QOL(クオリティオブライフ)の意味とは?使い方・評価基準・事例

QOLの意味とは?
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QOL(生活の質)を上げるための6つの要素とは

QOL(生活の質)を上げるための6つの要素とは

QOLを上げる要素は、高齢者であっても若者世代であってもほとんどが共通しています。人が悩みとして抱くテーマはほぼ共通していますし、生活をより良くするためにできることも似ています。

具体的には、下記の6つです。

1 身体的な悩みの解決

身体的な悩みとは、健康面や身体のコンプレックス、障がいなどのことを指します。人が生きるうえでは自分に満足することが大切ですが、身体的な悩みがあるとどうしても満足することができなくなります。

ただし、たとえば障がいを持っていて片足がない人や視力を失った人でも、パラリンピック選手のようにスポーツに邁進している方もいれば、日々高い生産性でビジネス現場で働く人もいます。

つまり、身体的な悩みは精神的な充足によって克服することができます。

もちろん、精神的な充足のためには、運動や食生活、睡眠などの基礎が大切になります。精神を継続的に良い状態にするためには、身体の健康が欠かせません。

2〜6はすべて、身体的な悩みが解決しているからこそ取り組めることです。

2 金銭的な悩みの解決

健康の次に大切なのは、金銭的な悩みを解決することです。

いくら身体が健康だとしても、借金を背負っていたり、資金繰りが上手くいかなかったり、毎月の家計が厳しかったり…という悩みを持っていると、生活に満足することができません。

金銭的悩みの解決策は様々なものがありますが、どれもある程度努力を要するものです。ただ、お金に対する価値観を変えるだけでも解決するものもあります。

お金自体が重要なのではなく、お金と交換する価値が重要であることに気がつくことができれば、金銭的な悩みの3割り程度は解消します。

お金に悩むことがなくなったら、生活に余裕ができるというイメージは誰もが持っているはず。つまり、お金の悩みを解決するだけで、生活の質はかなり向上します。

3 人間関係の悩みの解決

健康でお金を持っていても、人間関係に悩みを抱えていれば毎日を楽しく過ごすことは不可能です。

また、たとえ積極的に人と関わることが苦手な人でも、家族や恋人、あるいは友人は少なからず欲しいと感じる人がほとんどではないでしょうか?

どれだけ孤独を楽しめる人であっても、何らかの人との繋がりは重要です。しかし、たとえば「ネットの友人さえいればOK」という考え方は、世間的に認められづらいのが現状です。

ただ、どんな人間関係であっても自分が満足することができれば良いのです。つまり、人間関係の悩みは学校や地域、職場での人間関係にとらわれているからこそ出てくるものなのです。

人は所属の欲求があります。何かに所属していることで安心するのは生物的な本能のようなものですが、それを上手にコントロールすることができ、自分がその関係性に納得することが重要です。

4 承認欲求の満足

「承認欲求」とは「誰かから自分を認められたい」「多数の人々の注目を集めたい」という欲求です。

SNSやネット上では、承認欲求を出してネット上で活動することを批判する人々が多いのも事実ですが、他人に認められたいという欲求があるのは当然のことと言えるでしょう。

承認欲求を満たすためには、仕事や趣味、特技を磨き続けることが大切です。そのうえで、それを発表したり、ネットや人々の前で公表することをためらわない考え方が必要になります。

承認欲求を満たすことができれば、毎日自分自身に自信を持つことができます。「自分に自信がある!」とハッキリいえる強さを持てば、生活の質も向上します。

5 自己実現欲求の満足

自己実現とは、「自分が人生をかけてやりたいこと」「最終目標にしていること」を実現したいと考える欲求のことです。

この欲求を満たすために行動することができるとともに、最終目標に近づくための小さい目標を達成する喜びを味わうことで、人は満足な生活を送ることができます。

自己実現のためには、趣味でも仕事でも、目標を掲げて取り組むことが重要になります。

たとえば、あなたがゲームに夢中だとします。ゲームでスコアランキング1位を獲得することで承認欲求が満たされますが、それだけではいずれ飽きてしまうでしょう。

もちろん、趣味を楽しむだけでも生活の質は向上しますが、その趣味を続けて最終的にどんな人生を送りたいのか、少し大げさなくらい考えてみると面白いです。(たとえば、e-Sportsレベルのスキルを目指すなど)

