AppRuns 代表取締役 鈴木啓也氏「作る側が楽しんでこだわり抜いて作り上げたサービスは必ずユーザーへの喜びにつながる」

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今回は仙台で主にスマートフォンアプリやWebサービスの企画〜運営を行っている「株式会社AppRuns(アップランズ)」代表取締役・鈴木啓也さんのIKIKATA。

論理的かつ情熱的な鈴木さんはどのような思考の元、経営をされているのでしょうか。

具体的な業務

 

「株式会社AppRuns」の全体的な話では、アプリ開発・リリースや、「CGM(Consumer Generated Media)」と呼ばれる、ユーザーが情報発信して、コンテンツ内容を配信、共有できるサービスを創っています。

代表取締役としては、「エンジニアが働きやすい環境をどう創っていくのか?」「企業をどうやって成長させていこうか?」と考えていますね。

 

—「エンジニアの方が働きやすい環境を創る」とは具体的にどんなことですか?

 

それは、エンジニアが自己実現を達成できる環境、モノづくりを楽しんで取り組める環境、そして挑戦し続けていける環境の3つを創っていくということです。

本当に具体的な実例ですと、「作業するためのディスプレイの数」や「机のサイズ」、クラウドサービスの導入や効率化といったところです。私自身がエンジニア出身なので、そういった意味での「働きやすい環境」を創れるようにしていますね。

Quiver、Asana、Chatworkなど、チームコミュニケーションのために使いやすいタスク管理ツールを導入したりしています。

 

 

今の仕事に就いた経緯・キッカケ

 

父親の言葉と起業への志

 

大学生のころは、気象予報士になりたかったんですよ。ゼミでも、気象データをマイニング(データを分析して傾向を見ること)をしていましたね。

でも、気象予報士の資格がすごく難しいというのと、「自分が本当にやりたいこと」とは何か違うなと思って、「気象予報士になる」という夢から方向を変えました。

ちょうどそのころは、クラウドサービスが普及してくる1年前くらいで、iPhoneが出始めていたんですよね。それをみたときに、「これから”コレ”くるな」と思って。

父親が会社を経営していたんですが、父親はいつも「この仕事は天職だ」と言っていたので、自分もそういう風に思えるようになりたいなとも思っていまして。会社を立ち上げたいと思うようになったんですね。

 

企業勤めから、独立起業まで

 

就活をしているときに「人にアドバイスする仕事もしたいな」と思ってまして。

そんなときにたまたまテレビで年商2000万の石巻市商店街の靴屋さんが特集されていて、それはITを応用したビジネスだったんですよね。

それを見たときITってすごいな…と思い、とある企業のシステム部門に入社しました。

システム部門で働いていたときは、主に「売上向上」と「業務の効率化」の2つの業務がありました。自分は、「売上向上」のほうに興味をもってやっていましたね。

 

—起業されたのはおととし(2014年)ということでしたが、それまではずっとその会社に勤めていたのですか?

 

いえ、3年ほど会社におりまして、その後はフリーランス をやっていました。

フリーランスでは、システムエンジニアとしてシゴトをしていたのですが、エンジニアとして仕事をするためにはまず営業をして、依頼をお受けする必要があったんです。

その営業のシゴトの中では、コンサルティングの部類に入るようなものもやっていました。

 

—もともと、起業するために独立してシゴトをしていたのですか?

 

まずは「自分ひとりでどのくらいできるのか?」が知りたくて独立しましたが、その後「仲間を集めてやりたいな」と思ったのがキッカケです。

プログラミングのスキルを持っている仲間を集めて4人で始めました。

最初はフリーランスの延長、のような感じで受注などを受けて仕事をしていましたが2014年の9月ことから自社サービスを展開するようになりました。

 

 

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鈴木啓也(すずき・ひろや)宮城県出身。 株式会社AppRuns(アップランズ) 代表取締役。 東北学院大学卒業後、東京の金融系SIer企業に就職。その後、2014年に株式会社AppRuns設立。 主にスマートフォンアプリやWebサービスの企画〜運営を行う。 その他、電子書籍事業や教育事業も実施。 仙台ITビジネス研究会 理事 : http://sendai-itbiz.com/

 

 

仕事で工夫していること・考えていること(職業観・ポリシー)

 

—環境面での効率化や改善をされているということですが、会社の中で、マインドという部分で気をつけている部分はありますか?

