「仕事へやりがいを感じられていない」という方は結構多いですよね。「給料さえもらえれば、あとは我慢すべき」という意見もありますが、できることなら仕事にやりがいを持って取り組みたいはずです。
仕事へのやりがいを感じるためには、そもそもやりがいとは何で、何が原因で見つからないのか、見つけるためにはどうすればよいのかということが分かっている必要があります。
そこで今回は、しごとのやりがいとは何を意味しているのか、仕事のやりがいを見つける方法なにかについて詳しく解説していきます。
人生を変える仕事の選択にも関わってくる問題です。自分の働き方や生き方を見つめ直したい方は、ぜひ参考にしてください。
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「仕事のやりがい」の意味とは何か?
仕事においてやりがいを感じられないと感じている人はけっこう多いはずです。
たとえ生活していけるだけの給料があったとしても、やりがいを感じられないのは大きな悩みではないでしょうか?
しかし、ただ単に現状に不満があるのであれば、それはやりがいかどうかに関係していないかもしれません。
まずは、本当にやりがいが足りないと感じているのかどうかをチェックすることが大事でしょう。悩みの原因を探らなければ、自分は本当にやりがいを求めているのかどうかが分かりません。
そもそも「やりがい」って何?
そもそも「やりがい」とはどのような意味なのでしょうか?辞書によると、やりがいとは「事にあたる際の充足感や手応え、張り合い」とされています。
やり甲斐
読み方:やりがい
別表記:遣り甲斐事に当たる際の充足感や手応え、張り合い。過去に行った事について評価する場合は「やり甲斐があった」の他に「やった甲斐があった」とも表現する。
漠然とした意味合いですが、仕事におけるやりがいであれば、おおよそ下記のようなものがやりがいに当てはまるのではないでしょうか。
仕事におけるやり甲斐の例
- 自分にしかできない仕事をできているとき
- 仕事を通じて経験・スキルが向上していることを感じるとき
- 仕事内容に見合った給料を受け取れるとき
- 達成感を感じるとき
- 努力した結果、実績がついたとき
- 業務内容自体に熱中しており、楽しさを感じているとき
つまり、やりがいとは「1 仕事自体の楽しさ」「2 仕事で得られる金銭的な報酬=給与・ボーナス」「3 仕事で得られるお金以外の報酬」に分けることができます。
やりがいを感じていない人は、この3つのやりがいの種類のうち、どれかが足りていないかすべてが足りていないかが考えられるでしょう。
仕事のやりがいを感じるためには、この3つを満たすために行動する必要があります。
「やりがい」の漢字と類語
やりがいを感じるためには、やりがいを満たすために必要なことを自分で考え、行動していくことが大切になります。しかしその前に、やりがいをもっとわかりやすい言葉に置き換えて見ることも大切です。
やりがいは漢字で「やり甲斐」と書きますが、甲斐とは「効果」「値打ち」という意味があります。「仕事のやり甲斐」と言った場合、「仕事の効果や値打ち」のことを指すのです。
そして、仕事によって得られる効果や値打ちは、下記の類語が示すように個人や環境によって違います。
- 手応え・歯ごたえ・チャレンジングな〜:挑戦する価値があること
- 有益な・貴重な・為になる:能力やスキルを得られる効果があることや金銭的な報酬があること
上記でご紹介したふと文字の部分は、やり甲斐の類語と呼ばれている言葉です。類語の中でも、やりがいの意味と近いものとされている言葉には様々な種類があることが分かります。
「やりがい」の例文と使い方
「やりがい」とはどのようなときに使える言葉なのでしょうか?
やりがいを感じるとはどういうことなのか、それ自体がわからない方も多いと思いますが、やりがいとはどういう場面で使う言葉なのかを知るだけでも意味があるでしょう。
「やりがいを感じる」「やりがいがある」のそれぞれの使い方は下記の通りです。
やりがいを感じる
「〇〇にやりがいを感じる」というときは、仕事や熱中して取り組んでいることに価値がある、効果がもたらされると感じているときに使う言葉になります。
やりがいを感じるまでには、時間がかかることも多いです。最初はつまらないと思っていた仕事がとても楽しく感じられてくることもあります。また、その逆もあるでしょう。
やりがいとは、最初から与えられているものではなく、工夫や考え方次第で出てくるものでもあるということを抑えておきましょう。
やりがいがある
「〇〇にはやりがいがある」というときは、すでにその仕事について取り組むことで値打ちを感じていることを指しています。
「やりがいがある仕事」には誰もが就きたいはず。もちろん、働きたくない人もいると思いますが、自分の趣味が仕事になるとしたら、どうでしょうか?
