忙しい社会人にとって、「読書する時間がない」という悩みは共通のものであると言えるでしょう。また、「読書をする必要はあまりないのではないか」と費用対効果の面で本を読むことを疑問視している方も多いかもしれません。
今回は、忙しい人こそ「読書習慣」をつけてほしい!という思いを込めて、効率的に本を読むためのコツを6つご紹介しています。また、読書を効率的にするためのサービス「flier」についても解説しています。
ぜひ参考にして、「読書習慣」を身に着けてくださいね。
Contens
ビジネスパーソンが読書をすべき3つの理由
1.情報収集としての価値は「本」が最も高い
「情報社会」と言われる現在は、一昔前と異なり情報収集の手段が多様化しました。気になることや知りたいことは「検索」をすることですぐに調べ、知ることができます。
しかし、そんな時代の中でも「本」による情報収集には大きな価値があります。なぜなら本は「一つのテーマについて深く掘り下げて書かれている」からです。
ネット上の情報は、細分化・局所化されやすく「調べたいもの」をピンポイントで知るためには十分ですが、「まだ知らないもの」に関して学ぶのはなかなか難しいもの。ものごとには、「学ぶ順序」があります。そして、学ぶ順序を守って学ぶためには、「本」が最も最適なのです。
2.活字に目を通すスピードが向上する
どんな業種であれ、自らのシゴトをこなすためには、活字が多く含まれる情報を即座に理解しておく必要があります。シゴトはインプットとアウトプットの連続ですが、インプットの時間を効率化することができれば、あなたの出せる成果はもっと向上します。
もちろん、「活字に触れる」だけならば、ネットメディアで十分です。しかし、「本」にはひとつのテーマについてまとめられている内容を理解するという点で、ネットの記事よりも「学びやすい」と言えるでしょう。
3.情報をまとめる能力が身に着く
「本」は一つのテーマについてまとめられていることはすでに述べた通り。本は、ひとつのテーマを網羅して学べるだけではなく、「体系化」を学ぶことにも繋がります。
「体系化」とは、一つのテーマについて「論理的に知識が組まれていること」を指します。本を通してきちんとまとめられている情報に触れることは、あなたが行う情報収集や、それに基づくアウトプット(考え方やアイディア)の質を高めることにも繋がります。
ビジネスパーソンにとって、本から得られるものはたくさんあります。読書の重要性を知り、読書の習慣がない方も積極的に本に触れる機会を持つべきです。
しかし、「忙しくて読む時間がない!」と感じる方も多いでしょう。そこで、忙しいビジネスパーソンが読書をするためのコツを6つご紹介していきます。
忙しくても読書ができる!6つのコツ
(1)「速読術」を身に着ける
世の中には、たくさんの「速読術」があります。「限られた時間の中でより多くの本を読むこと」は、ビジネスパーソンの理想です。
たとえば、以下の2つの方法は実践しやすいのではないでしょうか。
1.「フォトリーディング」
本の見開きの端から順に目で追って読み進めるのではなく、「全体を俯瞰する」ようにざっと目を通していく手法です。
イメージとしては、「目で写真を撮る」ような感覚です。内容が入ってくるかどうかは気にしなくてよく、本の全体をおおまかにつかむときに実践できるものです。じっくり読み込む前に試してみると、内容理解に役立ちます。
2.「目次読み」
「どうせ全部読むんだし、目次は飛ばそう」…そう考えてしまう気持ちをおさえて目次から読み進めてみましょう。
「この本から何を学ぼうと思っているのか?」を明確にしたあとに、自分の読むべき章を読むという方法もあります。
完璧主義(「全部読まなければいけない!」)を捨てて、あくまでも情報収集に特化した読み方は、忙しい方であれば特に重要な考え方です。
ただし、速読はあまり意識しない方がいい場合もあります。また、「精読」すべき本もあるでしょう。専門書や難解な本は、じっくり読み進める必要があります。
(2)「冊数」ではなくアウトプット重視
「読んだ冊数」にはあまりとらわれる必要はありません。本で読んだ内容をすぐ活用することはできなくても、それをできる限り現場で活用したり応用したりするためには、やはり「アウトプット」を考え方読書をすることが大切です。
参考文献:読書は「アウトプット」が99%: その1冊にもっと「付加価値」をつける読み方-藤井 孝一 著
