「あの人には器量があるな」という言葉には、どんな意味があるのでしょうか?
あなた自身言われたことがあるかもしれませんし、ほかの誰かがそう言われているのを聞いたことがあるかもしれません。良い意味であることはわかりますが、具体的にどんな意味を持つ言葉なのでしょうか?
人の生き方や働き方を考え、自分の理想像を目指すためには「器量」が大事になってきます。
今回は、「器量の意味」を考え、そこからどのように器量を向上させていくのかについて解説していきます。「器量の意味を知りたい」「器量のある人になりたい」という方は、ぜひ参考にしてください。
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器量の意味とは?
「器量がある」「器量が大きい」など、人の性質や行動、性格を言い表す言葉として使われることが多い「器量」という言葉ですが、実際のところどういう意味なのでしょうか?
まずは、器量の意味を確認したうえで、器量の具体的な向上方法を学びましょう。
器量の意味とは?
器量とは、「あることをするためにふさわしい能力や人徳があること」を指す言葉です。また、女性に「器量が良い」と使う場合には、容姿に対する褒め言葉として使われます。
き‐りょう〔‐リヤウ〕【器量】
1 ある事をするのにふさわしい能力や人徳。「指導者としての器量に乏しい」
2 その人の才徳に対して世間が与える評価。面目。多く、男性についていう。「器量を上げる」
3 顔だち。容貌(ようぼう)。多く、女性についていう。「器量のよい娘」
4 もののじょうず。名人。
引用:器量 – コトバンク
男性に使う場合と、女性に使う場合とで使い方が異なる言葉であるため、「どちらの意味で使われているのか?」を正しく知ることが大切になります。
大まかに使い方を解説すると、「良い/悪い」と使うなら女性に対して美人である、容姿が良いという意味になります。
一方で、「器量が大きい/小さい」「器量がある/ない」という場合には、男性・女性を問わずその人の人格の良さを言い表すと覚えておきましょう。
器量の同義語と類語
器量とは、「あることをするためにふさわしい能力や人徳があること」です。
たとえば、スポーツ選手なら試合で活躍できる身体的能力と状況判断能力に優れているだけではなく、評価やチームからの信頼も厚い人のことを指します。
器量には、ほかにもそういった人物に当てはまる言葉がありますので、合わせて覚えておくとなお一層意味がつかみやすいでしょう。
能力・スキルを表す器量の類語
- 才能・才腕・実力・能力
- 適格性・力量・技術・技量
- アビリティ・有能さ
精神的な余裕や人柄を表す器量の類語
- 適格性・適応性・適合性
- キャパシティ・受容性
- 甲斐性
器量を表す言葉には様々なものがあるので、人を評価するときにはもっとわかりやすい言葉を使うと良いかもしれませんね。
たとえば、人へとても寛容な態度を取れる人物なら「寛容な人物」「心が広い」など他の言葉で言い換えたほうがわかりやすいケースも多いです。
器量と度量の意味の違いは?
器量と似ている言葉には「度量」があります。
ものさしや長さと容積を表す言葉として用いられていた度量ですが、その意味が転じて人の心や性格を表す言葉としても用いられます。
ど‐りょう〔‐リヤウ〕【度量】の意味
1 物差しと枡 (ます) 。転じて、長さと容積。
2 他人の言行をよく受けいれる、広くおおらかな心。「度量が広い」
引用:度量 – goo辞書
日常的には、器量と度量は同じ意味で用いられる言葉です。しかし、ニュアンスは少々異なります。
器量は「能力面・実力面」に重きをおいた人への評価ですが、度量は「心の寛容さ」を指す言葉です。
器量よりも、度量のほうが「器が大きい」という意味に近いので注意しましょう。器が大きいには、「寛容である」という意味があります。
たとえば、「あの人はリーダーとしての器量がある」と言った場合には、「リーダー経験が豊富である」「マネジメントスキルがある」「全体的な目標を指し示す戦略的思考が鋭い」など。
一方、「あの人はリーダーとしての度量がある」と言った場合には、「リーダー向きの性格である」「リーダーとして人から信頼されやすい人当たりの良さがある」「人を動かすカリスマ性がある」など。
器量が良い人と度量が良い人はほとんどの場合一致します。リーダーとしてのスキルがあるということは、リーダー向きの性格であることとほとんど同じだからです。
器量と気立ての意味の違いは?