しかし、最初から「やりがいがある」と感じられるような仕事に就くことは、今の時代ほとんどできません。そのため、自分自身でやりがいを模索していく必要があるでしょう。
ここまで、やり甲斐の基本的な意味について解説してきました。やりがいとは、仕事に対して効果や値打ちがあると感じることであり、やりがいがあると感じる瞬間や条件は、個人によって異なります。
しかし、仕事に関していえば、やりがいを感じない原因はある程度共通しています。次の項目では、仕事にやりがいを感じない原因について考えていきましょう。
仕事にやりがいを感じない原因とは
仕事にやりがいを感じない原因について解説していきます。現在あなたは、自分自身が取り組む仕事について、やりがいがないと感じているはずです。
しかし、やりがいがないのはなぜなのか、その原因について深く考えたことはないかもしれません。ここで解説している内容を参考に、自分自身が求めるやりがいを分析してみましょう。
1 人の役に立っている仕事だとは思えない
今取り組んでいる仕事が人の役に立っている仕事だとは思えないと感じることが、やり甲斐の喪失につながっていることがあります。
たとえば、消防士や警察官などの公務員の場合、「人の役に立っているかどうか」をもう一度見つめ直すのにはあまり時間がかからないかもしれません。
しかし「自分の仕事がどんな人の何に役立っているのかよくわからない」と感じやすい仕事のほうが、世の中には圧倒的に多いのが現状です。
先程ご紹介した消防士や警察官など比較的仕事の社会的意義がわかりやすそうな仕事をしている方であっても、仕事の意義を実感できる機会はそう多くはありません。
2 プライベートが疎かになるほか忙しく余裕がない/残業が多くてつらい
仕事内容ではなく、生活における仕事の割合の多さが、仕事へのやりがいを削いでいることもあります。
仕事とプライベートは切っても切り離せない関係です。
そのため、仕事の時間が多ければ多いほどプライベートの時間は削られていきますが、一方で仕事を辞めるわけにもいかないため、その間で苦しむ人が多いのは当然のことです。
やりがいや仕事に対する充実感は、余裕のある心に初めて芽生えるもの。いくら人の役に立つ仕事でも、自分の時間や人生を自分のために使えないと感じていたら、やりがいを感じることはむずかしいでしょう。
3 スキルアップやキャリアアップに繋がっていないと感じる
仕事におけるスキルアップや昇進などのキャリアアップに繋がっていると仕事をしていく中で感じることができれば、未来の自分に希望を持つことができます。
つまり、「昇進する」「給料が上がる」というモチベーションは、仕事にやりがいを持つ重要な要素なのです。
一方、日々淡々と業務をこなす中で成長をまったく実感できなかったり、取り組む仕事は代わり映えせずに経験・スキルを得ることができなかったり…といった状況だと、仕事と将来性に目標ができず、モチベーションは下がる一方です。
4 上司や同僚から信頼されていない
仕事をしていくうえでは、どんな人であっても「上司や同僚」「取引先」「関係者」から信頼を得ることが重要になります。
信頼されなければビジネスはできませんし、チームワークやマネジメントといったスキル面でも、人望や信頼感は重視されます。
しかし、そういった信頼が職場の人間関係においてまったくないと「自分は必要のない人間なのかも」と感じてしまい、仕事に関するモチベーションは下がってしまいます。
5 給料が低い
「給料が低い」「年収額が不満」といった金銭的な悩みも、仕事においてはとても重要な要素です。
どんなに意義のある仕事であっても、給料が低い状況ではモチベーションを維持することはむずかしいでしょう。どれだけ高尚な理念があっても、給料が低い現状は変わりません。
やりがいとは、達成感や仕事自体の面白さが非常に重要ですが、それと同様に給料などの「報酬」も重要なのです。
ここまで、仕事におけるやりがいを感じない原因について解説してきました。やりがいがないと感じる原因は様々なものがありますが、おおよそ上記のどれかに当てはまったのではないでしょうか。