また、自分が何となくやっている趣味も仕事も、どんどん楽しくなっていきますよね。

6 社会貢献

自己実現まで生活の質を高めることができれば、さらに生活の質をアップグレードすることができます。それが、「社会貢献」です。

社会貢献は、「ボランティア活動」などの文脈で語られることが多いですが、どんなささいなことであっても、人のためになる活動は「社会貢献」といえるでしょう。

ただし、社会貢献は自分自身が生活に満足することができてからでないと、なかなか余裕を持って取り組むことができません。

たとえば、自分が明日ご飯を買うお金すら持ち合わせていないのに、恵まれない子どもたちに寄付をすることが、果たして社会貢献といえるのでしょうか?

自分が働く場所を見つけ、生活が安定した後に税金を納付したり、ある程度の額を寄付したりするほうがよほど社会貢献になります。

社会貢献活動は、あなたが自分の目標の実現だけではなく「人々」にその余裕や幸せを分け与える活動ととらえることができます。

あなたが生活の質を下げずに取り組める社会貢献活動であれば、生活の質をさらに向上させることに繋がります。


ここまで、QOLを向上させるために必要な6つの要素を解説していきました。お気づきの方も多いと思いますが、これは心理学者アブラハム・マズローが提唱した「欲求5段階説」をもとにしています。

人は、順序よく足りない欲求を満たしていくことで、生活の質を上げていくことができます。

あなたの何となく持っている「幸せ」のイメージにも、近いものがあるのではないでしょうか?

では最後に、QOLを上げるために今すぐできることを、この6つの要素を基準に解説していきます。

QOLの上げ方|今すぐできる20のこと

QOLを上げるために今すぐできる20のこと

QOLを上げる方法は、個々人によって無限にあります。自分にとっての「生活の質が上がったなぁ」と感じる基準や評価は、個人によって異なっても良いものだからです。

しかし、基本となる行動を知れば、あなたがそれを参考に、自分にとっての生活の質を上げるための方法を見つけることができるかもしれません。

そこでここでは、QOLを上げるための方法を思いつく限り紹介しています。興味があるものから、ぜひ参考にしてください。

1 身体的な悩み解決:身体の不調・不健康を正すことでQOLを上げる

身体的な悩みを解決するためには、身体の不調・不健康を正すことから始めましょう。具体的には、「運動」「食事」「睡眠」の3つが重要です。

基本なので、「この程度でQOL上がるの?」と思うかもしれませんが、ひとつひとつをチェックして直していくことで、毎日の充実感がまったく違います。

運動

適度な運動を心がけることは意識的にやっておくと、QOLの向上に役立ちます。また、精神的に悩みを抱えている人は、運動することでポジティブになることがあります。

セロトニンの分泌が促進されることが要因と言われていますが、実際に精神的な落ち込みが激しいときに役立ったという声もあります。

(筆者は嫌なことがあるとすぐに腕立てをします、お試しあれ!)

食事

食事に気を遣うことも健康維持には不可欠な要素です。

ここでは食事によって体質を改善する方法をすべてご紹介することはできませんが、「炭水化物をとりすぎることによる高血糖」などは特に注意するべきでしょう。

おすすめ記事:【社会人のための】本当は健康に悪い生活習慣5つと改善方法

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2016.05.23

睡眠

仕事が忙しい方や、慢性的な睡眠不足に陥っている方は、それだけでかなり生活の質を落としていることになります。仕事終わりに趣味に使える時間が減りますし、良いことがありませんよね。

筆者も睡眠不足や睡眠過多にかなり悩まされましたが、「寝付きを良くする方法」を試すことである程度改善が見込めました。

おすすめ記事:【寝つきが悪い方必見!】睡眠効率が劇的に上がるシャッフル睡眠法とは?

