Contens
具体的な業務
アルトバルーンは主に結婚式の会場コーディネートや演出、バルーンを使用したイベントから店舗ティスプレイを手掛けています。
また、「アーティフィシャルフラワー&バルーン」をアレンジしたギフトなどを取り扱っております。
私自身は、新郎新婦様の会場コーディネートの打合せから、個人・法人営業、ホームページや広告関係、フラワーアレンジまで…なんでもやります(笑)
平日はイベントの準備や営業、土日は結婚式やイベント当日なので、現場にいることが多いですね。色んな方と出逢えるので、山形にUターンして4年目ですがだいぶ人脈は増えました!
今の仕事に就いたキッカケ
両親共に「事業家」という影響が大きかったと思います。
父は広告代理店、母はブライダルの事業を行っています。その関係から、父の仕事ではCM出演や、母の仕事では結婚式のセッティングを行うなど、幼い頃から身近に両親の仕事をする姿を見てきました。
東京の大学に進学し、ビジネス心理学を専攻。大学卒業・就職という過程では、東京で就職するか/山形に戻るかという選択は、正直迷いました。
選択を迫られる中で、一個人として東京で働くよりも、様々な繋がりのある山形で仕事をした方がきっと面白いことができると考え、現在はアルトバルーンの一員として、様々な繋がりの中たくさんのご縁を頂き、たくさんの方の笑顔の為、日々試行錯誤しながら毎日を楽しんでいます!
伊渕 南々絵(いぶち・ななえ) 平成元年生まれ。山形県内の女子校を卒業後、東京の大学に進学。
大学では社会心理学、主にビジネス心理学に興味を持ち『経営者のプロフェッショナリズム』や『女性の働きやすい職場環境』を研究。
現在はブライダルのプロデュースや、「アートフラワー × バルーン」を使用した会場装飾・空間アートで、特別なシーンを華やかに演出。
仕事で工夫していること・考えていること(職業観・ポリシー)
会場装飾においては、相手の「想像以上」を実現できるよう、日々努力しています。
同じ会場でも、クライアントのイメージ次第で違う空間のように演出し、魅せる工夫をするというスタイルを貫いています。
新郎新婦に合ったイメージの会場を創り上げる為、「ピンク」ひとつでも「サーモンピンク」や「ローズピンク」…様々な色味の中から一番合ったもの吟味して、より相手が思い描くイメージに近い空間を創り上げる努力をしています。
お客様の「夢」をカタチにするのが、私たちの仕事です。
効率の観点からいえば、パッケージ化して同じものを提供していくのが利益として好ましいかと思われますが、そういうやり方はとっていないですね。
型にはまらない、様々な方法を毎回考えています。
ギフト商品を扱う際には、「プレゼントを贈る側」のお客様とお打合せさせて頂くので、贈る方の気持ちを考慮して、自分ができる最大限のことをしたいと思っています。
そういった中で、お客様とお友達になることも多いんです(笑)
「こんなサプライズをして…贈ったらおもしろいですよね!」という感じで、一緒に贈る相手のことを考えて、一緒にわくわくしながらアイテムを考えます。
ただ「売る」というカタチだけのものではなく、気持ちを相手に届けたい。
イメージを大体お伺いして「あとは、伊渕さんにお任せします!」とお客様にお任せ頂くこともあります。それが一番大変なんですが(笑)
信頼してお任せして頂けるのは、とても嬉しいですね。
伊渕さんのような職種・業種を目指すために必要なスキル
バルーンの知識・技術
風船を膨らます時にヘリウムガスを使用するので、気温による気体の「膨張率」を考慮する必要がありますし、演出の際は空気を混合させて「浮力」を変えることによって、より綺麗に風船が舞い上がるような工夫をします。
また、バルーンで動物や大きなオブジェを作るときに使用する、特殊な風船のねじり方や、バルーンを加工する「技術」も必要となります。