仕事にやりがいを感じない原因のほとんどは、働く環境によって起きるものです。しかし中には、仕事にやりがいを感じていない人本人の考え方や行動が原因である可能性があります。
次は、仕事にやりがいを感じない人の特徴を解説していきます。
仕事にやりがいを感じない人の特徴
仕事にやりがいを感じない人の特徴をここで解説していきます。しかし、ここでご紹介している特徴は、あくまでも自分自身のせいでやりがいを感じられていないケース限定です。
そのため、やりがいを感じられていない人すべてに当てはまるわけではないことに注意が必要です。
ただ、人はだれでも下記でご紹介している状況に陥ってしまう可能性があるため、やりがいを感じられなくなるケースや注意点として参考にしてくださいね。
1 自己反省や改善が苦手
自己反省や改善が苦手な人は、仕事に対して不満を懐きやすいです。つまり、仕事にやりがいを感じることがとても難しいです。
自己反省とは、「今日取り組んだ仕事」に対して、「良かったところ/悪かったところ」を見つめ直して次に活かそうとすること。
改善とは、「今回はここが悪かったから、次回はこの経験を生かして改善しよう」と考えることや、実際に行動に移すことです。
こういった、「次回へ反省を活かす」という機会が少ないと、仕事に関して達成感を感じることができませんし、仕事を改善し実績を上げることで感じられる喜びを知ることができません。
2 ミス・失敗が多い
ミスや失敗を繰り返してしまう人も、仕事に対してやりがいを感じられない状況がよく起こります。
仕事はミスや失敗が必ずついて回るものですが、「前回と同じ失敗をしてしまう」「ミスを繰り返す」という状況はモチベーションを維持するうえでも好ましくありません。
ただし、中には性格や精神的な理由によってミスや失敗を繰り返してしまう人もいるでしょう。
しかし、そういう方であったとしても、やはり「失敗する自分」を受け入れられるようにすることは可能です。
ミスや失敗を理由にやりがいを感じられなくなることは誰にでもあることなのですが「ミスや失敗をすることは当たり前である」ということに気づかないと、つらい思いをすることが増えてしまいます。
3 仕事についてほとんど考えていない
若手/中堅/ベテラン社員問わず、仕事についてほとんど考えていないのは、仕事のやりがいについてまったく関心がないことと同じです。
そのため、いざ仕事にやりがいを見出そうとしても、そう簡単にやりがいを見つけることはできないのです。
日々の仕事の中で、何を目的にこの仕事をしているのか、楽しいと感じることや達成感を感じることは何か、給料は今の仕事に見合っているかどうか、を考えるべきです。
4 物事全般に批判的である
物事全般に批判的な人は、たとえ上司がまともな指摘をしてくれたとしても聞く耳を持たず、批判的になったり、裏で反抗してしまったりすることが多いです。
物事を批判的に見ることができるのはとても良いことでビジネスでも必須のスキルですが、一方で「自分の考え方といまいち合わない」といった考えだけで批判してしまうのは、あまり良いことではないでしょう。
物事全般に批判的だと、自己反省や改善、そして新しい考えを受け入れることができにくくなります。
そうすると、一度仕事で嫌なことがあるとすぐにやりがいを感じられないと思ってしまい、モチベーションを失ってしまうことになります。
ここまで、仕事にやりがいを感じられない人の特徴を見てきました。賛否両論あると思いますが、ここでご紹介したのはあくまでも、自信の行動のせいでやりがいを感じられない人の特徴です。
ただし、少し考え方を変えるだけでやりがいを感じられるケースでもあります。もし、「自分に当てはまるかも?」と感じたのであれば、ぜひ改善できるようにしてみてくださいね。
次は、仕事にやりがいを感じるためにするべきことを解説していきます。
仕事にやりがいを感じるためにするべきこと
仕事にやりがいを感じるためには、何をするべきなのでしょうか?