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2018.03.18

また、睡眠が上手くいっていない方の中には、時間管理自体が苦手…という方も多いのではないでしょうか? 「寝る時間」「起きる時間」「ご飯を食べる時間」などをある程度固定化するだけでも、充実した毎日に変化するはずです。

たとえば、仕事の仕方でいうと、「30分ごとに時間を区切って時間を測りながら仕事をする」というポモドーロテクニックは、時間管理の観点からおすすめです。

>>ポモドーロタイマー

2 金銭的な悩みの解決:手元のお金の節約・投資と考え方を変える

金銭的な悩みは、健康の次にあなたを悩ませる課題ではないでしょうか? 「ちょっとしたお金が足りない」という悩みから、「借金が大変」というものまで、その悩みの大きさは様々です。

ただし、大きくわけてお金の悩みを解決するためには3つしかありません。

余計な不安を抱かず、粛々とできることからチャレンジすることが大切になります。

節約/倹約

節約/倹約は非常に大切です。…ということは誰もが理解していることだと思いますが、毎日が忙しい方だと、どうしても節約がおろそかになってしまうことがありますよね。

その場合、できる限りあなた自身の生活を変えずにできることから始めることで、節約生活が三日坊主になってしまうのを避けることができます。

筆者がおすすめするのは、「500円玉貯金」「家計簿アプリを使う」の2つです。

500円玉貯金は「買い物で溜まった500円を貯金し続けること」です。できればフタ付きのものを買って、目標金額を決めて節約生活をすると良いでしょう。貯金は馴染み深いものなので、今すぐできるのではないでしょうか。

また、家計簿アプリもおすすめです。

「家計簿アプリはめんどくさい」と感じる人も多いと思いますが、そのめんどくささを感じていれば、その分入力が面倒で無駄遣いを減らすことができます。

家計簿アプリで便利なのはオンライン家計簿の「zaim(ザイム)」です。

投資

「投資」というと、なんだか難しいもの、怪しいものという風に感じる人も多いかもしれません。しかし、株投資であれ、仮想通貨であれ、投資の観点を持っておくことは今後ますます大切になります。

また、電子マネー、仮想通貨など、日本円や既存の通貨以上に便利な仕組みが今後ますます当たり前になっていく時代でもあります。

それに先駆けて、投資を始めて見るのも良いでしょう。

投資=QOLの向上にはなりませんが、あなたのお金に関する視野を広げてくれるものです。

仮想通貨を詳しく学べるメディアは下記記事で紹介しています。

おすすめ記事:【最新】仮想通貨・ブロックチェーンの情報収集に便利なメディアまとめ!

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2018.03.13

お金に関する考え方を変える

具体的なお金の悩みがない人もいるかもしれません。「もっとあったらな」と感じる人はたくさんいるとおもいますが、今の状態に、ある程度満足している方も多いはずです。

ただ、その満足は結構正しいといえます。実は、ブリンストン大学の調査によれば、約630万円以上の年収では幸福度は上がらないことが分かっています。

あなたが年収630万円以下の場合は、630万円まではある程度幸せを増やすことができます。買いたいものが変えますし、欲しいものを買いやすくなるから、それは当然ですね。

しかし、QOLは物質的な豊かさだけで充実するわけではありません。つまり、今のお金の考え方や「お金欲しい」と感じる自分を変えることも大切なのではないでしょうか?

今は、テクノロジーの進歩や便利なサービスの登場によって、これまでの価値観にとらわれない「お金」「価値」の仕組みが登場しつつあります。

たとえば、「タイムバンク」という時間を売買できるアプリや、「VALU」という個人に株式のような価値をつけることができるアプリなどが登場しています。

これからは、単なるお金稼ぎではなく、人からの信用や信頼を価値に変える仕組みや、これまでお金にならなかった趣味や特技でお金を稼ぐことができるようになります。

しかし今、個人レベルで「信用」が取引されている。クラウドファンディングやVALUやポルカを使って、一般の女子高生が、自分の信用をお金に両替できるようになった。

引用:信用経済2.0 – キングコング西野 公式ブログ

今はあまりお金持ちになれなくても、あなたが特技や趣味を突き詰めて、人に勇気を持って見せることができるだけで、将来的に大きな価値を生むことができるかもしれません。

3 人間関係の悩みの解決

人は人と関わり合うことで生活を営むため、人間関係の悩みを解決し、人との関係性が上手に築けるように工夫していくことが求められます。

また、職場や学校といった既存のコミュニティの価値観にとらわれず、「自分の居場所だ」と心から感じ取れる場所に身をおくことも重要になります。

職場、友達、恋愛、所属など様々な観点から解説し、人間関係からQOLを上げる方法をご紹介していきます。

職場の人間関係

「職場の上司がうざい」「職場の同僚とうまくいかない」という悩みは、業界共通の悩みです。仕事自体は楽しくても、そこで一緒になる人との関係性が悪化すれば、決して「楽しい」という感情は湧いてきません。

今すぐに「転職」という思考にはならないかもしれませんが、自分にとってどうしても理不尽だと思えるような人間がいたとき、あなたはそこに長居するべきではないのかもしれません。

「働いたら最低3年は耐えるべき」という働き方は、すでに時代にあっていません。

もちろん、仕事を転々とすれば良い…というわけではありませんが、「働く」ことに関して言えば、仕事内容以外のことであなたが悩むのは、かなり時間がもったいないのではないでしょうか?

