Contens
工夫していること・考えていること(職業観・ポリシー)
シゴトの段取り
シゴトの段取りをしておけば、ミスはなくなるし、無駄もなくなります。シゴト全体の効率が上がる。自分は小心者なので、「できるだけの備えはしておきたい」という気持ちもありますね(笑)
たとえば、クライアントからご依頼が来たとき。依頼内容を確認して、「こういうパターンでは…」とあらかじめ回答を準備しておく。もちろん、事前に準備したものだけでは足りない場合がほとんどです。でも、段取りをしておくと「その場で提案できない/話せる内容がなくなる」ということはありません。
それ以外にも、たとえばクライアントの業界用語や事前知識を全く知らないとき。当然、こちらはその業界のプロではないので、知らないことについては「それはどういうことですか?」と聞かなければならないけれど、ちょっと調べればわかるようなことまで知らないのはまずいわけです。そこは勉強しておく。
また、出張が多いシゴトでもありますから、その場合にも段取りはよく考えますね。訪問先の「住所」「電話番号」「交通手段」はあらかじめメモとしてまとめておくことや、カーナビに頼らず万が一の場合を考えて紙の地図を持っていく。それに、約束の時間30分前には確実に現地に到着するようにしておく。
「時間に余裕を持たせる」ということを意識すれば、休憩するなり、準備するなりといった「心の余裕」を持てるようになりますし、「遅刻」といったようなミスを減らすことにも繋がりますよね。
実は、「時間を守る」ことを強く意識しているのは、これまでの上司のほとんどが「時間に厳しい」方々だったからなんです。「時間泥棒は犯罪だ」とまで言われていましたから(笑)
私は基本的には大雑把な正確なので、「細野さんは、あまり細かいことを気にしない人ですよね」と、先輩方にたしなめられてしまうこともありますが(笑) 時間だけは守ります。
プライベート重視
実は私は結構「プライベート重視」なんですよ。かなり意識して家族と一緒に過ごす時間を確保するようにしています。
毎週日曜日は、「ファミリーデイ」にしていて基本的に休みです。仮に日曜日が何かしらの都合で休めなくても別な日に休むようにして、週に一日は必ず休んでいます。早く帰れる日はできるだけ早く帰って、みんながまだ起きている時間に一緒にご飯を食べる。どうしてもシゴトが片づけられなかったら、翌朝早く起きてやる。
子どもが産まれてからはよりその傾向が強くなりました。
男親というのは、やはり自分でお腹を痛めて産んだわけではないので、その分、「自分の子どもだ!」という実感が最初の段階では湧きづらい。だからこそ、触れ合う時間、子育てをする時間というものが必要だと思います。
育児についても、一日くらいだったら、奥さんがいなくてもなんとかできます。一週間やれと言われるとキツイですが(笑)
細野さんのような職種・業種に必要なスキル
経営の基本を学ぶ
中小企業診断士として、どんな得意分野を生かしてシゴトをするにしても、診断士を名乗るということは、「経営のこと、知っているんでしょ?」という風に見られるということを意識するべきです。
「経営の基本を学ぶ」ということは、どんな分野で活躍するにせよ大事なことだと思います。
人の話を聞くこと
加えて必要なのは、「人の話をよく聞く」ということですね。経営課題に関して相談を受けたい企業の社長さんだって、自分と自社に誇りをもってシゴトをしているわけですから、「上から目線」では受け入れられにくいと思います。
何より「話を聞いてもらえる」というのが、安心感、信頼感に繋がります。これは、自分の経験も踏まえて言えること。相手の論理的な面だけではなく、「感情面」にも配慮できる聞き方、そして話し方が大事です。
そのためには、「相手に敬意を払う」「感情を察する」といった意識が必要になってくると思います。そういった意識がなくなってしまうと、「上から目線」になってしまうのではないでしょうか。
情報を学ぶための「好奇心」
(中小企業診断士として)シゴトをするうえでは、解決しなければならない課題が様々あります。そこで、適切に解決策を提案するためには、次々に出てくる知識・情報を入手して、学んでいかなくてはならない。
そういった「勉強」を苦にせずにできるような「好奇心」を持つべきですね。これは性格の問題もあるかもしれませんが、大事なことだと思います。
細野さんのような職種・業種を目指す方々へのメッセージ
—中小企業診断士の魅力とはなんでしょうか?
やはり経営者の役に立つことで喜んでもらえることではないでしょうか。私は自分自身が経営者だったので、経営の苦しさをよく知っています。少しでも会社がよくなるお手伝いをすることで、経営で苦しむ社長を一人でも減らしたいと思っています。
それから診断士どうしは「仲がいい」のが特徴です。他の士業だと同業者はライバルという感じになってしまうことが多いのですが、診断士ではあまりそういったことがありません。なぜなら、それぞれ専門とする分野が違うからなんです。
たとえば、営業の分野を専門としている人と私なら全く違うし、その人と一緒にシゴトをすれば、解決できる経営課題が増えますからね。
仲間と連携しながらシゴトができるのも診断士の魅力ではないでしょうか。
—中小企業診断士を目指す方へメッセージをお願いします。
診断士を目指す人は、「明日からできること」が分かりやすい。「本屋に行って、診断士のテキストと問題集を買って勉強する!」ということで(笑)
今から(2016年7月現在)では、どんなに早くても来年になってしまいますが、ぜひ一発で合格してください!
地道にコツコツやる以外に道はありませんが、結果は突然「ドーン」と手に入るものなので。
—資格を取るための勉強時間はどのくらいでしたか?
そうですね、「一年で取る」と決めていたので、8か月間は毎日3~4時間くらい勉強していました。家族がいたことからあまり家では勉強できなかったので、通勤時間を早めて座席に座れる時間帯の電車に乗り、家から勤務先までの往復2時間の勉強、会社で昼に30分勉強、仕事が終わった後カフェで1時間勉強、といった感じで勉強していました。
週末は土曜は図書館。日曜は休み、という感じで。
継続して勉強するのが苦手!という人は、受験ブログを始めてみることをおススメします。毎日ブログ上で、その日勉強する予定と実際に勉強した結果を書くのです。
そうすると、「書いたからにはやらなければならない」と強制力が働きます。あまり何回も「予定通りできませんでした」と書くのは恥ずかしいじゃないですか(笑) 私は自分が意志が弱いことを知っているので、こうやって意図的に自分を追い込むようにしていました。
—ありがとうございました!
<細野哲平さんの情報>