方法には様々なものがありますが、ここで今すぐ実践できることをご紹介していきます。やりがいは、あなたの考え方や物の見方だけではなく、環境や職場自体を変えなければいけないことも含まれています。
ですので、やりがいを感じられないからといって、自分だけのせいにする必要はありません。
ただし、できることはまだあります。是非下記を参考にしてくださいね。
1 自己分析で自分の「好きなこと」「やりたいこと」を知る
やりがいを感じるためにはまず最初に「あなたが好きなこと」「あなたがやりたいこと」を自分自身で正しく知っておくことが重要になります。
自己分析にもいろいろな方法がありますが、仕事へのやりがいを見つけるための自己分析は、下記の通りおこないましょう。
やりがいを見つけるための自己分析の方法
- 将来なりたい自分を決める:年収額が〇〇万円、フルスタックエンジニア、仕事が人の2倍早い事務職
- これまでの自分の振り返りをおこなう:自分の得意なこと、苦手なことを書き出す
- 将来なりたい自分とこれまでの自分の経験を比較して身に付けたいことを探す
たとえば、年収500万円以上の管理職を目指すという現実的な目標だとします。この場合、あなたは一つのことに取り組むのは苦手だけど、過去に部活動で部長をやっていた経験があります。
そうすれば、「年収500万円以上の管理職になること」を目標に、マネジメントスキルや人を動かす能力を極めるため、仕事で様々な工夫をしていくことができますよね。
たとえば、今現在平社員であったとしても、同僚と勉強会を開いたり、同期を集めて飲みに行くなどができます。
もし、過去の経験となりたい自分がどうしても結びつかないのであれば、目標を再設定することができます。また、今の仕事と将来が結びつかない場合には転職も視野に入れることができます。
2 自分の価値観を見つける
米国のキャリア研究者であるドナルド・E・スーパーが唱えたキャリア理論「スーパー理論」の中には、「14つの労働価値」というものがあります。
労働することによる価値を14つに区別したものですが、現代人が忘れがちな働くことの意味をもう一度見つめ直す際にとても有効ですのでご紹介します。
あなたはどれを「やりがい」としたいかを考えながら見ていきましょう。
14つの労働価値
- 能力の活用:自分のスキルや知識の発揮
- 達成:良い結果を得られたという実感
- 美的追求:美しいものを見たり、創り出したりする
- 愛他性:人の役に立つ
- 自律:自律することができる
- 創造性:新しいものや考えを発見する/デザインする
- 経済的報酬:お金を稼いで高い水準の暮らしができる
- ライフスタイル;自分の行動・計画で生きることができる
- 具体的活動:身体を動かす機会
- 社会的評価:成果を周囲から評価される
- 危険性:リスクのあるワクワクする体験
- 社会的交流性:グループとして働ける
- 多様性:様々な活動ができる
- 環境:心地よい環境
やりがいを感じられないという場合、あなたは上記のうちどれかが不足していると感じているはずです。それは何でしょうか?
また、それを満たすためには何ができるでしょうか? やりがいの根源が自分で分かれば、次に起こす行動も決まってくるはずです。
3 今の仕事で「やりがい」を見つける方法を試す
これまでの自分や自分の本心を深掘りしていく以外の方法でも、やり甲斐を見つけていくことができます。
最も早い方法は、今取り組んでいる仕事でやりがいを見つける方法を探すということです。少し難しいかもしれませんが、たとえば下記のような方法でモチベーションを高めることができます。
- 毎日の目標をチェックリスト形式で書き出す
- 仕事終わりに自分へのご褒美を用意する
- 取り組む仕事で学べることを自分で考えてみる
- 取り組む仕事を効率化する方法を探す
日々の仕事の中で工夫できることや、「もっとこうすればよいのでは?」と感じることを見つけてみる、それだけでも、マンネリ化した気分を変えることに繋がるでしょう。
4 目の前の仕事に全力で取り組む
もしあなたが今の仕事にいまいち本気を出せていないと感じるなら、それは最大のパフォーマンスを出さないことにより、成果や達成感を味わえていない可能性があります。
- 「この仕事は何に繋がっていて、最終的には何が目的なのか?」
- 「この仕事を続けることで、将来の自分は何を得るのか?」
- 「この仕事を達成することで、どんな評価/成果が得られるのか?」
これらの疑問は、目の前の仕事に全力で取り組むことで見えてくることがあります。全力で取り組まないと、「この仕事は自分に合っていない」とすぐに諦める癖がついてしまう可能性があります。
「この仕事は辞めるべきかもな」という基準を決めるのはむずかしいのですが、本気で取り組むことが前提になっていれば、自分の職業を決めるときにも、より自信を持つことができるでしょう。
6 モチベーションアップに取り組む
仕事へのやりがいとは関係なく、モチベーションが下がっていることが原因であることもあります。