器量に似ている言葉に「気立て」という言葉があります。これは、女性に対して使う「器量が良い/悪い」と似ていますが、意味はもう少し複雑になります。
「気立てが良い女性」と表現する場合、「美人であり、優しく寛容な心を持っている人格的にも容姿的にも優れた女性である」という意味になります。
器量が良いと女性に使う場合には「美人である」という生まれ持った外見を指します。気立てが良いとは、「器量(外見)+性格の良さがある」という表現になるでしょう。
ちなみに、器量を女性の外見として使うときには、器量を「縹緻(きりょう)」と書く場合もあります。
器量の例文・使い方
器量の使い方は少し複雑なため、具体的な例文を通して使い方を学んでいきましょう。器量は先程も解説したとおり、男性女性で使い方が同じ場合とそうでない場合があります。
器量がある/器量がない(人)
「器量がある/ない」と他人のことを指していう場合「この人にはあることをするためにふさわしい能力や人徳がある/ない」という意味になります。
たとえば「リーダーとしての器量がない」といった場合、「リーダーにふさわしい能力がない」ということを表現しています。
器量が大きい/器量が小さい
「器量が大きい/小さい」と言った場合、「この人は器が大きい/小さい」という意味になります。そのため、器量の本来の意味とは少しずれてきます。
器が大きいとは、「小さなことをいちいち気にしない寛大な心を持っていること」を指します。
器が大きい 読み方:うつわがおおきい
小さなことをいちいち気にしない人のこと。多少のことで怒ったり悲しんだりしない人のこと。
つまり、人の失敗やミスに寛容であるかどうかや、人のお願いや依頼を多少無理してでも受け入れると言った心の広さを意味する使い方になります。
「器量がある/ない」とは別物の言葉である点に注意しましょう。
器量が良い/器量が悪い
「器量が良い/悪い」といえば、その女性の容姿が良いか悪いかを表す言葉です。現代では、このような言い方はかなり失礼な良い方になるのではないかと思いますので、使うのは避けるべきでしょう。
器量が良いかどうかは外見に関して使う言葉なので、器量を間違った用法で使うと誤解を与える可能性もあります。
ここまで、器量の意味を様々な角度から概観してきました。おおよそ、器量の意味合いについてはチェックすることができたのではないでしょうか?
「器量が良い/悪い」という表現は使うべきではない言葉ですが、「器量がある/ない」は人の能力を評価するうえで今でも使われる言葉になります。
「器量がある」と言われる必要はありませんが、能力や人からの高い評価は受けたいですよね。それが仕事やプライベートでも充実感に繋がります。
そこで下記では、器量がある人とない人の特徴や器量を向上させる方法について解説していきます。ぜひ参考にしてください。
器量があると言われる人の性格と特徴
器量があると言われる人の特徴の代表的なものを挙げています。器量を向上させるかどうかはさておき、まずは器量の良いと言われる人の特徴を知っておけば、人を見る目も良くなるでしょう。
器量があると言われる人の特徴は5つです。
1 人に対して寛大な心を持っている
器量ではなく度量(寛容さ)にまつわる特徴ですが、人に対して寛大な心を持っていることは、器量のある人の一番の特徴と言っても良いでしょう。
寛大な心とは、人の失敗やミスを許容することができたり、物事を判断するときに高い視点からものを見れたりする性格のことです。
2 トラブルや失敗に対する対処が上手く冷静である
トラブルや失敗は誰にでも起きることです。器量がある人でも、失敗をすることは当然ありますし、トラブルには器量がある人ほど対処する機会が多いです。
器量があると言われる人は、トラブルや失敗が起きても冷静に対処することができるとともに、冷静に受け入れつつ行動することができます。
何かを成し遂げる能力とは、成し遂げる途上で起きうる様々な自体に対処できる冷静さがあるということ。器量がある人は、そういったスキルを身に着けています。
3 理不尽なことにも対応することができる
トラブルや失敗だけではなく、理不尽なできごとにも対応することができるスキルを持つ人も、器量がある人ということができるでしょう。
論理的に考えたら間違っていることは世の中にたくさんあります。たとえば、仕事でミスをしたときに、ミスの指摘をするだけではなく人格を否定する上司など。
そういった理不尽な目にあったときにも、気持ちをコントロールし次の行動に移せることが、器量がある人と言われる理由でしょう。
4 ストレス耐性があり感情のコントロールが上手い
ミスや失敗だけではなく、理不尽なことも含め、ストレス耐性があるのは器量がある人の特徴です。それに加えて、感情のコントロールが上手であることも、器量がある人の能力になります。
