議員から家業へ。街に根付くリーダーシップのまちづくり。庄司雄介氏インタビュー

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仕事で工夫していること・考えていること

 

リーダーの「おれがやる!」という感覚

 

—大学時代まで、ずっとソフトテニスを続けていたということでした。その経験の中で、今の仕事や活動に繋がっている部分はどんなところでしょうか?

高校のころはインターハイにも出場するくらいのレベルだったんですが、大学には全国優勝している人なんかがゴロゴロいるわけですよ。だから、ソフトテニス(の成績)では全然ダメでした。

でも、大学の大会って「学生連盟」という組織が運営するんですね。ソフトテニスなら、「日本学生ソフトテニス連盟」という組織が大会の運営をします。

監督から、「その連盟で仕事をやれ」と言われ、組織に所属することになりました。たとえば、大人や企業の方々との交渉の場なんかもあって、いい経験になりましたね。4年の時は連盟の理事長になって、インカレを山形に持ってきて開催しました。

 

—理事長のようなリーダー的役割を担うのは大変なことですよね。「辛い」と思うことはなかったんですか?

中学、高校とキャプテンをやっていたし、リーダーになるのは苦にならないタイプでした。逆に俺でしょ的な「目立ちたい、前に出たい」という気持ちが強いんだと思います。(笑)

今でも自然とリーダーになっているところはありますね。というか、行動を起こす人が先頭に立つというのは自然な流れですよね。なんとかしたいなとか、なんとかならないかなとか思っても他の人はやってくれない。んじゃ自分たちでやろうかとなっちゃいます。Tシャツも作っちゃうし。(笑)

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でも、リーダーやキャプテンをやっていて「辛い」と思ったことはないですね。「我」が強いのかも。「おれがやる!」みたいな感覚があったかもしれない。

 

実行力は「自分が楽しいこと」からできあがる

 

—商店街イベントの企画・運営で意識していることはどのようなことでしょうか?

イベントの段取りや内容、タイムスケジュールまで決めて、資料作って手配するところまでやります。あとはやるだけ、という感じで。

まずは自分が楽しくないとだめです。自分が発信することは、自分が楽しいと思ったことや感性に触れるもの。「やまのべTシャツ」もそうです。作りたいと思ったら作ればいい。

自分が面白いと思ったものを実行しないと動きませんからね。実際にパワーを使って実行するわけなので。プロジェクションマッピングをやった時も、東京駅で開催されたプロジェクションマッピングを観て「やりたいな」と思ったからこそ実行しました。

「のべ☆ラジ」だって、震災の後に「情報を伝えることの大切さ」を考えたからこそ、情報源の一つとして大切だと感じて始めたんです。スポンサーを集めて。今年(2015年当時)で4年目になります。

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何が言いたいのかというと、「自分が興味を持ったこと」「楽しいと思ったもの」をまずはやっちゃうということです。興味ないことは本当にやんないですから(笑)

 

庄司さんのような生き方に必要なスキル

 

—庄司さんのように、様々な物事に対して「パワー」を注ぐためには、どういった行動や考え方が必要でしょうか?

自分主導でできることばかりではなくて、他人主導でやらなくてはいけないことが多々あります。自分が楽しくなくても、「やらなきゃいけないこと」はせざるを得ない。でも、若いうちから取捨選択ばかりしていると、あまり意味がないというか。

若いうちは、実は「やりたいこと」のほうが少ないのかもしれません。若いからこそできることもいっぱいあるけれども。それは歳をとるごとに狭まっていきます。

たとえば、「野球選手になりたい」という夢があって、若いうちは努力次第でできるはずなのに、大抵努力自体しません。強烈な努力をしなくてはいけないから、どこかで妥協してしまうんですよね。

そして、自分くらいの歳になるとできないことばかりになります。年齢が若いときに「自分の可能性」に向かって努力することが大事で。もちろん努力したからといって絶対に夢が叶うかと言われればそんなことはないけれど。

でも、自分の場合「こっちの道に行きたかったけど、実際は思ってたのと違う」と思いつつもやり続けたということが今に繋がっていますね。

 

—若い年代の人はそういった漠然とした悩みを抱えることも多いと思います。

だんだん歳をとると「諦め」が出てきます。今働いている職場や、今やっていることをいかに続けるかということだけを考えるようになってしまう。今の仕事を辞めて、違う仕事をしようというパワーもなくなってくるんです。

でも、若い年代だと何にでも変わっていける。そういう可能性があると思います。

—若いうちに可能性を広げておけば、歳をとってからも最大限のパワーを出せるようになりますよね。

 

庄司さんのような生き方を目指す方々へのメッセージ

 

自分のような生き方が参考になるかは別ですが、こんな自分でもいろいろとやれているので…。まずは自分のことを考えればいい。家族ができれば当然家族のこと。それが普通なんですよ。

将来「なにで飯食っていくか」「なにで養うか」とか、そういうことですね。先が見えないのは当たり前で、自分の理想や夢を持って「今、どうするか?なにをするのか?」を客観的に、ニュートラルに判断して行動する。当たり前ですが。

自分も「自分が楽しい」と思っていることをやっているわけなので。無理矢理のときもありますが(笑)

 

—まずは、目の前のことに精一杯取り組んで、様々な経験を積むことですね。

色々な経験をすることによって、様々な価値観や考え方の人がいるということが分かってきますから。そこで大事なのが、自分のキャパシティを広げること。あるいは、まずは「小さなコミュニティを作る」ことです。

地域や街で、自分のコミュニティを作って、そこを守ることができれば一番いいと思います。働いて、子供たちを育てて。それでいい。

だけど、家族みたいな小さなコミュニティだけではなくて、「もう少し大きなコミュニティに関わってみよう」とか、そういう考え方が大事で。街・地域のコミュニティに広げていくと、「自分たちだけでは生きていけない」ということもわかると思います。

これからの時代そういうのが大事になってくると思うんです。

自分の小さな枠を、大きな枠へと広げていくこと。広げるときの判断は、「自分が楽しいかどうか」「楽しくなるかどうか」で決めていいですし。ただし、「自分のやりたくないこと」にチャレンジすることも大切ですね。

—自分で選択肢の枠を広げることになりますからね。ありがとうございました!

 

 

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