リスクを最低限にして転職活動をすることもできますので、転職を検討している方はIKIKATAの兄弟サイトである「IKIKATA Database」を参考にしてください。

おすすめ記事:おすすめ転職エージェントランキング!選び方や注意点・活用法まとめ – IKIKATA Database

仕事に関する悩みが消えるだけでも、QOLは向上します。ぜひ、気持ちよく働くための第一歩を踏み出してみてください。

友活(友達作り)

自分を慕ってくれて、自分も相手のことを大切に思える、そんな友人関係があれば、毎日少しつらいことがあっても、耐えることができます。

生きている以上、どうしても悲しいことや辛いことは起きてしまいますが、すぐにLINEを飛ばせる、すぐにかけつけてくれる、そんな友達を作ることで、毎日を生きる活力になります。

筆者は最近、「ネットで友達をつくるのはかわいそう」という声を聴きました。でも、それは本当に可哀想なのでしょうか?

それよりも、孤独を抱えて生活を続けるほうが、絶対にQOLが低下するはずです。

「友達は会社や学校、地元で作るもの」という観点を取り払えば、ネット上で友達を作ることも全然可哀想なことではないでしょう。

むしろ、これまで出会えなかった人々が出会う、良いきっかけなのではないでしょうか。

たとえば、Twitterプロフィールに好きなもの/こと、趣味や特技、興味のあるジャンルを書いておき、同じような趣味を持っている人と繋がる方法や、趣味で繋がるアプリを活用することもひとつの方法です。

恋愛(恋人作り)

恋愛には挫折や苦痛、悲しさを伴うことも多いですが、その分幸福を噛みしめることができることのひとつです。

恋愛の機会に恵まれない人もたくさんいますし、「モテる/モテない」というトピックはいつでも大きな課題になります。

もちろん、必要ないと感じているのであれば、ムリに恋人を作る必要はないでしょう。ただ、「本当に必要かどうか?」は、一度しっかり考えてみるべきです。

今ではマッチングアプリにも大手企業が運営しているものが増えてきました。そのため、一昔前の「出会い系」とは一線を画すサービスとして、恋愛の仕方も柔軟になってきています。

下記記事では女性向けに恋愛マッチングアプリをご紹介していますが、あなたの参考になるかもしれません。ぜひ参考にしてください。

おすすめ記事:【どれを選ぶ?】安全・簡単に使える恋活アプリ厳選ランキングTOP11

所属(趣味のコミュニティ作り)

趣味のコミュニティづくりも非常に重要です。昔、友達の家で集まって同じゲームをしたり、話し込んだりしたことを覚えている人もたくさんいると思います。

コミュニティは、大人になるとどうしても少なくなってしまいますよね。

でも、本来は年齢に関係なく、「何かに所属していること」はとても大切なはずです。自分ができる範囲で、SNSを通してそういったコミュニティに参加することをおすすめします。

また、趣味だけではなく仕事や同じ職種の交流会などに参加するのもひとつの方法です。

同じ志向性を持つ人々が集まれば、そこには必ず「楽しさ」「嬉しさ」が生まれます。生活の質を向上させるうえでも重要なことです。

信用経済的人脈(信頼できる仲間作り)

信用経済的人脈とは、つまり信用し合えるような仲間を作っておくことです。つまり、あなたの仕事や趣味で、「親友を作る」ということでもあります。

また、あなたにとって信用に値する人を積極的に支援することも重要です。

たとえば、「クラウドファンディング」を通して応援したい人を見つけたり、著名人のコミュニティ「オンラインサロン」に参加することもひとつの方法になります。

そのような活動を通して、あなた自身の価値も上がるはずです。結果的に、あなたが人に与えている価値や信用は高まり、今後の信用経済を生きやすくすることに繋がるでしょう。