 

会社は、自己実現を達成できる場でありたい

 

会社で一番大事にしているのは、社員です。

「社員が好きなことに全力で挑戦できる場所」「楽しんでモノづくりができる場所」そういった想いを大事にしています。

それは、作る側が楽しんで、こだわり抜いて作り上げたサービスは必ずユーザーへの喜びにつながる。そしてその喜びがひいては社会全体をより良くすることへと繋がっていると思っているからです。

 

「細部までこだわり抜く」

 

思考を止めないで“考え抜く”ことが大切です。

そして考え抜くというのは、細部までこだわり抜くということです。

作り手側がいかに楽しんで、挑戦して作れているかということ は、その作り手の自己実現につながることです。そこには、好きなものに全力を傾ける作り手の愛情があります。

元サッカー日本代表監督の岡田さんがおっしゃるところの「勝利の神は細部に宿る」ですね。

 

「新しい価値を生み出す人を尊重する」

 

会社づくりという面では、やはり「生み出す人を尊重する」という考え方を持っています。

自分はエンジニア出身なので、コンテンツを作る人を最も理解していると思っています。

モノを生み出したり、作り出す人々には、「好きこそものの上手なれ」「継続は力なり」と呼べるような力があります。

さきほどの「考え抜く」という話にもつながりますが、こだわりを持ちつつ挑戦を続けて、自己実現を達成しようとする人を、会社としては尊重していますね。

しかし、もちろんユーザーのためにならないことに対しては「ダメ」と言います。

ですから、サービスを作るときに、「ユーザー目線」で考えていくということも考えていますが。

 

「コミュニケーション」は自然と生まれてくる

 

「社員が働きやすい環境を創る」というところは、会社づくりでも特に意識している部分です。社員の自己実現の達成が「幸せ」に結実すると信じて、そのための場所づくりを会社で取り組んでいますね。

 

—「働きやすい環境を創る」とは、たとえば、コミュニケーションを重要視している、ということでしょうか?

 

仕事を楽しみながらモノづくりをしていれば、自然とコミュニケーションは生まれてくるものです。

ですから、それをあえて意識しているのかと言われるとそうではありませんね。

 

 

鈴木さんのような職種・業種を目指すために必要なスキル

 

「+1%」のための気合と根性

 

たとえば、開発やサービスを創る上で、どうしても諦めたくなる場合があります。あと1歩というところの、その1歩を踏み越えられるかというところ、そういった意味での「気合」「根性」という部分が重要ですね。

サービスを作り完成した時にも、「あと +1%!」という想いを持ってさらに挑戦し、こだわり抜けるか、ということです。

その「+1%」 の気持ちは、何かに貢献したいという想いや、誰かに恩返ししたいという想いに起因します。

 

「人を巻き込む力」と「ノリ」

 

「ノリ」というと、よく勘違いしてしまっている人が多いと思うんですが、ノリって「人を巻き込む力」だと思うんですね。巻き込む力がないと何もできないわけです。

そういうノリっていうのは、もはや理屈を超えた「やろうよ!」という感覚です。

もしかしたら大事な時間を取られて不幸になってしまうかもしれないのにも関わらず一緒に何かができる、ということ。

とても大切なことだと思います。

作り手が全力で挑戦していることに対して、とことんこだわるためにはそういった巻き込む力が必要ですね。

 

 

鈴木さんのような職種・業種を目指す方々へのメッセージ

 

—ITで起業したい方への「明日からできること」など、メッセージをお願いします。

 

今日、自分が話したことは、特に起業に限ったことではないんですよ。社長だからなんだ、というお話なんですね。

会社というのは、「人間性が出るもの」なんですよ。

ですから、あなたにとって「人間性」「会社」「生きること」とはなんですか?ということをきちんと考えておくことです。それができれば、すごく楽しいと思います。

モノを生み出すために、「+1%」のために、作り手として何ができるのかということを考えて、「自分自身を理解しておくこと」が重要です。

 

—ありがとうございました!

 

 

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