器量があるとは、嫌な感情やストレスを感じないことではありません。嫌だと思う気持ちやストレスを上手に解消し、気分を上手にコントロールできることを指すのです。
5 仕事ができる/問題解決力が高い
仕事ができる人とは、「問題解決力が高い」ということです。
これには賛否両論あるかもしれませんが、あらゆる知識・スキルがあっても、問題を解決する能力がなければ器量があるとはいえません。
問題解決力とは、「何を、どこで、誰と、いつ、誰と、どのように解決するか?」を即座に判断し行動に移すことができる能力。
器量としてのスキル面、度量としての心の余裕の2つを同時に持ち合わせることで、冷静に問題に対処することができます。
トラブルへの対処だけではなく、売上や仕事効率化など、あらゆる面で活躍できる素養が整っていることが、「器量がある人」の特徴です。
器量がないと言われる人の性格と特徴
では、器量がない人の特徴を見ていきます。
ここではあえてわかりやすく器量がない人の特徴を書いていますが、「一部のみ当てはまる」「思い当たるフシがある」という方は、ここでご紹介している特徴を参考に改善していきましょう。
1 トラブルにはめっぽう弱く取り乱しがち
トラブルが発生したときは、誰でも焦りや余裕の無さを抱くものですが、器量がない人はトラブルに対して日頃から心の準備をしていないため、いざトラブルが発生すると大きく取り乱します。
トラブルが発生したときに垣間見える本来の態度が、他人の目には信頼感の失墜に繋がります。
2 人の失敗やミスに不寛容
人の失敗やミスに不寛容であることも、器量がないと他人から評価されてしまう原因になります。
もちろん、何でもかんでもミスや失敗を許してしまうのはNGです。
しかし、だからといって、いつまでもミスや失敗をしてしまったことをネチネチと言い続けたり、解決策を一緒に考えるのではなく放置してしまったり…といった態度も考えものです。
3 自分には甘く他人には厳しい
自分には甘く、他人には厳しいのも器量がない人の特徴です。
他人の失敗やミスに不寛容であることにも似ていますが、自分には甘い人は状況を冷静に見つめることができないばかりか、自己反省をすることがありません。
リーダーや上司としてこのような人がいると、問題はいつまでも山積し、問題を解決しようとして失敗した人を批判します。
このような人は、器量がないと周りから評価されてしまうでしょう。
4 仕事ができない
仕事ができないとは、違う言い方をすれば「問題解決能力がない」ということです。
「今こなさなければならない問題を後回しにしてしまう」「解決策がわからず途方にくれてしまう」というのは誰にでもあることなので、少しずつ改善していくことができます。
しかし、「自分ごととして仕事を考えていない」「仕事に対して心の余裕がない」といった状態でいる人は、問題に対処することがそもそもできないのです。
5 弱みを克服することがない
人には誰でも「弱み」があります。
弱みは必ずしも改善しなければいけないわけではなく、むしろ強みを伸ばし続けることに集中したほうが良い場合があるため、弱みがあることで劣等感ばかりを感じる必要はありません。
ただし、弱みを克服することは可能です。弱みをそのままにしておくしかない場合でも、強みを伸ばすことで自信をつけていくことができますよね。
たとえば、「営業は苦手だけど事務処理能力がある」なら、その能力を活用できる場所で働いたり、自らそういった仕事を増やすこともできます。
しかし、弱みを持っていることを隠し、自己反省できない人がいます。そういう人は、他の人ができないことに不寛容ですし、批判的になります。
器量がない人は、そもそも人を受け入れるだけの自信がないために、不寛容かつ批判的になってしまうことが多いのです。
ここまで、器量がある人とない人の特徴をそれぞれ見てきました。特徴を見るだけでも、「器量がある人になるにはどうすればよいのか?」が何となくわかりますよね。
でも、器量があることにはメリット・デメリットがあります。また、器量を向上させるうえでの注意点もあるので、次で学んでいきましょう。
器量があることのメリット・デメリット
器量があることは本来「良いこと」です。仕事でも日常生活でも、人から信頼されやすいですし、仕事も上手く進められるようになる可能性が高いです。
しかし、器量があると人から思われることによりデメリットが発生する場合もあります。器量がある人になる前に、器量を向上させることでどのようなことが起きるかを考えていきましょう。
器量があることのメリット
器量があることにより、人から信頼されやすくなるほか、仕事で自分ができることをどんどん増やしていくことができます。
そのため、人に頼られることが増え、できることはさらに倍加していくでしょう。
また、生活していくうえで、ストレスを感じるそもそもの機会が少なくなるため、仕事だけではなくプライベートを充実させることがいぜんより簡単になります。