4 承認欲求の満足

承認欲求は、「してはいけない」という文脈で語られることが多いですが、まったくそんなことはありません。

むしろ、人が成長するためにはどうしても欠かすことのできないスキルだといえます。

承認欲求は、大まかに3つに分類することが可能です。それぞれのカテゴリが一緒になることもありますが、ここではあえてわけて解説していきます。

仕事(ビジネスパーソンとしてのスキルの成長)

仕事人、ビジネスパーソンとして多くの経験を積み、自分のビジネス上のスキルを向上させていくことで、人からの賞賛・承認を多く受けることができます。

その承認が「もっと成果を出したい!」というさらなる欲求に繋がります。また、成果を出すということはつまり、待遇や役職も上がるということでもあります。

また、スキルを持っておくことで、今後の世の中で代替されない人材として成長することができます。

勉強嫌いの人も多いと思いますが、「自分は成長しているんだ」という実感を持つことは、生活の質向上になります。

おすすめ記事:【若手必見】ビジネスパーソンに必要なスキルまとめ10選

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2016.04.15

趣味(自分の好きなことや熱中できること)

仕事だけではなく、趣味を楽しむことがとても大切です。特に理由がなくても、楽しむだけでQOLは上がりますよね。

ただ、熱中するためには時間が必要です。時間を作るためには、仕事がうまくいっている必要がありますし、身体的にも健康でないといけません。

そのため、身体を壊してまで趣味に興じたり、仕事で疲れた状態で無理やり趣味に打ち込むのは止めましょう。

まずは、趣味に打ち込めるだけの時間を確保することから始めるべきです。

熱中できることがあれば、毎日を楽しく過ごすことができます。ただ、そのためには前提として様々な生活の質が大切であることを覚えておきましょう。

特技(自分はこれができるというポジション)

特技とは、「走るのが速い」「資格がある」という意味ではありません。そうではなく、「誰も持っていない(持っている人が少ない)専門分野としての特技」を持っているかどうかということ。

たとえば、足が速い人は世界中に何億人もいるでしょう。また、「速さ」の基準によっても変わります。そのため、陸上選手で11秒台は珍しくないかもしれません。

しかし、「サッカー選手」「プロ野球選手」だったらどうでしょうか? 数少ない俊足の選手として話題になりますよね。

このような観点で専門分野を磨いていけば、「あなたにしかできないこと」が見つかるはずです。また、今のところ見つかっていなくても、これから見つけることが必ずできます。

「100人の中で1位」を3つかけ合わせれば、「100万人に1人」の人物になることができます。あなたは、それを見つけることで承認欲求を満たすことができます。

5 自己実現欲求の満足

自己実現の欲求を満足させることで、より自分のことを深く知ったうえで毎日を過ごすことができます。これまでのQOLが短期的なものだとすれば、自己実現は「中期〜長期的なもの」です。

自己実現を達成するためには、「人生(生き方)」「目標(目的)」「死」の3つを考えることが大切です。少し難しいですが、解説していきます。

人生(「自分の生き方はどうあるべきか?」を知る)

「自分はどう生きるべきなんだろう?」と常日頃考えることはないと思いますが、一度は必ず考えておくべきことです。

生き方とは、「働き方」でもあります。また、「時間の過ごし方」でもあります。そして、あなたの生きる意味でもあります。

自分の人生を考える方法には様々なものがありますが、現時点で「こう生きたい」と思えるようなロールモデルを探すことから始めてみましょう。

ロールモデルとは、「お手本になるような人物」のことを指します。ロールモデルを見つけることで、自分が目指すべき生き方の先行者から、多くのことを学ぶことができます。

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2016.03.23

目標(「死ぬまでにどんなことを成し遂げたいか?」を知る)

「人生において何を成し遂げたいのか?」を決めることも重要です。目標は人によって様々ですが、いまいちピンと来るものがないかもしれませんね。

たとえば、目標とは「笑顔で死にたい」ということでもいいと思います。「笑顔で死ぬためにはどうするべきか?」を続けて考えていくことができるからです。

「笑顔で死にたい」→「60歳を超えても好きなスポーツを楽しみたい」→「病気にならないようにする」→「病気にならないために健康を保つ」→「健康を保つために食生活を改善する」→「明日からできる食事メニューを考える」…と、具体的な行動ベースまで考えることができます。

できれば、白い紙に人生の目標を書いておくことをおすすめします。そして、定期的に振り返ることで、「今の自分は、死ぬまでに達成したいことに向けて前進できているのだろうか?」と自問自答します。