アウトプットに結びつけるための読書方法として最も実践しやすいのは、「本を汚して読む」という手法です。具体的には、疑問点や分からない部分に印をつけておいたり、ポストイットやページ余白に自分の意見や考えを書いておくなどといった工夫です。
「目を通して終わり」ではなく、自分自身で「読んだ」という形跡を本につけておくことが大切です。「本を汚したくない!」という場合、代わりに読書ノートをつけるのも一つの方法です。
(3)「スキマ時間」を読書に充てる
通勤時間や出張先での余白時間を有効に活用することで、読書時間は大幅に増えます。「まとまった時間を取ろう!」としてしまうと、いつまで経っても読書時間を確保することができません。
まずは、一日のスケジュールを組み立ててみて、その中で空白の時間を見つけることを意識してみましょう。朝の出勤までのスキマ、昼の休憩のスキマ…活用できる時間を探してみることが大切です。
「有り余る時間で読書」よりも、「時間が制限された読書」のほうが効率的です。時間が制限されている方が、「この時間内にここまで読もう」と自分にリミットをつけることができます。
(4)月ごとに「読む冊数」を決めておく
月ごとに「読む冊数」を決めておくことも、読書習慣を根付かせるために必要なことです。「結果から逆算してスケジューリングする」ことは、忙しいビジネスパーソンであれば誰しもが行っていることです。それを読書にも応用してみましょう。
読書をスケジューリングするためには、「1冊を読み切るスピード」×「冊数」を知らなければいけません。一度時間を測ってみて、「月の目標冊数を読むためには○○時間必要」と分かりさえすれば、あとはスキマの時間に当てはめて読み進めることができます。
大事なのは、他のシゴトと同様に「期限」を明確にして「ノルマ」を数値で決めておくことです。また、あまり「冊数」にばかりとらわれるのは避けるべきでしょう。あくまでも、情報収集の機会の一つとして読書を活用する意識が大切です。
(5)「本のSNS」を活用する
「ブクログ」や「読書メーター」など、読書をする人々のSNSを活用しましょう。登録すれば、自分の読書量や読んだ本の感想をストックすることができますから、自分がどのくらい本を読んだかどうかを「見える化」することができます。
また、SNS内で感想やおすすめをシェアできる機能もあります。書店で本を一から探すよりも、効率的に「読むべき本」を知ることができる機会にもなります。モチベーションアップに繋がりますね。
(6)「要約サービス」を活用する
どんな名著でも、その内容の要点をおさえて自らの学びとすることには一定以上の労力がかかります。しかし、現代は情報社会ですから、学びをシェアすることも、他の読書人の感想や意見を取り入れることも簡単です。
ブロガーやメディア、その他様々な読書家の人のブログやレビューを見てみると、より自分の視野を広げることができます。また、本の魅力に気づくための方法としては最適でしょう。
また、ビジネス書を要約するサービスもあります。忙しいビジネスパーソンにとっては要約されている本からの情報収集は最も効率的と言えるのではないでしょうか。
本の要約を一気読みできる「flier(フライヤー)」
「flier」は、名著から人気本まで、様々な本の概要と要約を提供しているサービス。
無料で要約を読めるものも多く、また月額2000円(税抜)のゴールドプランでは、毎月20~30冊更新される本の要約をいつでも読むことができます。
ビジネス書は1冊につき1000円~2000円のものが多いので、財布を気にせず大量に買うことは難しいものです。「flier」のメリットは、要約で効率化を図りつつも大量に情報収集できる点にあります。
本は、実際に購入して自分で読むことも大切ですが、人生で読める冊数には限度があります。1冊本を購入するつもりで、「flier」を活用してみてはいかがでしょうか。
読書はこまめに行うことが大切!
読書は何よりも「こまめに」行うことが重要です。
TVのニュースや、スマホのニュースアプリのような「速報性」には勝てませんが、それでも本には独自の情報収集のメリットがあります。その理由は、冒頭で述べた「3つの理由」の通りです。
だからこそ、読書は空いた時間で効率よく「こまめに」行うことが大切です。ご紹介した「flier」のようなサービスを効果的に活用することも必要になります。
今回ご紹介した6つのコツを参考にし、「読書習慣」を身に着けていきましょう。