器量があることのデメリット
器量があることのデメリットとしては、「人から頼られることによるストレス」があります。
器量があるとはいっても、まったくストレスを感じないようにすることができるようになるわけではありません。あくまでも、感情のコントロールが上手になり、物事を進めるスキルが身についているだけなのです。
つまり、器量があると評価され続けることで「そういう自分でいなきゃいけない」と思い込み、八方美人になってしまう可能性があります。
人から評価されるだけではなく、「嫌われても良いから正しいことをしよう」と考えることが重要になります。
ただ単に「人当たりのよい人」「都合の良い人」にならないように注意することが大切です。
次に、器量がある人になるために実践するべきことをまとめていきます。
器量がある人になるためには、心の余裕や仕事におけるスキルが必要になりますが、すぐにそれらを身につけることはできません。
でも、今からでもできることはたくさんあります。まずは、実践できることから始めていきましょう。
器量がある人になるために実践すべきこと
器量がある人になるためには、どんなことを実践すべきなのでしょうか?
結局は、あなたの仕事や職場内での地位、コミュニケーションなどが大切になります。また、日常生活における家族や友人・恋人との関係性も重要になってくるでしょう。
ただし、どんな場合でもやることの基本は同じです。下記では、器量がある人になるために最低限できることを紹介しているので、ぜひ参考にしてくださいね。
1 ロールモデルを見つけ真似をする
最初にできることは、ロールモデルを見つけることです。ロールモデルとは、自分の理想像となるお手本のこと。ロールモデルを真似ることで、その人に近付こうとする方法です。
たとえば「仕事ぶりを見てそれを真似る」「発言の仕方やコミュニケーション方法を真似る」など、具体的なものをコピーしていきましょう。
まずは、あなたの身近な人でロールモデルとなる「器量のある人」の真似から始めます。そうすると、「自分の場合はこうするな」「自分だったら違うやり方にする」と自分なりの器量が見えてきます。
要するに、「守破離」をすることで、器量を身に着けていくのです。
なんとなくではなく「あの人の〇〇を真似る」とメモ書きしておきましょう。ロールモデルも真似るポイントも複数あってOKです。
2 臨機応変な対応を取る準備をおこなう
器量がある人の特徴のひとつとして、「トラブルや失敗に冷静に対処できる」というものがありました。
器量がある人は、冷静だから臨機応変な態度を取れる人だけではありません。「臨機応変な対応ができる準備をしていることで冷静になれる人」もいます。
たとえば、営業職として器量のある人を例に取ると、「取引先から叱責されたときの対応」など。
この場合…
- 「叱責されたときにどう行動するべきか?」
- 「叱責されたことをどう上司に伝えるべきか?」
- 「伝えたあとにおおよそどんな行動を取るべきか?」
などと事前に準備しておくことで、その場その場で取り乱すことも少なくなり、冷静に行動することができます。
いつやってくるかわからないトラブルでも、そのトラブルが発生する可能性が少しでもあるなら、それについて対応を考えておきましょう。
「どうせ起きないだろう」という思考を止めて、「かもしれない」を意識すると良いでしょう。
3 本や動画から自己啓発を得る
ロールモデルだけではなく、本や動画などから自己啓発を得て、器量を向上させることができます。
とはいっても、「器量を向上させる方法」と探しても、あまり参考になる本や動画は見つからないかもしれません。
そんなときは「器量が良い人の特徴」を参考にして、様々なキーワードで本や動画を探してみてください。
たとえば、「問題解決力」「冷静な対応」「仕事 失敗」など。こういったポイントごとに、器量を向上させる方法を知っておくことも大切です。
IKIKATAでも、コラム記事で様々なノウハウを解説していますので、ぜひ参考にしてくださいね。
4 服装や身だしなみに気をつける
人の第一印象は「7秒」で決まることが、UCLA大学の心理学者・メラヴィアン博士が提唱する「メラヴィアンの法則」で示されています。
すでに出会っている人だけではなく、今後出会う人に高く評価されるためには、仕事能力だけではなく「第一印象を良くする」というスタート地点が大事でしょう。
まずは、服装や身だしなみにできる限り注意しておくことが大切です。
人への信頼感は、無意識的に印象で決まるところがありますよね。器量があるところをより高く評価してもらうためには、第一印象もできる限り良くしておくに越したことはありません。
5 常に自己反省をおこない自分を磨く
常に自己反省をすることも大切です。