「毎日を悔いのないように過ごす」ためには、「人生を悔やむとしたらどんなことを悔やむだろう?」ということを明確にするべきです。

何となくではなく、ハッキリと目標を決めることができれば、悔いのない人生を送ることができます。

死(「死ぬとはどういうことか?」に答えを見つける)

「死」に向き合うために、古来から人々は「死」に対して様々な意味合いをつけてきました。古代エジプト、キリスト教、神道や仏教などでも、「死」の意味はそれぞれ違います。

死ぬことを恐れず自分自身で納得することが、「生の充実だ」ということを感じていたからこそ、宗教では死について深く説明をしていたのです。

この記事を読んでいる方の中で、「死とはなんだろう?」ということを考えたことのない方は、ぜひ一度考えてみましょう。

「死ぬとはどういうことか?」…ということを考えれば、今の毎日の繰り返しを楽しむことが、もっとかけがえのないことに思えてくるはずです。

6 社会貢献の行動と達成

自己実現の次はより高度なQOL向上のための行動に移ることができます。それは、社会貢献ための行動です。社会貢献にも、様々な方法があります。

他者への貢献

「人の荷物を持ってあげる」「困っている人に声がけをする」「気づいたことを代わりにやってあげる」…これらの行動は些細な優しさですが、どれも他者への貢献です。

自分のことに余裕を持てていれば、人を気遣う余裕が生まれてきますし、何の見返りもなくても、他者へ貢献を与えることがQOLをあげることに繋がるでしょう。

人々の解釈を変える

「人々の解釈を変える仕事」をすることで、他者へ貢献することができます。

解釈を変える仕事とは、「今までではこう考えていたけど、本当はこうなんだ!」「今まで気づいていなかったけど、こんな問題があるんだ!」ということを、ほかの人々に気づかせてあげられる仕事のこと。

「政治家」「専門家」「経営者・起業家」「クリエイター」などの職業が挙げられます。

たとえば、「画家」も人々の視野を広げたり、人生のひとつのかたちを表現することで、素晴らしい解釈を人々に与えることができます。

人々が属する社会のシステムを変える

解釈を変えるのではなく、人々が属する社会のシステムを変える仕事も、他者に貢献できる仕事になります。

システムを変える仕事とは、たとえばテクノロジーでこれまではできなかったことを実現するサービスや、これまではなかった技術を発明する技術者、そしてリーダーシップを取ってこれまで不可能だったことを可能にするリーダーなどのことを指します。

どんな仕事であれ、社会のシステムを変えることはできるはずです。しかし、多くの場合、他者と手を取り合って、多くの人々と一緒に行動しなければ、社会のシステムは変わりません。

ただ、変えようとしている人々をただ批評するのではなく、対案を示したり、参画したりすることを目指せば、あなたは自分を飛び越えて、他者へ貢献することができるのではないでしょうか。


ここまで、QOLを上げるためにできる20のことを解説してきました。身近なものから長期に渡るものまで、様々な観点からQOLを考えることができます。

ここで皆さんに質問があります。

  • あなたは、今日から何をしてQOLを上げていきますか?
  • あなたは、何を目標にQOLを上げるのですか?
  • あなたは、QOLとは何だと思いますか?

ぜひ、自分なりの答えを見つけて、QOLを上げるための方法を自分で作っていってくださいね。

まとめ|「QOLを上げる」には日常から踏み出すことが必要

まとめ|「QOLを上げる」には日常から踏み出すことが必要

今回は、「QOL」の意味や歴史、そして私たちの生活・ライフスタイルをよりよいものにしうる生活の質向上の方法について詳しく解説してきました。

QOLは医療や介護福祉分野だけではなく、高齢者問題だけの話題でもなく、すべての方々に当てはまる重要な概念であることがご理解いただけたのではないかと思います。

すべてを読むことができない人でも、ぜひ、QOLを上げる方法を見つめ直してみてください。少し行動や考え方を変えるだけでも効果があります。

今回の記事を参考に、ぜひあなた自身の生活の質を上げていってくださいね。

参考資料:クオリティ・オブ・ライフ – Wikipedia

参考資料:QOL(読み)QOL/きゅーおーえる(英語表記)quality of life – コトバンク

参考資料:QOL(生活の質)の向上とはどのようなものですか? – 東京ミッドタウン先端医療研究所

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