やりがいがない状態とモチベーションがない状態は似ていますが、少し異なります。モチベーションが下がっているだけなら、同じ仕事でも有意義に取り組める可能性が高いのです。
最近、仕事に対するモチベーションが下がっているな…と感じる方は、まず最初にモチベーションアップの方法を実践してみましょう。
まとめ|やりがいを感じられない仕事もあります
今回は「仕事へのやりがいとは何か?」というテーマについて考えてきました。仕事へのやりがいは人によって異なりますし、仕事の環境によって感じられるものも違います。
そのため、「やりがいとは〇〇で、こうすれば感じることができる」と説明するのは、あまり簡単ではありません。
そのため、やりがいを見つけるためには自分自身で行動していくことが大切なのですが、やりがいを見つけるために何をするべきかについては、ぜひ今回の記事を参考にしていただきたいと思います。
ただし、上記のどれもこれまで実践してきたけど無理…と感じる方は、転職したほうが良いでしょう。
無理して現状を維持することよりも、環境を変えるために一歩踏み出すことのほうが有意義なケースは多いです。
下記では、転職方法について詳しく解説しているので、是非参考にしてくださいね。
今の職場に満足してる?リスクなしで転職するための4つのコツ
ここでは、今の職場や待遇、働き方に不満を抱いている方に向けて、転職活動を始めるにあたって必ずおさえておくべきことをご紹介していきます。
転職活動というと、下記のようなイメージがあるのではないでしょうか?
- 「失業リスクがある」
- 「これまでに積み重ねた経験・キャリアがムダになる」
- 「転職すると給料が下がる」
- 「新しい環境に慣れるのが大変そう」
しかし、この4つの不安は下記の「4つのコツ」で解消することができます。転職したいと考えているけど、不安を解消できないと感じる方はぜひ参考にしてください。
1 転職活動に失業リスクはない!
転職活動を始めるにあたって最も不安なことは、「転職活動をすると、失業するのではないか?」というものだと思います。
一般に、仕事を辞めたり、退職して他の仕事を始めたりすることには、ネガティブなイメージを持つ方も大勢います。しかし、それは”間違い”です。
大手転職サービスを運営している「リクナビ」が公開しているデータには、こう書かれています。
20代では76%が「転職経験なし」という結果となっています。30代になると「転職経験なし」の割合は一気に減少し、半分以上の人が転職を経験。4人に1人は「転職1回」、そして約3割の人が「2回以上の転職」を経験しているという結果になりました。
20代では「10人中3人以上」、30代では「4人中1人以上」の人が転職活動を経験しています。
つまり、今では転職活動自体はそれほど珍しいことではなく、むしろそれが当たり前になってきているのが現状です。
ではなぜ、転職活動をすることができる人が増えているのでしょうか?理由は大きく2つあります。
理由1 「中途採用を積極的におこなう企業が増えた」
人材市場・転職市場の動向をアンケートをもとに調査しているリクルートワークスが公開したデータでは、近年は中途採用を積極的におこなう企業が増えたことが示されています。
2018年度の中途採用の見通しについては、「増える」(18.6%)が「減る」(4.0%)を大きく上回っている。
つまり、転職市場は「売り手市場」で、人手不足は飲食業界・情報通信業界(IT)・不動産業界を中心に活発に採用活動が行われていることを示しています。
理由2 「転職活動を在職中にできるサービスが増えた」
転職市場が売り手市場だといっても、「実際に自分のもとに内定が来るかは分からない」という不安は残りますよね。
しかし、その点についても心配いりません。今では、「働きながら転職活動をすること」がふつうです。
たとえば、一昔前までは、下記のすべての転職準備を、自分で調べながらやる必要がありました。
- 求人を探す
- 履歴書・職務経歴書を作成する
- 面接準備をして面接日程を応募企業と調整する
- 面接を1次〜3次まで突破する
- 給与条件や入社日を人事側と調整する
- 今の会社を辞めるための退職手続きや保険関係の手続きをおこなう
これだけ見ても、かなり大変であることがわかりますよね。
でも今は、「転職エージェント」を活用することができます。
転職エージェントとは、あなたの代わりに希望条件に合った求人を選び、人事側とスケジュール調整をしてくれたり、履歴書や職務経歴書の添削サポートをおこなってくれたりする無料サービスです。
そのため、転職するために仕事を先に辞める必要はありませんし、会社にバレる心配がありません。また、自分で準備するのは最小限にしたうえで転職活動をおこなうことができます。
…
以上2つの理由から、転職活動にリスクがないことがおわかりいただけたのではないかと思います。転職エージェントについてもっと詳しく知りたいという方は下記記事をご覧ください。
おすすめ記事:転職エージェントとは?おすすめの選び方と比較ポイントを徹底解説!