自己反省とは「もっとこうしておけばよかったのになぁ」「あのときこんなことをやらなければ…」という後悔とは異なる点に注意してください。
そうではなく、今日の仕事に対して「良かったこと」「反省点・改善点」をそれぞれ出して、次回以降どうするべきかまで考えることです。
失敗を繰り返さないためには、「努力/根性/やる気」も必要ですが、それよりも自己反省のほうが重要です。
最初は上手くいかなくても、次回はできる自信がある。そういった成功体験を積むことで、自分に厳しく人の失敗やミスを許容できる人物を目指すことができます。
6 ストレス解消法を実践する
器量がある人は、ストレスや失敗、嫌な気持ちをまったく感じない人のことではありません。それでは、感情が表に出てこない人になってしまいます。
器量がある人になるためには、自分自身のストレスを解消し、コントロールすることができる必要があります。
世の中には、運動や思考法など、様々な方法でストレスを解消する方法が紹介されています。そういったストレス解消法のうち自分にあうものを選び、実践していくことも大事です。
まとめ|器量のある人物は尊敬される
今回は、器量の意味や器量がある人とない人の特徴、そして向上させるために実践できることをご紹介してきました。
器量とは、度量なども含めて総合的に向上させていくものです。そのため、知識を得たり、がむしゃらに行動するだけでは身につかないものであることも事実。
しかし、器量を上げるために学べるものは、意外と身近なところに転がっています。そう言うことに気がつけるのも、器量をあげようと努力している方の特権ですよね。
今回の記事を参考にしていただき、ぜひあなたの器量を向上させてくださいね。
今の職場に満足してる?リスクなしで転職するための4つのコツ
ここでは、今の職場や待遇、働き方に不満を抱いている方に向けて、転職活動を始めるにあたって必ずおさえておくべきことをご紹介していきます。
転職活動というと、下記のようなイメージがあるのではないでしょうか?
- 「失業リスクがある」
- 「これまでに積み重ねた経験・キャリアがムダになる」
- 「転職すると給料が下がる」
- 「新しい環境に慣れるのが大変そう」
しかし、この4つの不安は下記の「4つのコツ」で解消することができます。転職したいと考えているけど、不安を解消できないと感じる方はぜひ参考にしてください。
1 転職活動に失業リスクはない!
転職活動を始めるにあたって最も不安なことは、「転職活動をすると、失業するのではないか?」というものだと思います。
一般に、仕事を辞めたり、退職して他の仕事を始めたりすることには、ネガティブなイメージを持つ方も大勢います。しかし、それは”間違い”です。
大手転職サービスを運営している「リクナビ」が公開しているデータには、こう書かれています。
20代では76%が「転職経験なし」という結果となっています。30代になると「転職経験なし」の割合は一気に減少し、半分以上の人が転職を経験。4人に1人は「転職1回」、そして約3割の人が「2回以上の転職」を経験しているという結果になりました。
20代では「10人中3人以上」、30代では「4人中1人以上」の人が転職活動を経験しています。
つまり、今では転職活動自体はそれほど珍しいことではなく、むしろそれが当たり前になってきているのが現状です。
ではなぜ、転職活動をすることができる人が増えているのでしょうか?理由は大きく2つあります。
理由1 「中途採用を積極的におこなう企業が増えた」
人材市場・転職市場の動向をアンケートをもとに調査しているリクルートワークスが公開したデータでは、近年は中途採用を積極的におこなう企業が増えたことが示されています。
2018年度の中途採用の見通しについては、「増える」(18.6%)が「減る」(4.0%)を大きく上回っている。
つまり、転職市場は「売り手市場」で、人手不足は飲食業界・情報通信業界(IT)・不動産業界を中心に活発に採用活動が行われていることを示しています。
理由2 「転職活動を在職中にできるサービスが増えた」
転職市場が売り手市場だといっても、「実際に自分のもとに内定が来るかは分からない」という不安は残りますよね。
しかし、その点についても心配いりません。今では、「働きながら転職活動をすること」がふつうです。
たとえば、一昔前までは、下記のすべての転職準備を、自分で調べながらやる必要がありました。
- 求人を探す
- 履歴書・職務経歴書を作成する
- 面接準備をして面接日程を応募企業と調整する
- 面接を1次〜3次まで突破する
- 給与条件や入社日を人事側と調整する
- 今の会社を辞めるための退職手続きや保険関係の手続きをおこなう
これだけ見ても、かなり大変であることがわかりますよね。
でも今は、「転職エージェント」を活用することができます。
