いてみることも選択肢のひとつです。
特に、同じ立場である同僚との関係性は、一度直接話してみるといったコミュニケーションで相互理解が得られる可能性があります。「話してみたら、意外と良い人だった」という例は仕事に限らず様々なところで起きうること。だからこそ、可能であれば直接聞いてみることも大切です。
5 転職活動を進める
1〜4を試した、もしくは、「できない」ことがわかった場合は、転職活動を検討すべきです。なぜなら、その人間関係の悩みは、今後も解決する可能性が0に近いからです。それよりも、あなたが満足できる職場で働けるよう、転職活動を進めていくべきであるといえます。
もちろん、転職活動にはリスクがあります。そのリスクとは、「次の職場でも失敗するのではないか?」という不安です。そんな不安を払拭するためには、転職エージェントを活用することをおすすめしています。
転職エージェントを使うことのメリット・デメリットは?
転職エージェントとは、いうなればあなたの「秘書」のような存在です。転職エージェントサイトは多数ありますが、共通しているのは「担当者がつき、転職活動を一貫してサポートしてくれる」ということ。
ここでは、転職エージェントを使用することのメリット・デメリットをご紹介しています。転職を検討している方は、下記のメリット・デメリットをよく理解した上で活用していきましょう。
メリット
自分に合った職場を探してくれる
転職エージェントの最大の特徴は、業界や転職事情に精通したエージェントが転職相談に乗ってくれること。つまり、あなたの特性や経歴を活かしたアドバイスを受けること、「どんなところに転職すべきか?」といった悩みを相談することができるということです。
その上で求人を紹介してくれるため、「自分に本当に合っているのだろうか?」という悩みを持つ必要がなくなりますし、万が一悩みを持ったとしても、その都度相談をすることができます。
転職が初めてな方や、転職に大きな不安を抱いている方にとって、一人で転職活動を行う必要がない転職エージェントはかなり心強い味方であるといえます。
転職活動に必要な準備をサポートしてくれる
相談やアドバイスだけではなく、内定を得るための面接の準備や面接に必要な選考書類の準備を行ってくれるのもエージェントの特徴です。また、在職しながらの転職活動で最も不安のある「スケジュール調整」も、最適な日程を企業側と相談した上で決めてくれるため、面接のスケジュール調整がとても楽になります。
転職活動は想像以上に「すべきこと」が多いため、「まず、何をすべきかわからない」という方にはぜひ転職エージェントをおすすめします。
デメリット
自分で数多くの求人情報を見ることができない
転職活動を複数回行っている方や、既に細かな条件等まで決まっている方にとっては、「多くの求人情報を見たい」が転職活動の最大のポイントといえます。
転職エージェントは、最適な求人を提案してくれるという点では優れていますが、どうしても「自分でみたい」という場合の量や効率としては一般の転職サイトに劣ります。
しかし、その分ひとつひとつの求人情報を綿密に紹介してくれるため、求人内容に対する信頼性は高いといえます。
転職する業界や職種・業種などが明確になっていない場合、一人で転職サイトを使い多くの求人を見ることは、転職活動に多くの時間を割いてしまうことになりますので、注意が必要です。
担当するエージェントによって対応が変わる
転職エージェントは、転職者によって担当者が就くシステムなので、その分具体的なサポートを得ることができます。反面、担当するエージェントによって、対応やアドバイスの内容に幅があることに注意が必要です。
転職エージェントサービスは、複数活用する方がとても多いというデータがあります。
転職エージェントは「4社」以上の活用で転職に成功する割合がぐんと上がります。担当者に不安がある場合でも、それを解決する方法はあるといえますね。
転職エージェントの登録後の流れ
転職エージェントの一般的な「登録後の流れ」は次のようになります。転職エージェントごとに細かな流れが異なる場合もありますが、大まかに流れをおさえておくことで、円滑に転職活動をすすめることができるでしょう。
- 個人情報入力後、エージェントからカウンセリング(転職の相談)の日程調整の連絡が1〜2週間で来る。
- エージェントとのカウンセリング(転職の相談)を行う。
- 相談を踏まえてエージェントが求人を紹介してくれる。
- 履歴書などの書類準備&応募する企業を決める。
- 面接準備をエージェントと相談しながらする&面接本番。
- 内定後、入社日や給与などの条件交渉をエージェントを通じて行う。
カウンセリングや相談のタイミングで、「面接前の不安事項」「内定後の入社日や給与交渉」「退職の調整」の方法はどんどん質問し、出来る限りエージェントから情報を受け取りながら転職活動を進めていきましょう。
転職成功のための「転職エージェント」まとめ
エージェントサイトは、必要項目を入力し登録完了した後、メールや電話等であなたの日程に合わせて転職支援を行ってくれます。「今仕事が忙しい!」「時間がないかも…」と不安な方も心配せずにまずは登録してみましょう。あなたの転職成功率がグンと上がります。
また、転職エージェントは複数活用することをおすすめします。
エージェント会社により、持っている求人数や種類に差があります。また、複数のエージェントを活用することで、より年収アップが期待できる求人を多く見つけることができます。
自分に合ったエージェントを「2〜4つ」登録しておくと良いでしょう。
1位 マイナビエージェント|20〜30代の転職活動に最適!
