関係構築に時間をかけないことが大切 キャリアコンサルタントとしての生き方

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具体的な業務

 

-キャリアコンサルティングの詳細についてお願いします。

キャリアコンサルティングというお仕事については厚生労働省のHPでこのように書かれています。

「キャリアコンサルティング」とは、労働者の職業の選択、職業生活設計又は職業能力の開発及び向上に関する相談に応じ、助言及び指導を行うことをいいます。

リンク先:『キャリアコンサルティングとは 厚生労働省』

ただし、私の仕事内容はその「助言」や「指導」にとどまらず、キャリア開発に役立てる講義の実施やプログラムの企画・運営、仕事をする人だけでなく「仕事を作る人(企業)」への採用に関するコンサルティングを行うこともあります。

キャリアを考えるときに、その人「個人」だけではなくそれを取り巻く「環境」もとても大切にしなくてはならないものなんです

私は「個人」にもかかわりますが、「環境」へのアプローチも有機的に取り組みたいと考えて、誰かの受け売りではなく、自分の足で赴いて問題解決をする、ということを大切にしています。

 

今の仕事に就いた経緯・キッカケ

 

-経歴が多い今野さんですが、今のご職業に就いたキッカケは?

それをお話するには、まず最初の就職である1998年にさかのぼります(笑)
私はもともと大学に進学する予定だったのですが、家庭の事情で、高校を卒業した後就職する、という選択肢をとることになりました。

もともと進学する予定だったので、高校の進学クラスの先生に、新学期が始まったとたん何も考えることなく「就職します!」ということを伝えた感じでしたね(笑)

「高校卒業後、すぐに就職する」ということから、さらに「どんな職業に就くのか?」ということを考えなくてはならなくなったわけですが、私の中では当初「公務員」という選択肢しか思い浮かばなかったんです。

就活する時期は、ずっと公務員の勉強をしていました。
でも、勉強を進めていくうちに「銀行の業務」に興味が沸いて金融系の職種を目指したんですが、一つ目に受けたメガバンクは落選してしまいました。
その後、就職担当の先生が進めてくれた「自動車共済」を扱う事務のお仕事を紹介してくれて、何の疑問も持たず、内定を承諾しました。

当時1998年は非常に就職が厳しい時代で「なんでもいいから受かればラッキー」という風潮もありましたし、学校のカリキュラムに則っていれば過ごしていけた学生の経験しかありませんでしたので「仕事が向かないかもしれない」など考えがおよびませんでした。

そこで仕事をすることになるわけですけれども、続けていくにつれて自分にはその仕事があまり合っていない、ということに気づきました。

それから、今の仕事に出会うまで19歳から26歳の間、自分探しを始めるわけです。
「営業」はどうだろうか?「編集」はどうだろうか?とかですね(笑)
派遣でお仕事をしたこともありましたし、契約社員でお仕事をしたこともありましたし、職種とか業種だけではなく「働き方」についてもずいぶん考えましたね。

とある企業で派遣のお仕事をしていたときに「若年者就業支援事業」のお仕事にかかわったのですが、そのときに「キャリアカウンセラー」の仕事に出会います。

私のように、キャリア迷子になっている人に援助をするお仕事なのですが、なんてすばらしいお仕事なんだと思いました。

私は、7年かけて「なんとなく自分の向いている方向がここかな?」というところをやっと見つけられそうというところまできていて、でもキャリアカウンセラーに相談すれば1時間で方向性が見定められることがあると・・・私の7年が1時間・・・って思いましたよね。本当に。

しかしながらその時はまだ、キャリアカウンセラーになりたいとまでは思わなくて、こういう仕事があるんだなという程度にしか思わなかったんです。

しかしすぐに、転職を迫られる出来事があり、私は悩みました。
大手出版会社での「編集」の仕事と大手人材派遣会社での「コーディネーター」の仕事。
二つの内定をもらい、結果「コーディネーター」の仕事に就くことを決心しました。

これが、キャリアカウンセラーへの第一歩でした。

 

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今野奈津子(こんの・なつこ)宮城県仙台市出身。高校を卒業後、金融・不動産業界にて事務職を6年間経験。みやぎジョブカフェ事業にてセミナーやイベントの企画を担当。その後大手派遣会社で年間約300名のスタッフの就業をサポート、ハローワークで年間3,500名を超える人々のキャリア支援に携わり現在までのべ10、000人を超える求職者や学生の支援を行う。現在は仙台市を中心に学生・若年者向けキャリア支援および企業の雇用支援の企画・運営に携わる。

 

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