転職エージェントとは、あなたの代わりに希望条件に合った求人を選び、人事側とスケジュール調整をしてくれたり、履歴書や職務経歴書の添削サポートをおこなってくれたりする無料サービスです。
そのため、転職するために仕事を先に辞める必要はありませんし、会社にバレる心配がありません。また、自分で準備するのは最小限にしたうえで転職活動をおこなうことができます。
…
以上2つの理由から、転職活動にリスクがないことがおわかりいただけたのではないかと思います。転職エージェントについてもっと詳しく知りたいという方は下記記事をご覧ください。
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おすすめ転職エージェントは下記記事でご紹介しています。活用法や利用の流れも解説しているので、「転職エージェントを選びたい」という方はぜひ参考にしましょう。
また、「自分で求人を探したい」「自分のペースで求人を見てみたい」という方は、こちらの「転職サイトランキング」を参考にしてくださいね。
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2 これまで積み重ねてきた経験・キャリアは転職で活かせる
転職するときの悩みのひとつとして多くあげられるのは、「これまで積み重ねてきた経験・キャリアがムダになってしまうかもしれない」という不安です。
特に、30代前後である程度長く職場で働いてきた方や、エンジニアや金融・不動産などの専門的な営業をしてきた方は、そう感じることも多いでしょう。
これまで得てきた経験を活かすには、「同じ業界・職種/業種で活躍することができる仕事」を探すことが大切になります。
「同じ業界・職種/業種」で活躍することができる仕事を探すには、「業界・職種/業種に特化した転職エージェントや転職サイトを使うこと」をおすすめします。
あなたの経験・キャリアを正しく評価してくれる職場であれば、今の給料よりも高い金額を提示してくれます。
もしなかったら、そのときは転職をしなければ良いのです。
業界・職種/業種専門の転職エージェントや転職サイトとは、たとえば「IT業界に特化した転職サービス」「広告業界に特化した転職サービス」「看護師・保育士・介護などの転職サービス」など様々です。
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もちろん、経験・スキルによって大幅に求人の見つかりやすさや条件は変化しますが、「今の職場に不満を感じている」のであれば、転職活動を始めてみるべきですよね。
3 転職しても給料は下がらない
「転職すると給料が下がる」と何となく悪いイメージを持っている方はいないでしょうか?
それはあくまでリストラなどが行われた過去の話です。今でもリストラの危険性がまったくないわけではないですが、自発的におこなう転職活動で給料が下がることはありません。
それはなぜかといいますと、最初に給与条件を検索できる転職サイトや、給与条件を代わりに交渉してくれる転職エージェントは無数に存在するからです。
特に、あなたの代わりに給与交渉をおこなってくれる転職エージェントに依頼することで、年収アップが可能です。
年収アップ転職をしたいと考えているなら、下記に掲載されている転職エージェントのうち、特に自分に会っていそうなものを順位1位から見てみることをおすすめします。
また、実際に今のあなたの職種・業種の求人が一般的にどの程度の年収なのかを調べることも大切です。そんな方は転職サイトに登録し、職種/業種の条件から求人を探してみることをおすすめします。
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4 新しい環境と今の環境の比較はカンタンにできる
転職活動自体はスタートでしかなく、本当に大切なのは「実際に内定をもらい入社したあとに後悔しないか?」という不安を解消することですよね。
「こんな職場に転職するくらいなら、以前の職場にいたほうが良かった…」という後悔をしたくない方は、転職活動に後ろ向きなはずです。
しかし、今の職場に不満を持っている方こそ、転職エージェントを使うべきです。
それはなぜかといいますと、転職エージェントでは応募先企業の内情や上司の情報、会社の雰囲気や残業時間の実態などについて詳しく教えてくれるからです。
あなたは、今の職場に不満を感じているからこそ、「転職先の内情」をしっかり知ったうえで転職したいと考えているのではないでしょうか?
実際に転職するかどうかは置いておいて、今の職場をほかの職場と比較してみることで、あなたが本当に満足できる仕事を見つけることができるでしょう。
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