バルーンアーティスト達の技術向上の為の組織、ジャパン・バルーン・アーティスト・ネットワーク(JBAN)が実施している「Bpro(バルーンプロ)検定試験」を受けてバルーンの資格を取るという方法もあります。
そこの試験をパスするとプロのバルーンアーティストとしての証明になります。私も5日間研修を受けました。
風船は、ただ膨らますだけじゃなく、実は奥が深いんですよ(笑)
カラーコーディネート&デザイン
アーティフィシャルフラワーとバルーンを使用して「空間をアートする」ことが、私たちの主な仕事なので「カラーコーディネート」や「フラワーアレンジメント」の資格はあった方がいいかもしれません。
もちろん資格を取得するのは素晴らしいことだと思いますが、それよりもその人の「想像力」や「感性」が重要だと思います。あとは「経験」です。
想像力・感性というと、特別な人だけが持つものと思われるかもしれませんが、私は日々の生活の中で磨かれていくものだと思っています。
センスを磨く
最初から、知識・センスなんてなくてもいいんです。必要に応じてこれから磨いていけばいいものだから。
しかしながら、感性が従来から移行しなければ、新しいものは生み出せないので、新しい情報や体験を得て、それを蓄積していくことは大切です。
情報を集めて蓄積し、自分の中で噛み砕いてアレンジして…それを知識として使う。私の場合、それがデザインや作品となります。
最近はようやく(経験を蓄積していくことで)「このドレスには、この花の色が合う!」ということを感覚で感じ取り、提案できるようになってきました。
今まで自分の見てきたもの、聞いたもの、学んだもの…経験してきたものが融合して、その人の「センス」になるのだと思います。
センスを磨くといった点では、自分の感性を刺激するような「自分がいいな」と思った写真や切り抜きなどをストックするノートブックを作るといいと思います。(デジタルでも紙のノートでも)。
最初は(ストックしたものに)統一感がないように見えるかもしれませんが、自分の好きな系統や自分が何に魅かれるのかということが、徐々にわかってくると思います。
プロフェッショナルとして
自分好みのコーディネートでも、それを「お客様」も好きとは限りません。
必ずしも自分の好みじゃなくても「良い」と思ったものは、知識としてストックします。
自分の感性の中にない組み合わせも、クライアントに合わせて提案できるよう、コーディネートの「幅」を持っておくこと。それがプロのコーディネーターだと思います。
伊渕さんのような職種・業種を目指している人へのメッセージ
例えば、良い温泉に行く・良いレストランに行く・自然や芸術に触れる…。
直接仕事とは関係ないように思えることでも、それを楽むだけではなく、そこに隠されている想いやホスピタリティを学んだり、ディスプレイを見ながらカラーの組み合わせを参考にしたり…。
至る所にアイディアのヒントは存在します。
自分が良いと思うこと、素敵だと思う人にたくさん出逢ってください。そしてなにより自分が「感動する」という体験を積むことがとても大事です。
自分の「感動体験」がなければ、相手のこころを動かすことを提供することは難しいと思います。なんでも自分自身楽しみながら、自分の求める道へ進みましょう。
こんなことが出来たら面白い、どうしたら喜んでもらえるだろう…アイディアを考えるのは楽しいですよ!
もし、今はまだやりたいことが分からない人も、「自分はどんな時に喜びを感じるのか?」ということを、ぜひ思い出してみてください。
例えば、お客様に直接関わって「ありがとう」と言ってもらえることに喜びを感じるのか?あるいは、自分の中にあるイメージを技術で形にすることに…
仲間と切磋琢磨しながら何かを作り上げることが楽しい…といった観点から、考えてみる。そうすれば、おのずと自分の行きたい方向性がわかってくると思います。
自分が貢献できることで、「喜びをシェア」出来ること。
自分を活かす道を見つけ、周りにも幸せを分け与えられる人になれたら素敵ですね。