『マイナビエージェント』の特徴
有名な就職サービス『マイナビ』が運営する転職エージェントサービスが「マイナビエージェント」です。
キャリア事業の大手ならではの信頼感と、太いパイプが売り。
特に20〜30代向けの求人情報に強みがあるため、転職が初めてで不安な若手社会人の方におすすめです。また、相談しながら転職活動を進めたい人にとっても力強い味方になってくれます。
20〜30代の方はほかの転職エージェントと同時に登録しておくことをおすすめします。
どんな人にオススメ?
- 希望する職種・業種が複数ある方。
- 大企業からベンチャー企業まで、あらゆる選択肢を考えているが転職に自信がない方。
- 20〜30代、第二新卒の方で、転職活動の選択肢を増やしたい方。
2位 転職が不安なら最初に登録しておくべき!『リクルートエージェント』
『リクルートエージェント』の特徴
「リクルート」が運営するエージェント型転職サービス。最大の特徴はリクルートのパイプを活かした多数の求人案件にあります。業界ごとに精通したアドバイザーが、給与等の条件や面接対策などといったサポートをしてくれますので、転職に不安があるが、選択肢は多く持ちたい方が活用できる転職サービスです。
どんな人にオススメ?
・転職活動の条件などの交渉に不安がある方(代行してやってもらえます)
・面接や選考の書類など、具体的な転職活動の準備が不安な方。
・自身のスキルやPRポイントなどがよくわからず、転職に悩んでいる方。
3位『正しい転職』を助けてくれる『パソナキャリア』
『パソナキャリア』の特徴
『パソナキャリア』は、転職エージェント。手厚い転職サポートを登録後から採用まで一貫して行ってくれます。(すべて無料)
キャリアや転職に関する悩みがある方にとっては、求人案件を探すだけではなく、そもそもの働き方や求める条件を絞りこむことが大切です。『パソナキャリア』であれば、転職活動における悩みを抱えずに採用までスムーズに行くことができるでしょう。
どんな人にオススメ?
・転職活動に不安や漠然とした心配がある方。
・キャリアカウンセリングなど、転職相談を受けたい方。
・信頼感のある情報源から、求人案件を得たい方。
4位 DODA転職支援サービス
『DODA」の特徴
DODAでは登録者に対して、サイトに公開されていない求人をキャリアカウンセリングの中でご紹介しています。業界・職種に精通した専任のキャリアアドバイザーがあなたのキャリア、お持ちのスキルを総合的に判断し、 現在の転職市場において強みとなる部分、弱点となる部分を整理します。
どんな人にオススメ?
・キャリアカウンセリングを希望する方。
・履歴書の書き方や模擬面接対策など、手厚いサポートが欲しい方。
・自分にあった企業がなかなか分からない方。
「転職サービスランキング」も掲載中!
ほかにも、転職エージェントは大手から中小まで様々なものがあります。基本的には、求人数の多い大手エージェントを使うべきですが、特定の業界に強い特徴を持つサービスなどもあります。
- 他にもエージェントを見たい!
- 複数のエージェントに登録しておきたい!
という方は、下記ランキングを参考にしてください。
転職したい業界・業種が決まってるなら「IKIKATA Database」
IKIKATAと同時に運営している業界別・ニーズ別の転職サイト紹介メディア「IKIKATA Database」では、あなたが転職したいと考えている業種・業界別に転職サイトをご紹介しています。
あなたが「営業職」「事務職」など職種で転職を考えている場合や、「IT」「金融」など転職したい業界が決まっている場合は、こちらのメディアから転職サイトを検討してみましょう。
まとめ|人間関係の悩みは自分の行動で解決できます
今回は、人間関係の悩みを持ち、仕事に疲れてしまっている方に向けて、悩みを解消するための対処法をご紹介してきました。人と人とに間には、必ず問題や悩みが発生します。特に、職場の中では深刻な悩みも発生しやすいといえます。
一人で悩まず、今回の対処法を参考にして、ご自身の働き方を変える一歩をぜひ踏み出してくださいね。