【メタ認知】自分を客観的に見て「判断力」を身につける6つの方法

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(4)大数の法則を考える

 

「大数の法則」とは?

大数の法則とは、コイン投げを数多く繰り返すことによって表の出る回数が1/2に近くなど、数多くの試行を重ねることにより事象の出現回数が理論上の値に近づく定理のことをいう。

(引用:「大数の法則」-コトバンク

 

「大数の法則」は、「コイン投げ」で考えると理解しやすい法則です。

理論上、「表が出る確率」と「裏が出る確率」は同じ「2分の1」ですが、10回程度コイン投げをしただけでは、理論的な確率が出ることは珍しいでしょう。しかし、何百回何千回と繰り返していくうちに、理論的な確率「2分の1」に近づいていくのです。

これは、あなたが行うどんな行動にも当てはめて考えることができます。

人は、身近な事例や過去数回の経験から「どうせ今回もダメだろう」と考えてしまいがちですが、それはコイン投げでいうところの「10回」にも満たないのかもしれません。逆に捉えれば、あなたは一度や二度の失敗で「必ず失敗する」と思い込んでいる可能性があります。

自分を客観的に捉えるためには、何よりも「思い込み」を考えから切り離す必要があります。

あなたが「どうせできない」とあきらめていたり、「失敗の可能性の方が多くあるだろう」と考えていることは、理論的には「何分の1」でしょうか。

それさえわかれば、あとは行動するのみです。実際に行動した結果からフィードバックを受け取り、地道に完全していくことこそが、自分を客観的に見て行動するうえで重要です。

 

(5)少数の法則を考える

 

「少数の法則」とは?

小数の法則とは、試行回数が少ないにもかかわらず大数の法則が当てはまると錯覚することをいう。

(引用:「少数の法則」-コトバンク

 

大数の法則の項目で、コイン投げを10回程度繰り返しても、理論上の確率とは同じ割合にならないということをお話ししました。そして、数度の失敗で人は「必ず失敗する」と思い込んでしまうこともお話ししました。

このような思い込みを「少数の法則」と呼びます。

自分を客観的に捉え、メタ的に自分の行動をとらえるためには、「失敗する可能性」と「成功する可能性」の両方のとらえ方をできる限り客観的にする必要があります。

たとえば、「20%の割合で失敗する」と「80%の割合で成功する」では同じ成功確率ですが、これは物事に対する人の「捉え方」で印象が全く異なります。「2割も失敗するのか…」と思う人もいれば、「8割成功するのか!」と安心する人もいますし、それは状況によって変わります。

少数の法則を考え、自らの行動を客観視するためには、2つの方法があります。

1.「データ元」を詳細まで見ること

世の中には、「確率を示すデータ」がたくさんあります。

たとえば、お金を借りてモノを購入し、お金を返済する」という一連のプロセスには、あなたの収入の状況だけではなく、返済する期間や、信用、そしてモノを購入するべきかどうかという価値判断まで様々です。

その他にも、たとえば「日本の債務残高は対GDP比で世界最悪だ」という情報に対しても、「金額ベース」で見てみると米国の方が上回っていることが分かります。

出典:http://www.mof.go.jp/tax_policy/summary/condition/007.htm 着目する観点で何を問題にするかが変化する

出典:http://www.mof.go.jp/tax_policy/summary/condition/007.htm
着目する観点で何を問題にするかが変化する

このように、着眼点で評価が変わることを意識しておくことが大切です。データの中から、「自分にとって最重要である数値や根拠は何か?」を明確にすることで、誤った判断をすることが避けられるのです。

2.「リスク」を考えること

「リスクマネジメント」という概念があります。

「リスク分析」→「リスクアセスメント」→「リスクファイナンス」→「PDCA」という具体的な手順を踏んでリスクを考えていく管理方法です。

【会社で実践】リスクマネジメント手法をご紹介!

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この順序でリスクがどの程度大きな影響を及ぼすか、また、経済的にはどんなリスクがあるのかを明確にすることができます。目先の数字につられることなく、客観的に行動するためにはリスクを明確にする必要があります。

 

少数の法則は、人の思い込みに重要な示唆を与えてくれます。まずは、大数の法則と少数の法則を日々の中で取り込んで考えてみることが大切です。

 

(6)感情的落ち着きを取り戻してから論理的に考える

 

「メタ認知」のためには、客観的な「第3者の目線」で自分自身を見る必要があります。しかし、「自分を客観的に見ろ!」と言われてできるようであれば、そもそもメタ認知について学ぶ必要はありませんよね。

そこで最も大切なのは、「感情の落ち着き」を取り戻してから、「論理的に考える」という思考の順序です。まずは、あなたが抱えているストレスや不安を解消するところから始めるべきでしょう。

この順序を無視してしまうと、かえって「冷静にならなければ!」と焦ってしまうことになりかねません。そうならないためには、きちんと自分をいたわる時間を確保する工夫が必要です。

【ストレスフリーな生き方】忙しい社会人のためのストレス解消法10選!

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「メタ認知」は工夫次第で身に着く!

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今回は、自分を客観的に見るための「メタ認知」の解説と、具体的にどんな方法でメタ認知を実践できるのかについてご紹介しました。

どれも、日常の中で意識することによって初めて効果が出てきます。少し考える量が増えるかもしれませんが、それを習慣にすることができれば、あなたの客観的な認識能力が向上するでしょう。もちろん、具体的なシゴトの中でも効果が出てくることは間違いありません。

自分を「メタ的に見る」工夫をぜひ実践してみてくださいね。

 

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