水産業、花屋、そして言語聴覚士へ 佐々木 類氏の生き方

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仕事で工夫していること・考えていること(職業観・ポリシー)

 

僕は2016年4月で7年目。言語聴覚士の7年はまだまだペイペイなんです。

業務的には5年で一通りのことはできるようになるんですけど、自分じゃないとダメだったのかと言われると疑問に思うような感じで。

それを踏まえてこれを見てほしいです。

 

禁煙

本気でやりたいならたばことをやめるべきだと母親に言われたんです。
以後ずっと吸ってないですね。

病院でも吸っている先生はいるんですけど、患者さんは元喫煙者が多いため、煙草の臭いに敏感になっているので、配慮が大切なんです。

自分の話をまずは最低限聞いてもらうためにそれは貫いていますね。

 

全力を出しすぎない

患者さん全員に100%の力で処置を行うのは無理なんです。

でも手を抜くという意味では当然なくて、限りなく100に近い状態で、より多くの患者さんの処置を行うことを心がけています。

なぜ100%の力を出しすぎるといけないのかというと、言語聴覚士は体力を持続させなければならないからです。

患者さんの中には夜寝れずに、寝不足でリハビリが上手く行かない方もいます。もちろん寝不足以外でもリハビリに気持ちが向かない事があり、リハビリが中々進まない事もあります。

そんな中、どうにかリハビリが上手く行くように色々周りと協力しながら患者さんと関わるんです。

なぜなら今の法律だとリハビリの日程というのは後ろにずらすことができなくて、期間で決まっているから。
だからやらなかったらやらなかっただけ患者さんが損をするんです。

自分のことを待っててくれてる人がいるので、言語聴覚士は長く続けなければいけない。
その損をする時間は患者さんにとってはもしかしたら必要なのかもしれないけど、それを減らすことが僕らの役割なんですよね。

 

絶対正解があっても、10人いたら10人目には異なることを言う

これは比喩ですが、どうしたらその患者さんにより良いことができるのか、をマニュアルがあってもその場その場で考えるようにはしています。教科書で学んだことが現場ではほぼ活きないんです(笑)

僕は今まで前職で色んな人と会ってきました。

だから外を見ているからこそ、病院の当たり前を患者さんに押しつけなくて済むんじゃないかなと思っています。

 

 

佐々木さんのような業種・職種を目指すために必要なスキル

 

人とコミュニケーションを取るのが好きなこと

中には勉強や研究は得意だけど、患者さんと話をするのが苦手な人もいる。
現象に興味があるというよりは、人に興味があるのが大事ですね。

現場で患者さんに嫌われない人がいいですね。

 

生じた現象に対して自分ができることをきちんと考えられること

目の前に患者さんが来たときにその都度学んで、それを患者さんに反映することですね。

 

最後まで諦めない人

患者さんの第二の人生を必死に考えて、少しでもその希望に近付けるように、常識にとらわれずに一緒に歩んでいくという気持ちがある人がいいです。

 

最高の営業マン

ちょっと語弊があるかもしれませんがとにかく患者さんを楽しませる事を考える。必要な訓練はしないと行けませんが、まずは訓練室にきてもらうこと、ベッドサイドに笑顔で迎えて貰えるような関係作りができる人。

やっぱり人が好きな人ですね。

 

 

佐々木さんのような業種・職種を目指す方々へのメッセージ

 

この仕事がやりたいなとおもったら、学校に行ったり言語聴覚士の話をきいたりボランティア等で現場を見ることが重要です。

本は良いところしか書いていないんです(笑)だから現場をみることが大事。

少しでも興味があれば一度現場を見てほしいです。

そういう病気で悩んでいる患者さんや家族がいるということを知ってほしい。1人でも多くの闘える仲間が欲しい。

言語聴覚士は華やかでも待遇がいいわけでもないけど、100人患者さんを見ていれば中に「この人のために続けているんだ」という実感があるんです。

最高のリハビリは「患者さんがリハビリを忘れること」と恩師に言われました。昔は反発していたけど、今はこの言葉が分かります。
外来で会う患者さんから治療後の今の生活について話を聞くのは、ほんとに嬉しいことなんです。
もっともっと多くの人に言語聴覚士のことを知ってもらいたいですね。

 

 

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