おすすめ転職エージェントは下記記事でご紹介しています。活用法や利用の流れも解説しているので、「転職エージェントを選びたい」という方はぜひ参考にしましょう。
また、「自分で求人を探したい」「自分のペースで求人を見てみたい」という方は、こちらの「転職サイトランキング」を参考にしてくださいね。
おすすめ記事:おすすめ転職サイトランキング!選び方や登録後の流れ、活用法まとめ
2 これまで積み重ねてきた経験・キャリアは転職で活かせる
転職するときの悩みのひとつとして多くあげられるのは、「これまで積み重ねてきた経験・キャリアがムダになってしまうかもしれない」という不安です。
特に、30代前後である程度長く職場で働いてきた方や、エンジニアや金融・不動産などの専門的な営業をしてきた方は、そう感じることも多いでしょう。
これまで得てきた経験を活かすには、「同じ業界・職種/業種で活躍することができる仕事」を探すことが大切になります。
「同じ業界・職種/業種」で活躍することができる仕事を探すには、「業界・職種/業種に特化した転職エージェントや転職サイトを使うこと」をおすすめします。
あなたの経験・キャリアを正しく評価してくれる職場であれば、今の給料よりも高い金額を提示してくれます。
もしなかったら、そのときは転職をしなければ良いのです。
業界・職種/業種専門の転職エージェントや転職サイトとは、たとえば「IT業界に特化した転職サービス」「広告業界に特化した転職サービス」「看護師・保育士・介護などの転職サービス」など様々です。
業界特化型の転職サービスや、特定業界に強い転職サービスは、兄弟サイト「IKIKATA Database」のTOPページで掲載しています。
どんな経験・キャリアであっても、それを評価してくれる職場は必ず存在します。
もちろん、経験・スキルによって大幅に求人の見つかりやすさや条件は変化しますが、「今の職場に不満を感じている」のであれば、転職活動を始めてみるべきですよね。
3 転職しても給料は下がらない
「転職すると給料が下がる」と何となく悪いイメージを持っている方はいないでしょうか?
それはあくまでリストラなどが行われた過去の話です。今でもリストラの危険性がまったくないわけではないですが、自発的におこなう転職活動で給料が下がることはありません。
それはなぜかといいますと、最初に給与条件を検索できる転職サイトや、給与条件を代わりに交渉してくれる転職エージェントは無数に存在するからです。
特に、あなたの代わりに給与交渉をおこなってくれる転職エージェントに依頼することで、年収アップが可能です。
年収アップ転職をしたいと考えているなら、下記に掲載されている転職エージェントのうち、特に自分に会っていそうなものを順位1位から見てみることをおすすめします。
また、実際に今のあなたの職種・業種の求人が一般的にどの程度の年収なのかを調べることも大切です。そんな方は転職サイトに登録し、職種/業種の条件から求人を探してみることをおすすめします。
おすすめ記事:おすすめ転職サイトランキング!選び方や登録後の流れ、活用法まとめ
4 新しい環境と今の環境の比較はカンタンにできる
転職活動自体はスタートでしかなく、本当に大切なのは「実際に内定をもらい入社したあとに後悔しないか?」という不安を解消することですよね。
「こんな職場に転職するくらいなら、以前の職場にいたほうが良かった…」という後悔をしたくない方は、転職活動に後ろ向きなはずです。
しかし、今の職場に不満を持っている方こそ、転職エージェントを使うべきです。
それはなぜかといいますと、転職エージェントでは応募先企業の内情や上司の情報、会社の雰囲気や残業時間の実態などについて詳しく教えてくれるからです。
あなたは、今の職場に不満を感じているからこそ、「転職先の内情」をしっかり知ったうえで転職したいと考えているのではないでしょうか?
実際に転職するかどうかは置いておいて、今の職場をほかの職場と比較してみることで、あなたが本当に満足できる仕事を見つけることができるでしょう。
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